連覇狙うポルトガルが苦戦も白星発進! 史上初5大会出場のC・ロナウドがユーロ歴代最多得点記録樹立《ユーロ2020》
2021.06.16 03:08 Wed
ユーロ2020グループF第1節、ハンガリー代表vsポルトガル代表が15日にプスカシュ・アレーナで行われ、ポルトガルが0-3で勝利した。
前大会王者ポルトガル、世界王者フランス代表、ドイツ代表が同居した今大会最激戦区のグループF。
大会連覇を目指すポルトガルは、“死のグループ”開戦を告げる初戦で、予選グループ4位フィニッシュもプレーオフを勝ち上がってきたハンガリーと対戦した。
フェルナンド・サントス監督は、勝ち点3必須の一戦に向けて新型コロナウイルスに感染し、急遽離脱したカンセロを除き現状のベストメンバーを起用。GKにルイ・パトリシオ、最終ラインは右からセメド、ペペ、ルベン・ディアス、ラファエウ・ゲレイロ、中盤はダニーロとウィリアム・カルヴァーリョが底に並び、1トップのクリスティアーノ・ロナウドの下にはベルナルド・シウバ、ブルーノ・フェルナンデス、ジョタの3人が並んだ。
なお、C・ロナウドはこの試合の出場により、ユーロ本大会に通算5度出場する史上初の選手となった。
以降も押し込むポルトガルだが、大声援を後押しに集中した対応を続けるハンガリーの守備をあと一歩で崩し切れない。19分にはペペのロングフィードに反応したC・ロナウドに見せ場も、GKとの一対一を決め切れなかった上、抜け出しの時点でオフサイドの判定が下された。
前半半ばから終盤にかけても同様の展開で試合が進んでいく。37分には久々に相手陣内でFKのチャンスを得たハンガリーが、キッカーのロランド・サライのクロスをボックス中央のアダム・サライが頭で合わすが、これはGK正面。
一方、前半のうちにゴールをこじ開けたいポルトガルは40分に右サイドを崩してボックス中央でネウソン・セメドから足元にパスを受けたジョタが再び左足の反転シュートを枠に飛ばすが、これもGKグラーチの好守に遭う。さらに、43分にはカウンタープレスから相手陣内左サイドの高い位置でボールを奪い返してB・フェルナンデスから絶妙なクロスが入る。しかし、ゴール前に飛び込んだC・ロナウドの右足のワンタッチシュートはクロスバーの上を大きく越えてしまった。
ハンガリーの粘りによって0-0で折り返した試合は、後半もポルトガルが先にゴールへ迫る。47分、右CKの場面でキッカーのB・フェルナンデスが上げたボールをファーで競り勝ったペペが頭で合わすが、枠の左に向かったシュートはGKグラーチがビッグセーブで阻んだ。
前半同様になかなか決定機をモノにできないポルトガルは、時間の経過と共に焦りが出てきたか、前がかりなところを相手に引っくり返されて徐々に自陣深くまで侵攻を許す。そして、アダム・サライ、ロランド・サライとボックス内で続けてフィニッシュまで持ち込まれてしまう。
その後も0-0の均衡状態が保たれる中、ハンガリーはネゴ、シゲル、ショーンとフレッシュな選手を投入。これに対してポルトガルもベルナルド・シウバに代えてラファ・シウバ、ウィリアム・カルヴァーリョとジョタに代えてレナト・サンチェス、アンドレ・シウバを続けてピッチに送り出す。
すると、80分には右サイドでネゴのスルーパスに反応したショーンがそのままボックス内まで持ち込んでカットインから左足のシュートをニア下に飛ばすと、GKルイ・パトリシオの手を弾いたボールがゴールネットを揺らす。だが、これはオフサイドの判定でゴールは認められず。
冷や汗をかいたポルトガルだったが、このピンチを何とか凌いで流れが変わったか、意外な形でゴールをこじ開ける。84分、ボックス右でラファ・シウバが折り返したボールがDFに当たって中央にこぼれると、後方から走り込んできたラファエウ・ゲレイロが左足でシュート。これがDFにディフレクトして大きくコースが変わってゴール左隅の完璧なコースに決まった。
幸運を味方にようやく先制に成功した前回王者は最後の最後に絶対的なエースが大きな見せ場を作る。87分、ボックス内に抜け出したラファ・シウバがDFオルバンに引き倒されてPKを獲得。これをキッカーのC・ロナウドが冷静に右隅へ決めて、元フランス代表MFミシェル・プラティニと並んでいたユーロ通算ゴール記録を「10」に更新。
さらに、試合終了間際の92分にはボックス付近でのラファ・シウバとの細かいパス交換でゴール右に抜け出したC・ロナウドは内向きの仕掛けで冷静にGKを外して、左足のシュートを流し込み、ユーロ通算ゴール数を「11」に更新すると共に、代表通算ゴール数を106に伸ばし、イラン代表FWアリ・ダエイの世界記録(109点)にあと3点に迫った。
そして、グループ最弱と目されるハンガリーに大苦戦を強いられながらも、途中出場のラファ・シウバ、エースの活躍で勝ち切ったポルトガルが連覇に向けて幸先良い滑り出しを見せた。
なお、グループ連勝を狙うポルトガルは19日にドイツ戦、初戦を落としたハンガリーは同日にフランス戦に臨む。
ハンガリー 0-3 ポルトガル
【ポルトガル】
ラファエウ・ゲレイロ(後39)
C・ロナウド(後42[PK])
C・ロナウド(後47)
前大会王者ポルトガル、世界王者フランス代表、ドイツ代表が同居した今大会最激戦区のグループF。
フェルナンド・サントス監督は、勝ち点3必須の一戦に向けて新型コロナウイルスに感染し、急遽離脱したカンセロを除き現状のベストメンバーを起用。GKにルイ・パトリシオ、最終ラインは右からセメド、ペペ、ルベン・ディアス、ラファエウ・ゲレイロ、中盤はダニーロとウィリアム・カルヴァーリョが底に並び、1トップのクリスティアーノ・ロナウドの下にはベルナルド・シウバ、ブルーノ・フェルナンデス、ジョタの3人が並んだ。
なお、C・ロナウドはこの試合の出場により、ユーロ本大会に通算5度出場する史上初の選手となった。
6万7千人収容のプスカシュ・アレーナに満員のサポーターを集めてスタートした一戦は、地力で勝るポルトガルが押し込む入りとなる。開始5分には右サイドを突破したベルナルド・シウバからの斜めのパスに反応したジョタがボックス付近から鋭い左足の反転シュートを枠に飛ばすが、これはGKの好守に遭う。
以降も押し込むポルトガルだが、大声援を後押しに集中した対応を続けるハンガリーの守備をあと一歩で崩し切れない。19分にはペペのロングフィードに反応したC・ロナウドに見せ場も、GKとの一対一を決め切れなかった上、抜け出しの時点でオフサイドの判定が下された。
前半半ばから終盤にかけても同様の展開で試合が進んでいく。37分には久々に相手陣内でFKのチャンスを得たハンガリーが、キッカーのロランド・サライのクロスをボックス中央のアダム・サライが頭で合わすが、これはGK正面。
一方、前半のうちにゴールをこじ開けたいポルトガルは40分に右サイドを崩してボックス中央でネウソン・セメドから足元にパスを受けたジョタが再び左足の反転シュートを枠に飛ばすが、これもGKグラーチの好守に遭う。さらに、43分にはカウンタープレスから相手陣内左サイドの高い位置でボールを奪い返してB・フェルナンデスから絶妙なクロスが入る。しかし、ゴール前に飛び込んだC・ロナウドの右足のワンタッチシュートはクロスバーの上を大きく越えてしまった。
ハンガリーの粘りによって0-0で折り返した試合は、後半もポルトガルが先にゴールへ迫る。47分、右CKの場面でキッカーのB・フェルナンデスが上げたボールをファーで競り勝ったペペが頭で合わすが、枠の左に向かったシュートはGKグラーチがビッグセーブで阻んだ。
前半同様になかなか決定機をモノにできないポルトガルは、時間の経過と共に焦りが出てきたか、前がかりなところを相手に引っくり返されて徐々に自陣深くまで侵攻を許す。そして、アダム・サライ、ロランド・サライとボックス内で続けてフィニッシュまで持ち込まれてしまう。
その後も0-0の均衡状態が保たれる中、ハンガリーはネゴ、シゲル、ショーンとフレッシュな選手を投入。これに対してポルトガルもベルナルド・シウバに代えてラファ・シウバ、ウィリアム・カルヴァーリョとジョタに代えてレナト・サンチェス、アンドレ・シウバを続けてピッチに送り出す。
すると、80分には右サイドでネゴのスルーパスに反応したショーンがそのままボックス内まで持ち込んでカットインから左足のシュートをニア下に飛ばすと、GKルイ・パトリシオの手を弾いたボールがゴールネットを揺らす。だが、これはオフサイドの判定でゴールは認められず。
冷や汗をかいたポルトガルだったが、このピンチを何とか凌いで流れが変わったか、意外な形でゴールをこじ開ける。84分、ボックス右でラファ・シウバが折り返したボールがDFに当たって中央にこぼれると、後方から走り込んできたラファエウ・ゲレイロが左足でシュート。これがDFにディフレクトして大きくコースが変わってゴール左隅の完璧なコースに決まった。
幸運を味方にようやく先制に成功した前回王者は最後の最後に絶対的なエースが大きな見せ場を作る。87分、ボックス内に抜け出したラファ・シウバがDFオルバンに引き倒されてPKを獲得。これをキッカーのC・ロナウドが冷静に右隅へ決めて、元フランス代表MFミシェル・プラティニと並んでいたユーロ通算ゴール記録を「10」に更新。
さらに、試合終了間際の92分にはボックス付近でのラファ・シウバとの細かいパス交換でゴール右に抜け出したC・ロナウドは内向きの仕掛けで冷静にGKを外して、左足のシュートを流し込み、ユーロ通算ゴール数を「11」に更新すると共に、代表通算ゴール数を106に伸ばし、イラン代表FWアリ・ダエイの世界記録(109点)にあと3点に迫った。
そして、グループ最弱と目されるハンガリーに大苦戦を強いられながらも、途中出場のラファ・シウバ、エースの活躍で勝ち切ったポルトガルが連覇に向けて幸先良い滑り出しを見せた。
なお、グループ連勝を狙うポルトガルは19日にドイツ戦、初戦を落としたハンガリーは同日にフランス戦に臨む。
ハンガリー 0-3 ポルトガル
【ポルトガル】
ラファエウ・ゲレイロ(後39)
C・ロナウド(後42[PK])
C・ロナウド(後47)
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