横浜FCのDF田代真一、MF武田英二郎が強みを語る「平均年齢が高いのはマイナスではない」

2020.07.04 15:50 Sat
©超ワールドサッカー
横浜FCのDF田代真一とMF武田英二郎が、横浜F・マリノスのユース出身をルーツにもつ6名が立ち上げたプロジェクト「ROOTS.」やクラブについて語った。

新型コロナウイルスによる中断期間中に、田代、武田に加え、森谷賢太郎(愛媛FC)、長谷川アーリアジャスール(名古屋グランパスエイト)、山岸純平(法政大学体育会サッカー部出身)、齋藤陽介(元横浜F・マリノス)の6名で立ち上げた「ROOTS.」。期間中には、小学生を対象にオンラインでのトークイベントを実施していた。
イベント後、今回の「ROOT.」発足についてや、当時の仲間との思い出、また横浜FCやシーズン再開について語ってもらった。

──今回、ユース時代の仲間と共に立ち上げた「ROOTS.」のキッカケは?

田代:この状況の中、もともとこの6人というのはLINEで連絡を取っていて、話しているうちに何かできることはあるんじゃないかということで、自分たちが楽しみながら、みんなが楽しめる場所を作っていけたらということで、作りました。
武田:サッカーができない中で、普段色々な人に支えられていたんだなというのを感じたりして、直接的に恩返しができるか分からないですが、少なくとも周りにいる人や、自分たちに興味を持ってくれる人に、僕たちも楽しみながら、その人たちも楽しませて、ちょっとでも恩返しや社会でもちょっとよくできればと思って始めました。

──昔からの仲間とこういったプロジェクトを行うことは、また違った意義があると思いますが

武田:一番良いところは、信頼しあえている仲間なので、なんでも言いあえます。喧嘩をするとかではないですけど。大人になってから知り合った人だと、気にしてしまうことも、この6人だったら全く気にせず、空気を読まないで言いやすいので、全員が納得した上で活動できるのは強みだと思います。もともと仲が良かったので、引退後だと考えていましたけど、何かを一緒にやりたいなと思っていて、それがこの機会でやることができました。仕事ではないですが、この活動ができることは非常に楽しみです。

田代」6人みんなが違って、個性があるので、言うこともみんな違いますし、お互い尊重し合っている部分もあります。ユースの時から個性があるメンバーだと思っていましたけど、こうやって話をして、腹割って話せる仲というのは、良い仲間と一緒にできることは嬉しいです。

──お2人は横浜FCでユース時代以来となるチームメイトになりました。その時の心境は?

武田:僕が先に横浜FCにいて、田代が半年後に来たんですけど、凄く僕に電話で相談してきたので、僕は「来い」って言いました。来てくれたら楽しいだろうと思ったし、戦力になるか分からないですけど(笑)、来たら楽しいと思っていたので、誘っていました。長谷川とも湘南ベルマーレで一緒にやっていて、森谷とも横浜FMで一緒にやっていて、色々なメンバーとプロでも一緒にやっていますけど、ユースの時と全然変わらないです。誰かと一緒だと楽しいです。

田代:凄く嬉しかったです。何回か移籍していますが、英二郎もいたので、最初の方は英二郎ばっかりでしたね。そういったところではとても助けてもらったので、ありがたかったです。

武田:ユースの選手と同じチームになると、一緒にやる選手が成長している分、自分も成長しないといけないという気持ちになりますね。俺もしっかり成長したところを見せたいなって思っていましたね

──今回の新型コロナウイルスによる中断期間はどのように捉えて、どう過ごされていましたか?

武田:「ROOTS.」をやるキッカケにもなりましたが、一度サッカーを忘れられるというか、良い意味でプレッシャーから解放されたので、そういった意味では自分たちのサッカーがどう成り立っていたかを考えて、結果がこういった活動になったと思います。良い期間だったと思いますし、そういったことを気付けたので、良い勉強ができたなと思っています。

田代:開幕戦を終えての中断に入ったので、僕自身久々のJ1ということもあって悔しい部分もありました。でも、絶対に再開すると思っていましたし、どれだけ良いパフォーマンスを出せるかということを考えて過ごしていました。

──昨シーズンはJ2で2位となりJ1昇格を掴みました。昨シーズンの強さはどこにあったと思いますか?

田代:横浜FCは上の選手もいて、若い選手もいます。去年は特にそういった部分が上手く噛み合った年かなと思います。下の選手も上の選手になんでも聞ける環境があるので、伸び伸びできていたのかなと思いますし、チーム力というのは今年もそうですが、勝負強さにも繋がったと思います。

武田:ベテランが多くて、カズさんや中村俊輔さん、松井大輔さん、南雄太さんといるので、昇格が懸かった大事な試合でも結構落ち着いていました。今週めちゃくちゃ大事だぞ、やらないといけないぞという空気にならなかったです。第1節も、第42節も同じテンションで1試合を消化できたかなと思います。この1試合に懸けるというより、全試合に同じ力で臨めたことが大きかったですね。最後はめちゃくちゃ緊張感があったはずなのに、42分の1として過ごせたのはベテランのお陰だと思います。

──後半戦をわずか1敗で乗り切ったのもベテラン選手の存在が大きかったでしょうか?

武田:下平監督になって積み上げてきたものが形になったということも当然ありますが、僕は終盤、昇格が見えてきたときに他のチームよりも経験値が高かったので、平均年齢が高いというのはマイナスに捉えられることが多いですが、去年は全く逆でした。経験ある選手が多かったので、みんなが落ち着いていつも通りのプレーができたことが良かったと思います。

田代:目の前の試合に1つずつ勝つって口で言うのは簡単ですが、なかなかそれができるということは難しいと思うので、目の前の試合を1つずつ戦って勝っていったので、それを支えてきたのはベテランの選手なのかなと思います。

──ベテラン選手の中には、横浜FMの大先輩である中村俊輔選手もいます。影響はありますか?

田代:もちろんそれは大きなものでしたね。気が引き締まるというか。

武田:俊輔さんが終盤の東京ヴェルディ戦(第38節)でミドルシュートを決めたんですけど、そこからチーム、ファン・サポーターを含めて、あのシュートから上向いた感じがします。あのシュートから5連勝したことで、改めて影響力があるなと思います。

──いよいよ再開が近づいています。改めて、ファン・サポーターに見てもらいたいプレーをお聞かせください

田代:みなさんが楽しみに待ってくれていたと思いますし、僕自身も楽しみにしています。その中で、見ている人たちの気持ちの部分を少しでも掴めるような試合、楽しめる試合をできるように良い準備をしたいと思います。

武田:もちろん全力で頑張って、自分の100%を出すのはベースの話で、それを見てファン・サポーターの方が喜んでくれることはベースにあります。チームのために自分の仕事を全力ですることしかできないですし、開幕戦と気持ちは変わらず、サッカーを全力でやるということだけなので、それをしっかり貫いて、何かを感じてもらいたいと思います。
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地震から8年、熊本がFW道脇豊のJ初ゴールで追いつき甲府との打ち合いでドロー! 首位を窺う岡山は秋田とゴールレスドロー、横浜FCが4位浮上【明治安田J2第10節】

14日、明治安田J2リーグ第10節の4試合が全国各地で行われた。 3位につけるファジアーノ岡山(勝ち点18)は9位のブラウブリッツ秋田(勝ち点14)とアウェイで対戦。立ち上がりはホームの秋田がペースを握る展開となる。 すると13分、ゴールから離れた位置から畑潤基がロングシュート。パンチのある鋭いシュートが枠に飛ぶが、GKスベンド・ブローダーセンが落ち着いて弾いて凌いでいく。 秋田はセットプレーから岡山を押し込んでいくと、24分にもクロスボールをファーに蹴ると、折り返しを詰めにいくが、これは合わない。 押されていた岡山だったが30分に反撃。ラインの裏に出されたボールをグレイソンが追いかけるも小柳達司が対応。しかし、迷いが見られた中グレイソンが奪うと、最後はガブリエル・シャビエルがボックス内からシュートも、GK圍謙太朗が横っ飛びでセーブしピンチを凌いだ。 秋田は39分にバイタルエリアで相手をかわした小野原和哉が右足一閃。しかし、これはGKブローダーセンがセーブする。 ゴールレスで迎えた後半。風上に立った秋田は47分に畑が前半に続いてロングシュート。これも枠をとらえるが、GKブローダーセンに対応される。 秋田は62分にもビッグチャンス。佐藤大樹がクロスと見せかけてシュート。ゴールに飛んだボールはクロスバーを叩いてしまう。 互いに攻め込みながらも両守護神の好守もあり0-0のゴールレスドローに終わった。 5位につける横浜FC(勝ち点15)が18位と苦戦する藤枝MYFC(勝ち点8)をホームに迎えた一戦。立ち上がりに横浜FCがいきなりスコアを動かす。 10分、西矢健人のファウルを受けてFKを獲得した横浜FCは、福森晃斗が得意の左足でゴール前にクロス。これをンドカ・ボニフェイスがジャンピングボレーで見事に合わせ、横浜FCが先制する。 セットプレーから先制を許した藤枝は22分にチャンス。こちらもFKからの西矢のクロスをボックス内でフリーになった久富良輔が合わせにいくが、ミートしない。 すると横浜FCは41分に右サイドから福森が左足でクロス。これに髙橋利樹がヘッドで合わせてネットを揺らすが、これはオフサイドでゴールは認められない。 後半に入っても横浜FCがペースを握ると、84分にカプリーニがドリブルを仕掛けてPKを獲得。これを自ら落ち着いて決めてリードを広げ、2-0で勝利を収めた。 震災から8年が経過した熊本での試合。15位のロアッソ熊本(勝ち点11)と8位のヴァンフォーレ甲府(勝ち点14)の試合は壮絶な打ち合いとなる。 開始5分にアダイウトンのゴールで甲府が先制すると、11分には熊本が竹本雄飛のゴールで同点に。しかし、12分に甲府が木村卓斗のゴールで勝ち越す。 立ち上がりにスコアが大きく動いた中、42分には熊本が岩下航のゴールで追いつくが、アディショナルタイム8分に三平和司がゴール。甲府が2-3とリードして折り返す。 後半はなかなかゴールが生まれない展開となっていったが、79分に道脇豊がJリーグでの初ゴールを決めて同点に。熊本が終盤は押し込むも3-3のドローに終わった。 13位レノファ山口FC(勝ち点12)と19位ザスパ群馬(勝ち点6)の試合は、山口が圧倒。河野孝汰の2ゴールなど4-0と快勝した。 ◆明治安田J2第10節 ▽4月14日(日) ロアッソ熊本 3-3 ヴァンフォーレ甲府 ブラウブリッツ秋田 0-0 ファジアーノ岡山 横浜FC 2-0 藤枝MYFC レノファ山口FC 4-0 ザスパ群馬 ▽4月13日(土) ベガルタ仙台 2-0 モンテディオ山形 V・ファーレン長崎 6-1 徳島ヴォルティス 水戸ホーリーホック 2-2 栃木SC ジェフユナイテッド千葉 1-1 大分トリニータ いわきFC 2-3 清水エスパルス 愛媛FC 2-2 鹿児島ユナイテッドFC 2024.04.14 16:10 Sun

横浜FC生え抜きのDF林賢吾が宮崎へ育成型期限付き移籍「難しい決断でした」

テゲバジャーロ宮崎は12日、横浜FCのDF林賢吾(18)が育成型期限付き移籍で加入することを発表した。 移籍期間は2025年1月31日までとなり、横浜FCとの公式戦には出場できない。 林はジュニアユースから横浜FCに所属。今シーズンから昇格するも出番はここまでなかった。 武者修行に出る林は両クラブを通じてコメントしている。 ◆テゲバジャーロ宮崎 「この度、横浜FCから育成型期限付き移籍してきました、林賢吾です。チームの勝利に貢献できるように全力で戦います」 「ファン、サポーターの皆様の期待に応えられるように頑張ります。宮崎ファミリーの皆様、応援をよろしくお願いします」 ◆横浜FC 「横浜FCに関わる全ての方々へ、いつも応援ありがとうございます。この度、テゲバジャーロ宮崎に育成型期限付き移籍することになりました」 「アカデミーの時からお世話になったこのクラブを離れるのは難しい決断でしたが、更なる成長のために決断しました。引き続き応援していただけると嬉しいです。大きく成長して帰ってきます」 2024.04.12 15:12 Fri
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後半AT弾で富士山ダービー制した清水が首位浮上! 激闘をドローで終えた岡山は3位転落【明治安田J2第9節】

7日、明治安田J2リーグ第9節の10試合が各地で行われた。 前節に初黒星を喫するも、首位を維持するファジアーノ岡山は6位の愛媛FCとアウェイで対戦。先手を取ったのはホームの愛媛で、ショートカウンターから松田力が左足ミドルシュートを決め、12分に先制した。 1点ビハインドで後半を迎えた岡山は68分に追いつく。右CKの流れから本山遥の折り返しが相手のオウンゴールを誘発した。しかし、その2分後にFKを得た愛媛はゴール前へのクロスに小川大空が頭から飛び込み、すぐさまリードを取り返す。 激しくスコアが動いた中、72分に愛媛のパク・ゴヌが危険なタックルを見舞い、一発退場に。数的優位の岡山は後半アディショナルタイム、左CKから齋藤恵太がヘディングシュートを決め、土壇場で同点に。両チームともに死力を尽くした一戦は2-2の痛み分けに終わった。 岡山を追いかける2位・清水エスパルスは敵地で5位・ヴァンフォーレ甲府との上位対決。前半は両チームともにゴールに迫りながら0-0で折り返す。 後半はホームの甲府が度々決定機を迎えるが、水際で凌いだ清水が後半アディショナルタイムに先制。右CKがファーへ流れると、乾貴士の折り返しを住吉ジェラニレショーンが頭でプッシュ。劇的な形で富士山ダービーを制した清水はついに岡山をかわして首位に躍り出た。 その他、3位のV・ファーレン長崎はロアッソ熊本との打ち合いを制し、4-3で勝利。勝ち点18で岡山と並び、得失点差で2位に浮上した。4位・横浜FCは一度逆転しながらもいわきFCに追いつかれ、2-2のドロー決着となっている。 ◆明治安田J2第9節 ▽4月7日(日) ロアッソ熊本 3-4 V・ファーレン長崎 ザスパ群馬 0-0 水戸ホーリーホック 横浜FC 2-2 いわきFC 徳島ヴォルティス 0-1 ジェフユナイテッド千葉 藤枝MYFC 1-1 ベガルタ仙台 大分トリニータ 1-3 ブラウブリッツ秋田 モンテディオ山形 2-0 鹿児島ユナイテッドFC 栃木SC 0-0 レノファ山口FC ヴァンフォーレ甲府 0-1 清水エスパルス 愛媛FC 2-2 ファジアーノ岡山 <span class="paragraph-title">【動画】終盤に決まった清水の決勝弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>試合が動いたのは90分<br>\<br><br>乾貴士の優しいクロスに<br>住吉ジェラニレショーン<br><br>明治安田J2第9節<br>甲府×清水<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 見逃し配信中 <a href="https://t.co/EyGjzmm9gg">pic.twitter.com/EyGjzmm9gg</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1776868866590708164?ref_src=twsrc%5Etfw">April 7, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.07 17:38 Sun
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