レーティング:チェルシー 2-0(AGG:3-0) アトレティコ・マドリー《CL》

2021.03.18 07:20 Thu
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、チェルシーvsアトレティコ・マドリーが17日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが2-0で勝利した。この結果、2戦合計3-0としたチェルシーのベスト8進出が決定した。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。

▽チェルシー採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
16 メンディ 6.5
相手の枠内シュートを冷静に阻止し、2戦連続の完封勝利に貢献。繋ぎでは普段以上にセーフティなプレーを心掛けた
DF
28 アスピリクエタ 6.5
あわやPK献上という微妙な対応が一度あったが、それ以外ではソリッドな守備を90分間継続。ビルドアップの局面でも的確な判断が光った

15 ズマ 7.0
クリステンセンの体調不良を受けて急遽出番も出足鋭い守備でスアレスら相手攻撃陣を封殺。対人戦ではほぼすべてのデュエルで勝利した

2 リュディガー 7.0
前回対戦同様にスアレスら相手攻撃陣を完璧に封じ込める。序盤以降はビルドアップの局面でも落ち着いてプレーし、際どいミドルシュートでゴールにも迫った
MF
24 R・ジェームズ 6.5
カラスコ、ロージらとのマッチアップで常に優位性を保つ。守備ではアスピリクエタとの良い関係性で穴を作らず、攻撃では鋭い決定機で攻め手となった

7 カンテ 7.5
カバーリング、対人戦共に圧巻。相手のプレスをいなすボールの運びというプラスアルファまでもたらすスーパーなパフォーマンスだった

17 コバチッチ 6.5
持ち味のプレス回避と機動力を生かしたタイトな守備で存在感。気の利くプレーで攻守に周囲を生かした

3 マルコス・アロンソ 6.5
前半は良い形で攻撃に顔を出し、後半は粘り強い守備でチームの勝利に貢献

(→チルウェル -)

FW
22 ツィエク 7.0
値千金の先制点を奪取。以降もファジーなポジショニングと正確な左足のキックから多くの決定機に絡んだ。相手のプレスをいなしボールタッチは見事だった

(→プリシッチ 6.0)
エメルソンのゴールをおぜん立て

11 ヴェルナー 6.5
見事なスプリントからの正確なラストパスで先制点を演出。以降は決定力こそ欠いたが、得意のスプリントで相手守備陣の脅威に

(→ハドソン=オドイ -)

29 ハヴァーツ 6.5
立ち位置をシャドーに変えたが、先制点の起点となるなど最前線と同様の存在感を発揮。持ち味のキープ力で起点役をきっちり担った

(→エメルソン 6.5)
ファーストタッチでダメ押しのゴールを挙げる見事な活躍を披露

監督
トゥヘル 7.0
マウント、ジョルジーニョ、クリステンセンの不在を全く感じさせない見事なパフォーマンスでスコア以上の大勝。途中投入のエメルソンにゴールが生まれるなど、 勝負師として“持っている”ところまで見せた

▽アトレティコ・マドリー採点
(C)CWS Brains,LTD.

GK
13 オブラク 5.5
2失点共に責任なし。相手の決定機を幾度か防ぐなど、世界最高峰のGKとしての矜持は示した

DF
23 トリッピアー 5.0
攻守にハードワークは見せたが、かつてのライバルを前に終始窮屈なプレーを強いられた

(→レマル 5.0)
攻撃を活性化させることはできず

15 サビッチ 4.5
やや厳しい判定という見方もあるが、不必要なラフプレーで退場。チームをより窮地に追い込んだ

2 ホセ・ヒメネス 6.0
負傷明けでタフな相手との対戦となったが、個人としては安定したプレーを見せた。リーダーシップの部分でもシメオネイズムを体現

12 ロージ 5.0
攻守両面での活躍が期待されたが、カラスコと共に不完全燃焼の試合に

(→エルモソ 5.5)
守備の局面ではまずまず安定感を見せたが、チームをより前向きにプレーさせるまでには至らず

MF
14 M・ジョレンテ 5.5
攻守両面で仕事量は多かったが、リュディガーら相手の屈強な守備陣を前に決定的な仕事はできず

6 コケ 5.0
攻守両面でカンテら相手の中盤に競り負けた。攻撃面でよりプラスアルファを出したかった

8 サウール 5.0
ピボーテと左ウイングバックでプレーも期待されたデュエルの部分で常に劣勢を強いられた

21 カラスコ 5.0
得意の仕掛けは鳴りを潜めて守備に忙殺された

(→ムサ・デンベレ 5.0)
スアレスに比べて身体を張れたが、相手の守備を上回るまでには至らず

FW
9 スアレス 4.5
このレベルの相手ではバルセロナのように押し込めるタイプのチームでないとゴールを奪うのは厳しい。相手守備陣に完璧に封じ込まれ、守備の強度も物足りず

(→コレア 5.0)
個での打開が期待されたが、見せ場はほぼ作れず

7 フェリックス 6.0
メンディの牙城は破れなかったが、チーム唯一の攻め手となった。

監督
シメオネ 4.5
攻守両面でプレー強度が足りず、スコア以上の完敗…序盤のハイプレス以外に得点を奪うための筋道を立てられず

★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
カンテ(チェルシー)
指揮官の見事な戦術の落とし込みを含めてチームの勝利と言えるが、最終ラインのズマとリュディガーと共に守備面で圧巻の働きを見せた上、攻撃の局面でも存在感が光ったスーパーなパフォーマンスを見せたフランス代表MFが文句なしのMOM。

チェルシー 2-0(AGG:3-0) アトレティコ・マドリー
【チェルシー】
ツィエク(前34)
エメルソン(後49)
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