中位の対決は両者決め手を欠いてドロー…鳥栖はまたも今季初連勝のチャンス逃す【明治安田J1第25節】

2022.08.14 21:00 Sun
14日、明治安田生命J1リーグ第25節のサガン鳥栖vs名古屋グランパスが駅前不動産スタジアムで行われ、0-0の引き分けに終わった。

9位の鳥栖(勝ち点32)と10位の名古屋(勝ち点29)の中位対決。上位に向かっていくか、それとも残留争いに巻き込まれるか。残りシーズンの戦い方にも影響を与えるであろう両者の対戦となった。
鳥栖は前節はジュビロ磐田相手にホームで2-0で勝利。今節も[4-2-3-1]のシステムを採用し、磐田戦から2名を変更。小泉慶、 菊地泰智が外れ、藤田直之、本田風智を起用した。

対する名古屋は前節は浦和レッズに3-0で快勝。しかし、ミッドウィークのYBCルヴァンカップではアウェイで浦和に3-0で敗れて連覇を逃した。前節の浦和戦からは1名を変更。永井謙佑に代えて、仙頭啓矢を起用した。仙頭と森下龍矢は古巣対決となった。

試合序盤は鳥栖がボールを握る展開に。パスを繋いでしっかりと名古屋陣内に攻め込む形で試合は進んでいく。
特に左サイドに入った岩崎にボールを集め、前節同様に個人での突破を仕掛けさせる形に。何度か良い形でボールを運んでいくが、決定機までは作れない。

名古屋はブロックを作りながらロングボールを前に送る形で攻め込もうとするが、ファン・ソッコ、ジエゴの両CBがしっかりと対応する。

すると鳥栖は15分にチャンス。藤田からのフィードを右サイドで受けた長沼は一対一を仕掛けてクロス。これをニアで宮代が合わせると、ミートできなかったボールを本田がヘッド。しかし、これは枠を捉えられない。

さらに19分、中野がボックス手前から左足一閃。鋭いシュートが飛ぶが、枠を超えていく。

名古屋は28分に決定機。ボックス手前右からレオ・シルバが狙い澄まして右足シュート。これはGK朴一圭がセーブ。ボールがゴールに入りそうになるがなんとかかき出すも、これを拾ったマテウス・カストロがボックス内でシュートも原田がブロック。さらに相馬のシュートも原田がブロックと鳥栖は難を逃れる。

名古屋は32分に最大のチャンス。相馬が丸山のロングフィードに抜け出すが、上手くコントロールできず。それでもGK朴一圭を釣り出すと、中央へクロス。走り込んだ重廣が無人のゴールへ流し込むだけだったが、まさかのシュートミスで得点を奪えない。

すると鳥栖は37分、前線で宮代が粘ると、本田がボックス手前からシュート。これはブロックされるが、最後は長沼がボックス右からクロスを上げると、岩崎が飛び込んでヘッド。しかし、GKランゲラックが横っ飛びでセーブする。

38分にはボックス左でジエゴが仙頭と接触してファウル。ボックス外でのファウルとされたが、VARのチェックが入りPKかどうかの判定に。しかしFKの判定のままで試合は続行された。

ゴールレスで迎えた後半は共に交代はなし。後半も鳥栖がボールを握ると、47分に中野のパスに反応した岩崎が左サイドを抜け出しグンラウンダーのクロス。これを走り込んだ原田がシュートも、ブロックされる。

さらに54分にはボックス手前でパスを受けた本田が浮き球をシュート。ドライブが掛かったシュートが枠を襲ったが、わずかに越えていく。

名古屋は56分に仙頭、重廣を下げて、永井謙佑、永木亮太を投入。すると61分にその永井がビッグチャンス。フィードに反応し、ファン・ソッコと入れ替わった永井が抜け出すとドリブルで持ち出し、最後はボックス内でシュート。しかしこれはGK朴一圭が左手一本でセーブ。得点を許さない。

すると69分にアクシデント。ルーズボールを追った中、稲垣と藤田が交錯。藤田のスパイクが稲垣の脛に直撃。名古屋の選手がヒートアップする中、井上知大主審はイエローカードを稲垣に提示。藤田が先にボールに触っていた中、稲垣が衝突したという判定となった。

難しい判定となった中、鳥栖は本田を下げて垣田裕暉、名古屋はマテウス・カストロ、レオ・シルバを下げて柿谷曜一朗、宮原和也を投入する。

さらに鳥栖は藤田と長沼を下げて、森谷賢太郎、堀米勇輝を投入。ゴールを目指していく。

オープンな展開となっていく中、互いに決定機までは作れない。鳥栖は岩崎と宮代を下げ、西川潤、手塚康平を起用。手塚は移籍後初出場となった。

鳥栖がボールを繋ぎながら攻め込む一方で、名古屋はカウンターを狙う形に。それでも互いに決定機は作れずにタイムアップ。0-0の引き分けに終わった。

サガン鳥栖 0-0 名古屋グランパス
関連ニュース

甲府が鳥栖GKコ・ボンジョを登録ウィンドーの例外適用でレンタル! 「全力で戦いたい」

ヴァンフォーレ甲府は25日、サガン鳥栖から韓国人GKコ・ボンジョ(22)の期限付き移籍加入を発表した。背番号は「32」。加入期間は2024年7月8日までとなる。 今回の移籍登録にあたっては登録ウインドーの例外適用に関する申請をJリーグに行い、適用が承認。規約に則り、負傷中のGK渋谷飛翔を抹消して、コ・ボンジョの登録を申請したという。 コ・ボンジョは2023年に韓国の大学から鳥栖入り。新天地を通じて「ヴァンフォーレ甲府の勝利に貢献出来るよう、努力を惜しまず全力で戦いたいと思います。応援よろしくお願いします」と語った。 一方の鳥栖では「この移籍は自分自身をさらに成長させるための決断です。サガン鳥栖のプライドを持ち、もっと成長した姿で帰って来れるよう全力で戦ってきます」としている。 甲府では渋谷のほか、GK河田晃兵も負傷。直近の明治安田J2リーグ2試合ではGK山内康太の出場が続いている。 2024.04.25 18:20 Thu

札幌がキム・ゴンヒの交通事故を報告…本人に厳重注意、全体で安全運転を再徹底へ

北海道コンサドーレ札幌は25日、FWキム・ゴンヒの交通事故を報告した。 キム・ゴンヒは25日午前の札幌市内にて自家用車で練習場に向かう途中、右折して本線に合流しようとしたところ、右方向から直進の乗用車と接触。事故発生後、速やかに警察等へ連絡して事故処理を行うとともに、相手は救急車にて病院に行き、無事を確認しているという。 クラブは「怪我をされた方の一日も早いご回復をお祈り申し上げるとともに、多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」とし、キム・ゴンヒへの厳重注意とともに、全選手およびクラブ関係者に安全運転の取り組みを再徹底していくと続けた。 韓国代表としても3キャップのキム・ゴンヒは2022年夏に水原三星ブルーウィングスから完全移籍加入。3シーズン目の今季はここまでJリーグYBCルヴァンカップの1試合に出場している。 2024.04.25 15:55 Thu

徳島FW西野太陽が脳震とう&右頬骨骨折と診断 24日に手術

徳島ヴォルティスは25日、FW西野太陽の負傷を報告した。 京都橘高校でのプレーを経て、地元クラブであり、ジュニアユースで過ごした徳島で2021年にプロ入りの西野。今季もここまで明治安田J2リーグ9試合に出場している。 20日に敵地で行われた第11節の藤枝MYFC戦も先発したが、後半アディショナルタイムにピッチを後に。脳震とうおよび右頬骨骨折と診断されたという。 右頬骨骨折に関しては24日に手術を受け、復帰は経過をもっての判断に。脳しんとう脳震とうにおいてはサッカーにおける指針に沿い、段階的プログラムを組んで通常の競技参加を目指すそうだ。 2024.04.25 14:50 Thu

トッテナムが33年ぶり来日! 神戸と対戦、ポステコグルー監督「日本は私がよく知る国」

Jリーグは25日、トッテナムの今夏来日を発表した。 トッテナムはJクラブとヨーロッパの強豪クラブが対戦する『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo』の出場チームとして来日。Jリーグから出場となる昨年のJ1リーグ王者、ヴィッセル神戸と7月27日に国立競技場で対戦する。 トッテナムを率いるのはかつて横浜F・マリノスを率いたアンジェ・ポステコグルー監督。中心選手は2020―21シーズンのプレミアリーグでアジア人史上初の得点王に輝いた韓国代表FWソン・フンミンで、チームとしてはチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いの真っ只中にいる。 トッテナムからもその来日決定がアナウンス。チームとして33年ぶりの来日となるなか、再び日本の地に降り立つポステコグルー監督はクラブを通じてコメントしている。 「この夏、トッテナム・ホットスパーを日本に連れて行き、ヴィッセル神戸とのエキサイティングな試合ができるのを嬉しく思う。この親善試合は2024-25シーズンに向けた準備の新たなステップになる」 「日本は私が指揮を執る頃からよく知る国。熱烈なフットボールファンで賑わっているし、選手たちが国立競技場の雰囲気を味わうだけでなく、文化に触れたり、善意をサポートしたりするのが楽しみだ」 <span class="paragraph-title">【リリース】Jリーグが今夏のトッテナム来日&ヴィッセル神戸との対戦を発表</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo開催決定!<br><br>7月27日(土)<br> ヴィッセル神戸 vs トッテナム ホットスパー<br>国立競技場<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグワールドチャレンジ</a><a href="https://twitter.com/visselkobe?ref_src=twsrc%5Etfw">@visselkobe</a> <a href="https://twitter.com/SpursOfficial?ref_src=twsrc%5Etfw">@SpursOfficial</a><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/vPIgEVKuqR">https://t.co/vPIgEVKuqR</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1783332118434885924?ref_src=twsrc%5Etfw">April 25, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.25 13:04 Thu

磐田が下部組織出身GK西澤翼の来季加入内定を発表、桐蔭横浜大から入団へ

ジュビロ磐田は23日、桐蔭横浜大学からGK西澤翼(21)の2025シーズン加入内定を発表した。 西澤はアスルクラロ沼津U15、磐田U-18を経て、現在は桐蔭横浜大学の4年生。クラブは「サイズを活かしたシュートストップと、リーダーシップを発揮して最終ラインをまとめあげることが最大の長所」が特長とし、紹介を続けた。 「ジュビロ磐田U-18出身で、チームへの愛着・想い入れを強く感じるプレーヤー」とし、「今年度、デンソーカップでは優勝を経験。全日本大学選抜にも選出され、守護神として安定したプレーを披露するなど、目覚ましい成長を遂げている」 来季から磐田でプロ入りが内定し、クラブを通じて喜びの思いとともに、意気込みを語っている。 「2025シーズンよりジュビロ磐田に加入することになりました、桐蔭横浜大学の西澤翼です。ユースのときにお世話になったクラブでプロキャリアをスタートできることを大変嬉しく思います」 「これまで支えてくださった全ての方に感謝し、サッカーを通して恩返しができるよう全力を尽くします。ジュビロ磐田の勝利に貢献し、ヤマハスタジアムでファン、サポーターの皆さんと喜びを分かち合えるよう頑張ります。応援よろしくお願いします」 2024.04.23 18:15 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly