堅守マドリーが逃げ切り成功でチェルシー待つ準決勝進出! 意地のドローもリバプールは今季無冠が決定…《CL》

2021.04.15 05:59 Thu
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、リバプールvsレアル・マドリーが、14日にアンフィールドで行われ、0-0のドローに終わった。この結果、2戦合計1-3としたマドリーの準決勝進出が決定した。
PR
6日にアルフレド・ディ・ステファノで行われた1stレグはホームのマドリーがサラーにアウェイゴールを許すも、ヴィニシウスの圧巻のドブレーテ、アセンシオのゴールによって3-1のスコアで先勝した。
攻守にインテンシティを欠く覇気のないプレーぶりで初戦を落としたリバプールだが、先週末のプレミアリーグではアストン・ビラ相手に試合終了間際のアレクサンダー=アーノルドの見事な逆転ゴールによって劇的な2-1の勝利。8試合未勝利が続いた鬼門アンフィールドで9戦ぶりの白星を手にした。その劇的勝利の勢いに乗りたいクロップ率いるチームは、1stレグから先発2人を変更。ナビ・ケイタに代えてミルナー、ジョタに代えてフィルミノを最前線で起用した。

一方、スコア以上のパフォーマンスの差で先勝に成功したマドリーは、先週末のラ・リーガでもバルセロナとのエル・クラシコをベンゼマ、クロースのゴールによって2-1のスコアで競り勝ち、首位アトレティコ・マドリーに1ポイント差に迫る2位に浮上した。公式戦13試合無敗(11勝2分け)の勢いに乗って逃げ切りを狙う敵地での大一番では初戦から先発1人を変更。クラシコで左ヒザを痛めたルーカス・バスケスに代えて中盤本職のバルベルデをスクランブル起用した。

立ち上がりからエンジン全開のリバプールは出足鋭い守備でアウェイチームの出端を挫く。開始2分にはロングフィードに反応したマネがボックス左で正確なワンタッチの折り返しをゴール前のサラーに通す。これを左足ダイレクトで合わせるが、うまく足を残したGKクルトワが圧巻のファインセーブで阻止する。
さらに、直後にも急造右サイドバックのバルベルデをマネがタッチライン際で鮮やかに抜き去って際どい折り返しを入れると、以降も相手を完全に押し込んでセットプレーの流れからゴールに迫る場面を創出。11分には右サイドのサラーのカットインからペナルティアーク付近で前向きな状態でボールを受けたミルナーが狙いすました右足のコントロールシュートを枠の右上隅に飛ばす。だが、これもGKクルトワの見事なワンハンドセーブにはじき出された。

1stレグとは打って変わって相手の圧力に晒されて窮屈な戦いを強いられるマドリーだが、クロースの立ち位置の変化によるプレス回避、相手サイドバックの背後をシンプルに狙う形の攻めで徐々に押し返す。フィニッシュまで持ち込むことができないものの、相手の攻勢をけん制する。20分には相手陣内左サイドでDFフィリップスを抜き去ったベンゼマがそのままボックス付近まで持ち込んで並走するヴィニシウスへの折り返しを狙うと、DFカバクに当たったボールがニア下に向かうも、これは惜しくもポストを叩いた。

前半半ばを過ぎると、試合は完全にイーブンな展開となり、世界最高峰の舞台に相応しい緊迫感のある攻防が繰り広げられていく。ボールを奪えばマネとサラーの両翼にシンプルに縦パスを付けて手数をかけない攻撃を仕掛けるホームチームに対して、アウェイチームはモドリッチやベンゼマと百戦錬磨の選手たちがうまくペースをコントロールし、相手が得意とする行ったり来たりのオープンな展開を避けるゲームメイクを見せる。

その後、前半終盤にかけては幾度か良い形でルーズボールの奪い合いを制したリバプールが、アレクサンダー=アーノルドの左足に持ち替えての好クロス、ボックス内でサラー、ワイナルドゥムに続けて決定的なシュートチャンスが訪れるも、最後の精度を欠き前半のうちにゴールをこじ開けることはできなかった。

互いに選手交代なしで迎えた後半もリバプールが先にゴールへ迫る。46分、アレクサンダー=アーノルドの絶妙なパスをボックス右で収めたフィルミノがニア下を狙ったシュートを放つが、これもGKクルトワが好守で凌ぐ。直後にもアレクサンダー=アーノルドとフィルミノのコンビでゴールに迫るも、ダイビングヘッドは枠を捉え切れない。

後半も主導権を握るもののゴールが遠いリバプールベンチは60分に動く。カバク、ミルナーを下げてチアゴとジョタを同時投入。この交代でシステムを[4-2-3-1]に変更し、ファビーニョがセンターバックに下がり、前線は1トップのサラーの下に右からマネ、フィルミノ、ジョタという並びとなった。

一方、後半も押し込まれる展開も老獪な守備で失点を許さないマドリーは、より前がかる相手に対して前回対戦で猛威を振るったヴィニシウスの背後へのスプリントが効き始める。66分にはバルベルデからの絶妙なフィードに反応したヴィニシウスがDFフィリップスを完全に振り切ってボックス内に侵入するが、ここはGKアリソンの勇敢な飛び出しにシュートをブロックされる。さらに、ベンゼマがこぼれ球に詰めたが、先にアリソンにボールを回収された。

その後、守勢が目立ち始めた中でジダン監督は72分にクロースとヴィニシウスを下げてオドリオソラ、ロドリゴを同時投入。この交代でオドリオソラが右サイドバックに入り、バルベルデが本職のインテリオールにポジションを移した。

試合終盤にかけてリバプールはマネとフィルミノに代えてオックスレイド=チェンバレン、シャキリを投入して最後の勝負に出る。対するマドリーはアセンシオに代えてイスコを投入し、試合を締めにかかる。

攻撃的な[4-4-2]の布陣で何とか押し切ろうとするリバプールは、後半アディショナルタイムにはボックス右に抜け出したサラーに決定機も、ここもエルブランコの守護神が立ちはだかった。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、難所アンフィールドでの一戦を0-0のドローで終えたマドリーが1stレグのアドバンテージを生かし、2戦合計3-1でチェルシーの待つ準決勝進出を決めた。一方、意地は見せるも最後までゴールが遠かったリバプールは今シーズンの無冠が決定した。

PR
関連ニュース

「これでリバプールのタイトル争いは終わり」 OBキャラガーも嘆く宿敵戦での1敗に

リバプールが佳境のプレミアリーグ覇権争いで痛恨の敗北だ。 アーセナル、マンチェスター・シティと3つ巴の優勝争いを演じるリバプールは24日の第29節延期分でエバートンとのダービーマッチ。2010年10月から負けなしの吉兆データもある一戦だったが、前後半に崩され、0-2で敗れた。 勝ち点を「77」に伸ばしたアーセナルとの差は3ポイントで、順位も依然として2位だが、勝ち点73で3位につけるシティが2つの未消化試合を残す影響から、勝ち点74のリバプールはこの優勝争いで状況を悪くしてしまった。 リバプールはFAカップとヨーロッパリーグ(EL)を含め、4冠の可能性を残しての終盤戦だったが、今やプレミアリーグでの戦いを残すのみ。ユルゲン・クロップ体制のラストイヤーだが、カラバオカップのタイトルだけで終わる恐れに直面している。 イギリス『スカイ・スポーツ』で解説を務め、元イングランド代表DFでクラブOBのジェイミー・キャラガー氏も宿敵相手の黒星に嘆き、リーグ優勝争いからの脱落を口にした。 「エバートンの夜だ。彼らにそれを与えないといけない。いちリバプールファンとして、それを受け入れる必要がある」 「これでリバプールのタイトル争いは終わりだ。ほとんど終わったような気分。彼らはシーズンを力強く締めくくるだけだ」 「十分なチャンスがあった試合だが、現時点ではどちらのボックス内でも冷静ではなかった」 「チームやユルゲン・クロップにあまり腹を立てすぎることはないと思う。素晴らしい道のりの素晴らしい旅だった」 「だが、今夜はエバートンの夜であり、じっと我慢しないといけない」 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】エバートンvsリバプール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="Gt9p9Dooc9M";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.25 11:30 Thu

「ファンとクラブにとって素晴らしい勝利」…マージーサイドダービー勝利に導いたエバートン攻守の立役者が歓喜

マージーサイド・ダービー勝利に貢献したエバートンの攻守の主役が会心の勝利を振り返った。クラブ公式サイトが2選手のコメントを伝えている。 エバートンは24日、グディソン・パークで行われたプレミアリーグ第29節延期分でリバプールとのマージーサイド・ダービーに臨み、2-0で勝利した。 前節、ノッティンガム・フォレストとの残留争い直接対決を2-0で勝利し、良い形でホーム開催のダービーを迎えたトフィーズ。戦前はほぼ主力をスタメンで起用した2位チーム相手に苦戦必至と見られたが、コンディション面での優位性を生かして球際の勝負で奮闘。 試合序盤から得意のセットプレーで制空権を握ると、27分にFKの流れからDFジャラッド・ブランスウェイトが先制点奪取。前半終盤の守勢をチーム一丸となった守備で乗り切ると、後半序盤の58分には右CKからFWドミニク・キャルバート=ルーウィンが値千金の追加点を奪った。 その後、よりリスクを冒して前に出た相手の猛攻をGKジョーダン・ピックフォードの再三の好守などで凌ぎ切り、2010年以来13試合ぶりにグディソン・パークでのダービーに勝利した。 これにより、勝ち点を「33」に伸ばしたショーン・ダイチのチームは、残り4試合で降格圏の18位ルートン・タウンとの勝ち点差を「8」に広げ、残留に大きく前進した。 同試合後、殊勲の追加点を含め前線で攻守にハードワークをこなした主砲は、「これは特別な勝利だ。ローカル・ダービーであり、僕はここに長くいるから、この勝利がファンにとって何を意味するのか、そして自分にとって何を意味するのかを改めて理解することができた」と、コロナ禍の2021年以来となるダービー勝利を喜んだ。 さらに、「僕らのリーグにおける現状を考えれば、素晴らしい結果だ。僕らはより多くの勝ち点3を必要としているし、今夜は全てが揃った」と、残留争いにおいても重要な勝利になったと振り返る。 また、守勢の苦しい時間帯において大きな後押しとなったエバトニアンの応援に対しては、「それは痺れる雰囲気だった。僕はそう感じたよ。こんなことは久しぶりだったし、とても特別なものだった。誰にとっても素晴らしい経験であり、素晴らしい思い出さ。それをこれからの糧にしていきたいね」と、改めて感謝を示した。 一方、前半にFWダルウィン・ヌニェス、FWルイス・ディアス、後半終盤にMFハーヴェイ・エリオット、FWモハメド・サラーの決定的なシュートを防ぐなど7本のセーブでクリーンシートに貢献したピックフォード。 「ファンとクラブにとって素晴らしい勝利」と会心のリバプール戦勝利に満足感を示しながらも、残留を確定できていない状況もあり、今週末に再びホームで戦うブレントフォード戦に向けて気を引き締めている。 「とても嬉しいよ。この勝利によって僕らはさらに順位を上げることができ、今はさらに成長を続けている。これはファンとクラブにとって素晴らしい勝利だったと思う」 「だけど、気を緩めることはできないよ。プッシュし続け、ハードワークを続けなければならないし、まずは土曜日(ブレントフォード戦)に備えよう」 「それはまた僕らにとって大きな試合になる。今夜は楽しまなければならないけど、夜はあっという間に過ぎていくし、回復もする必要がある」 2024.04.25 10:20 Thu

敵地でダービー初黒星のクロップ監督、「エバートンが望んでいた試合を実現させてしまった…」

リバプールのユルゲン・クロップ監督が、敵地で完敗したマージーサイド・ダービーを振り返った。クラブ公式サイトが会見コメントを伝えている。 リバプールは24日、グディソン・パークで行われたプレミアリーグ第29節延期分でエバートンとのマージーサイド・ダービーに臨み、0-2で敗戦した。 ほぼ主力をスタメンで起用して臨んだ一戦だったが、コンディション面で優位に立ち、残留に向けてモチベーション高いホームチームとのデュエルで苦戦。また、試合序盤からセットプレーの守備で後手を踏むと、27分にFKの流れからDFジャラッド・ブランスウェイトに先制点を許すと、後半序盤の58分には右CKからFWドミニク・キャルバート=ルーウィンに2点目を奪われた。 その後、交代カードを使いながら猛攻を仕掛けたが、GKジョーダン・ピックフォードの再三の好守などに阻まれ、一矢報いることもかなわず。2010年以来13試合ぶりにグディソン・パークでのダービーで敗戦を喫することになった。 同試合後、公式会見に出席したドイツ人指揮官は、「十分ではなかった」とこの試合でのチームパフォーマンスへの不満を示した。 「良い考えはまったくない。非常に失望し、明らかにイライラした。 私は明らかにいくつかのインタビューを受けたが、総括するとするならば、『十分ではなかった』と言える」 「我々は試合をしたが、あるいはエバートンが望んでいた試合を実現させてしまった。彼らはセットプレーから2点を挙げた。1失点目はなんとか3回防げたが、最終的にゴールを許した。個人的にはブランスウェイトが得点したとは思えない。彼はボールをまともに打ってさえいなかったが、ボールはラインを越えて転がってしまった。その後、我々は最高の時間を過ごし、彼らにプレッシャーをかけ、大きなチャンスを作ったが、得点することはできなかった」 「そして後半は、前半の最後まであったようなプレッシャーの局面もなく、十分ではなかった。その後に2失点目を喫した。エバートンにいる多くの人はみんな、ああいったゴールをすでに20回くらい見ていると思う。彼らがあそこにボールを置くことは誰もが知っている。結局、プレーヤー(キャルバート=ルーウィン)は完全にフリーだった」 「反撃を見ることはできなかったが、もっとうまくディフェンスできたと確信している。2-0だ。ここの雰囲気は、我々はプレーしたようにプレーしたが、明らかにこれまでで最もインスピレーションを受けたパフォーマンスではなかった」 個人としては初となるグディソン・パークでの敗戦という結果については「明らかに申し訳ないと思っている」と、敵地での勝利を願ったファンへ謝罪。一方で、今週末に控えるウェストハム戦でのバウンスバックを誓っている。 「ファン・サポーターのことを考えると、明らかに申し訳ない気持ちだ。ファンは私の(ダービーでの)素晴らしい成績についてよく話してくれた。特にダービーの前には、『でも、ここでは勝てないよ』と言われていた。だが、我々は決して負けていなかったし、それは本当に違うと感じている。敗戦は不必要であったが、そうなってしまった。ただ、 もうそれを変えることはできない」 「最も早い逆転劇が待っているのだから、回復しなければならない。それが精神的にも肉体的にも明らかにチャレンジになることは想像がつくが、体力的には問題ない。試合に勝てば、精神的な立て直しは明らかに大きな問題ではない。おそらくウェストハムは、我々が片足でそこに来ることを願いながら、手をこすりながら待っていることだろう。それでも私は、今夜よりもずっと自分たちらしいプレーができるよう、全力を尽くすつもりだ」 また、この敗戦によって暫定首位のアーセナルとは3ポイント差、2試合未消化で3位に位置するマンチェスター・シティとは1ポイント差と、逆転でのリーグ優勝へは非常に厳しい状況に。 この結果を受けての優勝争いについて問われたクロップ監督は、「順位表を読めばわかるはずだ」と、質問に対してややフラストレーションを示しながらも、ライバルの取りこぼしが必須の状況においてまずは自分たちのことに集中したいと、人事を尽くして天命を待つという姿勢を強調した。 「それ(質問の意図)は理解している。それはビジネスの一部だ。しかし、なぜこの質問に答えなければならないのかは理解できない。順位表を読めばわかるはずだ。それで、我々はまだその争いに完全に残っていると言うべきだろうか?」 「我々にはマンチェスター・シティとアーセナルの危機(取りこぼし)が必要であり、フットボールの試合に勝つ必要がある。なぜなら、彼らが全試合で負けても、我々が今夜やったことをしては何も変わらないからだ。そして、チャンピオンズリーグ(出場権争い)でも我々は安全ではないため、もっと良いフットボールをするべきだ」 2024.04.25 09:45 Thu

宿敵戦で会心勝利のエバートン指揮官「コミットメントが必要だった」

エバートンが宿敵戦で大きな1勝だ。 エバートンは24日のプレミアリーグ第29節延期分でリバプールと対戦。プレミアリーグでは2010年10月以来、勝てずにいる宿敵戦だったが、ジャラッド・ブランスウェイトとドミニク・キャルバート=ルーウィンのゴールで2-0と勝利した。 優勝争いを演じる宿敵を破ったエバートンは勝ち点を「33」に伸ばして、降格圏18位のルートン・タウンとも「5」→「8」に。会心の勝利で連勝のショーン・ダイチ監督もイギリス『スカイ・スポーツ』で歓喜した。 「リアクションに関しては非常に満足だ。組織面や信念の部分では異なる試合だった。彼らは良いチームだし、我々も知るところ。我々としてはコミットメントが必要だったし、サイドのエネルギーや重要な瞬間もだ」 また、「今夜は傑出していると感じた」とキャルバート=ルーウィンの活躍ぶりを取り上げると、「本来は(勝ち点剥奪がなければ)41ポイントを積み上げているはずだが、違う」と今後の戦いに早くも目を向けた。 「直近のホーム戦3試合で3つのクリーンシート。これを続けていくのが我々のチャレンジになる」 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】エバートンvsリバプール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="Gt9p9Dooc9M";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.25 09:30 Thu

ダービー敗戦のファン・ダイク「十分な力を発揮できなかった」、「シーズンを今夜のように終わらせることはできない」

リバプールのDFヴィルヒル・ファン・ダイクが、敵地で完敗したマージーサイド・ダービーを振り返った。 リバプールは24日、グディソン・パークで行われたプレミアリーグ第29節延期分でエバートンとのマージーサイド・ダービーに臨み、0-2で敗戦した。 ほぼ主力をスタメンで起用して臨んだ一戦だったが、コンディション面で優位に立ち、残留に向けてモチベーション高いホームチームとのデュエルで苦戦。また、試合序盤からセットプレーの守備で後手を踏むと、27分にFKの流れからDFジャラッド・ブランスウェイトに先制点を許すと、後半序盤の58分には右CKからFWドミニク・キャルバート=ルーウィンに2点目を奪われた。 その後、交代カードを使いながら猛攻を仕掛けたが、GKジョーダン・ピックフォードの再三の好守などに阻まれ、一矢報いることもかなわず。2010年以来13試合ぶりにグディソン・パークでのダービーで敗戦を喫することになった。 この敗戦によって暫定首位のアーセナルとは3ポイント差、2試合未消化で3位に位置するマンチェスター・シティとは1ポイント差と、逆転でのリーグ優勝へは非常に厳しい状況となった。 同試合後、イギリス『スカイ・スポーツ』のフラッシュインタビューに応じたリバプールのスキッパーは、ダービー敗戦の悔しさを滲ませつつ、チームに素早い気持ちの切り替えを求めた。 「これらの試合は常に大きな戦いで、僕らは負けるべきではなかったと思う」 「だけど、僕らはもう試合を終えた。今は気を取り直して、土曜日の早めのキックオフ(ウェストハム戦)に備えなければならない」 また、試合内容に関しては決定力不足、試合運びの課題を口にしつつも、チームとしてダービーに勝利するために十分な力を発揮できなかったと振り返っている。 「(ビハインドで臨んだ後半は)無理に物事を進めようとするし、相手が簡単にクリアできるところで、クロスを上げ過ぎたと思う。前半には決定的なチャンスがあったし、あの時間帯に得点すべきだったと今でも思っている」 「だけど、最終的に僕らは十分な力を発揮できなかった。こういった試合は戦うところから始まるし、僕ら全員がもっと良くならなければならない」 「シーズンを今夜のように終わらせることはできないし、今日はクリスタル・パレス戦の前半の戦いと同じようにとても残念なものだった。あらゆる意味でもっと良くしなければならないし、今日は難しい試合だった」 ダービーの内容・結果への失望を隠さなかったファン・ダイクだが、残り4試合で逆転を狙う優勝争いに向けては「シーズンの初めには、僕らがタイトルを争うことになるとは誰も想像していなかったと思う」と、ここまでのチームの歩みが正しいものだったと主張し、最後まで戦い続けることを改めて表明した。 「僕らがこのような状況にあるのは、負傷者が続出していたにもかかわらず、シーズンを通して非常に安定した戦いをしてきたからだ」 「新加入のプレーヤーが仕事をし、若いプレーヤーが貢献し、それによって僕らは良い位置にいる」 「シーズンの初めに、僕らがタイトルを争うことになるとは誰も想像していなかったと思う。でも、誰が何と言おうと気にしない。僕らは今ここにいるし、僕ら全員がもっと良くしなければならない」 「とてもシンプルに聞こえるかもしれないが、それは戦いと、挑戦に勝ち、自信を持ってゴールを決めるという意志から始まる」 「それが僕らに少し欠けていたことだ。うまくいかないことがたくさん重なったものだ。フルアム戦では改善できたと思うけど、今日もまた多くの点で、自分たちがもっと良くする必要があると実感した」 2024.04.25 08:00 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly