2日、明治安田生命J1リーグ第21節の横浜FCvs川崎フロンターレがニッパツ三ツ沢球技場で行われ、0-2で川崎Fが勝利した。
最下位の横浜FCが首位の川崎Fを迎える一戦。両チームは、3節前の5月22日にも対戦。その際は、川崎Fがホームで3-1と勝利を収めていた。
横浜FCは前節のガンバ大阪戦からスタメンを7名変更。韓浩康、前嶋洋太、瀬古樹、手塚康平、マギーニョ、松浦拓弥、クレーベが外れ、伊野波雅彦、袴田裕太郎、岩武克弥、古宿理久、小川慶治朗、ジャーメイン良、渡邉千真が起用された。
対する川崎Fは前節は鹿島アントラーズに2-1で勝利。日本代表、U-24日本代表に合計5名が選ばれる中、スタメンを6名変更。山根視来、谷口彰悟、田中碧、旗手怜央、レアンドロ・ダミアン、三笘薫が外れ、イサカ・ゼイン、車屋紳太郎、橘田健人、脇坂泰斗、小林悠、長谷川竜也が入った。なお、2年目のイサカ・ゼインがデビューを果たした。
この試合は横浜FCの選手4名が新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性判定を受けたことで開催が危ぶまれたが、無事に開催された。
序盤ペースを握ったのはアウェイの川崎F。守備を固める横浜FCの前に、ボールをつないで崩そうとする。
すると12分、ボックス手前で家長、シミッチ、脇坂と繋ぐと、脇坂がボックス内へ鋭いパス。相手DFが足を出してブロックするも、こぼれ球を橘田がダイレクトボレー。しかし、GK南がしっかりキャッチする。
さらに15分、ジェジエウのフィードを小林がヘディングでフリック。これが高い最終ラインの裏に出ると、抜け出した長谷川が飛び出したGK南との一対一をしっかりと決める。
しかし、このプレーはVARが介入。オンリーレビューの結果、抜け出した際の長谷川がわずかにオフサイドとなり、ゴールが認められない。
先制を逃した川崎Fは20分、やや離れた位置からFK。これを脇坂がクロスではなく、直接シュート。Gk南は完全に逆を突かれるが、シュートは枠を外れ事無きを得る。
27分には川崎Fがボックス左でFKを獲得。角度のないところでのFKだが、脇坂がクロスではなくシュートを選択。しかし、GK南がなんとかセーブする。
川崎Fがボールを保持して試合を進める中、横浜FCは5バックで守り、ロングボールを前線の渡邉や裏のスペースに蹴って小川を走らせる形で攻めていく。
そんな中39分、ロングボールを渡邉が受けるも、競り合ったジェジエウがこぼれ球を拾ってそのままドリブルで持ち上がると、右サイドの家長へパス。その家長がクロスを送るも、伊野波がヘディングでクリア。しかし、これが味方に当たり溢れると、抜け目ない小林が拾い、落ち着いて蹴り込んで川崎Fが先制する。
終盤に川崎Fが先制して終えた前半。後半に向けては両チームともに選手交代はなしで臨む。
後半の立ち上がりは横浜FCがボールを握って攻め込む時間帯が続く。50分、ボックス内中央で相手を背負いながら高橋からの鋭い縦パスを受けたジャーメイン良が反転してシュート。しかし、これは枠を捉えられない。
守る時間が続いていた川崎Fは58分、長谷川がドリブルで持ち込むとボックス内左からシュート。これがDFに当たってディフレクトするも、ゴールに向かうもGK南がセーブする。
横浜FCは62分、古宿が遠目のFKからクロス。これがファーサイドに流れると、高橋がダイビングヘッドで合わせにいくが、わずかに届かない。
すると、川崎Fは一本のパスでゴールを奪ってしまう。67分、ハーフウェイライン付近で相手のクリアボールを拾った脇坂が、素早く左サイドへフィード。そこに長谷川が走り込むと、ボックス内に侵入しシュートと見せかけてクロス。これをファーサイドの小林がダイレクトで合わせて、川崎Fがリードを2点に広げる。
2点ビハインドとなった横浜FCは、ジャーメイン良、渡邉、小川に代えて、中村俊輔、伊藤翔、クレーべを投入。中村はJ1通算400試合出場を達成した。
対する川崎Fは、橘田に代えて塚川孝輝、さらに長谷川と2ゴールの小林に代えて、遠野大弥とレアンドロ・ダミアンを投入する。
85分にはレアンドロ・ダミアンが魅せる。ボックス手前でパスを受けると、時間を作り浮き球のパス。これはDFに当たって跳ね返ると、浮き球をそのままダイレクトボレー。鋭いシュートがゴールに飛ぶが、わずかに超えていく。
87分にもビッグチャンス。自陣ボックスからのロングスルーパスが通ると、レアンドロ・ダミアンが独走。家長も逆サイドを上がる中、そのまま持ち込んだが、タッチが大きくなりGK南にキャッチされてしまう。
アディショナルタイムには川崎Fがチャンス。CKからのクロスをファーサイドで塚川がダイビングヘッド。しかし、これは左ポストを叩く。さらに川崎Fはボールをつなぐと、ボックス手前で拾った家長が細かいタッチで持ち込み相手を滑らせると、ボールを浮かせてボックス内へ。そのままシュートかと思われたが、車屋がシュート。しかし、これはミートしなかった。
アディショナルタイムには脇坂、登里を下げて、小塚和季、神谷凱士を投入。神谷はデビュー戦となった。
結局そのまま川崎Fが0-2で勝利。開幕からの無敗を「21」に伸ばした。対する横浜FCは、4戦未勝利となった。
横浜FC 0-2 川崎フロンターレ
【川崎F】
小林悠(前39、後22)
