激しい点の取り合いとなった一戦は、ドウグラスの決勝弾で神戸が5試合ぶりの勝利!敗れた仙台は15試合未勝利に《J1》

2020.10.28 21:43 Wed
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明治安田生命J1リーグ第30節、ベガルタ仙台vsヴィッセル神戸が28日にユアテックスタジアム仙台で行われ、アウェイの神戸が3-2で勝利した。

直近の第24節名古屋グランパス戦に0-1で敗れた仙台は、リーグ戦14試合未勝利という危機的状況に陥っている。暫定最下位に沈み、ケガ人続出にも苦しむ中で、名古屋戦からスタメンを5人入れ替え。ゲデスに代わり、山田が長澤と2トップを形成する [4-4-2]のシステムを敷いている。クエンカはホームで初スタメンとなった。
一方、第33節の鹿島アントラーズ戦(ACLの影響で前倒し開催)に1-3で敗れ、こちらも4試合勝利から遠ざかっている神戸。攻撃にも守備にも課題を抱えているチームは、鹿島戦から7人の入れ替えを敢行。システムは [4-3-3]から[4-4-2]に変更され、藤本とドウグラスは初めての同時起用となった。なお、アンドレス・イニエスタはメンバー外となっている。

お互いに浮上のきっかけを掴みたい一戦、最初にチャンスを得たのは神戸だった。仙台のバックパスをカットした藤本からドウグラスにボールが渡り、最後は抜け出した郷家がシュートを放つ。これは仙台の守護神ヤクブ・スウォビィクが防いだが、その後も序盤は神戸が主導権を握り、仙台のギャップを突く展開に。しかし、ラストパスやクロスの精度に欠き、なかなかシュートに持ち込めない時間が続いた。

12分、再び仙台のバックパスを奪ったドウグラスがそのまま自分で持ち運び、シュートを放つ。ここから攻勢に出た神戸は13分にCKからドウグラスがヘディングシュートを、15分に山口のクロスを受けた藤本がボレーシュートを放つなど、立て続けに決定機を迎える。
開始15分までほとんど敵陣でボールを持てなかった仙台だが、ロングボールを駆使しながら少しずつ神戸ゴールに近づいていく。21分にはショートコーナーからパラが際どいシュートを放ち、この試合初シュートを記録。ここから畳みかけたいところだったが、連係が合わないシーンも散見されペースを握れなかった。

その後は再度神戸ペースになり、セカンドボールをことごとく奪われる仙台はカウンターまで繋げられない。34分にはヤクブ・スウォビィクのパスミスをきっかけにドウグラスがシュートを打つも、これは大きく枠外に逸れた。防戦一方となった仙台だったが、40分には長澤へのくさびをきっかけに分厚い攻撃を見せ、ホームの観衆を沸かせている。

膠着した前半と対照的に、後半は開始早々から目まぐるしくスコアが動く展開に。47分、左サイドでボールを持った古橋がクロスのようなシュートを打つと、これがそのままゴール右隅に吸い込まれ、神戸が先制点を記録した。思わぬ得点に勢いづいた神戸はさらに51分、古橋が先制点と同じような位置からクロスを放つと、飛び込んできた郷家が頭で合わせ追加点を挙げる。

瞬く間に2失点を喫した仙台だが、すぐさま反撃を開始。53分に関口がサンペールのクリアボールに詰めると、こぼれ球を長澤が冷静に決め1点を返した。一瞬で1点差となってしまった神戸は55分にドウグラスが決定的なチャンスを迎えるも、ヤクブ・スウォビィクがビッグセーブ。チームを絶体絶命のピンチから救った。

5試合ぶりの得点と守護神のプレーで活力を取り戻した仙台は防戦一方だった前半と打って変わり、ゴールに迫る展開が続いた。やや押され気味となった神戸は66分、藤本と郷家に代えて田中順也と佐々木大樹を投入。すると田中順也は68分にCKからポスト直撃の強烈なシュートを、佐々木大樹は73分に右サイドから仕掛けてシュートを打つなど、交代選手が存在感を発揮。

残り15分を切ったところで、再びスコアが激しく動く。76分、CKのこぼれ球から左サイドに張った佐々木匠がクロスを送ると、元神戸ユースの飯尾がダイビングヘッドを突き刺し同点に。しかし仙台の喜びもつかの間、直後の77分に神戸は右サイドから西がワンタッチクロスを上げるとドウグラスが巧みに頭で合わせ、すぐにリードを勝ち取った。その後は仙台が闘志を見せ攻め込むも、神戸は全員が守備意識を高く保ち対応。92分に古橋が負傷するアクシデントがあったものの、そのまま2-3でタイムアップとなった。

仙台は5試合ぶりの得点こそ決めたものの、守備の甘さが目立ちこれでリーグ戦15試合未勝利となってしまった。一方の神戸は、5試合ぶりの勝利を記録。アンドレス・イニエスタ抜きで3得点を挙げ、チームの自信につながる1勝となっている。

ベガルタ仙台 2-3 ヴィッセル神戸
【仙台】
長沢駿(後8)
飯尾竜太朗(後31)
【神戸】
古橋亨梧(後2)
郷家友太(後6)
ドウグラス (後32)
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浦和がスタグルや商品に関する「紅麹原料」の使用について声明「いずれの取扱商品にも使用されていない」…ファンは対応を称賛「安心したので全部食べます!」「非常にありがたい」

浦和レッズは28日、「ホームゲーム飲食売店等の取扱商品について」として声明を発表した。 浦和は、浦和レッズ、三菱重工浦和レッズレディースのホームゲーム会場にて販売している各種飲食メニューについて調査をしたとのこと。使用者に死者が出るなどして報道されており、関係省庁も使用中止を喚起している小林製薬株式会社製造の「紅麹原料」の使用有無を調べたという。 クラブによれば、いずれも使用はされていないとのこと。過去の製品にも使用はされていなかったが、別物である「ベニコウジ色素」が使用されていたものはあったという。 「浦和レッズおよび浦和レッズレディースのホームゲーム会場にて販売しております、各種飲食メニューについて弊クラブ内で調査いたしました結果、今般関係省庁等より使用中止を含む注意喚起がなされております小林製薬株式会社製造の「紅麹原料」は、いずれの取扱商品にも使用されていないことが確認されました」 「また過去の取扱商品も含めまして、ホームゲーム飲食売店、スタジアムファンショップ、オンラインショップ、およびオフィシャルショップ「RED VOLTAGE」の一部取扱商品には「ベニコウジ色素」が使用されておりますが、こちらは食品衛生法に定められた食品添加物公定書規格に適合した食品添加物着色料であり、今般の健康被害を招いたとされる「紅麹原料」とは異なるものであることを製造メーカーに確認済みです」 「なお、「ベニコウジ色素」を含む飲食物にご不安をお感じになられる方にも安心してスタジアムでの時間をお過ごしいただけますよう、今週末3月30日(土)に埼玉スタジアムにて開催されるアビスパ福岡戦より、「ベニコウジ色素」を含む商品につきましては店頭表示等にて分かりやすくお伝えする等の対応を行ってまいります」 この声明にファンは「安心したので全部食べます!」、「素晴らしく素早い対応」、「危機管理」、「このようなステイトメントは非常にありがたい」、「こういうリリースは大事」、「素晴らしい取り組み」と、浦和の対応の早さが称賛されている。 2024.03.28 21:22 Thu

恩師率いる京都相手にJ1デビュー目指す東京Vの永井颯太、少なくない課題自覚も「チームを勝たせられる選手に」

東京ヴェルディのMF永井颯太が、J1デビューに向けて一歩ずつ着実に歩みを進めている。 永井は2022年に流通経済大学から当時J3リーグのいわきFCに加入し、プロキャリアをスタート。昨シーズンはJ2リーグに昇格したいわきでジョーカー役として存在感を示すと、今シーズンからJ1リーグに昇格した東京Vに完全移籍した。 その新天地ではいわき時代にも課題とされたプレー強度、守備の部分で成長途上ということもあり、開幕4試合はいずれもベンチ外。J1デビューはお預けとなっている。 それでも、「ちょっとずつ身体も動くようになっている」と、ここ最近のトレーニングや練習試合では最大の持ち味であるドリブルや、個での局面打開という攻撃面で良いアピールを見せている。 「日々の練習で成長を感じている」と手応えや充実を語る永井だが、自身の現状についてはウイークだけでなく、ストロングの部分でも改善の必要性を感じているという。 「(プレー強度は)まだ足りないというのが自分の中ではあるので、90分持つ、持たないではなく、そのノルマのレベルを短い時間でも達成できるようなプレーヤーになりたいです」 「スタメン組とか、試合に出ている選手と比べると、守備の面で足りないですし、自分は攻撃の選手として最後のシュートやアシスト、その最後のクオリティがまだ足りないかなと感じています」 攻撃面ではサイドでの仕掛けなど得意なプレーに関して十分に通用するという自信を得ている一方、チームで求められるユニットでの崩しや中央でのプレーを改善点に挙げる。 「ヴェルディに来てからはユニットで崩すという部分で、周りの選手を見てもとても上手い選手が多いので、自分の個人での仕掛けだけではなくて、そういう周りを使ったプレーをもっと磨いていきたいです」 「カットインとか縦の一瞬とかは得意ですけど、そこからのクロスだったり、どう崩していくか。結局はゴールを取らないといけないポジションなので、そこの部分を突き詰めていきたい。また、最近はサイドのプレーだけではなく、中でのプレーを磨いてプレーの幅を増やしてほしいとも言われています」 J1デビューに向けて現状を冷静に分析する24歳だが、満田誠(サンフレッチェ広島)、安居海渡(浦和レッズ)、佐々木旭(川崎フロンターレ)ら12名がJリーグに加入した流経大の同期、今季いわきからJ1にステップアップした元チームメイトの存在もあり、自身も早く同じ舞台で戦いたいと野心に燃える。 とりわけ、流経大といわきの同期だった家泉怜依(北海道コンサドーレ札幌)の存在や、直近のアルビレックス新潟戦後に交流した宮本英治、遠藤凌らいわきの元同僚から刺激を受けているという。 「同期はやっぱり今、試合に絡んでる選手が多い中で自分は絡めていないので、早くみんなに追いつけるようにしたいです。いわきのときから一緒のコンサドーレの家泉選手との対戦は非常に楽しみですね。お互い試合にまだ絡めていないので、やるときには絡めていたらなと思います」 「(宮本、遠藤と)少し話をしましたが、J1のレベルの高さを感じていて余裕はないというか、苦戦している部分もあると言っていました。そういう意味で自分なんかはもっとやらないといけないですし、他の選手を刺激にしながら成長していきたい。J1は対戦相手を見てもレベルが格段と上がっているので、その中で自分がどれだけできるかだったり、活躍したいという気持ちはより強くなっています」 そういった中、29日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第5節の京都サンガF.C.戦は、ここまで開幕全試合で先発出場していたMF山田楓喜、FW木村勇大が保有元との対戦で契約によって起用できず。前線の控え選手にとっては大きなチャンスとなる。 さらに、永井にとっては佐藤響、宮本優太の大学の同期2人に加え、大学時代に指導を受け、「恩師」と語る曺貴裁監督との対戦となり、この一戦に対するモチベーションは非常に高い。 「大学時3年生のときに指導してもらいましたが、自分の中ではサッカー人生を変えるような出会いだったので、チョウさんと出会ってからは、常日ごろから練習は100%、120%と全力でやれと言われていたので、それをいつも心がけています」 「今までと違う指導のアプローチの仕方というか、自分自身もすごくいろんなものを学ばせてもらった監督でもあるので、恩師みたいな感じです」 「(京都の印象は)前からプレスをかけるところだったり、両サイドバックが結構攻撃的に仕掛けてくるという部分は、やっぱりチョウさんらしいなと。あとは、カウンターのときの枚数のかけ方、駆け上がりというのは、本当にチョウさんの色が出ているなと感じています」 現状でメンバー入りに向けたハードルは決して低くないが、「今まで試合に絡めていなかった部分で、すごいチャンスだと思う」と虎視眈々とデビューの機会を窺うドリブラーは、「自分が出るときは攻撃で違いを見せるとき。負けている状況や引き分けの状況でチームを勝たせられるようにしたい」と、強い意気込みを示した。 2024.03.28 20:30 Thu

「成長を見せる試合に」…東京Vの稲見哲行が京都戦へ意気込み

東京ヴェルディのMF稲見哲行が、今季初勝利を狙う京都サンガF.C.戦への意気込みを語った。 東京Vは開幕4試合を2分け2敗の19位で終え、インターナショナルマッチウィークの中断期間に入った。ここまでの試合では攻守両面で手応えを感じながらも、久々のJ1の舞台で勝ち点3を獲得する難しさを痛感している。 そのため、この中断期間では自分たちの志向するスタイルを追求すると共に、勝ち点3を取り切るために必要な“プラスアルファ”を模索。29日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第5節の京都戦では、その答えを示すようなパフォーマンスを披露し、16年ぶりの白星を掴みたいところだ。 ここまで2試合に出場し、セレッソ大阪戦では退場というほろ苦い経験もした稲見。個人としてもチームとしても、「やろうとしていることはできている」とある程度の手応えを感じる一方、個々のクオリティを含め、J1基準に達する上でチームとしてより賢く、したたかに戦う必要があると語っている。 「チームとしてやろうとしていることはできている試合が多いですし、J1でも通用している部分も多いと感じています。あとは際の部分というか、J1のチームのその徹底力や際の勝負強さを感じている4試合でした」 「チームとしてやりたいことをやって、ただそれは相手のチームもそういったスタイルがあるわけで、なおかつ相手はその臨機応変に対応してくるサッカーIQだったり、経験値のある選手が多い中、自分たちも1人がそれを思うだけではなくて、相手の変化にまず気づく選手を増やして、その後にアイデアを出して、そこで繋がれるという選手が大事というか、それが多いだけチームの対応力が変わってくると思いますし、上がっていくので、そこは全員が意識することが大事だと思います」 「弱点を突いてきたり、PKになる部分でもやっぱりぺナ内での相手のプレー一つをとっても、自分たちの弱点だったり、試合の流れだったりを見ながらやっていると思うので、そこはやっぱり自分たちも賢くやっていかないといけないです」 また、DF宮原和也の離脱の影響もあって出場2試合では本職ではない右サイドバックでのプレーとなった稲見だが、宮原の戦列復帰によって、今後はサイドバックではなく本職の中盤での出場機会増加が見込まれる。 先日の明治大学との練習試合でボランチでもプレーした稲見は、「一番難しいポジション」とサイドバックとは視野、タスクが大きく異なるポジションでの感覚的なブランクを認めながらも、現在主力としてプレーするMF森田晃樹、MF見木友哉にはない自身の特徴を活かしてチームの勝利に貢献したい考えだ。 「ボランチは一番難しいポジションだなというのを改めて感じました。やっていないと感覚的なものは鈍るというのもそうですし、特徴を出すという部分でも、自分の形に持ち込むところでは感覚的に少し失っている部分があったので、そこは練習からやっていきたいです」 「森田と友哉くんをよく見ていても相当走っていますし、一般的に2人とも攻撃の選手、技術のある選手と言われていますが、しっかりと走って戦って、自陣まで戻ってというのをすごくやっているので、そこは自分が出たときも変わらずやりたいですし、さらに基準を上げられればなと思います」 「相手に持たれる時間が結構多いと思うので、そこを少しでも自分たちの時間にする。そのためにマイボールにするというのが自分の役割だと思うので、イーブンのボールや、セカンドボールだったりを少しずつ自分が拾って流れを変えていきたいと考えています」 現状では幾つかの起用法が想定されるものの、傑出したアスリート能力を武器に球際でタフに戦える、サスペンション明けのMFは、高いインテンシティを特徴とする京都相手にキーマンの一人となるはずだ。 稲見はその一戦に向け、「まずしっかりと走ってくるチームだと思うので、そこの部分で負けていたら自分たちのスタイルが揺らいでしまう。そこはまず負けないことと、ここまでの4試合の反省をしっかり活かせるような全員が意識を持って、成長を見せる試合にしたい」と、意気込んでいる。 2024.03.28 19:45 Thu
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