崖っぷちスパーズが10人アーセナルに完勝で逆転トップ4に望み繋ぐ! ケイン2発にソンが3戦連発で冨安健洋が奮闘の宿敵粉砕《プレミアリーグ》
2022.05.13 05:40 Fri
プレミアリーグ第22節延期分、トッテナムvsアーセナルが12日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが3-0で圧勝した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は先発フル出場した。
コンテ監督は背水の陣で臨む大一番に向け、前節から先発1人を変更。リバプール戦で臀部に打撲を負ったロメロがメンバーを外れ、ダビンソン・サンチェスを代役に起用。[3-4-3]の前線にはクルゼフスキ、ケイン、ソン・フンミンが並んだ。
一方、4位のアーセナル(勝ち点66)は前節、残留争いに身を置くリーズとのアウェイゲームを2-1で勝ち切って見事に4連勝を達成。トッテナムに4ポイント差を付けて6シーズンぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得へまた一歩前進した。
敗戦回避が最優先も、宿敵撃破で2節を残してのトップ4フィニッシュを確定できるこの重要なダービーに向けてアルテタ監督は、リーズ戦と全く同じメンバーを起用。注目の冨安はリーズ戦に続き左サイドバックでの起用となった。
一方、マイボール時に圧力を受ける形となったトッテナムも、時間の経過と共に相手のプレスを剥がして両ウイングが前向きな仕掛けから攻撃を一気にスピードアップ。相手陣内深い位置まで運ぶシーンを作り出す。
互いに相手の出方を窺った後、より勝ち点3がほしいトッテナムが徐々にギアを上げて攻勢に転じていく。引いて構えるアーセナルの守備に対して揺さぶりをかけた中、ワンチャンスを生かして先制に成功した。21分、相手を押し込んだ流れからボックス手前右のクルゼフスキが左足の正確なクロスを供給。これにファーサイドでソン・フンミン、セセニョンが反応すると、ボールに対して全くプレーしなかったDFセドリックがヘディングシュートを試みた韓国代表を後ろから押し倒すと、トッテナムにPKが与えられる。これをダービーキングのケインが難なく右下隅へ流し込んだ。
幸先よく先制に成功したトッテナムは、スタンドの熱狂的な空気を後押しに畳みかける。27分には前線からの執拗なプレスでセドリックの縦パスを引っかけてショートカウンターを発動。左サイドのソン・フンミンが中央のケインに繋ぐと、ケインはDFガブリエウ、DF冨安と右への巧みな持ち出しでボックス右に運んで右足のシュート。だが、これは冨安が見事なリカバリーからブロック。さらに、こぼれに反応したエメルソンのシュートは枠を外れる。
以降も主導権を握ったトッテナムに対して、守勢が続くアーセナルはダービーに付き物の退場者を出してしまう。33分、序盤からソン・フンミンとのマッチアップでやり合って1枚カードをもらっていたホールディングが、ダイアーが背後へ入れたロングフィードに反応したソン・フンミンをエルボー気味にブロックして倒すと、このファウルに対して2枚目のカードが掲示された。
1点リードに加えて、数的優位を手にしたトッテナムは、この機を生かして追加点を奪おうと、さらにギアを上げる。そして、37分には右CKの場面でキッカーのソン・フンミンが右足アウトスウィングの正確なクロスを入れると、ニアで競り勝ったベンタンクールがファーに折り返したボールをケインがゴール至近距離からダイビングヘッドで押し込み、大きな2点目を奪った。
前節のリーズを再現するような形で2点ビハインド、数的不利を背負ったアーセナルは、ジャカを3バックの左に下げた可変式の[5-3-1]の布陣で3失点目を凌ぎつつ、徐々に反撃を開始していく。43分にはサカの中央突破からボックス手前左でパスを受けたエンケティアが右足のコントロールシュートを枠に飛ばすが、ここはGKロリスのビッグセーブに阻まれた。
ケインの2ゴールによってトッテナムの2点リードで折り返した試合。アーセナルのハーフタイムでの修正に注目が集まったが、その前にホームチームがゴールをこじ開ける。
47分、相手陣内中央右で高い位置を取っていたサンチェスがボックス内中央でDFガブリエウを背負ったケインの足元にグラウンダーのパスを差し込む。ここで身体を張ってキープした背番号10がうまく潰れると、ガブリエウが触ってこぼれたボールに詰めたソン・フンミンが冷静にゴール右隅へ右足のシュートを流し込み、3試合連発となる今季21点目とした。
拙い入りでリードを広げられたアーセナルはまず1点を返そうと、リスクを冒して前に出る。51分にはマルティネッリとの左サイドでのパス交換からボックス中央で折り返しを受けたサカに決定機も、右足のシュートはDFベン・デイビスのブロックに阻まれた。
相手の時間帯を冷静に凌いだトッテナムは、後半も10分を過ぎた辺りから完全に主導権を掌握。前線を自由に動き回ってストレスなくプレーするケインのゲームメイクからトドメの4点目を狙う。59分にはケインの斜めのクロスに反応したエメルソンのヘディングシュート、62分には複数の味方の動き出しをオトリに強烈なミドルシュートでゴールに迫るが、いずれもGKラムズデールのビッグセーブに阻まれる。
守護神の好守で辛くも3点差を維持するアウェイチームは63分、マルティネッリを下げてスミス・ロウを最初の交代カードとして切る。この交代でサカが左ウイングバック、スミス・ロウが中盤3枚の左に入った。
後半半ばを過ぎると、トッテナムが徐々に試合を落ち着かせる戦い方を選択したことで試合は膠着。勝利を確信したコンテ監督は中2日で行われるバーンリー戦を睨み、70分過ぎにソン・フンミンとクルゼフスキを下げてルーカス・モウラ、ベルフワインを同時投入。
対するアーセナルはエンケティアを諦めてラカゼットをピッチに送り出すが、直後にアクシデント発生。ハムストリングを痛めたガブリエウがプレー続行不可能となり、ヌーノ・タヴァレスのスクランブル投入を余儀なくされる。80分にはそのタヴァレスの背後への抜け出しからペナルティアーク付近に走り込んだウーデゴールが得意の左足ダイレクトシュートを狙うが、GKロリスの好守に阻まれて一矢報いることは叶わず。
その後、疲労とカードを考慮されてベン・デイビスを下げてロドンを投入し、完全に試合を締めに入ったトッテナムが、このままクリーンシートでクローズ。背水の陣で臨んだダービーに3発完勝のコンテ率いるチームが、勝ち点差を1ポイントに縮めて逆転でのトップ4に望みを繋いだ。
一方、ホールディング退場も響き敵地で完敗のアーセナルは連勝が「4」でストップすると共に、次節はサスペンションのホールディング、負傷のガブリエウと2人のセンターバックを欠いて難敵ニューカッスルとの戦いに臨むことになった。
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現在、5位のトッテナム(勝ち点62)は前節、敵地アンフィールドで行われた2位のリバプールとの上位対決を1-1のドローで終えた。世界屈指の相手に完全アウェイの状況において奮闘を見せたが、このドローによって自力でのトップ4フィニッシュの可能性が消滅。今節では前回対戦で惨敗した相手にリベンジを果たし、残り2節での逆転に望みを繋ぐため勝ち点3必須の状況で宿敵を迎え撃った。一方、4位のアーセナル(勝ち点66)は前節、残留争いに身を置くリーズとのアウェイゲームを2-1で勝ち切って見事に4連勝を達成。トッテナムに4ポイント差を付けて6シーズンぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得へまた一歩前進した。
敗戦回避が最優先も、宿敵撃破で2節を残してのトップ4フィニッシュを確定できるこの重要なダービーに向けてアルテタ監督は、リーズ戦と全く同じメンバーを起用。注目の冨安はリーズ戦に続き左サイドバックでの起用となった。
トップ4懸けた激戦必至のノースロンドン・ダービーは、アウェイチームが前からホームチームのビルドアップに強い制限をかけていくアグレッシブな入りを見せる。ロメロ不在でサンチェス、エメルソンの右を中心に詰まる場面が目立つ相手をうまく封じたアーセナルは開始3分にウーデゴールのミドルシュートで両チームを通じて最初のシュートを放つ。
一方、マイボール時に圧力を受ける形となったトッテナムも、時間の経過と共に相手のプレスを剥がして両ウイングが前向きな仕掛けから攻撃を一気にスピードアップ。相手陣内深い位置まで運ぶシーンを作り出す。
互いに相手の出方を窺った後、より勝ち点3がほしいトッテナムが徐々にギアを上げて攻勢に転じていく。引いて構えるアーセナルの守備に対して揺さぶりをかけた中、ワンチャンスを生かして先制に成功した。21分、相手を押し込んだ流れからボックス手前右のクルゼフスキが左足の正確なクロスを供給。これにファーサイドでソン・フンミン、セセニョンが反応すると、ボールに対して全くプレーしなかったDFセドリックがヘディングシュートを試みた韓国代表を後ろから押し倒すと、トッテナムにPKが与えられる。これをダービーキングのケインが難なく右下隅へ流し込んだ。
幸先よく先制に成功したトッテナムは、スタンドの熱狂的な空気を後押しに畳みかける。27分には前線からの執拗なプレスでセドリックの縦パスを引っかけてショートカウンターを発動。左サイドのソン・フンミンが中央のケインに繋ぐと、ケインはDFガブリエウ、DF冨安と右への巧みな持ち出しでボックス右に運んで右足のシュート。だが、これは冨安が見事なリカバリーからブロック。さらに、こぼれに反応したエメルソンのシュートは枠を外れる。
以降も主導権を握ったトッテナムに対して、守勢が続くアーセナルはダービーに付き物の退場者を出してしまう。33分、序盤からソン・フンミンとのマッチアップでやり合って1枚カードをもらっていたホールディングが、ダイアーが背後へ入れたロングフィードに反応したソン・フンミンをエルボー気味にブロックして倒すと、このファウルに対して2枚目のカードが掲示された。
1点リードに加えて、数的優位を手にしたトッテナムは、この機を生かして追加点を奪おうと、さらにギアを上げる。そして、37分には右CKの場面でキッカーのソン・フンミンが右足アウトスウィングの正確なクロスを入れると、ニアで競り勝ったベンタンクールがファーに折り返したボールをケインがゴール至近距離からダイビングヘッドで押し込み、大きな2点目を奪った。
前節のリーズを再現するような形で2点ビハインド、数的不利を背負ったアーセナルは、ジャカを3バックの左に下げた可変式の[5-3-1]の布陣で3失点目を凌ぎつつ、徐々に反撃を開始していく。43分にはサカの中央突破からボックス手前左でパスを受けたエンケティアが右足のコントロールシュートを枠に飛ばすが、ここはGKロリスのビッグセーブに阻まれた。
ケインの2ゴールによってトッテナムの2点リードで折り返した試合。アーセナルのハーフタイムでの修正に注目が集まったが、その前にホームチームがゴールをこじ開ける。
47分、相手陣内中央右で高い位置を取っていたサンチェスがボックス内中央でDFガブリエウを背負ったケインの足元にグラウンダーのパスを差し込む。ここで身体を張ってキープした背番号10がうまく潰れると、ガブリエウが触ってこぼれたボールに詰めたソン・フンミンが冷静にゴール右隅へ右足のシュートを流し込み、3試合連発となる今季21点目とした。
拙い入りでリードを広げられたアーセナルはまず1点を返そうと、リスクを冒して前に出る。51分にはマルティネッリとの左サイドでのパス交換からボックス中央で折り返しを受けたサカに決定機も、右足のシュートはDFベン・デイビスのブロックに阻まれた。
相手の時間帯を冷静に凌いだトッテナムは、後半も10分を過ぎた辺りから完全に主導権を掌握。前線を自由に動き回ってストレスなくプレーするケインのゲームメイクからトドメの4点目を狙う。59分にはケインの斜めのクロスに反応したエメルソンのヘディングシュート、62分には複数の味方の動き出しをオトリに強烈なミドルシュートでゴールに迫るが、いずれもGKラムズデールのビッグセーブに阻まれる。
守護神の好守で辛くも3点差を維持するアウェイチームは63分、マルティネッリを下げてスミス・ロウを最初の交代カードとして切る。この交代でサカが左ウイングバック、スミス・ロウが中盤3枚の左に入った。
後半半ばを過ぎると、トッテナムが徐々に試合を落ち着かせる戦い方を選択したことで試合は膠着。勝利を確信したコンテ監督は中2日で行われるバーンリー戦を睨み、70分過ぎにソン・フンミンとクルゼフスキを下げてルーカス・モウラ、ベルフワインを同時投入。
対するアーセナルはエンケティアを諦めてラカゼットをピッチに送り出すが、直後にアクシデント発生。ハムストリングを痛めたガブリエウがプレー続行不可能となり、ヌーノ・タヴァレスのスクランブル投入を余儀なくされる。80分にはそのタヴァレスの背後への抜け出しからペナルティアーク付近に走り込んだウーデゴールが得意の左足ダイレクトシュートを狙うが、GKロリスの好守に阻まれて一矢報いることは叶わず。
その後、疲労とカードを考慮されてベン・デイビスを下げてロドンを投入し、完全に試合を締めに入ったトッテナムが、このままクリーンシートでクローズ。背水の陣で臨んだダービーに3発完勝のコンテ率いるチームが、勝ち点差を1ポイントに縮めて逆転でのトップ4に望みを繋いだ。
一方、ホールディング退場も響き敵地で完敗のアーセナルは連勝が「4」でストップすると共に、次節はサスペンションのホールディング、負傷のガブリエウと2人のセンターバックを欠いて難敵ニューカッスルとの戦いに臨むことになった。
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