FIFAが選手派遣と代表戦開催への声明を発表…派遣義務解除と中止を推奨

2020.03.14 11:03 Sat
Getty Images
国際サッカー連盟(FIFA)は13日、代表チームの活動に関する声明を発表した。

中国での感染を発端に、アジアのみならず、ヨーロッパ、アメリカへと感染拡大が続いている新型コロナウイルス(COVID-19)。その影響はサッカーを含めた多くのスポーツ、イベントに影響をもたらしている。
12日、13日には、サッカー界で多くの感染者、または感染疑いが持たれる選手や監督、関係者が発覚。そのため、ヨーロッパの主要リーグは全て開催延期が決定していた。

FIFAは、この新型コロナウイルスの状況を踏まえ声明を発表。選手の代表チームへの派遣を義務化しないとした。

「通常、クラブが代表チームの試合に選手を解放することを義務付ける一般的なサッカー規則に関して、3月、4月に予定されているインターナショナル・マッチウィークでは適用されないことを決定しました」
「状況は世界で急速に進化しており、様々な公的機関によって、海外への渡航制限がすでに課されています」

また、試合開催に関してもリスクがあることを示し、延期を推奨した。

「FIFAは、現在の状況で試合を開催することは、選手(そして一般の人々)に健康上のリスクをもたらす可能性があるだけでなく、特定のチームが最高のチームを失い、他のチームがそうならない場合、スポーツの完全性を失う可能性が高いです」

「したがって、不必要な健康上のリスク、スポーツの不公平の可能性を避けるため3月と4月に予定されていた全ての国際試合は、安全な環境で安全に行われるまで、延期することを推奨します」

「選手と、一般の国民のためです。この問題に関する最終決定は、フレンドリーマッチの場合には、それぞれのサッカー協会や関連する協会に委ねられます」

「アジアと南米の両方でのFIFAワールドカップの予選は、FIFAと関連する連盟との協議の結果、すでに延期が決定しています」

「各連盟と利害関係者との協議の中で、FIFAは延期された試合のスケジュールを変更する可能性を検討し、あらゆる側面からの好意と柔軟性により、試合が適切に行われることを可能にする、解決策が見つかると確信しています。最小限の混乱に抑えられるようにします」
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