7戦ぶりスタメンの久保建英が今季初アシスト! PK失敗響いたヘタフェはエルチェとの残留争い直接対決で最低限のドロー《ラ・リーガ》

2021.03.22 00:08 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第28節、ヘタフェvsエルチェが21日にコリセウム・アルフォンソ・ペレスで行われ、1-1のドローに終わった。なお、ヘタフェのMF久保建英は72分までプレーした。
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前節、首位のアトレティコ・マドリーに0-0で引き分けた15位のヘタフェ(勝ち点28)が、17位のエルチェ(勝ち点24)をホームで迎え撃った一戦。0-0のドローとなった前節のアトレティコ・マドリー戦では試合終了間際に交代の準備も最終的に出番なしに終わった久保だが、今節ではトップ下で7試合ぶりのスタメンを飾った。
残留争いの直接対決らしく互いに慎重な入りを見せた中、試合は後ろに重いクローズな展開が続いていく。その中で18分には左サイドのマティアス・オリベラが上げたクロスをファーで反応した久保が頭で合わせるが、このシュートは枠の右に外れる。

すると、直後の20分にはエルチェが得意のセットプレーからスコアを動かす。20分、左CKの流れからボックス右のベルドゥが右足ダイレクトで折り返したボールをゴール前に詰めたペレ・ミラがワンタッチで流し込んだ。

ホームで先に先制を許したヘタフェはすぐさま反撃を開始。25分にはボックス左に抜け出した久保が仕掛けてDFに倒されるが、ここはノーファウルの判定。以降はダイレクトなプレーを軸に攻勢を仕掛けていくホームチームは、40分にカウンターからボックス右に抜け出したイグレシアスが強烈なシュートを枠に飛ばすが、これはGKの好守に遭う。さらに、この流れから相手DFと交錯したウナルがPK獲得も、オンフィールドレビューの結果、判定が覆り前半のうちに追いつくことはできなかった。
迎えた後半、ヘタフェのボルダラス監督は立ち上がりの49分にマクシモビッチを下げてストライカーのアンヘルを投入。この交代で並びを[4-4-2]に変更し、アレーニャがピボーテ、久保がトップ下から右サイドハーフにポジションを移した。

早い時間帯にゴールをこじ開けたいヘタフェは55分、久保に絶好の見せ場が訪れる。ボックス手前右の好位置で得たFKの場面で久保は得意の左足を振り抜くが、枠を捉えたシュートはややコースが甘くGKバディアにはじき出された。

この試合、最初の見せ場を生かせなかった久保だが、直後の60分に今度こそ決定的な仕事を果たす。ククレジャ、アンヘルと左サイドから右サイドへボールが展開された中で相手陣内右サイド深くで縦に仕掛けた久保がDFモヒカを振り切って股を抜く右足のグラウンダークロスを供給。これをゴール前で収めたウナルが体勢を崩しながらも右足のシュートをニア下に流し込んだ。

久保の加入後初アシストからウナルに同じく加入後初ゴールが生まれて試合を振り出しに戻したヘタフェは、相手のセットプレーに手を焼くも攻勢を仕掛けて一気に逆転を目指す。その後、徐々に試合が拮抗し始めた中でボルダラス監督は72分に久保を下げてポルティージョをピッチに送り込み、殊勲の久保はここでお役御免となった。

その後はイエローカードが乱れ飛ぶ荒れ模様の展開となった中、ヘタフェに逆転のチャンスが訪れる。84分、相手DFベルドゥのハンドで得たPKをキッカーのアンヘルが左を狙って蹴るが、これはGKバディアの見事なワンハンドセーブに遭い、痛恨の失敗となった。

その後、8分が加えられた後半アディショナルタイムを含めて激しい肉弾戦を演じながら最後まで勝ち点3を目指した両者だったが、互いに決め手を欠き試合は1-1のタイムアップを迎えた。この結果、ヘタフェは残留争いの直接対決で最低限の勝ち点1を手にしたものの、3戦ぶりの白星とはならなかった。

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