シンガポール代表監督に水戸や相模原で指揮を執った西ヶ谷隆之氏が就任「大きな責任を感じている」

2022.04.25 22:30 Mon
Getty Images
シンガポールサッカー協会(FAS)は25日、シンガポール代表監督に、西ヶ谷隆之氏(48)が就任することを発表した。

シンガポール代表は、2019年5月から吉田達磨監督が指揮を執っていたが、2021年12月のスズキカップを最後に退任。今シーズンはヴァンフォーレ甲府の指揮官に就任していた。
その吉田監督の後任として指名されたのが西ヶ谷氏だった。

西ヶ谷氏は現役時代は名古屋グランパスやアビスパ福岡、ヴェルディ川崎、ジェフユナイテッド市原、アルビレックス新潟でプレー。引退後は指導者となり、筑波大学のコーチを務めた後、東京ヴェルディのユースコーチや明治大学のコーチ、ジュニアユースの監督を務め、2010年からは中京大学の監督に就任した。

2012年に古巣の新潟でヘッドコーチを務めると、2013年に水戸ホーリーホックのコーチに就任。その後、2015年6月に監督に就任し、プロチームの監督を初めて務めた。その後、SC相模原の監督や松本山雅FCのトップチームコーチを務めていた。
シンガポール代表監督となる西ヶ谷氏は、FASを通じてコメントしている。

「指導者として新たなチャレンジの機会を与えてくださったシンガポールサッカー協会、そして契約にあたって細やかなサポートをしてくださった日本サッカー協会に感謝しています」

「シンガポール代表監督に就任させていただくことをとても光栄に思うと共に、大きな責任を感じています」

「シンガポール代表の国際舞台での躍進を目指し、またそれがシンガポールのサッカーの発展に繋がっていくように、これまで日本で培ってきた自分の経験や知識、情熱の全てを注いでまいります」
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