カギは“困難”に立ち向かう姿勢、圧倒的破壊力でJ1へ舞い戻った柏・ネルシーニョ監督の明確なビジョン《Jリーグキックオフカンファレンス》
2020.02.14 22:22 Fri
圧倒的な破壊力を見せつけ、2019シーズンのJ2リーグを制した柏レイソル。1年で戻ってきたJ1の舞台で飛躍する準備は整っているようだ。
85得点、33失点とともにリーグ1位の成績を残した柏。J2に降格したチームを救うべく就任したネルシーニョ監督のプランは、順調に進んでいたようだ。
昨シーズンのJ2での戦いについて「序盤こそなかなか良いスタートを切れなかったが、シーズンを通して戦っていく中で、しっかりと修正を加えて、それを続けた結果、終盤になってやっと我々の戦い方ができたと思う」と振り返ってくれた。
ネルシーニョ監督が語る通り、シーズン序盤での連敗や5戦連続未勝利と、不安定な戦いをしていた前半戦んから一転、シーズン中盤には11連勝を記録し、一気に首位を独走した。
そんなシーズンの中で、ネルシーニョ監督が評価したのは、選手のリアクションだったようだ。
シーズンラストゲームの13-1という衝撃的なスコア、1試合8ゴールというケニア代表FWオルンガの爆発というインパクトが強すぎるが、昨シーズンの柏の強さは本物だった。
その柏は、同じJ2リーグで戦い日本人選手最多となる22得点を記録したFW呉屋大翔(←ガンバ大阪)、シーズン15得点のMF仲間隼斗(←ファジアーノ岡山)と2人のゴールゲッターを確保。守備陣にも、韓国代表GKキム・スンギュ(←蔚山現代)、DF高橋悠治(←サガン鳥栖)、U-22日本代表DF大南拓磨(←ジュビロ磐田)らを獲得し、戦力を整えた。
ここまで補強を行うと、ファン・サポーターが回想するのは、前回の昇格時、2011年のJ1リーグだろう。失意の降格から1年でJ1へ復帰すると、即優勝を果たしたシーズンだ。
当時もチームを率いていたのはネルシーニョ監督。チームをJ1に昇格させて優勝を達成したが、その再現を期待する声には「プレッシャーはあまり感じていない」とコメント。チームが元あるべき姿に戻っただけだと強調した。
「そもそも、J1というのは我々が本来いるべき舞台だと思っているので、あくまでもJ1に帰ってきたという気持ちの方が強い。我々の今年の戦力を見ても、タイトルを十分に狙える戦力が整っていると感じるし、上位グループに食い込んでいけるような戦いをしたいと思う」
そう語るネルシーニョ監督の表情からは、自信というよりも確信を感じた。力強く語る中で、大量の新戦力を補強した理由についても質問すると、やはりJ1の頂点を目指した準備だということがわかった。
「新加入選手については、昨シーズン1年を通して、我々のスタッフによってスカウティングされた選手たちだ。今シーズン非常にタイトなスケジュールが予定されているが、困難にぶち当たった時の解決策は、我々の中にしかない。その解決策という意味で、我々にオプションが増えたのかなと思っている」
昨シーズンもケガや出場停止で選手が不足した際に、結果を残せない時期もあった。しかし、その穴を埋めるだけでなく、チーム内の競争を高める戦力を補強したことは、今シーズンだけでなく、その先を見据えてのプランだと言える。
最後に、ネルシーニョ監督が今シーズン最も大事にすること、チームのビジョンを伺うと、明確なプランニンングを教えてくれるとともに、チームの目標への道筋がすでに立っていることを感じさせた。
「まずは前半戦の17試合で全部勝てば勝ち点51が取れる。1年間を通してしっかり戦うために、その勝ち点51のうち、最低でも勝ち点35を取るという具体的な目標を立てている。それを前半戦、後半戦ともにしっかり遂行することができれば、掲げている目標に到達すると思っている」
目標は最低でも勝ち点70。2019シーズンのチャンピオンである、横浜F・マリノスが稼いだ勝ち点が、今シーズンまずは目指すところになりそうだ。
85得点、33失点とともにリーグ1位の成績を残した柏。J2に降格したチームを救うべく就任したネルシーニョ監督のプランは、順調に進んでいたようだ。
ネルシーニョ監督が語る通り、シーズン序盤での連敗や5戦連続未勝利と、不安定な戦いをしていた前半戦んから一転、シーズン中盤には11連勝を記録し、一気に首位を独走した。
そんなシーズンの中で、ネルシーニョ監督が評価したのは、選手のリアクションだったようだ。
「シーズンを戦っていく中で、困難や障壁はあると思う。その中で、より自分として評価したいのは、困難に直面した時の選手たちのリアクション。果敢に挑んだ結果が、昨シーズンの結果を生んだと思う」
シーズンラストゲームの13-1という衝撃的なスコア、1試合8ゴールというケニア代表FWオルンガの爆発というインパクトが強すぎるが、昨シーズンの柏の強さは本物だった。
その柏は、同じJ2リーグで戦い日本人選手最多となる22得点を記録したFW呉屋大翔(←ガンバ大阪)、シーズン15得点のMF仲間隼斗(←ファジアーノ岡山)と2人のゴールゲッターを確保。守備陣にも、韓国代表GKキム・スンギュ(←蔚山現代)、DF高橋悠治(←サガン鳥栖)、U-22日本代表DF大南拓磨(←ジュビロ磐田)らを獲得し、戦力を整えた。
ここまで補強を行うと、ファン・サポーターが回想するのは、前回の昇格時、2011年のJ1リーグだろう。失意の降格から1年でJ1へ復帰すると、即優勝を果たしたシーズンだ。
当時もチームを率いていたのはネルシーニョ監督。チームをJ1に昇格させて優勝を達成したが、その再現を期待する声には「プレッシャーはあまり感じていない」とコメント。チームが元あるべき姿に戻っただけだと強調した。
「そもそも、J1というのは我々が本来いるべき舞台だと思っているので、あくまでもJ1に帰ってきたという気持ちの方が強い。我々の今年の戦力を見ても、タイトルを十分に狙える戦力が整っていると感じるし、上位グループに食い込んでいけるような戦いをしたいと思う」
そう語るネルシーニョ監督の表情からは、自信というよりも確信を感じた。力強く語る中で、大量の新戦力を補強した理由についても質問すると、やはりJ1の頂点を目指した準備だということがわかった。
「新加入選手については、昨シーズン1年を通して、我々のスタッフによってスカウティングされた選手たちだ。今シーズン非常にタイトなスケジュールが予定されているが、困難にぶち当たった時の解決策は、我々の中にしかない。その解決策という意味で、我々にオプションが増えたのかなと思っている」
昨シーズンもケガや出場停止で選手が不足した際に、結果を残せない時期もあった。しかし、その穴を埋めるだけでなく、チーム内の競争を高める戦力を補強したことは、今シーズンだけでなく、その先を見据えてのプランだと言える。
最後に、ネルシーニョ監督が今シーズン最も大事にすること、チームのビジョンを伺うと、明確なプランニンングを教えてくれるとともに、チームの目標への道筋がすでに立っていることを感じさせた。
「まずは前半戦の17試合で全部勝てば勝ち点51が取れる。1年間を通してしっかり戦うために、その勝ち点51のうち、最低でも勝ち点35を取るという具体的な目標を立てている。それを前半戦、後半戦ともにしっかり遂行することができれば、掲げている目標に到達すると思っている」
目標は最低でも勝ち点70。2019シーズンのチャンピオンである、横浜F・マリノスが稼いだ勝ち点が、今シーズンまずは目指すところになりそうだ。
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