決勝進出の両国を分析するコンテ氏「イタリアは今大会どのチームよりも完成度が高い」
2021.07.09 12:23 Fri
インテル退任後はフリーとなっているアントニオ・コンテ氏がユーロ2020決勝で激突する2チームを分析した。『フットボール・イタリア』が伝えている。
6月から開幕したユーロ2020も大詰めを迎え、11日にウェンブリー・スタジアムで行われる決勝を残すのみに。決勝ではユーロ1968以来の優勝を目指すイタリア代表と初の決勝進出となったイングランド代表が対戦する。
かつてイタリアを指揮した経歴を持ち、プレミアリーグでの監督歴も備えるコンテ氏はイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』にて両チームの戦術を分析。イタリアはスペイン代表と違い、正しく試合を支配できているとし、完成度の高さを称賛した。
「イタリアはこれまで対戦したどの相手よりもチームとしての完成度が高い。ボールを持っているとき、持っていないとき、様々な状況に対応できると証明してくれた。決勝進出に相応しいよ」
「彼らは常に自分たちのアイデア、アイデンティティ、スタイルを維持しようとしていた。しかし、相手のフィジカル、テクニカル、タクティカルな資質にも適応しており、最大の結果を得るための最善の方法を見つけ出してもいた」
「ジャンルイジ・ドンナルンマ、レオナルド・ボヌッチ、ジョルジョ・キエッリーニという3人の壁がある。私はドンナルンマが世界で3本の指に入るGKだと思っているよ。そして、ボヌッチとキエッリーニについては何と言えば良いだろうか。1000の戦いを経てもなお、血の匂いを漂わせている。勝利のためのメンタリティ、キャラクター、強さがある。困難な状況に対処する際、彼らは絶対的にトップの選手だ」
また、コンテ監督はイングランドの特徴についても分析。イタリアにとって厳しい相手ではあるものの、経験に勝るイタリアが有利なはずだと語っている。
「後ろ向きにパスを出す傾向があったスペインと違い、彼らは常に一対一の状況を作ろうとする。デンマーク戦での同点弾でもわかる通り、ハリー・ケインはボールを奪いに行く動きを見せるなど、チームプレーを評価する声が多いね。ただ、もちろん彼はそれも得意だが、違いを見せるのはボックス内だ。監督としては常にそこに置いておきたいだろう」
「イングランドの弱点はビルドアップ時にディフェンスがプレスを受けた場合、スペインのようにそこから逃れるのが得意ではないことだ。とはいえ、攻撃的なプレスをかけたにもかかわらず、逃げられたら、前線のスピードには気をつける必要がある」
「繰り返しになるが、この試合でこそイタリアは試合のさまざまな場面を読む経験を発揮しなければならない」
「スタジアムに足を運ぶファンの数は少ないかもしれないが、ピッチ上でイタリアはイングランドよりも多くの経験を積んでいる。我々はファイナルを戦う意味を知っているんだ。そして、どうすれば勝てるかについてもね」
6月から開幕したユーロ2020も大詰めを迎え、11日にウェンブリー・スタジアムで行われる決勝を残すのみに。決勝ではユーロ1968以来の優勝を目指すイタリア代表と初の決勝進出となったイングランド代表が対戦する。
「イタリアはこれまで対戦したどの相手よりもチームとしての完成度が高い。ボールを持っているとき、持っていないとき、様々な状況に対応できると証明してくれた。決勝進出に相応しいよ」
「彼らは常に自分たちのアイデア、アイデンティティ、スタイルを維持しようとしていた。しかし、相手のフィジカル、テクニカル、タクティカルな資質にも適応しており、最大の結果を得るための最善の方法を見つけ出してもいた」
「私の考えでは支配とは得点の機会や危険な状況を作り出すことだ。だから、(準決勝で)スペインがイタリアを『支配した』と言われるのは納得いかない。ポゼッションは縦のチャンネルを使い、ゴールに近づいたり、ウイングが一対一の状況を作ったりしなければ不毛だ」
「ジャンルイジ・ドンナルンマ、レオナルド・ボヌッチ、ジョルジョ・キエッリーニという3人の壁がある。私はドンナルンマが世界で3本の指に入るGKだと思っているよ。そして、ボヌッチとキエッリーニについては何と言えば良いだろうか。1000の戦いを経てもなお、血の匂いを漂わせている。勝利のためのメンタリティ、キャラクター、強さがある。困難な状況に対処する際、彼らは絶対的にトップの選手だ」
また、コンテ監督はイングランドの特徴についても分析。イタリアにとって厳しい相手ではあるものの、経験に勝るイタリアが有利なはずだと語っている。
「後ろ向きにパスを出す傾向があったスペインと違い、彼らは常に一対一の状況を作ろうとする。デンマーク戦での同点弾でもわかる通り、ハリー・ケインはボールを奪いに行く動きを見せるなど、チームプレーを評価する声が多いね。ただ、もちろん彼はそれも得意だが、違いを見せるのはボックス内だ。監督としては常にそこに置いておきたいだろう」
「イングランドの弱点はビルドアップ時にディフェンスがプレスを受けた場合、スペインのようにそこから逃れるのが得意ではないことだ。とはいえ、攻撃的なプレスをかけたにもかかわらず、逃げられたら、前線のスピードには気をつける必要がある」
「繰り返しになるが、この試合でこそイタリアは試合のさまざまな場面を読む経験を発揮しなければならない」
「スタジアムに足を運ぶファンの数は少ないかもしれないが、ピッチ上でイタリアはイングランドよりも多くの経験を積んでいる。我々はファイナルを戦う意味を知っているんだ。そして、どうすれば勝てるかについてもね」
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