退団の槙野智章が93分に奇跡を起こす! 浦和が粘る大分を振り切り3大会ぶり優勝!!《天皇杯》

2021.12.19 16:07 Sun
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第101回天皇杯決勝、浦和レッズvs大分トリニータが19日に国立競技場で行われ、2-1で勝利した浦和が3大会ぶりの優勝を果たした。

三菱重工時代を含めて8度目の優勝を目指す浦和と、初の決勝進出となった大分の対決。準決勝では、浦和はセレッソ大阪に今季限りで退団する宇賀神のゴールなどで快勝。一方の大分はリーグ王者の川崎フロンターレ相手に延長戦ラストプレーの劇的ゴールで追いつき、PK戦で勝ち上がった。
そんな両者による2021年最後の一戦は互いに強い思いを抱く。浦和は上述した生え抜きの宇賀神のほか、在籍10年の槙野が今季で退団。さらに40歳となった阿部は引退という決断を下した。宇賀神と槙野はベンチスタート、阿部は準決勝に続きベンチ外となった。

大分も片野坂監督のラストマッチに。JリーグではJ2降格という無念の結果となったが、就任から6年で積み上げたカタノサッカーの集大成を披露し、有終の美を飾りたい。

注目のスタメンは、浦和は準決勝から宇賀神に代えて準決勝でゴールを決めた小泉を起用。大分は同じイレブンを並べている。
試合は早々に動く。6分、開始から主導権を掴みにかかっていた浦和は、小泉が右サイドでタメを作ってボックス右の関根に繋ぐと、そこからボックス中央へマイナスの折り返し。フリーで待ち受けていた江坂がダイレクトで流し込み、幸先よく先制に成功した。

早くも予定が崩れてしまった大分はしばらく後手に回ることに。13分には浦和の伊藤がミドルシュートで大分ゴールを脅かす。それでも大分は20分手前に右サイドから攻撃の形を作ると、21分にはボックス手前右の渡邉が気をてらったボレーシュートを放つが、これはGK西川の正面に飛んだ。

ここから両チームの力関係は互角に。大分がポジショニングにマイナーチェンジを行ったことで守備が噛み合い、浦和も序盤ほど攻撃に自由が利かなくなる。その中で38分には、ユンカーから関根にスルーパスが入るが、ボックス右で厳しい対応に遭いシュートに繋げられず。前半は浦和の1点リードのまま終えた。

後半は一転して大分が攻勢に。シュートシーンこそ作れないものの、サイド攻撃を中心に何度も浦和のゴール前に侵攻していく。後半開始20分でCKを2度獲得するなど、如実にチャンスを増やす。

そんな中、70分過ぎに両チームが動く。大分は小林を下げて野村を、浦和はユンカーを下げて宇賀神を投入。宇賀神には浦和サポーターから大きな拍手が贈られる。

その後、攻勢に出たい浦和は関根の仕掛けから左サイドの深い位置でFKを獲得。これを江坂がクロスともシュートをとも取れる絶妙な軌道のボールを入れるが、ここは誰も触れずゴールラインを越える。

やや浦和も盛り返し始める中、83分についに槙野が登場。西川からキャプテンマークを託されピッチへ入ると、直後にゴール正面からのFKを直接狙い、早速見せ場を作る。

これで役者が出揃った浦和。あとは1点を守り切るだけだったが、87分に渡邉に鋭いシュートでゴールを脅かされる。すると90分、大分は敵陣左サイド中央のFKから短く繋いで同サイドを侵攻。下田が右足でクロスを送ると、ペレイラが頭で合わせて同点に。準決勝に続く劇的同点ゴールを決めた。

しかし、さらなるドラマがその3分後に待っていた。浦和の右CKのシーン。クロスはGK高木にクリアされるが、柴戸がそのセカンドボールをダイレクトボレーで叩くと、ゴール前の槙野が頭でコースを変えてゴールイン。ラストマッチとなる男が最後の最後に全てを持っていった。

これが決勝ゴールとなり浦和が2-1で勝利。3年ぶりに天皇杯を制し、退団する3選手に花を添えて送り出した。

浦和レッズ 2-1 大分トリニータ
【浦和】
江坂任(6分)
槙野智章(93分)
【大分】
ベレイラ(90分)
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