ルカク1G1Aのインテルがコンテ体制100戦目でローマに勝利! ホーム15連勝&20戦無敗!《セリエA》

2021.05.13 05:50 Thu
Getty Images
セリエA第36節、インテルvsローマが12日にジュゼッペ・メアッツァで行われ、ホームのインテルが3-1で勝利した。
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前々節に11年ぶり19度目の優勝を決めた首位のインテル(勝ち点85)は、主力を多数温存した前節のサンプドリア戦を5-2で圧勝し、ホーム14連勝を飾ると共にリーグ戦無敗を19試合に更新。ホーム15連勝と20戦無敗を狙う今節はルカクやブロゾビッチ、バレッラを復帰させた一方、前節に続き主力と控えを混合した布陣で臨んだ。
一方、すでに来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得の可能性が潰えた7位のローマ(勝ち点58)は、シーズン残りの目標をヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得に下方修正。前節、最下位のクロトーネを5-0で一蹴し、リーグ5戦ぶりの勝利を挙げたチームは今季王者相手に連勝を狙った。クロトーネ戦からは先発3人を変更。イバニェスに代えてサスペンション明けのマンチーニを復帰させたほか、レイノルズに代えて古巣対戦のサントン、マジョラルに代えてジェコを最前線に置いた。

直近6戦連続ドロー中と拮抗した名門対決は、見慣れない4thキットに身を包む今季の王者が力強い入りを見せる。立ち上がり数分こそローマに押し込まれる入りとなったが、ファーストチャンスをモノにする。

11分、相手を押し込んで右サイド深くで浮いたダルミアンにパスが渡ると、ダルミアンが最終ラインと中盤の間のスペースへ丁寧な折り返しを入れる。3列目からの飛び出しを見せたブロゾビッチがうまく力が抜けた右足のダイレクトシュートをゴール右下隅に突き刺した。
幸先よくリードを手にしたインテルはローマを自陣に引き込みながら得意のロングカウンターを繰り出す。そして、20分にはロングカウンターでボックス右まで持ち込んでボールをキープしたルカクがマイナスに丁寧に落とすと、これをヴェシーノが冷静に右足のダイレクトシュートで右下隅に流し込み、今季初ゴールとした。

拙守で2点を追う展開となったローマは失点直後の24分にクリスタンテの強烈なミドルシュートで反撃の狼煙を上げると、30分過ぎに1点を返す。31分、最後尾のマンチーニが持ち出しながら絶妙な斜めのクサビのパスをペナルティアーク付近のジェコに通すと、ジェコは反転しながらボックス中央に走り込むムヒタリアンへ絶妙なラストパスを供給。これをムヒタリアンが豪快な右足のシュートで決め切り、2戦連続ゴールとした。

このゴールによって以降はよりオープンな展開に。その中で35分過ぎには足首を痛めたサンチェスが続行不可能となり、ラウタロ・マルティネスのスクランブル投入を余儀なくされる。その後はインテルがヴェシーノ、ペリシッチ、ローマがムヒタリアンと互いに際どいシュートでゴールに迫ったが、ラドゥ、フザートと両GKの好守もあって前半はインテルの1点リードで終了した。

迎えた後半、ローマはペドロを下げて負傷明けのエル・シャーラウィを投入。この交代でムヒタリアンが右、エル・シャーラウィが左にポジションを移した。後半はビハインドを追うローマが押し込む入りを見せ、56分にはボックス手前で足元にパスを受けたジェコが強烈な左足の反転シュートを放つが、ゴール左上隅を捉えたシュートは惜しくもポストを叩く。続く58分にはエル・シャーラウィのスルーパスに抜け出したジェコに再び決定機も、ここはDFの寄せとGKの果敢な飛び出しに阻まれて同点ゴールとはならず。

一方、守勢が続くインテルは60分にヴェシーノ、ペリシッチを下げてセンシ、ハキミを同時投入。ハキミは右ウイングバックに入り、ダルミアンがペリシッチのいた左ウイングバックにポジションを移した。

その後もローマが押し込む展開が続くが、ラノッキアやシュクリニアルを中心とする守備陣が最後の局面で高い集中力をみせ、水際で2失点目を凌ぐ。すると、最後の最後に後半は沈黙していた攻撃陣が試合を決定づける仕事を果たした。

90分、自陣深くからのロングカウンターでルカクの絶妙なフリックに反応したハキミが完璧に相手の背後を取ってそのままボックス付近まで独走。相手GKとDFを引き付けて右に走り込んできたルカクにプレゼントパスを送ると、これを豪快な左足のシュートで決め切った。

そして、ルカクの1ゴール1アシストの活躍によって7戦目にしてローマとのドロースパイラルに終止符を打ったインテルがコンテ体制100戦目を白星で飾り、ホーム15連勝とリーグ20戦無敗を達成した。

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