【セリエA第14節プレビュー】ナポリvsラツィオ、ユベントスvsアタランタ開催

2021.11.27 07:30 Sat
Getty Images
前節行われたビッグマッチではインテルがナポリに、ユベントスがラツィオにそれぞれ勝利した。また、ミランがフィオレンティーナに敗れ、首位ナポリと2位ミランがそれぞれリーグ初黒星を喫している。インテルが上位2チームに迫った中、迎える第14節ではナポリvsラツィオ、ユベントスvsアタランタの好カードが組まれている。
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まずは日曜開催のナポリvsラツィオから。ナポリ(勝ち点32)は前節、インテルに2-3で敗戦。FWメルテンスが終盤に挙げた追い上げ弾で引き分けに持ち込めそうな展開にはしたが、ハイパフォーマンスを見せたインテルの前に敗れた。そして水曜に行われたヨーロッパリーグ(EL)ではインテル戦で負傷したFWインシーニェ、FWオシムヘン、MFアンギキッサを欠いた中、相手GKの好守もあって1-2と敗戦。3位転落となりグループステージ突破へ黄色信号が灯った。公式戦2連敗となった中、切り替えてラツィオ戦に臨めるか。
対するラツィオ(勝ち点21)は前節、ユベントスに0-2でシャットアウト負け。FWインモービレを欠いた中、攻撃面での迫力不足でゴールに迫れなかった。ただ、木曜に行われたELではロコモティフ・モスクワ相手に復帰したインモービレのドッピエッタなどで3-0と快勝。グループステージ突破を決めた。リーグ戦に集中できる状況となった中、流れの悪いナポリを下せるか。

続いて土曜開催のユベントスvsアタランタ。ユベントス(勝ち点21)は前節、前述のようにラツィオを封殺。完璧な守備を見せたが、火曜に行われたCLチェルシー戦では0-4の惨敗。格の違いを見せ付けられ、ショックの残る敗戦となったが、リーグ戦での連勝を3に伸ばせるか。

一方のアタランタ(勝ち点25)は前節、スペツィアに5-2と圧勝。インテル同様、上位2チームとの勝ち点差を縮めることに成功した。ただ、火曜に行われたCLヤング・ボーイズ戦では痛恨のドロー。追いつく形となったが、勝ちたい試合だった。3季連続のグループステージ突破がやや厳しくなった中、ユベントス同様リーグ戦に切り替えて挑めるかがポイントとなる。
前節フィオレンティーナに3-4と打ち負けてリーグ初黒星を喫した2位ミラン(勝ち点32)は4日前に行われたCLアトレティコ・マドリー戦では1-0と勝利して決勝トーナメント進出の望みをつなげた。リーグ初黒星をアトレティコ戦の劇的勝利で払拭した中、3試合勝ちのない13位サッスオーロ(勝ち点15)を下したい。

ナポリに打ち勝った3位インテル(勝ち点28)は14位ヴェネツィア(勝ち点15)とのアウェイ戦に臨む。ナポリ戦では全選手が高水準のプレーを見せた中、見事な勝利を飾った。そして水曜に行われたCLシャフタール戦も快勝とし、グループステージ突破を決めている。良い流れが続く中、前々節ローマを下した2連勝中のヴェネツィアに勝利となるか。

前節、シェフチェンコ監督の初陣となったジェノア戦を新星FWギャンのドッピエッタで勝利した5位ローマ(勝ち点22)は、11位トリノ(勝ち点17)とのホーム戦に臨む。新たなスター候補が生まれた中、ここは連勝としたい。最後に前節負傷欠場したDF吉田の16位サンプドリア(勝ち点12)は、9位ヴェローナ(勝ち点19)とのホーム戦に臨む。前節サレルニターナ戦をシャットアウト勝利としたサンプドリアだが、吉田はスタメン復帰予想となっている。

◆セリエA第14節
▽11/26(金)
カリアリ 1-1 サレルニターナ

▽11/27(土)
《23:00》
サンプドリアvsヴェローナ
エンポリvsフィオレンティーナ
《26:00》
ユベントスvsアタランタ
《28:45》
ヴェネツィアvsインテル

▽11/28(日)
《20:30》
ウディネーゼvsジェノア
《23:00》
ミランvsサッスオーロ
スペツィアvsボローニャ
《26:00》
ローマvsトリノ
《28:45》
ナポリvsラツィオ


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【CL準々決勝プレビュー】好相性のバイエルンが鬼門のベスト8突破か、アーセナルが15季ぶり準決勝進出か

チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、バイエルンvsアーセナルが日本時間17日28:00にキックオフされる。1stレグでは戦前の予想に反してアーセナルへの相性の良さを見せ付けたバイエルンが敵地で2-2の引き分けで終えていた一戦だ。 優勝した2019-20シーズン以来4季ぶりの準決勝進出を目指すバイエルンは敵地での1stレグ、先制される展開とされながらも相手のミスを突いてFWニャブリが恩返し弾を挙げてすかさず追いつくと、FWケインのPK弾で前半のうちに逆転。後半はアーセナルにほぼチャンスを与えなかった中、途中出場FWトロサールの一撃を浴びて追いつかれていた。敵地で悪くないドローで終えたバイエルンだったが、この試合でニャブリがハムストリングを痛めて再離脱に。さらに週末のケルン戦でコマンが負傷と、今季を象徴するような波に乗り切れない状況となっている。レバークーゼンのブンデスリーガ優勝が決まり、残されたタイトルはCLだけとなったバイエルンは、3季連続で阻まれているベスト8の壁を突破できるか。 一方、ベスト4進出を果たした2008-09シーズン以来15季ぶりの準決勝進出を目指すアーセナルは、前述のように失点するまでは最高だったが、軽率な連係ミスから同点弾を浴びリズムが狂った。苦手バイエルンとの戦いを象徴するような試合となってしまった中、週末のアストン・ビラ戦では攻めども攻めども相手GKマルティネスの好守もあってゴールをこじ開けられず、逆に後半終盤に2失点を喫して痛恨の敗戦。プレミアリーグ首位陥落となってバイエルンとのリターンマッチを迎えている。 <div style="text-align:center;">◆バイエルン◆ 【4-2-3-1】</div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240416_3_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ▽予想スタメン GK:ノイアー DF:キミッヒ、デ・リフト、ダイアー、マズラウィ MF:ライマー、ゴレツカ MF:サネ、ミュラー、ムシアラ FW:ケイン 負傷者:DFサール、ブイ、FWニャブリ、コマン 出場停止者:DFアルフォンソ・デイビス 1stレグでゴールを挙げていたニャブリが負傷し再離脱となった。また、直近のケルン戦でコマンが負傷し、主力のサイドアタッカー2枚を欠くことに。累積で出場停止となるアルフォンソ・デイビスの代役はマズラウィが務めるとドイツ『キッカー』は予想している。 <div style="text-align:center;">◆アーセナル◆ 【4-3-3】</div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240416_3_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ▽予想スタメン GK:ラヤ DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、冨安 MF:ウーデゴール、ライス、ハヴァーツ FW:サカ、ガブリエウ・ジェズス、マルティネッリ 負傷者:DFティンバー 出場停止者:なし コンディション面に不安があるのか、頑なに冨安をスタメン起用しないアルテタ監督だが、1stレグを見る限り、キヴィオルとジンチェンコではサネは止められないものと思われる。日本人贔屓を排除しても左サイドバックは冨安が適任だと思われるが果たして。アストン・ビラ戦で負傷交代のウーデゴールは前日練習をこなしており問題ないようだ。 ★注目選手 ◆FWレロイ・サネ(バイエルン) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240416_4_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 1stレグではPKを獲得した他、貴重な攻め手となっていたサネに注目。ニャブリとコマンの再離脱により個で打開できるサネの存在はさらに重要度を増した。キヴィオルを前半で交代に追いやり、守備に難のあるジンチェンコが2ndレグで先発となればサネが躍動できる可能性は高い。対人に強い冨安が最も厄介な相手だと思われるが、アーセナルの左サイドバックは誰が務めることになるだろうか。 ◆FWブカヨ・サカ(アーセナル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240416_4_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 対するアーセナルの注目選手も右ウイングのサカに注目したい。1stレグでは先制弾を挙げたものの、試合を通すとスピードに優れるアルフォンソ・デイビスを突破しきれなかったサカだが、そのデイビスが2ndレグでは出場停止となる。先発が予想されるマズラウィはサカの持ち味であるカットインプレーを封じにかかることが予想されるが、それを打開してゴールシーンを演出できるかに注目だ。 2024.04.17 18:00 Wed

【プレミアリーグ第33節プレビュー】優勝&トップ4争い左右するアーセナルvsアストンビラ

先週末に行われた第32節ではマンチェスター・ユナイテッドvsリバプールの名門対決がドローに終わった一方、アーセナルとマンチェスター・シティがいずれも勝ち点3を積み上げた結果、得失点差で上回ったアーセナルが首位に再浮上した。 上位クラブにとってUEFAコンペティション準々決勝の谷間で難しい判断を迫られる中で臨む今節は、優勝争いとトップ4争いを左右する首位のアーセナル(勝ち点71)と5位のアストン・ビラ(勝ち点60)の上位対決に注目が集まる。 アーセナルは前節、敵地でブライトンと対戦し3-0の快勝。FWサカのPKで先制すると、MFハヴァーツ、途中出場のFWトロサールと効果的に得点を重ねて難敵撃破に成功した。ただ、ミッドウィークにホームで行われたチャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦は2-2のドローに終わった。サカとトロサールが公式戦2試合連続ゴールを挙げた一方、ミス絡みの失点と宿敵ケインにPKを決められた結果、ホームで勝利を逃した。 すでにブンデスリーガ優勝逸が決定的なバイエルンが今週末に主力を温存し、ホーム開催の2ndレグに万全の状態で臨むことが濃厚だが、プレミアリーグで熾烈なタイトルレースを繰り広げるガナーズは前回対戦で敗れた難敵とのリベンジマッチとなるため、大幅なターンオーバーは見込めず。メンバーの入れ替えはDF冨安健洋、FWガブリエウ・ジェズス、トロサールといった数人のみとなりそうだ。その中でハイインテンシティの攻防をしっかりと制することができるか…。 対するアストン・ビラは前節、ブレントフォードとのホームゲームを3-3のドローで終えた。主砲ワトキンスの2ゴールにFWロジャーズの加入後初ゴールで3ゴールを挙げた一方、2点リードからの3連続失点と守備が崩壊し、痛恨の勝ち点逸となった。これで1試合未消化のトッテナム(勝ち点60)に得失点差で上回れて5位転落となった。 それでも、直近のカンファレンスリーグ(ECL)ではリールとのホームでの初戦をワトキンス、マッギンのゴールによって2-1と先勝。公式戦3試合ぶりの勝利でバウンスバックを図ると共にアドバンテージを手にした。アーセナル同様に週明けのリターンレグを想定した戦いが求められるが、ワトキンスやマッギン、MFドウグラス・ルイスらを除き替えが利かない選手は少なく、エメリ監督としてはプレータイムや状態を見ながら臨機応変の起用が可能となるはずだ。 アストン・ビラのアシストを期待しつつ、首位再浮上を目指す2位のリバプール(勝ち点71)は、14位のクリスタル・パレスとのホームゲームで公式戦3試合ぶりの白星を目指す。前節、ミス絡みの失点と決定力不足によってユナイテッド相手に勝ち点1にとどまったクロップのチーム。さらに、直近のヨーロッパリーグ(EL)では要塞アンフィールドでアタランタにまさかの0-3の惨敗。昨年2月のレアル・マドリー戦以来、約14カ月ぶりとなるホームでの黒星を喫した。 その得点力を考えれば、週明けのリターンレグでの逆転の可能性は残されているが、まずは今回のパレス戦でしっかりと白星を取り戻したい。守護神アリソン、DFアレクサンダー=アーノルド、MFバイチェティッチ、FWジョタと4人の主力クラスの復帰によって質の高いターンオーバーが可能となるが、直近2試合で5失点の守備の立て直しと共に、大量得点が必要なアタランタ戦に繋がるような前線のオプション構築も意識したい。 3位のマンチェスター・シティ(勝ち点70)はCLレアル・マドリー戦を控える中、降格圏の18位ルートン・タウン相手にリーグ3連勝を狙う。前節はパレス相手にMFデ・ブライネの2ゴール1アシストの活躍によって4-1の快勝を収めたシティ。サンティアゴ・ベルナベウで行われたマドリー戦では一時逆転を許す難しい展開の中、MFフォーデンとDFグヴァルディオルのゴラッソで逆転。その後の失点で逃げ切りには失敗したが、難所で3-3のドローに持ち込んだ。対マドリーのホームゲームではこれまで3戦全勝と相性は良く、良いイメージを持ってリターンレグに臨めるはずだ。 1カ月半前にFAカップで6-2の圧勝を収めたルートンとの一戦では体調不良からの回復が見込まれるデ・ブライネ、マドリー戦で完全に沈黙したFWハーランドとその前回対戦で爆発したアタッキングデュオの再びの躍動に期待したい。なお、前節のボーンマス戦で先発出場したDF橋岡大樹は新天地デビュー戦で対峙したシティズンズ相手にリベンジを目指すことになる。 前節、ノッティンガム・フォレストを破って4位に返り咲いたトッテナムは、8位のニューカッスルとのアウェイゲームで連勝を目指す。前節は格下相手に前半苦戦したものの、DFファン・デ・フェン、DFペドロ・ポロのディフェンス陣の値千金のゴールで3-1の勝利を収めたポステコグルーのチーム。今回の一戦では昨季1-6の屈辱的な惨敗を喫した因縁のセント・ジェームズ・パーク攻略を図る。今季のリーグ前回対戦を4-1で快勝し溜飲を下げたが、やはり因縁の地でしっかりとシーズンダブルを達成したい。守備陣に多くの負傷者が出ているエディ・ハウ率いるマグパイズ相手に自慢の攻撃力で押し切りたいところだ。 逆転でのトップ4へこれ以上の取りこぼしは許されない6位のマンチェスター・ユナイテッドは、前回対戦で0-3の惨敗を喫した12位のボーンマス相手にリーグ4戦ぶりの白星を狙う。DFヴァラン、DFエバンスの離脱によってディフェンスラインは火の車だが、リバプール戦でその才能の片りんを示したDFカンブワラ、圧巻のゴールを記録したMFメイヌーら若手を中心に難敵チェリーズに勝ち切りたい。 9位のチェルシーは、PSR違反によって減点処分が「6」から「8」に新たに変更となった16位のエバートン相手に2戦ぶりの白星を目指す。前々節はユナイテッド相手に劇的な4-3の逆転勝利を挙げたブルーズだが、前節は最下位のシェフィールド・ユナイテッド相手に2度のリードを守り切れず、痛恨の2-2のドローに終わった。著しく安定感を欠くポチェッティーノのチームは、この試合後にFAカップ準決勝のシティ戦を皮切りに、アーセナル、トッテナムとのダービーを含む強豪5連戦に臨むため、是が非でも白星を取り戻したい。 その他ではレバークーゼンとのELのリターンレグを控えるウェストハム、残留争い直接対決となるブレントフォードvsシェフィールド・ユナイテッドといった戦いにも注目したい。 ◆プレミアリーグ第33節 ▽4/13(土) 《20:30》 ニューカッスル vs トッテナム 《23:00》 ブレントフォード vs シェフィールド・ユナイテッド バーンリー vs ブライトン マンチェスター・シティ vs ルートン・タウン ノッティンガム・フォレスト vs ウォルバーハンプトン 《25:30》 ボーンマス vs マンチェスター・ユナイテッド ▽4/14(日) 《22:00》 リバプール vs クリスタル・パレス ウェストハム vs フルアム 《24:30》 アーセナル vs アストン・ビラ ▽4/15(月) 《28:00》 チェルシー vs エバートン 2024.04.13 12:00 Sat

【ラ・リーガ第31節プレビュー】アトレティコvsジローナの上位対決! CL第2戦&クラシコ控える2強は格下と対戦

2週間前に行われた前節はアスレティック・ビルバオとの上位対決を制したレアル・マドリーを始め、上位陣が揃って勝ち点3を積み上げる波乱の少ない一節に。また、先週末に行われたコパ・デル・レイ決勝はマジョルカを破ったアスレティックが40年ぶりの優勝を果たしている。 来週に今季ラ・リーガで2度目のエル・クラシコを控える中、今節はチャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝を戦っている3クラブの戦いに注目。その中で4位のアトレティコ・マドリーと、3位のジローナの上位対決が最注目カードとなる。 アトレティコは前節、マンデーナイト開催となったビジャレアル戦を途中出場のMFサウールの後半終盤のゴールによって2-1と勝利。この結果、アスレティックを抜いて4位に浮上した。さらに、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ではドルトムントとのホームゲームをMFデ・パウル、FWリーノのゴールによって2-1で先勝。3点目を奪い切れず、終盤に押し返されるなど課題は出たものの、ベスト4進出へ大きなアドバンテージを手にした。 週明けに敵地でのリターンレグを控えるため、この一戦でもターンオーバーの可能性が高いが、トップ4フィニッシュへ勝ち点逸は許されず、前回対戦で敗れた3位チーム相手にきっちりリベンジを果たしたい。 対するジローナは前節、ベティスとの激しい打ち合いに3-2で勝利。ここ最近ゴールペースを落としていた主砲FWドフビクのドブレーテに、後半アディショナルタイムにはレジェンドFWストゥアーニが劇的勝ち越しゴールを記録。終盤戦へ勢いがつく2戦ぶりの白星となった。難所メトロポリターノでのタフなアウェイゲームとなるが、相手の日程面を鑑みれば勝ち点3を持ち帰る可能性は十分にあるはずだ。 首位のレアル・マドリーは、週明けに敵地でのCLマンチェスター・シティ戦を控える中、15位のマジョルカとのアウェイゲームに臨む。ミッドウィークにサンティアゴ・ベルナベウで行われたシティとの1stレグはゴラッソの応酬となる激しい打ち合いに。開始早々に失点を喫したマドリーは、オウンゴールとFWロドリゴのゴールで鮮やかに逆転。その後、後半に相手の2つのゴラッソで試合を引っくり返されるも、MFバルベルデのゴラッソで最終的に3-3のドローに終わった。 そのリターンレグでは通算3戦全敗の難所エティハドでの勝利が突破の条件となるため、万全の状態で臨みたいところ。アンチェロッティ監督としては大幅なターンオーバー、シティ戦に向けたオプションの採用を含めた戦い方を想定しているはずだ。ただ、コパ決勝敗退からのバウンスバックを図るマジョルカ相手に隙を見せれば足をすくわれる可能性があるだけに、FWホセルやMFモドリッチ、DFルーカス・バスケスらを中心にしっかりと戦いたい。 2位のバルセロナはCLのパリ・サンジェルマン(PSG)戦を控える中、降格圏の18位に沈むカディスと対戦。パルク・デ・プランスで行われた1stレグはチャビ監督の交代策がものの見事に機能し、FWハフィーニャのドブレーテとDFクリステンセンのゴールによって3-2の先勝。ホームでの2ndレグに弾みを付けた。 ただ、強力な攻撃陣を擁するPSG相手に厳しい戦いが想定されており、万全の状態で臨みたいところだ。チャビ監督としては2ndレグをサスペンションで欠場するMFセルジ・ロベルト、クリステンセンに加え、FWフェリックスやFWフェラン・トーレス、MFフェルミン・ロペスといった準主力をメインキャストに据えつつ、カディスとのアウェイゲームで勝ち点3を目指すことになるはずだ。 MF久保建英を擁する6位のレアル・ソシエダは、最下位のアルメリア相手に今季最長となるリーグ4連勝を狙う。前節のアラベス戦は久保が前半に負傷交代するアクシデントに見舞われたが、DFパチェコのトップチーム初ゴールを最後まで守り切ってウノセロ勝利を収めた。久保に関しては今週のチームトレーニングを回避しており、現状ではベンチ入りできるか否かが焦点となる。ただ、今後にビッグマッチを控えていることを考えれば、日本人エース不在の中でチームとして格下相手にきっちり勝ち切りたい。 その他ではコパ優勝後初めてサン・マメスに凱旋する5位のアスレティックと10位のビジャレアルが対峙する強豪対決、ラージョvsヘタフェのマドリード自治州ダービー辺りにも注目したい。 《ラ・リーガ第31節》 ▽4/12(金) 《29:00》 ベティス vs セルタ ▽4/13(土) 《21:00》 アトレティコ・マドリー vs ジローナ 《23:15》 ラージョ vs ヘタフェ 《25:30》 マジョルカ vs レアル・マドリー 《28:00》 カディス vs バルセロナ ▽4/14(日) 《21:00》 ラス・パルマス vs セビージャ 《23:15》 グラナダ vs アラベス 《25:30》 アスレティック・ビルバオ vs ビジャレアル 《28:00》 レアル・ソシエダ vs アルメリア ▽4/15(月) 《28:00》 オサスナ vs バレンシア 2024.04.12 19:00 Fri

【ECL準々決勝プレビュー】最注目はアストン・ビラvsリール…ベスト4進出懸けた重要な初戦

ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準々決勝の1stレグが11日に開催される。ベスト4進出を懸けた準々決勝初戦の展望を紹介していく。 ◆ECL準々決勝1stレグ ▽4/11(木) 《25:45》 オリンピアコス vs フェネルバフチェ ビクトリア・プルゼニ vs フィオレンティーナ 《28:00》 クラブ・ブルージュ vs PAOK アストン・ビラ vs リール ◆最注目はアストン・ビラvsリール! <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240410_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 2クラブを輩出したギリシャを含め7カ国の強豪が出そろった準々決勝では、UEFAコンペティションで無類の強さを誇るウナイ・エメリ率いるアストン・ビラとリーグ・アンで4位に位置するリールの一戦が最注目カードとなる。 前ラウンドでアヤックスを退けたアストン・ビラは、プレミアリーグでもトップ4争いで健闘。前節、ブレントフォード相手のドローでトッテナムに4位の座を譲ったが、残り試合での逆転は十分に可能。また、今大会で勝ち進むことでUEFAカントリーランキングに貢献できるため、リーグ5位でのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得も見えてくる状況だ。 今週末にアーセナルとのリーグ戦を控える中、ホーム開催となる今回の1stレグでは幾つかのポジションでターンオーバーも見込まれるが、リール下部組織出身のDFディーニュ、ローマ時代に敵将フォンセカの薫陶を受けたMFザニオーロの2選手のパフォーマンスに注目したい。また、ボールを持たされると苦戦傾向にあるが、相手はポゼッションスタイルのチームだけに得意のカウンターが機能する展開となりそうだ。 一方、今大会ここまで無敗を継続するリールは、直近のリーグ戦でもマルセイユを破るなど5戦無敗と好調を維持。スカッド全体の質を考えると、苦戦は必至と見られるが、レアル・マドリーが関心を寄せる逸材DFヨロを筆頭にフランス代表入りも期待される若き守護神シュヴァリエ、MFシェグロヴァ、FWデイビッドと各ポジションに強力なタレントを擁しており、安定したボール保持、堅守を武器に難敵撃破といきたい。 昨季準優勝のフィオレンティーナは、ビクトリア・プルゼニ相手にベスト4進出を狙う。シーズン序盤はセリエA上位争いに食い込んでいたものの、ここ最近の失速によって10位に甘んじるイタリアーノのチームは、準決勝1stレグを制したコッパ・イタリアを含めカップ戦でのタイトル獲得へプライオリティを置き始めている。そのため、今回の一戦ではチェコの強豪相手にきっちり敵地で勝ち切りたい。 MF本間至恩を擁するクラブ・ブルージュは、ギリシャのPAOKを相手に突破を目指す。ベルギーリーグではプレーオフ1で3位に甘んじており、逆転でのリーグ制覇は厳しい状況にある。そのため、前述のフィオレンティーナ同様に今大会に全力を注ぎたい。なお、本間は今季ここまでトップチームで4試合の出場にとどまっており、今回の試合で出番を得ることは難しいか。 優勝候補のフェネルバフチェは、昨季セビージャをヨーロッパリーグ(EL)制覇に導いたメンディリバル監督が率いるオリンピアコスと対戦する。国内リーグでガラタサライと熾烈なタイトルレースを繰り広げるトルコの名門は、7日に行われたそのガラタサライとのスーパーカップでトルコサッカー連盟(TFF)への抗議目的でU-19チームを出場させた上、開始2分で試合放棄する前代未聞の対応で大きな話題を集めた。幸い、今回の試合に向けて主力のコンディションは万全だが、ここで不甲斐ない戦いを見せようものならばさらなる批判を招く可能性もあるだけに結果・内容にこだわりたい。 2024.04.11 18:30 Thu

【EL準々決勝プレビュー】好調イタリア勢対決に、遠藤航は持ち味発揮予感のアタランタ戦

ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝の1stレグが11日に開催される。ベスト4進出を懸けた準々決勝初戦の展望を紹介していく。 ◆EL準々決勝1stレグ ▽4/11(木) 《28:00》 ミラン vs ローマ リバプール vs アタランタ レバークーゼン vs ウェストハム ベンフィカ vs マルセイユ ◆好調継続のイタリア勢対決 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240410_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今ラウンド屈指のカードはセリエA2位のミランと、5位のローマによるイタリア勢対決だ。 昨季チャンピオンズリーグ(CL)のセミファイナリストであるミランは、今季CLグループステージ3位敗退に伴い、プレーオフから今大会に参戦。スタッド・レンヌ、スラビア・プラハという曲者を退けて順当に8強入りを決めた。 また、独走のインテル相手に逆転優勝は難しいものの、セリエAでは直近の5連勝を含む6戦無敗と好調を維持。前節のレッチェ戦では前半序盤にFWプリシック、FWジルーのゴールで効果的に得点を重ねると、前半終盤に相手に退場者が出たことで、後半は早いタイミングで主力を下げるなど余裕の試合運びで3-0の完勝。ホーム開催の初戦に大きな弾みを付けた。 一方、昨季ELファイナリストのローマはモウリーニョ前監督の解任に伴い、プレーオフからデ・ロッシ新体制での戦いに。その中でフェイエノールト、ブライトンという実力者を撃破し、準々決勝へ駒を進めた。 熾烈なトップ4争いに身を置くセリエAでは5勝2分けの直近7戦無敗と同じく好調を維持。直近のデルビー・デッラ・カピターレではDFマンチーニのゴールを守り切ってウノゼロ勝利。ミランに比べて消耗度は大きいものの、より勢いを持ってこの一戦に臨めるはずだ。 なお、モウリーニョ体制で戦った今季セリエAでの2試合はミランがいずれも複数得点を奪って勝利しているが、デ・ロッシ体制で大きく変貌を遂げた新生ジャッロロッシはいかなる戦いを見せるか。 ◆遠藤がアタランタとの肉弾戦へ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240410_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> MF遠藤航を擁する優勝候補筆頭のリバプールは、2020-21シーズンのCL以来となるアタランタとの対決に挑む。 ラウンド16でスパルタ・プラハを2戦合計11-2で一蹴したクロップのチームは、危なげなくベスト8進出を果たした。 プレミアリーグでは直近のマンチェスター・ユナイテッド戦のドローによって同勝ち点ながらアーセナルに首位を譲る形となったが、8戦無敗と好調を維持。さらに、今回の一戦に向けてはGKアリソン、DFアレクサンダー=アーノルド、MFバイチェティッチ、FWジョタと主力が相次いで練習復帰を果たし、最終盤の戦いへ大きなブーストがかかっている。 対するアタランタはスポルティングCPを2戦合計3-2で退けて8強入り。ただ、国内の戦いではコッパ・イタリア準決勝1stレグのフィオレンティーナ戦、セリエAのカリアリ戦で今季2度目の連敗。敵地での大一番へ不安を残す形となった。 なお、[3-5-2]の布陣で人基準の攻守にアグレッシブな戦いを信条とするアタランタではリバプールも関心を示すMFコープマイネルスを筆頭にMFエデルソン、MFデ・ローンと実力者が中盤に揃っており、遠藤としては勝負の肝となる局地戦においてチームに優位性をもたらす仕事が期待されるところだ。 ◆無敗レバークーゼンがECL王者と激突 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240410_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕から唯一無敗を継続するレバークーゼンは、ブンデスリーガ初優勝が目前に迫る中、カンファレンスリーグ(ECL)王者であるウェストハムとのベスト4進出を懸けた初戦に臨む。 大苦戦を強いられたカラバフとのラウンド16をFWシックの劇的2ゴールによって勝ち切ったレバークーゼン。以降の公式戦も驚異的な勝負強さで4連勝を飾ったシャビ・アロンソのチームは、今週末に行われるブレーメン戦を勝利した場合、クラブ史上初のリーグ優勝が決定する状況だ。 その重要な一戦を前に戦うウェストハム戦では好調を継続するフリンポンとグリマルドのウイングバックコンビを軸に、エースのMFヴィルツ、勝負強さ光るシックら攻撃陣の多彩な仕掛けで相手の堅守を攻略したい。 一方、同じドイツ勢のフライブルクを返り討ちにしてベスト8進出を果たしたウェストハムは、直近のリーグ戦でウォルバーハンプトン相手に2-1の逆転勝利を収めて敵地での大一番へ弾み。 難敵相手に初黒星を与えたいモイーズのチームは、真骨頂の粘り強い守備からFWボーウェン、FWアントニオ、MFクドゥスらを起点としたカウンター、名手ウォード=プラウズの正確なプレースキックを活かして少ないチャンスを確実にゴールへ結び付けたい。 ◆激戦必至の名門対決 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240410_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前述の3カードに比べてネームバリューは低いものの、好勝負が期待されるベンフィカとマルセイユの名門対決。なお、ベンフィカのGK小久保玲央ブライアンはAFC U23アジアカップに臨むU-23日本代表に招集されており、1stレグ、2ndレグの両方を欠場する。 CL3位敗退組としてプレーオフからの参戦となったベンフィカはトゥールーズ、レンジャーズを退けて準々決勝進出。ただ、国内リーグでは直近のスポルティングとのデルビー・デ・リスボア敗戦によって逆転優勝へ厳しい状況に追い込まれており、よりELの重要性が高まる。そのデルビー敗戦からのバウンスバックを図るホーム開催の一戦ではDFオタメンディ、MFディ・マリア、MFラファ・シウバら重鎮、DFアントニオ・シウバ、MFジョアン・ネヴェスら今夏ステップアップが見込まれる若手逸材の躍動に期待したいところだ。 一方、今季3人の指揮官の下で戦う混迷のシーズンを過ごす中、シャフタール・ドネツク、ビジャレアルを破ってベスト8進出を果たしたマルセイユ。ガセ新監督の下で復調を示した一方、直近ではパリ・サンジェルマン相手のル・クラスィクの敗戦を含め公式戦4連敗中と絶不調。今回の一戦に向けて明るい材料は少ないが、今季ELでゴールを量産する主砲オーバメヤンら経験豊富なベテランの奮起で負の流れをストップしたい。 2024.04.11 18:00 Thu
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