アヤックスとの死闘制したローマがユナイテッド待つ準決勝進出!《EL》
2021.04.16 06:13 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグ、ローマvsアヤックスが15日にスタディオ・オリンピコで行われ、1-1のドローに終わった。この結果、2戦合計3-2としたローマの準決勝進出が決定した。
今ラウンド屈指の好カードとなった名門対決の初戦は互いにミスから1失点ずつ喫した中、アウェイのローマが試合終盤のゴールによって敵地で2-1の先勝を飾った。
アウェイゴールだけでなく望外の勝利を持ち帰ることに成功したローマは、先週末のリーグ戦でもボローニャ相手にマジョラルのゴールでウノゼロの勝利。リーグ戦でも4試合ぶりの白星を手にした。逃げ切りを図るホームでの大一番に向けては1stレグから先発3人を変更。負傷のスピナッツォーラ、サスペンションのブルーノ・ペレスの両ウイングバックをカルスドルプとカラフィオーリに入れ替え、ペドロに代わって負傷明けのムヒタリアンが前線の一角に入った。
一方、ショッキングな形で公式戦25戦ぶりの黒星を喫したアヤックスだが、週末のRKC戦では多くの主力を起用した中で今大会登録外のアラーのゴールによって1-0で勝ち切り、リバウンドメンタリティを示した。逆転を目指すこの一戦に向けては1stレグから2人を変更。スヘルペンに代わって古巣対戦のGKステケレンブルフが負傷から復帰し、サスペンションのレンシュに代わってクライベルが右サイドバックに入った。
逆転突破に向けて勝利が必要なアヤックスが押し込む入りを見せるも、最初の決定機はローマに訪れる。5分、自陣深くからのクリアを前線で収めたジェコのスルーパスに反応したペッレグリーニがハイラインの背後に抜け出す。だが、DFの粘りの寄せに遭い、ボックス右で放った左足のシュートは力なくGKステケレンブルフにキャッチされた。
一方、続けざまのピンチを凌いだアヤックスは13分に相手のビルドアップのミスを突いてゴールに迫る。GKパウ・ロペスが左に開いたカラフィオーリへリスキーなパスを出すと、これをインターセプトしたアントニーがボックス右に持ち込んでGKを引き付けてクラーセンにマイナスのパス。だが、このシュートはディアワラの好ブロックに阻まれる。
最初の決定機をモノにできなかったアヤックスだが、以降は70%を超えるボール支配率で相手を押し込んで前回対戦同様に攻勢を強める。とりわけ、経験不足のカラフィオーリ、イバニェスの相手左サイドを攻めどころにして幾度か際どい場面を作り出していく。
その後、20分過ぎにクライベルが足を痛めてスフールスのスクランブル投入を余儀なくされたアヤックスだが、前半半ばから終盤にかけても相手を押し込み続ける。だが、前回対戦と同様に中央を締める相手の身体を張った守備に手を焼き決定機まであと一歩という場面が目立つ。
一方、立ち上がり以降は相手の切り替えの意識、カウンターへの対応が改善されたことで押し返すことができなくなったローマは、自陣で守備に忙殺されるが何とか凌ぎ切って最低限の0-0で試合を折り返した。
迎えた後半、アヤックスはアントニーに代えてブロビーを投入し、前線の並びを右からネレス、ブロビー、タディッチという形に変更。すると、この選手交代が待望の先制点をもたらした。
49分、最後尾のスフールスから最終ライン裏へ絶妙なロングフィードが出ると、DFクリスタンテとDFマンチーニの間に抜け出したブロビーが飛び出したGKより先に右足でボールに触ると、これがそのままゴールネットを揺らした。
この先制点で勢いづくアウェイチームは、56分にもショートカウンターの形からブロビーのシュートをGKパウ・ロペスが弾いたところをタディッチが冷静に押し込む。一気に2戦合計スコアで逆転かに思われたが、オンフィールドレビューの結果、ムヒタリアンからタグリアフィコがボールを奪った際にファウルがあったとの判定でゴールは取り消しとなった。
VARに救われて何とか2戦合計スコアで優位に立つローマは以降も相手の攻勢を撥ね返すのが精いっぱいという苦しい状況が続く。だが、生え抜きの若手の勇敢さと頼れるエースストライカーの決定力が試合の流れを変えた。
72分、自陣から相手のプレスを掻い潜って左サイドでフリーのカラフィオーリへボールが繋がる。ここで長い距離を持ち上がった中央でフリーの味方にボールを預ける選択肢があった中で縦に仕掛けると、DFティンバーをこかして上げたクロスが戻りながらの対応となったグラフェンベルフの足にディフレクトしてファーに流れる。これをフリーのジェコが右足で冷静に流し込み、貴重な同点ゴールを奪った。
この得点によって失点即敗退という苦しい精神状態から脱したローマは、ハムストリングを痛めたカラフィオーリ、殊勲のジェコを下げてビジャール、マジョラルの投入で逃げ切りを図る。
一方、アヤックスは1点を奪えば少なくとも延長戦まで持ち込めるものの、失点以降明らかにペースダウンしていく。その後、センターバックのスフールスを削ってトラオレ、イドリシのアタッカー2選手の同時投入で最後の反撃に打って出るが、試合終盤のパワープレーもローマの守備陣に撥ね返され続けた。
そして、試合は1-1のままタイムアップを迎え、2戦通じて守勢を強いられながらも決定力の差を見せつけて勝ち切ったローマが2戦合計3-2のスコアで優勝候補マンチェスター・ユナイテッドが待つ準決勝進出を決めた。
今ラウンド屈指の好カードとなった名門対決の初戦は互いにミスから1失点ずつ喫した中、アウェイのローマが試合終盤のゴールによって敵地で2-1の先勝を飾った。
一方、ショッキングな形で公式戦25戦ぶりの黒星を喫したアヤックスだが、週末のRKC戦では多くの主力を起用した中で今大会登録外のアラーのゴールによって1-0で勝ち切り、リバウンドメンタリティを示した。逆転を目指すこの一戦に向けては1stレグから2人を変更。スヘルペンに代わって古巣対戦のGKステケレンブルフが負傷から復帰し、サスペンションのレンシュに代わってクライベルが右サイドバックに入った。
逆転突破に向けて勝利が必要なアヤックスが押し込む入りを見せるも、最初の決定機はローマに訪れる。5分、自陣深くからのクリアを前線で収めたジェコのスルーパスに反応したペッレグリーニがハイラインの背後に抜け出す。だが、DFの粘りの寄せに遭い、ボックス右で放った左足のシュートは力なくGKステケレンブルフにキャッチされた。
続く8分には再びジェコのポストワークを起点に左サイドを上がったカラフィオーリからの折り返しをジェコがワンタッチでゴール前に入れたパスをヴェレトゥがワンタッチでゴールへ流し込むが、これはオフサイドの判定となった。
一方、続けざまのピンチを凌いだアヤックスは13分に相手のビルドアップのミスを突いてゴールに迫る。GKパウ・ロペスが左に開いたカラフィオーリへリスキーなパスを出すと、これをインターセプトしたアントニーがボックス右に持ち込んでGKを引き付けてクラーセンにマイナスのパス。だが、このシュートはディアワラの好ブロックに阻まれる。
最初の決定機をモノにできなかったアヤックスだが、以降は70%を超えるボール支配率で相手を押し込んで前回対戦同様に攻勢を強める。とりわけ、経験不足のカラフィオーリ、イバニェスの相手左サイドを攻めどころにして幾度か際どい場面を作り出していく。
その後、20分過ぎにクライベルが足を痛めてスフールスのスクランブル投入を余儀なくされたアヤックスだが、前半半ばから終盤にかけても相手を押し込み続ける。だが、前回対戦と同様に中央を締める相手の身体を張った守備に手を焼き決定機まであと一歩という場面が目立つ。
一方、立ち上がり以降は相手の切り替えの意識、カウンターへの対応が改善されたことで押し返すことができなくなったローマは、自陣で守備に忙殺されるが何とか凌ぎ切って最低限の0-0で試合を折り返した。
迎えた後半、アヤックスはアントニーに代えてブロビーを投入し、前線の並びを右からネレス、ブロビー、タディッチという形に変更。すると、この選手交代が待望の先制点をもたらした。
49分、最後尾のスフールスから最終ライン裏へ絶妙なロングフィードが出ると、DFクリスタンテとDFマンチーニの間に抜け出したブロビーが飛び出したGKより先に右足でボールに触ると、これがそのままゴールネットを揺らした。
この先制点で勢いづくアウェイチームは、56分にもショートカウンターの形からブロビーのシュートをGKパウ・ロペスが弾いたところをタディッチが冷静に押し込む。一気に2戦合計スコアで逆転かに思われたが、オンフィールドレビューの結果、ムヒタリアンからタグリアフィコがボールを奪った際にファウルがあったとの判定でゴールは取り消しとなった。
VARに救われて何とか2戦合計スコアで優位に立つローマは以降も相手の攻勢を撥ね返すのが精いっぱいという苦しい状況が続く。だが、生え抜きの若手の勇敢さと頼れるエースストライカーの決定力が試合の流れを変えた。
72分、自陣から相手のプレスを掻い潜って左サイドでフリーのカラフィオーリへボールが繋がる。ここで長い距離を持ち上がった中央でフリーの味方にボールを預ける選択肢があった中で縦に仕掛けると、DFティンバーをこかして上げたクロスが戻りながらの対応となったグラフェンベルフの足にディフレクトしてファーに流れる。これをフリーのジェコが右足で冷静に流し込み、貴重な同点ゴールを奪った。
この得点によって失点即敗退という苦しい精神状態から脱したローマは、ハムストリングを痛めたカラフィオーリ、殊勲のジェコを下げてビジャール、マジョラルの投入で逃げ切りを図る。
一方、アヤックスは1点を奪えば少なくとも延長戦まで持ち込めるものの、失点以降明らかにペースダウンしていく。その後、センターバックのスフールスを削ってトラオレ、イドリシのアタッカー2選手の同時投入で最後の反撃に打って出るが、試合終盤のパワープレーもローマの守備陣に撥ね返され続けた。
そして、試合は1-1のままタイムアップを迎え、2戦通じて守勢を強いられながらも決定力の差を見せつけて勝ち切ったローマが2戦合計3-2のスコアで優勝候補マンチェスター・ユナイテッドが待つ準決勝進出を決めた。
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