PK戦を制したカナダが初の金メダル! スウェーデンは2大会連続の銀メダルに…《東京オリンピック》
2021.08.06 23:59 Fri
東京オリンピックの女子サッカー決勝戦、スウェーデン女子代表vsカナダ女子代表が6日に横浜国際総合競技場で行われ、1-1のスコアで120分が終了。その後、PK戦を3-2で制したカナダが初の金メダルを獲得した。
今大会唯一全勝を継続するスウェーデンは、準々決勝でなでしこジャパン(3-1)、準決勝でオーストラリア(1-0)を破り、2大会連続でのファイナル進出を果たした。
一方、なでしこジャパンと同じグループEをイギリスに次ぐ2位で通過したカナダは、準々決勝でブラジル(0-0)をPK戦の末に破ると、準決勝では世界ランク1位のアメリカ(1-0)との接戦を制し、史上初の決勝進出を決めた。
なお、共に初優勝を懸けた今回の決勝は当初、6日午前11時に新国立競技場で開催予定だったが、猛暑による選手たちのコンディションを考慮した結果、試合前日に急遽キックオフ時間および試合会場が変更となる混乱に見舞われていた。
互いに準決勝と同じスタメン、布陣で臨んだ注目のファイナルは、スウェーデンが前から強い圧力をかけて主導権を奪いにかかる。開始7分には右サイドからのクロスがファーに流れたところをエリクセンが回収し、際どいシュートを放つ。さらに、17分にはブラクステニウスのポストワークからオーストラリア戦で決勝点を決めたロルフォが左足のミドルシュートでGKラベを脅かす。
前半半ば以降はカナダがボールポゼッションで押し返していくが、スウェーデンが素早い守から攻への切り替えを生かして相手ゴールに迫っていく。29分にはロルフォの右クロスをゴール前のヤコブソンがドンピシャのヘディングで合わすが、ここはGKラベが見事なワンハンドセーブで阻止。
それでも、攻勢を強めるスウェーデンは34分、中盤でのボール奪取からカウンターに転じると、アスラニがDF2枚を見事なドリブルで振り切って右サイド深くから丁寧な折り返しを供給。これにゴール前で反応したブラクステニウスが右足ダイレクトで合わすと、DFの足にディフレクトしてコースが変わったシュートがゴールネットを揺らした。
狙い通りの形で先手を奪ったスウェーデンは前半終盤にかけても攻勢を仕掛けていくが、カナダが追加点までは与えず。試合は最少得点差で後半へ折り返すことになった。
早い時間帯に追いつきたいカナダはベッキー、クインを下げてグロッソ、レオンをハーフタイム明けに同時投入。勢いを持って後半に入った。51分にはそのグロッソがペナルティアーク付近から強烈な左足のミドルシュートを狙う。
その後は再び一進一退の攻防が続くが、60分過ぎに試合が動く。64分、ボックス内でシンクレアとイレステトが交錯。一度はプレーが流されるも、オンフィールドレビューの結果、シンクレアがアフターチャージを受けたとの判定でカナダにPKが与えられる。これをアメリカ戦に続きキッカーのフレミングが冷静に流し込み、カナダが試合を振り出しに戻した。
これで勢いづくカナダは相手を押し込み、70分にはセットプレーの二次攻撃からフレミングに決定機も右足のシュートはわずかにクロスバーの上を越える。
対して追いつかれて以降、なかなか攻撃の形を作れなくなったスウェーデンは75分に3枚替えを敢行。今大会において決定的な仕事を見せているフルティグらフレッシュな選手をピッチへ送り出す。すると、79分にはボックス左でアスラニがグラウンダーで折り返しから決定機。ゴール前のロルフォが左足ダイレクトで合わすが、これは惜しくも枠の左に外れた。
試合終盤にかけてはスウェーデンが前述の交代策で息を吹き返し、一進一退の攻防が繰り広げられた。だが、互いに決め手を欠いたことで、試合は延長戦に突入した。
両チームが交代枠を5枚ずつ切るも、超過密日程の影響を感じさせる消耗戦の流れの中で互いにセットプレーから惜しい場面を作るものの、最後の場面で決め切ることができない。117分にはスウェーデンの波状攻撃から絶好機が生まれるが、再三のシュートをカナダの守備陣が気迫の連続ブロックで凌ぐ。さらに、直後にもボックス右でスクーグが上げた決定的なクロスをゴール前のフルティグが頭で合わすが、これも枠の右に外れた。
結局、延長戦でも決着は付かず、金メダルの行方はPK戦に委ねられることに。互いに5人目までで3人ずつがPKを失敗し、サドンデスに突入。そして、先攻のスウェーデンの6人目のアンデションのシュートをGKラベが見事な反応でストップすると、後攻のカナダの6人目のグロッソがGKリンダールにコースを読まれながらも強烈なシュートを決め切り、白熱のファイナルはようやく決着。
この結果、スウェーデンとの初優勝を懸けた激闘を制したカナダが史上初の金メダルを獲得。一方、スウェーデンは再びファイナルで敗れ、無念の2大会連続銀メダルとなった。
スウェーデン女子代表 1-1(PK:2-3) カナダ女子代表
【スウェーデン】
スティナ・ブラクステニウス(34分)
【カナダ】
ジェシー・フレミング(67分[PK])
今大会唯一全勝を継続するスウェーデンは、準々決勝でなでしこジャパン(3-1)、準決勝でオーストラリア(1-0)を破り、2大会連続でのファイナル進出を果たした。
なお、共に初優勝を懸けた今回の決勝は当初、6日午前11時に新国立競技場で開催予定だったが、猛暑による選手たちのコンディションを考慮した結果、試合前日に急遽キックオフ時間および試合会場が変更となる混乱に見舞われていた。
互いに準決勝と同じスタメン、布陣で臨んだ注目のファイナルは、スウェーデンが前から強い圧力をかけて主導権を奪いにかかる。開始7分には右サイドからのクロスがファーに流れたところをエリクセンが回収し、際どいシュートを放つ。さらに、17分にはブラクステニウスのポストワークからオーストラリア戦で決勝点を決めたロルフォが左足のミドルシュートでGKラベを脅かす。
一方、アメリカ戦同様にボールを握られるものの、コンパクトな守備で相手の攻撃を撥ね返しながらカウンターからワンチャンスを狙うカナダ。14分には快足のプリンスの機動力を生かした攻めからボックス内に侵入し、シュートチャンスが訪れるが、ここはGKリンダールにうまくコースを消されてしまった。
前半半ば以降はカナダがボールポゼッションで押し返していくが、スウェーデンが素早い守から攻への切り替えを生かして相手ゴールに迫っていく。29分にはロルフォの右クロスをゴール前のヤコブソンがドンピシャのヘディングで合わすが、ここはGKラベが見事なワンハンドセーブで阻止。
それでも、攻勢を強めるスウェーデンは34分、中盤でのボール奪取からカウンターに転じると、アスラニがDF2枚を見事なドリブルで振り切って右サイド深くから丁寧な折り返しを供給。これにゴール前で反応したブラクステニウスが右足ダイレクトで合わすと、DFの足にディフレクトしてコースが変わったシュートがゴールネットを揺らした。
狙い通りの形で先手を奪ったスウェーデンは前半終盤にかけても攻勢を仕掛けていくが、カナダが追加点までは与えず。試合は最少得点差で後半へ折り返すことになった。
早い時間帯に追いつきたいカナダはベッキー、クインを下げてグロッソ、レオンをハーフタイム明けに同時投入。勢いを持って後半に入った。51分にはそのグロッソがペナルティアーク付近から強烈な左足のミドルシュートを狙う。
その後は再び一進一退の攻防が続くが、60分過ぎに試合が動く。64分、ボックス内でシンクレアとイレステトが交錯。一度はプレーが流されるも、オンフィールドレビューの結果、シンクレアがアフターチャージを受けたとの判定でカナダにPKが与えられる。これをアメリカ戦に続きキッカーのフレミングが冷静に流し込み、カナダが試合を振り出しに戻した。
これで勢いづくカナダは相手を押し込み、70分にはセットプレーの二次攻撃からフレミングに決定機も右足のシュートはわずかにクロスバーの上を越える。
対して追いつかれて以降、なかなか攻撃の形を作れなくなったスウェーデンは75分に3枚替えを敢行。今大会において決定的な仕事を見せているフルティグらフレッシュな選手をピッチへ送り出す。すると、79分にはボックス左でアスラニがグラウンダーで折り返しから決定機。ゴール前のロルフォが左足ダイレクトで合わすが、これは惜しくも枠の左に外れた。
試合終盤にかけてはスウェーデンが前述の交代策で息を吹き返し、一進一退の攻防が繰り広げられた。だが、互いに決め手を欠いたことで、試合は延長戦に突入した。
両チームが交代枠を5枚ずつ切るも、超過密日程の影響を感じさせる消耗戦の流れの中で互いにセットプレーから惜しい場面を作るものの、最後の場面で決め切ることができない。117分にはスウェーデンの波状攻撃から絶好機が生まれるが、再三のシュートをカナダの守備陣が気迫の連続ブロックで凌ぐ。さらに、直後にもボックス右でスクーグが上げた決定的なクロスをゴール前のフルティグが頭で合わすが、これも枠の右に外れた。
結局、延長戦でも決着は付かず、金メダルの行方はPK戦に委ねられることに。互いに5人目までで3人ずつがPKを失敗し、サドンデスに突入。そして、先攻のスウェーデンの6人目のアンデションのシュートをGKラベが見事な反応でストップすると、後攻のカナダの6人目のグロッソがGKリンダールにコースを読まれながらも強烈なシュートを決め切り、白熱のファイナルはようやく決着。
この結果、スウェーデンとの初優勝を懸けた激闘を制したカナダが史上初の金メダルを獲得。一方、スウェーデンは再びファイナルで敗れ、無念の2大会連続銀メダルとなった。
スウェーデン女子代表 1-1(PK:2-3) カナダ女子代表
【スウェーデン】
スティナ・ブラクステニウス(34分)
【カナダ】
ジェシー・フレミング(67分[PK])
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