残留争い渦中の湘南は攻勢実らずドロー、前半に退場者を出した広島を崩し切れず【明治安田J1第35節】
2021.11.07 17:24 Sun
明治安田生命J1リーグ第35節、湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島が7日にレモンガススタジアム平塚で行われ、ゴールレスドローに終わった。
シーズン途中での監督交代という共通点を持つ両チーム。前節終了時点で引き分けの数が湘南はリーグ最多となる14個、広島もリーグ2位の12個と、互いに勝ち切れないゲームが多いというのも互いが抱えるジレンマだ。
前節、アウェイでの北海道コンサドーレ札幌戦は追い付いてのドローとなった湘南は、途中出場で殊勲の同点弾を決めた平岡が先発に復帰。古巣対戦となる石原直樹がサブに入った。一方の広島は、大敗を喫した前節の鹿島アントラーズ戦から5人を変更。沢田新監督は復帰後初スタメンとなる塩谷らに自らの初勝利を託した。
試合は立ち上がりから推進力を発揮する湘南が、序盤からチャンスを多くのチャンスを作り出す。ロングスローから大岩が続けざまにシュート。さらには、高い位置でボールを奪って高橋がミドルを狙うなど、攻撃を活性化させる。
押し込まれる時間の長い広島はさらなる苦境に立たされる。19分、山本に対して柴崎がファウルを犯すと、オンフィールドレビューの結果、足の裏を見せた危険なタックルと判断され、高山主審は柴崎にレッドカードを提示。早い時間帯で数的不利の状況を招いてしまった。
後半に入っても趨勢は変わらず、ボールを握って押し込む湘南と引いてカウンターに可能性を見いだす広島という構図が続く。早い時間に湘南は高橋が2つのフィニッシュシーンを迎えたが、いずれも枠外。我慢の時間が続く広島は55分に浅野、ハイネルという個で運べる選手を送り出すと、直後にはセットプレーから好機を作る。右CKのクリアボールをその浅野がダイレクトでミドルシュート。こちらも枠の右へ外れた。
湘南は62分にようやく深い位置でのシュートシーンを作る。茨田のクロスが流れてウェリントンが至近距離で右足を振り抜いたが、ブロックに入った野上が気になったか、左に外してしまった。
ハーフスペースを使ったワンツーの崩しや深みを取ってのクロスなど、攻撃のバリエーションは見せるものの、決め手を欠く湘南。80分には山田のシュートがディフレクトして右CKを得ると、ニアへのボールに大橋が頭で合わせたが、これも枠の上へ。86分に中央を割って入った田中のフィニッシュが、ようやくGK林の手を煩わせた。
広島は高橋、畑とのマッチアップにより、消耗していた柏を下げて86分に藤井を投入する策を取ると、何が何でも3ポイントが欲しい湘南は石原直樹を送り出す。すると、91分にはゴール前の混戦から石原直樹がシュートを放ち、GK林に阻まれたボールを岡本が頭でプッシュ。だが、これも枠を捉えらず。ラストプレーとなったCKでも畑のヘディングはポストに嫌われ、タイムアップとなった。
最後まで広島の牙城を崩せず勝ち切れなかった湘南は15個の目の引き分けに。残留に向けて悩ましい結果となった。対する広島は、90分間耐え続けた中での勝ち点1。我慢に我慢を重ねて連敗をストップした。
湘南ベルマーレ 0-0 サンフレッチェ広島
シーズン途中での監督交代という共通点を持つ両チーム。前節終了時点で引き分けの数が湘南はリーグ最多となる14個、広島もリーグ2位の12個と、互いに勝ち切れないゲームが多いというのも互いが抱えるジレンマだ。
試合は立ち上がりから推進力を発揮する湘南が、序盤からチャンスを多くのチャンスを作り出す。ロングスローから大岩が続けざまにシュート。さらには、高い位置でボールを奪って高橋がミドルを狙うなど、攻撃を活性化させる。
押し込まれる時間の長い広島はさらなる苦境に立たされる。19分、山本に対して柴崎がファウルを犯すと、オンフィールドレビューの結果、足の裏を見せた危険なタックルと判断され、高山主審は柴崎にレッドカードを提示。早い時間帯で数的不利の状況を招いてしまった。
数の優位性を生かして相手陣内でゲームを進める湘南だが、割り切った広島のブロックを容易には崩せず、ミドルレンジからのフィニッシュが多くなる。36分には田中の展開から茨田がクロスを送り、ボックス手前からウェリントン。前半の終了間際には高い位置でボールを奪って平岡が狙った。
後半に入っても趨勢は変わらず、ボールを握って押し込む湘南と引いてカウンターに可能性を見いだす広島という構図が続く。早い時間に湘南は高橋が2つのフィニッシュシーンを迎えたが、いずれも枠外。我慢の時間が続く広島は55分に浅野、ハイネルという個で運べる選手を送り出すと、直後にはセットプレーから好機を作る。右CKのクリアボールをその浅野がダイレクトでミドルシュート。こちらも枠の右へ外れた。
湘南は62分にようやく深い位置でのシュートシーンを作る。茨田のクロスが流れてウェリントンが至近距離で右足を振り抜いたが、ブロックに入った野上が気になったか、左に外してしまった。
ハーフスペースを使ったワンツーの崩しや深みを取ってのクロスなど、攻撃のバリエーションは見せるものの、決め手を欠く湘南。80分には山田のシュートがディフレクトして右CKを得ると、ニアへのボールに大橋が頭で合わせたが、これも枠の上へ。86分に中央を割って入った田中のフィニッシュが、ようやくGK林の手を煩わせた。
広島は高橋、畑とのマッチアップにより、消耗していた柏を下げて86分に藤井を投入する策を取ると、何が何でも3ポイントが欲しい湘南は石原直樹を送り出す。すると、91分にはゴール前の混戦から石原直樹がシュートを放ち、GK林に阻まれたボールを岡本が頭でプッシュ。だが、これも枠を捉えらず。ラストプレーとなったCKでも畑のヘディングはポストに嫌われ、タイムアップとなった。
最後まで広島の牙城を崩せず勝ち切れなかった湘南は15個の目の引き分けに。残留に向けて悩ましい結果となった。対する広島は、90分間耐え続けた中での勝ち点1。我慢に我慢を重ねて連敗をストップした。
湘南ベルマーレ 0-0 サンフレッチェ広島
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