レーティング:チェルシー 0-0(PK:5-6) リバプール《FAカップ》

2022.05.15 03:50 Sun
Getty Images
FAカップ決勝、チェルシーvsリバプールが14日にウェンブリー・スタジアムで行われ、0-0のまま120分間の戦いが終了。その後、PK戦を5-6で制したリバプールが2005–06シーズン以来、通算8度目の優勝を果たした。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。

▽チェルシー採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
16 メンディ 6.5
ルイス・ディアスの決定機を阻むなど、120分間を通して安定したパフォーマンスを披露。PK戦では同胞マネのシュートをストップし、サドンデスに持ち込んだ
DF
14 チャロバー 5.5
ルイス・ディアスとのマッチアップで苦戦を強いられたが、以降は周囲の助けを借りながら大崩れせず

(→アスピリクエタ 5.5)
延長戦では危なげなくプレーもPK戦ではポストに当てて失敗

6 チアゴ・シウバ 6.5
序盤に足を痛めたが、120分間プレー。読みを利かせた鉄壁の守備に加え、安定した配球とさすがのパフォーマンスだった
2 リュディガー 6.0
守備ではソリッドな対応を見せたが、得意の持ち上がりや攻撃参加は限定的

MF
24 リース・ジェームズ 6.0
前半はチャロバーのサポートを意識して守勢に回ったが、後半以降は盛り返した

5 ジョルジーニョ 6.5
試合を通して球際でよく戦い、プレス回避や的確なパスでチャンスも演出。個人としては素晴らしいパフォーマンスだった

8 コバチッチ 6.0
左足首の負傷によって出場危ぶまれた中、何とか間に合わせてプレー。球際での身体を張った守備に加え、相手のプレスを剥がす得意の運びで局面を打開。後半半ばにピッチを退くまで攻守両面でよく戦った

(→カンテ 6.0)
負傷明けで途中出場。守備ではルイス・ディアスの突破を見事なタックルで阻止。攻撃では効果的な持ち上がりやランニングでの絡みを見せた

3 マルコス・アロンソ 6.0
クロスバー直撃の直接FKなど、最も決定機に関与。守備でも味方と連携しながらよく粘った

FW
19 マウント 5.5
中盤と前線の繋ぎ役として奮闘したが、徐々にトーンダウン。7人目を務めたPK戦ではアリソンに止められた

9 ルカク 5.5
リーグ2戦連発の好調を引っ提げて臨んだが、決定的な仕事はできず。ただ、前線での起点づくりやチャンスメークでは良い部分も出せた

(→ツィエク 5.5)
PK戦できっちり決めたが、流れの中ではもう少しチャンスに絡みたかった

10 プリシッチ 6.0
幾つかの決定機を決め切れなかったが、マルコス・アロンソと共に最も多くのチャンスに絡んだ

(→ロフタス=チーク -)
延長後半開始時に投入も負傷か、PK戦直前にINOUT

(→バークリー -)

監督
トゥヘル 5.5
2戦連続PK戦でリバプールに屈した。ただ、120分間の戦いでは守勢ながらも堂々と渡り合った

▽リバプール採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
1 アリソン 7.0
PK戦でマウントのシュートを見事に阻止し、チームを優勝に導いた。試合の中ではマルコス・アロンソやプリシッチの決定機を阻止

DF
66 アレクサンダー=アーノルド 6.5
守備での粘り強い対応に加え、前後半には圧巻のアウトサイドパスやクロスで味方の絶好機を演出した

5 コナテ 6.0
120分間を通して集中した対応を続けクリーンシートに大きく貢献

4 ファン・ダイク 6.0
ルカクらとの肉弾戦で奮闘。的確なクロス対応やカバーリングで相手攻撃陣を90分間の戦いで封じたが、コンディションを考慮してか珍しい途中交代に

(→マティプ 6.0)
延長戦から出場。難しい状況での投入ながらファーストプレーで見事なカバーリングを披露し、以降も安定感が際立った

26 ロバートソン 6.0
前半にジョタの決定機を演出も、後半に2度の決定機逸。勤続疲労の影響もあり、後半はリース・ジェームズとのマッチアップでやや苦戦

(→ツィミカス 5.5)
PK戦で決着を付ける値千金の一撃を決めた

MF
8 ナビ・ケイタ 6.0
中盤でインテンシティの高いプレーを継続。幾度かチャンスシーンにも絡んだ

(→ミルナー 6.0)
惜しいクロスでロバートソンの決定機を演出。ベテランらしく攻守にそつない仕事を見せた

14 ヘンダーソン 6.0
ファビーニョ不在の中で中盤のリスク管理を担う。守勢の時間帯もあったが、要所を締める守備に安定した配球を見せた

6 チアゴ 6.0
ここ最近の試合に比べて絶大な存在感を放つまでには至らなかったが、効果的な運びやメッセージを込めたパスでチャンスを演出。守備の強度も高かった

FW
11 サラー 5.5
チーム同様に良い入りを見せたが、前半30分過ぎに無念の負傷交代…

(→ジョタ 5.5)
エースの負傷を受けて緊急出動。良いところに顔を出したが、決め切るまでには至らず

10 マネ 6.0
PK戦での失敗を含め決定的な仕事はできなかったが、献身的な守備やチャンスメークでしっかりと存在感を放った

23 ルイス・ディアス 7.0
決め切ることはできなかったが、積極果敢な仕掛けでチームのほとんどの決定機に関与。EFLカップ決勝に続きチェルシー相手に印象的なパフォーマンスだった

(→フィルミノ 5.5)
負傷明けでのプレーとなったが、落ち着いたPKを含め及第点のパフォーマンス

監督
クロップ 6.5
サラーの負傷交代など誤算もあったが、勝負強さを発揮して自身初のFAカップ制覇。リバプールで獲得可能なタイトルをコンプリート

★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
アリソン(リバプール)
EFLカップでは後輩ケレハーに主役の座を譲ったが、難敵相手のタフな一戦でさすがの存在感を発揮し、FAカップ制覇の立役者に。試合を通してハイレベルなパフォーマンスを続けた。

チェルシー 0-0(PK:5-6) リバプール
関連ニュース

次期監督巡って綱引きのバイエルンとリバプール、プランBもデ・ゼルビで被る?

次期監督を巡って綱引きのバイエルンとリバプールだが、プランBも被るようだ。 バイエルンではトーマス・トゥヘル監督が今季限りが決まり、リバプールの方もユルゲン・クロップ監督がラストイヤーに。両軍ともタイトルの行方を左右する終盤戦の真っ只中だが、来季の指揮官が誰になるのかも注目どころだ。 そんな両チームはそれぞれのクラブOBであり、今季のレバークーゼンで指揮官としての評判を上げるシャビ・アロンソ監督(42)を本命のターゲットにするが、ドイツ『ビルト』によると、失敗時のプランBでも重複しているという。 そのプランBに挙がるのがブライトン&ホーヴ・アルビオンのロベルト・デ・ゼルビ監督(44)。チャビ・エルナンデス監督が今季限りで退任するバルセロナも興味を抱くなど、こちらも人気銘柄であり、一本釣りとはいかなさそうだ。 なお、イギリス『テレグラフ』によると、デ・ゼルビ監督とブライトンの契約は2026年夏まであるが、1400万ユーロ(約22億8000万円)のリリース条項が存在するとみられる。 2024.03.28 08:55 Thu

タイトル争い中のリバプールに打撃…ロバートソンが代表で再び負傷か

リバプールのDFアンドリュー・ロバートソンが、スコットランド代表の試合中に負傷したとのことだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 現在プレミアリーグで首位争いをくり広げ、ヨーロッパリーグ(EL)でもベスト8進出を果たしたリバプールで主力を担うロバートソン。昨年10月、スコットランド代表として臨んだユーロ2024予選で肩を負傷し長期離脱となったが、2月に復帰を果たしていた。 しかし、今月のインターナショナルマッチウィークでスコットランド代表に招集されたロバートソンは、26日の国際親善試合・北アイルランド代表戦で再び負傷。接触プレーで足首を痛めると、5分後に落胆の表情を浮かべつつピッチを後にした。 スコットランドのスティーブ・クラーク監督は試合後、状態についてはまだわからないとコメント。今後リバプールで精密な検査がされるだろうとしつつ、重傷ではないことを願っている。 「彼はピッチを去ったばかりであり、ケガの度合いについては様子を見なければならない。彼はクラブに戻り、リバプールで状態が評価されるだろう。あまり深刻なものではないことを願っている」 ロバートソンの精密な検査はこれからだが、現状では今週末のプレミアリーグ第30節ブライトン&ホーヴ・アルビオン戦の出場は難しい見通しに。いずれにしてもリバプールにとって大きな打撃となるのは間違いないだろう。 2024.03.27 10:45 Wed

ニューカッスル、イナシオ獲得レースをリード? 今夏6000万ユーロの契約解除金支払いを検討か

ニューカッスルが、スポルティングCPのポルトガル代表DFゴンサロ・イナシオ(22)の獲得レースをリードしているようだ。ポルトガル『レコルド』が報じている。 今夏のステップアップが有力視されるイナシオは、レアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッド、リバプールといったメガクラブからの関心が噂される。 しかし、『レコルド』によると、現時点で獲得レースをリードしているのは、今年1月にも獲得への動きを見せていたニューカッスルだという。 マグパイズは来シーズンに向け、イナシオがディフェンスラインを強化するのに適した選手であると確信しており、6000万ユーロ(約98億5000万円)に設定されている契約解除金の支払いを検討しているようだ。 なお、スポルティングは今冬にレイションイスから同じ左利きのブラジル人DFラファエウ・ポンテロを獲得しており、イナシオの流出に備えている。 2024.03.27 06:00 Wed

「リバプールをリーグの主役にさせた」退任発表のクロップ監督をライバルOBのアグエロ氏が絶賛「いなくなるのは寂しい」

マンチェスター・シティのレジェンドである元アルゼンチン代表FWのセルヒオ・アグエロ氏が、ライバルクラブであるリバプールのユルゲン・クロップ監督に賛辞を贈った。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。 クロップ監督は2015年10月にリバプールの指揮官に就任すると、そのカリスマ性を遺憾なく発揮し、低迷していたクラブの立て直しに成功。チャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグ、クラブ・ワールドカップ(CWC)などの主要タイトルを獲得し、熱狂的なファンからは絶大な支持を受け続けてている。 そんなクロップ監督だが、今年1月に突如として今シーズン限りでリバプールを退任すると発表。エネルギーの枯渇を理由として語った指揮官は、残るシーズンでプレミアリーグとヨーロッパリーグ(EL)の制覇を目指している。 就任からプレミアリーグを盛り上げ続けた指揮官に対しては、ライバルクラブのOBも特別な想いを抱いているようだ。現役時代はシティの選手として何度もクロップ監督率いるリバプールと対峙してきたアグエロ氏も、『Stake.com』のインタビューで指揮官を絶賛しており、退任を惜しんでいる。 「クロップ監督は素晴らしい指揮官であり、リバプールを確実にステップアップさせてきたと思う。そして、彼らを近年のプレミアリーグの主役にさせてきた。彼はリバプールをより攻撃的で、より激しいプレースタイルに変えたんだ」 「リバプールには多くの新しい選手たちがやってきたけど、ユルゲンは彼らを攻撃的なメンタリティに適応させることに成功した。プレミアリーグで見られなくなるのは寂しいけど、彼の選んだ道だからね。それが尊重されるかは僕たち次第だ」 「偉大な監督であれば誰であっても、多くの貴重なことを教えてくれるものさ。クロップの下でプレーできていれば、間違いなく素晴らしい経験になっただろうね」 2024.03.26 18:10 Tue

ユベントスがコープマイネルス獲得へ18歳逸材を譲渡も?

ユベントスはアタランタからオランダ代表MFトゥン・コープマイネルス(26)の獲得を目指し、様々なプランを検討しているようだ。 ユベントスが獲得に本腰を入れるコープマイネルス。たびたび優れた人材を輩出するオランダのAZから2021年夏にアタランタ入りした攻撃的MFは、今季のセリエAで2桁得点10ゴールを記録し、ヨーロッパリーグ(EL)でもベスト8進出を掴んだチームをけん引している。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、関心を寄せるはユベントスだけでなく、今やインテルとミラン、さらにリバプールとマンチェスター・ユナイテッドからも熱視線が。移籍先として現実的なのは、現状ユベントスかリバプールとのことだ。 リバプールについてはEL準々決勝でアタランタと対戦予定となっており、この機会を利用してクラブ間協議に臨む可能性も。 一方のユベントスは、あくまでプランの1つとして、下部組織から育て上げた超逸材、U-21スペイン代表DFディーン・ハイセン(18)をアタランタとの交渉で提示する案を練っている模様。ローマにレンタル移籍中のハイセンは、ダニエレ・デ・ロッシ監督の下で順調に成長中だ。 「ハイセンをアタランタに提示」が移籍金引き下げを狙ったものであることは明白だが、1年レンタルなのか、完全移籍での譲渡なのか、あるいは買い戻しオプション付帯での譲渡なのか…今のところ詳細は不明。 ハッキリしているのは、“個を伸ばすスペシャリスト”アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、ハイセンを大変気に入っているということだ。 ローマも買い取りを目指すとされるハイセンだが、今夏の動向やいかに。コープマイネルスとともに、これから目が離せなくなりそうだ。 2024.03.26 13:40 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly