横浜FMとFC東京がそれぞれHonda FC、順天堂大に敗戦…王者・川崎Fも長野に辛勝《天皇杯》

2021.06.09 22:00 Wed
©︎JFA
9日、第101回天皇杯2回戦の全32試合のうち26試合が各地で行われた。

昨年の記念すべき第100回大会は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で大会方式が大きく変更され、決勝を争った川崎フロンターレとガンバ大阪のほか、J2とJ3の優勝クラブや各地方の代表を集めた12クラブによるトーナメント形式で行われた。
今大会は従来通りの型に戻され、この2回戦からJ1クラブが参戦。横浜FMはニッパツ三ツ沢球技場に、昨年の大会でアマチュアシードとして準々決勝まで進んだ静岡代表のHonda FCを迎え撃った。

単純な力量ではJ1の横浜FMがはるかに上だが、直近公式戦から先発を9人入れ替えた横浜FMは28分に自陣のゴール前で相手を倒してPK献上という展開に。これをGK楠本祐規に決められ、先制を許してしまう。その後はボールは保持するものの、波に乗った楠本を中心とした守備を前に、なかなかゴールを奪えない。

それでも67分に、マルコス・ジュニオールがボックス左から上げたクロスをエウベルが押し込んで同点に。このまま90分では決着が付かず、延長戦に突入する。
ここで先にスコアを動かしたのは横浜FMだった。延長前半12分、味方のロングパスをボックス右で受けたエウベルの折り返しを、後半に決定機を外してしまっていたレオ・セアラが汚名返上のゴールで逆転に導く。しかし、延長後半1分にHonda FCは、左サイドからグラウンダーのクロスをマイナスに送ると、一人がニアでスルーしたところを岡崎優希が抑えの利いたダイレクトシュートを蹴り込んで再び同点に。

そのままPK戦に突入すると、後攻の横浜FMのチアゴ・マルチンスのシュートをGK楠本がセーブ。一方でHonda FCは5人全員が成功させ、死闘を制しジャイアントキリングを達成。3回戦進出を果たした。

下位リーグのクラブが上位クラブを破るジャイアントキリングは天皇杯の見どころといっても過言ではないが、この2回戦でもうひとつのジャイアントキリングが起こった。千葉代表の順天堂大学と味の素フィールド西が丘で対戦したFC東京は、開始9分に永井のゴールで幸先よく先制する。

しかし、勝利目前の88分に失点すると、延長前半17分に順天堂大学の小林里駆がボックス内で倒されPKを獲得。これを自ら決めて逆転に成功し、延長後半も逃げ切り1-2で勝利。3回戦では群馬と対戦する。

その他、前回王者の川崎Fも思わぬ苦戦を強いられる。日本代表に主力が大きく引き抜かれる中、レアンドロ・ダミアンや家長、シミッチらがスタメンに名を連ね、長野と対戦。しかし、やはりトップチームでの経験値が低い選手も先発したため、連携面で普段の良さを発揮できず、42分に藤山のゴールで先制を許してしまう。

このまま終盤に差し掛かり、川崎Fの今季初黒星も見えてきた91分、王者が底力を見せた。途中出場の橘田がボックス右からシュートを決めて同点に。延長戦でも決着が付かずPK戦に突入したが、何とか4-3で制し、千葉の待つ3回戦へ駒を進めた。

■天皇杯2回戦
▽6月9日(水)
川崎フロンターレ 1-1[4 PK 3] AC長野パルセイロ【27】
【川崎F】
橘田健人(後46)
【長野】
藤山智史(前42)

ジェフユナイテッド千葉 1-0 大宮アルディージャ【28】
【千葉】
チャン・ミンギュ(後32)

清水エスパルス 1-0 福山シティFC【29】
【清水】
原輝綺(後47)

ベガルタ仙台 0-1 いわてグルージャ盛岡【30】
【岩手】
ハン・ヨンテ(前2)

モンテディオ山形 1-2 ヴェルスパ大分【32】
【山形】
松本幹太(前16)
【V大分】
利根瑠偉(前45、後4)

横浜F・マリノス 2-2[3 PK 5] Honda FC【33】
【横浜FM】
エウベル(後22)
レオ・セアラ(延前12)
【Honda】
楠本祐規(前28)
岡崎優希(延後1)

ジュビロ磐田 3-0 北海道十勝スカイアース【34】
【磐田】
小川航基(後11、後41)
三木直土(後26)

セレッソ大阪 2-0 ガイナーレ鳥取【35】
【C大阪】
大久保嘉人(前5)
奥埜博亮(前31)

アルビレックス新潟 4-1 ツエーゲン金沢【36】
【新潟】
田上大地(前23)
三戸舜介(前26)
矢村健(前42、後6)
【金沢】
本塚聖也(後8)

サガン鳥栖 1-0 ロアッソ熊本【37】
【鳥栖】
山下敬大(前22)

アビスパ福岡 6-0 鹿児島ユナイテッドFC【38】
【福岡】
杉本太郎(前34)
ジョルディ・クルークス(後21、後30)
山岸祐也(後26、後33、後48)

栃木SC 2-0 FC町田ゼルビア【40】
【栃木】
松岡瑠夢(前15、前36)

北海道コンサドーレ札幌 5-3 ソニー仙台【41】
【札幌】
小野伸二(前14)
ルーカス・フェルナンデス(前16)
中島大嘉(前22、前28、後39)
【ソニー】
内野裕太(前7、前16)
佐藤碧(後11)

V・ファーレン長崎 2-0 沖縄SV【42】
【長崎】
ビクトル・イバルボ(前29)
大竹洋平(後45)

松本山雅FC 1-0 FC琉球【44】
【松本】
村越凱光(後7)

湘南ベルマーレ 0-0[4 PK 3] FC大阪【46】

柏レイソル 3-0 栃木シティFC【47】
【柏】
クリスティアーノ(前19)
三丸拡(前35)
アンジェロッティ(後47)

京都サンガF.C. 3-1 FC今治【48】
【京都】
李忠成(前10、後24)
上月壮一郎(後17)
【今治】
武井成豪(後37)

浦和レッズ 1-0 カターレ富山【49】
【浦和】
キャスパー・ユンカー(後35)

ギラヴァンツ北九州 0-1 SC相模原【50】
【相模原】
中山雄希(前46)

名古屋グランパス 5-0 三菱水島【51】
【名古屋】
藤井陽也(前36)
長澤和輝(前39)
マテウス(後19、後46)
石田凌太郎(後44)

徳島ヴォルティス 2-1 高知ユナイテッドSC【54】
【徳島】
岩尾憲(前4)
オウンゴール(前46)
【高知】
下堂竜聖(後7)

FC東京 1-2 順天堂大学【55】
【FC東京】
永井謙佑(前9)
【順大】
白井海斗(後43)
小林里駆(延前17)

水戸ホーリーホック 0-3 ザスパクサツ群馬【56】
【群馬】
進昂平(前39)
高橋勇利也(前44)
大前元紀(後26)

大分トリニータ 3-2 ホンダロックSC【57】
【大分】
長谷川雄志(後4)
高澤優也(後29)
井上健太(延後3)
【ホンダロック】
田中大和(後35)
諏訪園良平(後40)

ヴァンフォーレ甲府 1-2 福井ユナイテッドFC【58】
【甲府】
パウロ・バイヤ(前23)
【福井】
賀澤陽友(後46)
金村賢志郎(後50)

▽6月16日(水)
サンフレッチェ広島 vs おこしやす京都AC【31】
鹿島アントラーズ vs Y.S.C.C.横浜【39】
ガンバ大阪 vs 関西学院大学【43】
横浜FC vs ヴァンラーレ八戸【45】
東京ヴェルディ vs ファジアーノ岡山【52】
ヴィッセル神戸 vs 鈴鹿ポイントゲッターズ【53】
関連ニュース

天皇杯の1回戦&2回戦の組み合わせ決定! 5月25日に開幕、決勝は11月23日に国立で…浦和は出場資格なし

日本サッカー協会(JFA)は12日、天皇杯 第104回全日本サッカー選手権大会の1回戦、2回戦の組み合わせを発表した。 2023年は川崎フロンターレと柏レイソルが決勝まで勝ち上がり、川崎Fが見事に優勝を果たした天皇杯。今シーズンは5月25日(土)、26日(日)に1回戦が行われ、2回戦は6月12日(水)、3回戦は7月10日(水)、ラウンド16は8月21日(水)、準々決勝は9月18日(水)、準決勝は10月27日(日)、決勝は11月23日(土)に国立競技場で行われる。 全88チームが参加するノックアウト方式。浦和レッズは2023シーズンのサポーターによる違反行為の処分で出場権はなし。J1の19チーム、J2の20チーム、アマチュアシード2チーム(Honda FC、明治大学)、都道府県代表47チームが出場する。 なお、3回戦終了後にラウンド 16の組み合わせ抽選会が行われる。 J3クラブは都道府県予選からスタートし、勝ち上がれば1回戦から出場。2回戦からJ1とJ2の合計39チームが参加する。 2回戦では徳島ヴォルティスvsベガルタ仙台、藤枝MYFCvs栃木SC、ザスパ群馬vsレノファ山口FC、ロアッソ熊本vs水戸ホーリーホック、大分トリニータvs鹿児島ユナイテッドFC、ブラウブリッツ秋田vsいわきFC、ファジアーノ岡山vs愛媛FCのJ2同士の対決が決定。また、ヴァンフォーレ甲府はHonda FCとの対戦が決定した。その他のクラブは1回戦の勝者と対戦する。 ◆1回戦 ▽5月25日(土) 奈良県代表 vs 京都府代表ー【7】 [ロートフィールド奈良] 熊本県代表 vs 長崎県代表ー【12】 [熊本市水前寺競技場] 岐阜県代表 vs 静岡県代表ー【13】 [岐阜メモリアルセンター長良川球技メドウ] 宮崎県代表 vs 佐賀県代表ー【15】 [いちご宮崎新富サッカー場] 宮城県代表 vs 群馬県代表ー【16】 [みやぎ生協めぐみ野サッカー場・Aグラウンド] 石川県代表 vs 兵庫県代表ー【20】 [金沢ゴーゴーカレースタジアム] 栃木県代表 vs 東京都代表ー【23】 [栃木県グリーンスタジアム] 神奈川県代表 vs 山梨県代表ー【24】 [レモンガススタジアム平塚] ▽5月26日(日) 富山県代表 vs 大阪府代表ー【1】 [高岡スポーツコア] 岩手県代表 vs 北海道代表ー【2】 [いわぎんスタジアム] 茨城県代表 vs 明治大学ー【3】 [ケーズデンキスタジアム水戸] 徳島県代表 vs 大分県代表ー【4】 [鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム] 鹿児島県代表 vs 福岡県代表ー【5】 [OSAKO YUYA stadium] 岡山県代表 vs 香川県代表ー【6】 [福山通運ローズスタジアム] 高知県代表 vs 島根県代表ー【8】 [高知県立春野総合運動公園陸上競技場] 青森県代表 vs 千葉県代表ー【9】 [プライフーズスタジアム] 和歌山県代表 vs 新潟県代表ー【10】 [和歌山県紀三井寺公園陸上競技場] 福井県代表 vs 埼玉県代表ー【11】 [テクノポート福井スタジアム] 福島県代表 vs 山形県代表ー【14】 [Jヴィレッジスタジアム] 三重県代表 vs 愛媛県代表ー【17】 [LA・PITA東員スタジアム] 滋賀県代表 vs 愛知県代表ー【18】 [平和堂HATOスタジアム] 鳥取県代表 vs 山口県代表ー【19】 [Axisバードスタジアム] 長野県代表 vs 秋田県代表ー【21】 [サンプロ アルウィン] 広島県代表 vs 沖縄県代表ー【22】 [エディオンピースウイング広島] ◆2回戦 ▽6月12日(水) ヴィッセル神戸 vs 【1】勝利チームー【25】 [ノエビアスタジアム神戸] 徳島ヴォルティス vs ベガルタ仙台ー【26】 [鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム] 柏レイソル vs 【2】勝利チームー【27】 [三協フロンテア柏スタジアム] FC町田ゼルビア vs 【3】勝利チームー【28】 [町田GIONスタジアム] セレッソ大阪 vs 【4】勝利チームー【29】 [ヨドコウ桜スタジアム] ヴァンフォーレ甲府 vs Honda FCー【30】 [JITリサイクルインクスタジアム] アルビレックス新潟 vs 【5】勝利チームー【31】 [デンカビッグスワンスタジアム] V・ファーレン長崎 vs 【6】勝利チームー【32】 [トランスコスモススタジアム長崎] 鹿島アントラーズ vs 【7】勝利チームー【33】 [茨城県立カシマサッカースタジアム] 藤枝MYFC vs 栃木SCー【34】 [藤枝総合運動公園] サガン鳥栖 vs 【8】勝利チームー【35】 [駅前不動産スタジアム] 名古屋グランパス vs 【10】勝利チームー【37】 [豊田スタジアム] ザスパ群馬 vs レノファ山口FCー【38】 [正田醤油スタジアム群馬] 京都サンガF.C. vs 【11】勝利チームー【39】 [たけびしスタジアム京都] 清水エスパルス vs 【12】勝利チームー【40】 [IAIスタジアム日本平] 横浜F・マリノス vs 【13】勝利チームー【41】 [ニッパツ三ツ沢球技場] ロアッソ熊本 vs 水戸ホーリーホックー【42】 [えがお健康スタジアム] ガンバ大阪 vs 【14】勝利チームー【43】 [パナソニックスタジアム吹田] ジュビロ磐田 vs 【15】勝利チームー【44】 [ヤマハスタジアム(磐田)] 川崎フロンターレ vs 【16】勝利チームー【45】 [UvanceとどろきスタジアムbyFujitsu] 大分トリニータ vs 鹿児島ユナイテッドFCー【46】 [レゾナックドーム大分] FC東京 vs 【17】勝利チームー【47】 [味の素スタジアム] ジェフユナイテッド千葉 vs 【18】勝利チームー【48】 [フクダ電子アリーナ] サンフレッチェ広島 vs 【19】勝利チームー【49】 [福山通運ローズスタジアム] ブラウブリッツ秋田 vs いわきFCー【50】 [ソユースタジアム] 湘南ベルマーレ vs 【20】勝利チームー【51】 [レモンガススタジアム平塚] 東京ヴェルディ vs 【21】勝利チームー【52】 [味の素フィールド西が丘] アビスパ福岡 vs 【22】勝利チームー【53】 [ベスト電器スタジアム] ファジアーノ岡山 vs 愛媛FCー【54】 [シティライトスタジアム] 北海道コンサドーレ札幌 vs 【23】勝利チームー【55】 [札幌ドーム] モンテディオ山形 vs 【24】勝利チームー【56】 [NDソフトスタジアム山形] ▽6月19日(水) 横浜FC vs 【9】勝利チームー【36】 [ニッパツ三ツ沢球技場] 2024.03.12 19:25 Tue

石井正忠監督がタイ代表率いてに元日決戦に!鹿島時代には選手・監督でタイトル獲得「僕が一番意識している」

タイ代表を率いる石井正忠監督が、元日に行われるサッカーに想いを馳せた。 2024年1月1日、国立競技場では『TOYO TIRES CUP 2024』の日本代表vsタイ代表が行われる。 現役時代はNTT関東や鹿島アントラーズ、アビスパ福岡でプレーし、引退後は鹿島や大宮アルディージャで指揮を執ってきた石井監督は、ブリーラム・ユナイテッドFCで2年連続の3冠を達成するなど、タイのクラブでも輝かしい成績を収め、11月22日にタイ代表の監督へ就任。初めてA代表を指揮することとなった。 前日会見に姿を見せた指揮官は、「満員の観客の前で、タイ代表がどれだけ力を見せられるか」と意気込みを語った。 「まずはこういう大会に呼んでいただいて、本当にありがとうと思っています。タイ代表としては、28日までの試合があったクラブもありまして、なかなかメンバーも集められない状態でした。どういう戦い方ができるかはちょっとわかりませんが、素晴らしい日本代表に対し、しっかりチャレンジして、僕自身も初めての代表監督になるので、その辺も含めてチャレンジしたいです」 「明日は満員の観客の皆さんの前で(試合が)できるということです。そういう場で、タイ代表がどれだけ力を見せられるか、という試合にしたいと思っています」 元日に行われる試合という意味合いついては、「タイ代表の中で僕が一番意識しているんじゃないかな」とも。 鹿島の選手時代には第77回天皇杯で優勝し(1998年1月1日/国立競技場)、監督としても鹿島を率いて第96回天皇杯制覇(2017年1月1日/市立吹田サッカースタジアム)と、石井監督は元日でのタイトル獲得経験がある。 特別な日に行う試合に招待されるとは思ってもみなかったようで、驚きを伝えつつも、思い出話を交えながら、改めて”元日決戦”への想いを残した。 「今回のタイ代表の中で、僕が一番そこを意識しているんじゃないかなと思っています。リーグ戦もあって選手が集められない中、集まってくれた選手の能力を本当に100パーセント出させてあげる試合にしたいですし、日本の皆さんにとっても元日にサッカーの試合が見られるのは、いろいろな想いがあると思うので、タイ代表の監督ですけれども、こうして国立競技場で試合ができることは、本当に僕としてはありがたい限りです」 「最初、話を聞いた時には『まさか、それはないんじゃないですか』と、タイの関係者に言っていたので。本当にこの元日にサッカーをできる、見てもらえるという意味では、当時の自分が選手だったり、監督をやっていた時の思い出が蘇ってきます。ですので、今回の『TOYO TIRES CUP 2024』は是非、タイ代表でも勝って終わりたいなと思っています」 2023.12.31 21:50 Sun

天皇杯決勝初の6万人超え! 川崎Fvs柏の入場者数が過去最多を記録

9日に行われた第103回天皇杯決勝の入場者数は6万2837名にのぼり、天皇杯決勝における最多入場者数を記録した。 晴天の国立競技場では2020年以来3年ぶりの優勝を目指す川崎フロンターレと、2012年以来11年ぶり戴冠を狙う柏レイソルが激突。柏が好守備と縦に速い攻撃を軸に主導権を握ったが、ゴールを奪えぬまま0-0で90分を終えた。 延長戦でも決着はつかず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。PK戦ももつれにもつれ、10人目には両GKがキッカーとして登場。先攻の川崎Fチョン・ソンリョンが決めたのに対し、後攻・柏GK松本健太のシュートはチョン・ソンリョンがストップ。激闘を制した川崎Fが3年ぶり2度目の天皇杯制覇を成し遂げた。 この試合はチケットが完売。両サポーターの熱量も高く、フラッグでの彩や美しいコレオグラフィーも展開された。 なお、これまでの天皇杯決勝の最多入場者数は2021年の浦和レッズ vs 大分トリニータで記録した5万7785人。6万人超えの決勝は史上初の大記録となった。 <span class="paragraph-subtitle">◆天皇杯決勝 歴代入場者数10傑</span> 2023年12月9日 川崎フロンターレ 0-0(PK8-7) 柏レイソル 入場者数:6万2837 2021年12月19日 浦和レッズ 2-1 大分トリニータ 入場者数:5万7785 2020年1月1日 ヴィッセル神戸 2-0 鹿島アントラーズ 入場者数:5万7597 2006年1月1日 浦和レッズ 2-1 清水エスパルス 入場者数:5万1536 2018年12月9日 浦和レッズ 1-0 ベガルタ仙台 入場者数:5万978 2014年12月13日 ガンバ大阪 3-1 モンテディオ山形 入場者数:4万7829 2007年1月1日 浦和レッズ 1-0 ガンバ大阪 入場者数:4万6880 2014年1月1日 横浜F・マリノス 2-0 サンフレッチェ広島 入場者数:4万6599 2013年1月1日 ガンバ大阪 0-1 柏レイソル 入場者数:4万6480 2008年1月1日 サンフレッチェ広島 0-2 鹿島アントラーズ 入場者数:4万6357 2023.12.09 23:27 Sat

ビッグセーブ連発、PK戦でも大活躍の川崎F守護神チョン・ソンリョンは集中しすぎて 「少しクラっとしていた」

川崎フロンターレの元韓国代表GKチョン・ソンリョンが優勝の瞬間を振り返った。 9日、第103回天皇杯決勝の柏レイソル戦に臨んだ川崎フロンターレ。チョン・ソンリョンと柏GK松本健太の両守護神によるファインセーブもあり、延長戦、さらにはPK戦までもつれた末、8-7でPK戦を制した川崎Fがタイトルを獲得した。 チョン・ソンリョンは数々のセーブでチームを救っただけでなく、PK戦で10人目のキッカーを務め、見事成功。試合後、過去にPKを決めたことがあったか問われると、オチも交えてKリーグ時代の思い出を語った。 「覚えてないですけどKリーグであったかもしれない。その時、僕はフィールドで出たんです。公式戦で。PKまでいったんですけど、止められたんです。そのシュートを止めた選手は病院に行きました(笑)」 自らPKを成功させると、今度は相手の10人目のキッカーGK松本のシュートもストップ。川崎Fに優勝の瞬間をもたらした直後に控えGK上福元直人と抱き合ったシーンも振り返った。 「僕が(シュートを)止めてあっちの方に走っていこうと思ったら、カミ選手がすごい勢いで入ってきたので、一緒に抱き合って。良かったと思っています」 優勝決定後にはうずくまっていた時間も。スポンサーのアピールも交えつつ、集中しすぎていたためだと明かしている。 「延長までいって本当に集中していて。延長後半も集中しすぎて少しクラっとしていた感じで。ちょっと水が足りなかったかなと思って。スポンサーのサントリーの水をいっぱい飲んで勝ちました(笑)」 2023.12.09 23:06 Sat

試合後はうなだれるも…延長戦の好セーブに2本のPKストップ!柏GK松本健太は胸を張る「切らさず準備していた」

柏レイソルのGK松本健太はこの試合を糧に、さらに強くなるだろう。 9日、第103回天皇杯決勝が国立競技場で行われ、2012年以来の優勝を目指す柏は川崎フロンターレと対戦。90分、延長戦を戦っても両者無得点のまま決着つかず、10人目まで突入したPK戦の末に柏は7-8で敗れた。 120分を無失点に抑えた育成組織出身の守護神は、10人目のキッカーとしても登場したが、GKチョン・ソンリョンに読み切られ、うなだれることとなった。 決着直後は顔を上げることができなかった松本だが、試合を通じては好パフォーマンスを披露。118分にはバフェティンビ・ゴミスのドンピシャヘッドを横っ飛びで防ぎ、詰めた家長昭博にも仕事をさせなかった。 PK戦でも後攻4人目仙頭啓矢が失敗し、後がなくなった状況で川崎F5人目ゴミスのシュートをストップ。さらに、6人目登里享平のキックも止めた。試合に敗れたものの、終了直後には柏サポーターから松本のコールが鳴り響いた。 ミックスゾーンでは、主導権を握ったチームの戦い方に胸を張り、来季以降への想いを語るなど、気丈な姿を見せた。 「川崎さんにそこまで攻撃のチャンスを作らせていなかったですし、チャンスだけで言ったらうちの方が多かったので、チームとしてはすごくいい戦い方ができました」 「最初の90分も、延長に入ってもからも、自分たちのやることだけは絶対に変えないようにと。チームとして120分貫き通せて、内容も悪くなかったと思います」 延長戦でのビッグセーブについては「川崎さんの枠内シュートがあまりなかったところでも、最後には絶対に何かしらあると思って、120分(集中を)切らさず準備していたことが、セーブに繋がった」と振り返る。 「チームとしては久しぶりにタイトルが懸かった試合で、サポーターもアップの時から気持ちが入っていましたし、120分、PK戦を含めて最後まで、川崎サポーター側でのPK戦でしたけれど、声はしっかり届いていました」 「終わった後の挨拶はちょっとショックで…あまり見ることができなかったですけれど、ただ本当にいろいろな人が声を掛けてくれました。リーグ戦も苦しかったですし、最後にタイトルというプレゼントを渡すことができなくて悔しいですけれど、そういう中でも選手を支えてくれたことには本当に感謝しています。来年以降、タイトル争いができるチームをいちから作り上げていって、タイトルを掴んで、サポーターと喜びを分かち合いたいと思います」 <span class="paragraph-title">【動画】延長戦で見せたGK松本のスーパーセーブ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">【速報!】サッカー <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E6%9D%AF?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#天皇杯</a>決勝<br><br>川崎フロンターレ 怒涛の攻撃<br>キーパー松本健太選手が守り切る<br><br>川崎 0-0 柏(延長後半13分)<br><br>総合でLIVE中!<br>試合を最初から見るなら同時・見逃し配信<br><a href="https://t.co/7LwPxBTEfW">https://t.co/7LwPxBTEfW</a> (NHKプラス)<br><br>特設サイトでも速報中!<br><a href="https://t.co/nhWUEBpFCb">https://t.co/nhWUEBpFCb</a> <a href="https://t.co/B0vfZR7hCe">pic.twitter.com/B0vfZR7hCe</a></p>&mdash; NHKサッカー (@NHK_soccer) <a href="https://twitter.com/NHK_soccer/status/1733392001473576966?ref_src=twsrc%5Etfw">December 9, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.12.09 23:05 Sat
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly