【プレミア注目プレビュー】独走リバプール、今季唯一勝利逃がしたユナイテッド相手にリーグ13連勝狙う!

2020.01.19 12:00 Sun
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プレミアリーグ第23節、リバプールvsマンチェスター・ユナイテッドが日本時間19日25:30にアンフィールドでキックオフされる。12連勝で未だ無敗を継続する首位のリバプール(勝ち点61)が、今季唯一勝ち点3奪取を逃した5位のユナイテッド(勝ち点34)を相手に13連勝を狙う名門対決だ。
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前節、主力不在のトッテナム相手に思わぬ苦戦を強いられながらも1-0で勝ち切ったリバプールは、ヨーロッパ5大リーグ史上初となる開幕21戦目でのリーグ20勝に到達。今やプレミア史上最強チームとの声も出ているクロップ監督率いるチームは、リーグ連勝記録更新と共に無敗優勝を視野に入れつつ、13連勝を懸けて宿敵ユナイテッドをアンフィールドに迎え撃つ。
一方、前節ノリッジを4-0のスコアで一蹴し2020年の公式戦初白星を手にしたユナイテッドは、直近に行われたウォルバーハンプトンとのFAカップ3回戦再試合を1-0で競り勝ち公式戦2連勝を達成。ただ、同試合で強硬起用のFWラッシュフォードが負傷交代するアクシデントに見舞われた。その絶好調のエース不在の可能性もある中、開幕から唯一無敗を維持する難敵相手に勝ち点3奪取を目指す。また、ユナイテッドは今季、対ビッグ6相手に無類の強さを見せてきたが、先日のアーセナル戦で初黒星を喫しており、今回の一戦でのパフォーマンスに注目が集まるところだ。

なお、昨年10月に行われた前回対戦ではラッシュフォードの先制点によってユナイテッドが試合終盤までリードを保ったが、途中投入の伏兵ララナが85分に決めた同点ゴールで1-1のドローに終わっている。

◆リバプール◆
【4-3-3】

▽リバプール予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:オックスレイド=チェンバレン、ヘンダーソン、ワイナルドゥム
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFロブレン、マティプ、クライン、MFミルナー、ファビーニョ、ケイタ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しても直近のトッテナム戦から大きな変化はない。ただ、すでに練習復帰を果たしているマティプ、ファビーニョ、ケイタに関してはベンチ入りの可能性がある。

スタメンに関してもトッテナム戦と同じメンバーが想定される。

◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】

▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:デ・ヘア
DF:ワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ブランドン・ウィリアムズ
MF:フレッジ、マティッチ
MF:マタ、アンドレアス・ペレイラ、ダニエル・ジェームズ
FW:マルシャル
負傷者:DFロホ、トゥアンゼベ、ショー、MFマクトミネイ、ポグバ、FWラッシュフォード
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはマクトミネイ、ポグバに加えてショーの主力3選手の欠場が確定。また、直近のウルブス戦で背中を負傷したラッシュフォードに関しても欠場の可能性が伝えられており、メンバー入りしたとしてもスタートからの起用は難しいかもしれない。

システムに関してはより守備的な3バックの採用も考えられるが、センターバックの選手層の問題もあって[4-2-3-1]の継続が濃厚だ。スタメンに関してはラッシュフォードの欠場が見込まれる2列目の人選に注目が集まる。仮に、ラッシュフォードがベンチ入り可能であれば、グリーンウッドを頭から起用できるが、欠場の場合はグリーンウッドをベンチに置きマタ、リンガードの先発起用が濃厚だ。

★注目選手
◆リバプール:FWサディオ・マネ
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リバプールの注目プレーヤーは2019年アフリカ年間MVPに輝いたマネだ。昨季のチャンピオンズリーグ(CL)制覇、プレミアリーグ得点王、アフリカ・ネーションズカップ準優勝貢献が認められ、自身初の栄誉に輝いたセネガル代表のエース。直近のトッテナム戦ではタンガンガのマンマークに苦しみ、リーグ戦3試合連続ゴールを逃したが相変らずの安定感を見せている。

2戦ぶりのゴールが期待される今回のユナイテッド戦では今やリーグ屈指の対人守備を誇るワン=ビサカとの激しいマッチアップが予想される。自身と同クラスのスピードに加え、クモ男の愛称が付くリーチの長さをかいくぐってゴールをこじ開けたい。

◆マンチェスター・ユナイテッド:DFハリー・マグワイア
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ユナイテッドの注目プレーヤーは新キャプテン就任のマグワイアだ。17日にアシュリー・ヤングがインテルに旅立ち、加入半年で世界屈指の名門のキャプテンマークを託された26歳。すでに今季ここまでの数試合でゲームキャプテンを務めてきたが、今回の正式就任によってその責任はより重くなっている。

難攻不落のアンフィールドでの一戦において、まず求められるのは勝ち点を持ち帰ること。そのためには世界屈指の3トップを筆頭とする相手の攻撃陣をいかに封じ込めるかが重要となる。右サイドに関してはワン=ビサカの存在もあり、ある程度計算が立つ一方、経験の浅いウィリアムズが起用される左サイドはサラー相手に劣勢が見込まれる。そのため、マグワイアには中央の重要なエリアのケアと共に同胞のカバー役が求められる。また、堅守を誇るリバプールに対してセットプレーは有効な攻め手となるだけに、得意の空中戦で移籍後初ゴールを奪い、キャプテン就任祝いとしたい。

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チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、バルセロナvsパリ・サンジェルマン(PSG)が、日本時間16日28:00にエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスでキックオフされる。共に万全の状態で臨む4強入りを懸けた第2ラウンドだ。 先週にパルク・デ・プランスで行われた1stレグはアウェイのバルセロナが3-2で先勝した。前半にハフィーニャのゴールでアウェイチームが先手を奪ったが、後半立ち上がりにデンベレ、ヴィティーニャの連続ゴールによってホームチームが逆転。その後、交代選手で流れを変えたバルセロナはハフィーニャ、クリステンセンの連続ゴールで試合を引っくり返し、元同僚指揮官同士の初対決はチャビ監督が制した。 敵地で先勝に成功したバルセロナは、ホームでの2ndレグ、週末に控えるエル・クラシコという重要な連戦に向けて先週末のカディス戦では主力を温存。サスペンションのレヴァンドフスキ、カンセロを始め、ギュンドアン、アラウホ、フレンキー・デ・ヨングに完全休養を与えた中、フェリックスのオーバーヘッドによるゴラッソを守り切ってウノセロ勝利。結果と共にペドリや前線の控え選手にも試合勘を養わせる最高の調整となり、大一番へ弾みを付けた。 一方、後半の選手交代と布陣変更によって流れを引き寄せながらもホームで敗戦を喫したPSG。ただ、今週末はリール、マルセイユを含むUEFAコンペティション参戦組の試合が24日に延期されるリーグ側の配慮によって、主力のコンディション調整、逆転突破に向けたトレーニングに集中。対戦相手のさらなる分析、1stレグで出た課題の修正と共に、試合展開に応じたオプションの構築を含め良い準備ができているはずだ。 ◆バルセロナ◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240415_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:テア・シュテーゲン DF:クンデ、アラウホ、クバルシ、カンセロ MF:フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、ギュンドアン FW:ラミン・ヤマル、レヴァンドフスキ、ハフィーニャ 負傷者:DFバルデ、MFガビ 出場停止者:DFセルジ・ロベルト(1/1)、クリステンセン(1/1) 累積警告によってセルジ・ロベルト、クリステンセンが欠場。負傷者は長期離脱中のバルデとガビの2選手が引き続き不在となる。 初戦からの変更はセルジ・ロベルトに代えてペドリを変更する1点のみとなりそうだ。中盤はデ・ヨングとギュンドアンのドブレピボーテに、ペドリをトップ下気味に配置する形を予想する。 ◆パリ・サンジェルマン◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240415_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ドンナルンマ DF:ハキミ、マルキーニョス、リュカ、ヌーノ・メンデス MF:ザイール=エメリ、ヴィティーニャ、ファビアン・ルイス FW:バルコラ、デンベレ、ムバッペ 負傷者:DFキンペンベ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。逆にサスペンション明けのハキミが復帰する。負傷者に関しては脳震とうの回復プロトコルを完了したムキエレの復帰によってキンペンベが唯一の欠場となる。 敵地での逆転を目指すという部分で初戦の後半をベースに[4-3-3]の攻撃的な布陣で臨む可能性が高いが、ダニーロやベラウドを組み込んだ[3-4-3]といったオプションの採用も想定されるところだ。 ★注目選手 ◆バルセロナ:FWロベルト・レヴァンドフスキ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240415_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 休養十分のエースが決定的な仕事を期す。1stレグではゴールを奪うことはできなかったものの、元同僚リュカや経験の少ないベラウドを相手に前線の基準点として相手のディフェンスラインをうまくコントロールし、ハフィーニャや中盤の選手たちの活躍を引き出した百戦錬磨のストライカー。 今回の一戦では前がかりに戦ってくる相手に対して、安定したボール保持、カウンターが重要な要素を担うことになり、最前線でボールを収めてスピードのある両ウイングで相手を引っくり返す形を狙っていく中、ポーランド代表FWの仕事が肝となるはずだ。 前々節のラス・パルマス戦での“カードコントロール”によってカディス戦でサスペンションを消化し、今回のPSG戦、週末のレアル・マドリー戦へ万全の準備を整えており、攻守両面でパワーを出しながら勝負を決める決定的な仕事にも期待したい。 ◆パリ・サンジェルマン:FWキリアン・ムバッペ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240415_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 徹底監視をかいくぐってエースの仕事を果たせるか。1stレグでは1点目の起点となるなど、要所で相手に脅威を与えたものの、同胞クンデに両センターバックに封じ込まれて批判の声も少なくない形で試合を終えたパリのエース。 また、来季のエル・ブランコ入りが決定的と報じられる中、週末にエル・クラシコを控える新天地のファンに向けて宿敵撃破というアピールを見せたいところだ。 1stレグでは左サイドを主戦場に後半はデンベレとポジションを入れ替えながら変化は見せたが、単純に一対一の勝負で抑え込まれる場面が多く、個人として決定機に絡めなかった印象が強く、よりオフ・ザ・ボールの動きの質、プレー判断を改善して周囲と連携しながら、相手の堅固な守備網攻略を図りたい。 2024.04.16 18:30 Tue

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チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、アトレティコ・マドリーvsドルトムントが日本時間10日28:00にキックオフされる。共に国内リーグでは来季のCL出場権争い真っ只中での大一番となった。 ラウンド16でインテルとの死闘の末、PK戦で勝ち上がり2季ぶりのベスト8進出としたアトレティコは、ラ・リーガでは4位に位置。5位アスレティック・ビルバオとは2ポイント差と熾烈なCL出場権争いが続いている。コパ・デル・レイ決勝があったため、中9日空いての試合でコンディションは万全で臨める。 一方、ラウンド16でPSVをホームでの2ndレグで勝利し、3季ぶりにベスト8進出としたドルトムントは、直近のシュツットガルトとの上位対決では0-1のシャットアウト負けを喫し、公式戦6試合ぶりの敗戦となった。こちらはライプツィヒに得失点差でかわされ、CL圏外の5位に後退。中4日、タフな試合を戦ったこともありコンディション面では不利と言えそうだ。 両チームは過去に4度対戦。2勝2敗の五分となっている。直近では2018-19シーズンのCLグループステージで対戦し、1勝1敗となっていた。 <div style="text-align:center;">◆アトレティコ◆ 【3-5-2】</div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240409_2_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ▽予想スタメン GK:オブラク DF:ヒメネス、ヴィツェル、アスピリクエタ MF:モリーナ、ジョレンテ、コケ、デ・パウル、リーノ FW:モラタ、グリーズマン 負傷者:MFレマル、FWデパイ 出場停止者:なし 6日のトレーニング中に筋肉を負傷したデパイが欠場となる。一方で前日練習を消化したエルモソがベンチ入りできる見込み。モリーナではなくバリオスが起用された場合、右MFにジョレンテが回る可能性がある。 <div style="text-align:center;">◆ドルトムント◆ 【4-2-3-1】</div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240409_2_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ▽予想スタメン GK:コベル DF:リエルソン、フンメルス、シュロッターベック、マートセン MF:ジャン、ザビッツァー MF:サンチョ、ブラント、アデイェミ FW:フュルクルク 負傷者:DFベンセバイニ、FWマレン 出場停止者:なし 代表ウィーク中に負傷したマレンとベンセバイニが引き続き欠場する。直近のシュツットガルト戦のスタメンがベースとなりそうだ。 ★注目選手 ◆DFアクセル・ヴィツェル(アトレティコ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240409_3_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アトレティコの注目選手には古巣対決となるヴィツェルを挙げたい。2018~2022年にかけてドルトムントに在籍し、4年間に渡って主力としてプレーしたヴィツェル。ボランチを主戦場にしていた35歳のベテランはアトレティコではリベロに下がり、新境地を切り開いている。古巣との初対戦でもリベロでの起用が想定される中、前日会見に臨んだヴィツェルは「ドルトムントにはスピードのある選手が多く居て違いを生み出すことができる」と警戒した。ディフェンスラインを統率するヴィツェルが対人に優れた両脇のヒメネスとアスピリクエタをうまく使ってドルトムントのストロングポイントであるウインガーのサンチョとアデイェミをいかに抑えるかに注目だ。 ◆DFマッツ・フンメルス(ドルトムント) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20240409_3_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 対するドルトムントの注目選手にはフンメルスを挙げたい。ヴィツェルと同い年の35歳はバイエルンとのデア・クラシカーで秀逸のパフォーマンスを披露。衰えを隠せずにいたここ数シーズンのフンメルスだったが、ビッグマッチで全盛期を彷彿とさせるプレーを見せ付けた。アトレティコにはグリーズマンとモラタの強力2トップが構えており、一瞬の隙でも与えてしまえば失点に繋がりかねない状況に陥る。デア・クラシカーでのプレーを再現し、ドルトムントを先勝に導けるかに注目だ。 2024.04.10 18:00 Wed

【CL準々決勝プレビュー】最多王者マドリーvs前回王者シティ! 優勝候補筆頭同士によるベスト4懸けた初戦

チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、レアル・マドリーvsマンチェスター・シティが、日本時間9日28:00にサンティアゴ・ベルナベウでキックオフされる。大会最多14度の優勝を誇るマドリーと前回王者シティがベスト4進出を懸けて激突する、優勝候補筆頭同士による第1ラウンドだ。 グループステージを全勝で突破したマドリーは、ラウンド16でRBライプツィヒと対戦。ホーム開催の2ndレグを1-1のドローで終えて連勝がストップするなど大苦戦を強いられたが、代役守護神ルニンの圧巻のパフォーマンスと、勝負の際を見極めた攻撃陣の決定力によって2戦合計2-1で準々決勝進出を決めた。 以降の国内リーグではセルタ、オサスナの格下相手にいずれも4ゴールを挙げての大勝、前節はアスレティック・ビルバオとの上位対決をFWロドリゴのドブレーテの活躍で2-0と快勝し、3連勝を達成。2位以下に8ポイント差を付ける独走状態を維持し、2年ぶりのリーグタイトルへ順調な歩みを見せる。また、超過密日程の対戦相手に対して、コパ・デル・レイ決勝開催に伴い先週末にリーグ戦が行われなかったため、多くの主力が先月末にタフなインターナショナルマッチウィークを過ごした中、中8日という万全の状態でホームでの初戦を迎えることになった。 一方、大会連覇を狙うシティはマドリーと同じくグループステージを全勝突破。さらに、ラウンド16ではアウトサイダーのコペンハーゲン相手に1stレグ、2ndレグ共に3-1の勝利を収めて2戦合計6-2の完勝で全勝を継続しつつ、順当に8強入りを決めた。 史上初の4連覇を目指すプレミアリーグでは熾烈な優勝争いを繰り広げるリバプール、アーセナルとの直接対決をいずれもドローで終えたことで1ポイント差の3位に甘んじてはいるが、FAカップ準決勝進出に加えて直近のリーグ戦ではアストン・ビラ、クリスタル・パレス相手にメンバーを入れ替えながら、いずれも4ゴールを挙げて連勝を達成した。超過密日程に加えて守備陣に負傷者が相次いでおり、敵地での初戦は過酷なものになることは間違いないが、最低でもイーブンの状況でホーム開催の2ndレグを迎えたいところだ。 なお、両者の通算成績はシティの4勝3分け3敗とほぼ五分。直近2シーズンではいずれも準決勝の舞台で対峙した中、一昨シーズンは2戦合計イーブンも延長戦を制したマドリー、昨シーズンは初戦1-1のドローも、ホーム開催の第2戦を4-0の圧勝で飾ったシティに軍配が挙がっている。 ◆レアル・マドリー◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240408_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ルニン DF:カルバハル、ナチョ、リュディガー、メンディ MF:バルベルデ、チュアメニ、クロース FW:ロドリゴ、ベリンガム、ヴィニシウス 負傷者:GKクルトワ、DFアラバ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはミリトンの復帰によってクルトワ、アラバのみが不在となる。 スタメンはリュディガーの相棒と、バルベルデとクロースと共に中盤を組む選手の人選に大きな注目が集まる。前者に関してはチュアメニ起用の可能性もあるが、直近のアスレティック戦で安定したプレーを見せたカピタンの起用するとみる。中盤ではカマヴィンガのオプションも考えられるが、チュアメニのアンカー起用に落ち着きそうだ。 ◆マンチェスター・シティ◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240408_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:オルテガ DF:リコ・ルイス、ストーンズ、ルベン・ディアス、アカンジ MF:ロドリ、コバチッチ MF:ベルナルド・シウバ、デ・ブライネ、フォーデン FW:ハーランド 負傷者:GKエデルソン、DFウォーカー、アケ、グヴァルディオル 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者はウォーカーとアケが遠征メンバー外。エデルソン、グヴァルディオルはメンバー入りもコンディションに不安を抱えている状況だ。 スタメンは前述の11名を予想。ヴィニシウスと対峙するキーポジションの右サイドバックは本職のリコ・ルイスを当てる形となるが、アカンジ、ストーンズを右に回してルイスを左に回す形もあるかもしれない。 中盤ではグリーリッシュの起用も考えられるが、直近のパレス戦でフル出場させており、先日のアーセナルと近い布陣での戦いを予想。コバチッチを外してのドクの起用もありそうだ。 ★注目選手 ◆レアル・マドリー:FWヴィニシウス・ジュニオール <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240408_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 好敵手不在で突破口担う。今回の一戦ではバルセロナDFアラウホと共に、自身の好敵手に挙がるウォーカーが不在に。代役はルイス、ストーンズ、アカンジのいずれかになるが、左サイドのマッチアップにおいてエル・ブランコの背番号7が優位に進められる可能性は高いはずだ。 今季はここまで公式戦28試合18ゴール8アシストと安定した数字をマーク。とりわけ、直近の公式戦4試合すべてでゴールを挙げており、まさに絶好調だ。 先月のインターナショナルマッチウィーク明け後はアスレティック戦のサスペンションに加え、先週末のリーグ戦が休みだったこともあり、やや試合間隔が空いてしまった点は唯一の懸念材料となるが、チャンスメイク、フィニッシュの両局面でエースとしての存在感を示したい。 ◆マンチェスター・シティ:MFフィル・フォーデン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240408_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ハットトリックの勢いに乗って難所攻略へ。ハーランドとデ・ブライネの両エースに、ベリンガムとマッチアップするロドリらのパフォーマンスにも注目が集まるところだが、絶好調の生え抜きMFを注目選手とした。 今季よりプレーの幅を広げた23歳は先日のアストン・ビラ戦でのハットトリックの活躍によって、キャリア初となるシーズン20ゴールの大台に到達。勝負強さを含め、いよいよ一人で勝敗を決められるレベルの域に踏み込んできた。 今回の試合ではどちらのサイドで起用されるかによってタスクが変わることになるが、内と外を適宜行き来しながら周囲とリンクし、攻撃の起点と共に仕上げの仕事を担いたい。また、磨きをかける切り替え、守備の強度という部分でもしっかりとチームに貢献したいところだ。 2024.04.09 18:30 Tue
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