【CLプレビュー】民なき“王子たちの庭”で王者への歩みを進めるのは?《PSGvsドルトムント》
2020.03.11 17:30 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグ、パリ・サンジェルマン(PSG)vsドルトムントが日本時間11日29:00にパルク・デ・プランスでキックオフされる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で異例の無観客開催となる、民衆なき“王子たちの庭”で繰り広げられるベスト8進出を懸けた運命の第2ラウンドだ。
最低限のアウェイゴール1つを持ち帰ったPSGだが、DFムニエとMFヴェッラッティという主力2選手を累積警告によって失う厳しい初戦となった。それでも、以降の公式戦3試合ではいずれも4ゴール以上を奪う大勝で3連勝。とりわけ、直近のクープ・ドゥ・フランス準決勝では難敵リヨンを相手にFWムバッペのハットトリックの活躍などで5-1の圧勝。順当にファイナル進出を果たした。また、7日に開催予定だったリーグ戦のストラスブール戦が新型コロナウイルスの影響で延期となり、中6日と休養十分で今回の大一番を迎えることになった。
一方、4年ぶりのベスト8進出に向けて上々の折り返しとなったドルトムントは以降も好調を維持。ブレーメン、フライブルク、ボルシアMGとの対戦となったブンデスリーガでは攻撃面でやや苦戦を強いられたものの、3試合でわずか1失点の堅守を武器に勝ち切って2位浮上を果たした。とりわけ、直近のボルシアMG戦では球際での気迫のこもったプレーが好印象で、以前からハードワークやメンタル面を課題に挙げていたDFフンメルスも試合後に手ごたえを口にする大きな勝利となった。ただ、休養十分のPSGに対して中3日の日程面は唯一の懸念材料となりそうだ。
両者の勝ち抜けの条件はドルトムントが引き分け以上で文句なし。さらに、アウェイゴール2点以上を奪っての1点差負けでも突破が決まる。対してPSGは1-0の勝利か2点差以上での勝利が必要となる。なお、PSGが2-1で勝利した場合のみ延長戦に突入する。
▽パリ・サンジェルマン予想スタメン
GK:ケイロル・ナバス
DF:ケーラー、チアゴ・シウバ、キンペンベ、ベルナト
MF:グイエ、マルキーニョス、パレデス
FW:ディ・マリア、カバーニ、ネイマール
負傷者:DFダグバ、MFエレーラ、FWムバッペ
出場停止者:DFムニエ、MFヴェッラッティ
1stレグで受けた警告によってムニエ、ヴェッラッティが累積警告で出場停止に。負傷者に関してはダグバとエレーラの欠場が決定。また、体調不良を訴えていたムバッペが新型コロナウイルスの検査を受けていたとの報道が出ており、検査結果は陰性とのことだが起用を自粛可能性が指摘されている。
システムに関しては1stレグと同じ[4-3-3]を予想したが、智将トゥヘルは3バックのミラーゲームなど何らかの策を施してくるかもしれない。スタメンに関してはムバッペの状態が大いに懸念されており、起用できない場合はカバーニかイカルディが代役を担う。また、司令塔ヴェッラッティの穴埋めについては同タイプのパレデスの起用を予想するが、[4-4-2]へのシステム変更でアタッカーを起用するプランも考えられる。
▽ドルトムント予想スタメン
GK:ビュルキ
DF:ピシュチェク、フンメルス、ザガドゥ
MF:アクラフ・ハキミ、ジャン、ヴィツェル、ラファエウ・ゲレイロ
FW:アザール、ハーランド、サンチョ
負傷者:MFロイス、デラネイ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはロイス、デラネイが1stレグに続いて欠場となるが、ブラントが戦列復帰を果たしており新たに起用可能だ。
直近のボルシアMG戦ではサンチョを温存してブラントをスタメン起用したが、今回の2ndレグではそのサンチョを戻して1stレグと同じ布陣、メンバーで臨むはずだ。
★注目選手
◆パリ・サンジェルマン:FWネイマール
PSGの注目プレーヤーは大黒柱のネイマールだ。前回対戦では貴重なアウェイゴールをチームにもたらした一方、相手DFピシュチェクのマンマーク気味の徹底監視に遭い、不用意なボールロストから相手得意のカウンターアタックを招く温床となるなど、試合全体を通しては不満の残るパフォーマンスとなった。そのため、相手の出方を確認した今回の対戦ではパフォーマンスの改善が求められるところだ。
さらに、無観客開催によって普段のようにホームアドバンテージが期待できない特殊な状況下、ヴェッラッティの不在、ムバッペのコンディション不良という懸念材料を抱える中、百戦錬磨のスーパースターには大黒柱としてチームを牽引する働きが期待される。民なき“王子たちの庭”で頼れる王様としての振る舞いを見せられるか。
◆ドルトムント:FWジェイドン・サンチョ
ドルトムントの注目プレーヤーはハーランドと双璧をなす若きエースのサンチョだ。今季ここまでの公式戦34試合17ゴール19アシストと、FWメッシら世界最高峰のアタッカーに肉薄するゴール関与率を誇る、もう1人の10代の怪物。ハーランド同様の傑出したアスリート能力に加え、攻撃センスと決定力を兼ね備えた万能型アタッカーは、前回対戦でもネイマールやムバッペといったバロンドールのライバル候補相手に堂々たるパフォーマンスを披露した。
敵地での逃げ切り突破に向けてはボルシアMG戦同様にチーム一丸となった守備面のハードワークが最も必要とされるところだ。ただ、それと同時に相手の攻勢を押し下げ、チームに勇気を与えるアウェイゴールも重要なカギを握る。その中でハキミ、ハーランドと共に自慢の高速カウンターを牽引する19歳の働きに注目したい。
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2月18日にドルトムントホームで行われた1stレグは攻守両面で高いインテンシティを披露したホームチームが優勢に試合を運ぶ。FWネイマールにアウェイゴールを奪われたものの、怪物FWハーランドの圧巻の2ゴールの活躍によって2-1のスコアで先勝に成功した。一方、4年ぶりのベスト8進出に向けて上々の折り返しとなったドルトムントは以降も好調を維持。ブレーメン、フライブルク、ボルシアMGとの対戦となったブンデスリーガでは攻撃面でやや苦戦を強いられたものの、3試合でわずか1失点の堅守を武器に勝ち切って2位浮上を果たした。とりわけ、直近のボルシアMG戦では球際での気迫のこもったプレーが好印象で、以前からハードワークやメンタル面を課題に挙げていたDFフンメルスも試合後に手ごたえを口にする大きな勝利となった。ただ、休養十分のPSGに対して中3日の日程面は唯一の懸念材料となりそうだ。
両者の勝ち抜けの条件はドルトムントが引き分け以上で文句なし。さらに、アウェイゴール2点以上を奪っての1点差負けでも突破が決まる。対してPSGは1-0の勝利か2点差以上での勝利が必要となる。なお、PSGが2-1で勝利した場合のみ延長戦に突入する。
◆パリ・サンジェルマン◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽パリ・サンジェルマン予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ケイロル・ナバス
DF:ケーラー、チアゴ・シウバ、キンペンベ、ベルナト
MF:グイエ、マルキーニョス、パレデス
FW:ディ・マリア、カバーニ、ネイマール
負傷者:DFダグバ、MFエレーラ、FWムバッペ
出場停止者:DFムニエ、MFヴェッラッティ
1stレグで受けた警告によってムニエ、ヴェッラッティが累積警告で出場停止に。負傷者に関してはダグバとエレーラの欠場が決定。また、体調不良を訴えていたムバッペが新型コロナウイルスの検査を受けていたとの報道が出ており、検査結果は陰性とのことだが起用を自粛可能性が指摘されている。
システムに関しては1stレグと同じ[4-3-3]を予想したが、智将トゥヘルは3バックのミラーゲームなど何らかの策を施してくるかもしれない。スタメンに関してはムバッペの状態が大いに懸念されており、起用できない場合はカバーニかイカルディが代役を担う。また、司令塔ヴェッラッティの穴埋めについては同タイプのパレデスの起用を予想するが、[4-4-2]へのシステム変更でアタッカーを起用するプランも考えられる。
◆ドルトムント◆
【3-4-3】
【3-4-3】
▽ドルトムント予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ビュルキ
DF:ピシュチェク、フンメルス、ザガドゥ
MF:アクラフ・ハキミ、ジャン、ヴィツェル、ラファエウ・ゲレイロ
FW:アザール、ハーランド、サンチョ
負傷者:MFロイス、デラネイ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはロイス、デラネイが1stレグに続いて欠場となるが、ブラントが戦列復帰を果たしており新たに起用可能だ。
直近のボルシアMG戦ではサンチョを温存してブラントをスタメン起用したが、今回の2ndレグではそのサンチョを戻して1stレグと同じ布陣、メンバーで臨むはずだ。
★注目選手
◆パリ・サンジェルマン:FWネイマール
Getty Images
PSGの注目プレーヤーは大黒柱のネイマールだ。前回対戦では貴重なアウェイゴールをチームにもたらした一方、相手DFピシュチェクのマンマーク気味の徹底監視に遭い、不用意なボールロストから相手得意のカウンターアタックを招く温床となるなど、試合全体を通しては不満の残るパフォーマンスとなった。そのため、相手の出方を確認した今回の対戦ではパフォーマンスの改善が求められるところだ。
さらに、無観客開催によって普段のようにホームアドバンテージが期待できない特殊な状況下、ヴェッラッティの不在、ムバッペのコンディション不良という懸念材料を抱える中、百戦錬磨のスーパースターには大黒柱としてチームを牽引する働きが期待される。民なき“王子たちの庭”で頼れる王様としての振る舞いを見せられるか。
◆ドルトムント:FWジェイドン・サンチョ
Getty Images
ドルトムントの注目プレーヤーはハーランドと双璧をなす若きエースのサンチョだ。今季ここまでの公式戦34試合17ゴール19アシストと、FWメッシら世界最高峰のアタッカーに肉薄するゴール関与率を誇る、もう1人の10代の怪物。ハーランド同様の傑出したアスリート能力に加え、攻撃センスと決定力を兼ね備えた万能型アタッカーは、前回対戦でもネイマールやムバッペといったバロンドールのライバル候補相手に堂々たるパフォーマンスを披露した。
敵地での逃げ切り突破に向けてはボルシアMG戦同様にチーム一丸となった守備面のハードワークが最も必要とされるところだ。ただ、それと同時に相手の攻勢を押し下げ、チームに勇気を与えるアウェイゴールも重要なカギを握る。その中でハキミ、ハーランドと共に自慢の高速カウンターを牽引する19歳の働きに注目したい。
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