レヴァンドフスキがブンデス新記録の41ゴール達成! 9連覇王者バイエルンが5発大勝で有終の美《ブンデスリーガ》

2021.05.23 00:43 Sun
Getty Images
ブンデスリーガ最終節、バイエルンvsアウグスブルクが22日にアリアンツ・アレーナで行われ、ホームのバイエルンが5-2で勝利した。
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前々節に前人未踏の9連覇を達成したバイエルンは、今シーズンのホーム最終戦で12位のアウグスブルクと対戦した。
今節ではフリック監督を始めアラバ、ボアテング、ハビ・マルティネスと今季限りでの退団が決定している重鎮との別れと共に。前節のマインツ戦でシーズン40ゴールを挙げ、1971-72シーズンにゲルト・ミュラーが記録したシーズン最多ゴール記録に肩を並べたレヴァンドフスキの新記録更新に注目が集まった。

試合前に今季限りでクラブを去る選手、スタッフに向けたセレモニーが行われた関係で他会場のキックオフから5分ほど遅れてスタートした一戦。開始3分にはアウェイチームのリヒターがGKノイアーの前目の立ち位置を見極めてロングシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れた。

ややゆったりとした入りを見せるも徐々にエンジンがかかり始めたバイエルンは、最初の決定機をゴールに結びつけた。9分、相手ボックス付近のカウンタープレスからボールを奪ってボックス右のニャブリにボールが渡ると、鋭いグラウンダーのクロスがファーに飛び込んだコマンの手前でクリアを試みたDFハウウェレーウのオウンゴールを誘った。
幸先よく先制したバイエルンは時折相手に自陣深くまで攻め込まれるものの、しっかりと主導権を掌握。17分にはレヴァンドフスキのヘディングパスで完璧に背後を取ったニャブリがGKと一対一の絶好機も、ここは相手GKの好守に遭う。

それでも、直後の23分には波状攻撃からレヴァンドフスキの2度の決定的なシュートはGKに阻まれるが、コマンの右ポスト直撃のシュートのこぼれ球をニャブリが頭で押し込んで追加点を奪取する。

その後、25分にはリュカのボックス内でのファウルでPKを与えるが、ここはカリジウリのシュートをGKノイアーが見事な読みと反応ではじき出し、ゴールを許さない。

2点リードの余裕な展開を受けて、バイエルンはミュラーを中心にレヴァンドフスキに新記録達成のゴールを決めさせようと丁寧な攻めを続けるが、アウグスブルク守護神ギキェヴィチが記録阻止に向けて驚異的なパフォーマンスを発揮。再三のビッグセーブで立ちはだかる。

ただ、33分にはキミッヒがボックス手前から強烈なブレ球のミドルシュート、43分にはコマンが地を這う鋭いミドルシュートを続けて突き刺して勝利を決定づける連続ゴールとした。

結局、4点リードで試合を折り返したホームチームは、後半も引き続きエースの今季41ゴール目を目指して相手を押し込む入りを見せる。だが、ギキェヴィチを中心とする相手の守備を前に主役がなかなか仕事を果たせない。

そういった中、61分には3枚替えを敢行し、ボアテングに代わってハビ・マルティネスと互いに今季限りで退団する重鎮が入れ替わりでピッチに。すると、この交代でバランスが悪くなったか、67分には相手FKからハーンに1ゴールを決められると、直後の72分にもハーンのスルーパスに反応したニーダーレヒナーにディフェンスラインが付き切れず、GKとの一対一を決められて2点目まで献上してしまう。

その後、ミュラーと共に今季限りで退団するアラバを下げてチュポ=モティング、トリソの投入で試合を締めにかかる中で、最後の最後にこの日の主役が魅せた。

90分、波状攻撃からボックス手前でサネが放った鋭いシュートをGKが前にこぼすと、これに反応したレヴァンドフスキが冷静に右足で流し込み、爆撃機ゲルト・ミュラー超えのシーズン41ゴール目を挙げた。

そして、レヴァンドフスキの新記録を見守るかのように直後にタイムアップの笛がなり、前人未踏の9連覇を成し遂げたドイツの盟主がエースの新記録達成で見事に有終の美を飾った。

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