ユーロ2020開催で9000人以上が新型コロナ感染と報告「いかに容易に拡散するかを示している」
2021.08.21 14:40 Sat
今夏行われたユーロ2020。イタリア代表が53年ぶりの優勝を果たして大会は終了していた。
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックは世界中でまだ収まっていない中、ワクチン接種が進んでいることもあり有観客で行われた大会。イングランド公衆衛生サービス(PHE)の研究者によると、ユーロ開催は大きなリスクを伴っていたようだ。
イギリス『スカイ』によると、ユーロ2020を通じて9000件以上の感染者を生み出したと報告。決勝戦が行われたロンドンのウェンブリー・スタジアムでは、大会を通じて最多の8試合が開催。試合開催時には3036人の感染者が出ていたが、その周辺では合計で6376人の感染者が出たようだ。
また、7月11日に行われたイングランド代表vsイタリア代表の決勝戦では「特に多くの感染者が確認された」と報告されている。
観戦者の多くはマスクを着用せず、密になり、声を出すという状況となっており、感染予防という観点ではかなり意識が低くなっていた状況。有観客とはいえ、緩んでいたことは間違いない。
報告書では「イングランドが国外で試合をしたとしても、英国全体の公衆衛生に大きなリスクをもたらしただろう」とし、ウェンブリーが会場ではなくても同様のリスクがあったとした。
また、試合に関係ない人々にも影響があるとし「このリスクは、イベントに参加した人だけでなく、移動中の行動や関連する社会活動からも生じている」と報告。「ウェンブリーで行われた決勝と準決勝では、新型コロナウイルスの感染を抑制するためのリスク軽減策は、他の大規模な観客動員型のスポーツイベントよりも効果が低かった」としており、感染予防対策に問題があることも指摘した。
PHEの副医務局長であるジェニファー・スミス氏も感染力の強さを改めて示したと報告している。
「ユーロ2020は特別なイベントであり、今後のイベントで感染者に同様の影響が出るとは考えられない」
「しかし、今回のデータは密接な接触があった場合に、ウイルスがいかに容易に拡散するかを示しており、これは我々が再び慎重な正常性を取り戻そうとする際の警告になるはずだ」
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックは世界中でまだ収まっていない中、ワクチン接種が進んでいることもあり有観客で行われた大会。イングランド公衆衛生サービス(PHE)の研究者によると、ユーロ開催は大きなリスクを伴っていたようだ。
また、7月11日に行われたイングランド代表vsイタリア代表の決勝戦では「特に多くの感染者が確認された」と報告されている。
観戦者の多くはマスクを着用せず、密になり、声を出すという状況となっており、感染予防という観点ではかなり意識が低くなっていた状況。有観客とはいえ、緩んでいたことは間違いない。
データでは試合時にウェンブリー周辺にいた2295人に感染の可能性があり、さらに3404人が感染している可能性があるとことだ。
報告書では「イングランドが国外で試合をしたとしても、英国全体の公衆衛生に大きなリスクをもたらしただろう」とし、ウェンブリーが会場ではなくても同様のリスクがあったとした。
また、試合に関係ない人々にも影響があるとし「このリスクは、イベントに参加した人だけでなく、移動中の行動や関連する社会活動からも生じている」と報告。「ウェンブリーで行われた決勝と準決勝では、新型コロナウイルスの感染を抑制するためのリスク軽減策は、他の大規模な観客動員型のスポーツイベントよりも効果が低かった」としており、感染予防対策に問題があることも指摘した。
PHEの副医務局長であるジェニファー・スミス氏も感染力の強さを改めて示したと報告している。
「ユーロ2020は特別なイベントであり、今後のイベントで感染者に同様の影響が出るとは考えられない」
「しかし、今回のデータは密接な接触があった場合に、ウイルスがいかに容易に拡散するかを示しており、これは我々が再び慎重な正常性を取り戻そうとする際の警告になるはずだ」
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