【プレミア注目プレビュー】モウに起死回生の策は? エース不在のスパーズが無敗首位のレッズと対峙!
2020.01.11 13:00 Sat
プレミアリーグ第22節、トッテナムvsリバプールが日本時間11日26:30にトッテナムホットスパー・スタジアムでキックオフされる。新年初勝利を目指す6位のトッテナム(勝ち点30)が、プレミア20戦無敗(19勝1分け)で首位を独走するリバプール(勝ち点58)と対峙する、注目のビッグマッチだ。
さらに、新年初戦となったサウサンプトン戦では0-1の敗戦に加え、エースFWケインがハムストリング断裂、主力MFムサ・シソコが右ヒザじん帯損傷の重傷を負い、長期離脱を強いられる最悪な年始めに。そのため、地力の差に加え、複数主力の不在という二重苦を負った中、稀代の名将は起死回生の策を講じることはできるか。
一方、2019年のリーグ戦を18勝1分けの無敗で終えたリバプールは、新年初戦となったシェフィールド・ユナイテッド戦も2-0で勝ち切り、年を跨いでもその勢いに全く衰えは見えない。さらに、FW南野拓実のデビュー戦として注目を集めた直近のFAカップでは多くの主力を温存しながら1-0で競り勝ち、目下公式戦6連勝中だ。対戦相手のトッテナムと同様に幾つかのポジションで負傷者が重なっている点は懸念材料も、敵地でのビッグマッチに向けて死角は見当たらない。
昨年10月末に行われた前回対戦ではアウェイのトッテナムがケインの電光石火のゴールで先制に成功。その後、リバプールの猛攻をGKガッサニーガの鬼気迫るゴールキーピングで凌ぐも、後半序盤にMFヘンダーソンの同点ゴール、後半半ば過ぎにFWサラーが決めたPKによるゴールによってリバプールが逆転勝利を飾っていた。なお、プレミアリーグにおけるモウリーニョ監督とクロップ監督の通算対戦成績は、クロップ監督の2勝1敗3分けと非常に拮抗している。
▽トッテナム予想スタメン
GK:ガッサニーガ
DF:ダビンソン・サンチェス、アルデルヴァイレルト、ヴェルトンゲン
MF:オーリエ、ダイアー、ウィンクス、セセニョン
MF:ルーカス・モウラ、デレ・アリ
FW:ソン・フンミン
負傷者:GKロリス、DFベン・デイビス、MFエンドンベレ、ムサ・シソコ、FWケイン
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはロリス、ベン・デイビスに加え、前節のサウサンプトン戦で負傷し手術を受けたシソコ、ケイン、臀部に問題を抱えるエンドンベレが欠場となる。その一方で、ふくらはぎのケガが癒えたローズはメンバー入りが見込まれている。
システムに関しては4バックと3バックの両方が想定されるが、前回対戦で相手両サイドバックに蹂躙されたことを考えれば、[5-4-1]の守備ブロックを形成し、ソン・フンミンの個人技に依存した形でのロングカウンター狙いが最も勝ち点を計算できる。
スタメンに関しても前回対戦で守備に奔走されて持ち味を失ったエリクセンを含め、ロ・チェルソ、ラメラの攻撃的なタレントを温存し、0-0かビハインドで送り出すプランが想定される。
▽リバプール予想スタメン
GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:オックスレイド=チェンバレン、ヘンダーソン、ワイナルドゥム
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFロブレン、マティプ、クライン、MFミルナー、ファビーニョ、ケイタ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはロブレン、マティプ、ミルナー、ファビーニョ、ケイタとセンターバックと中盤の主力がいずれも欠場となる。
スタメンに関してはワイナルドゥムとヘンダーソンと共に3センターを担う人選に注目が集まる。オックスレイド=チェンバレンの起用が濃厚だが、ララナの抜擢も十分にあるはずだ。なお、プレミアリーグデビューが期待される南野に関してはベンチスタートが濃厚だ。
★注目選手
◆トッテナム:FWソン・フンミン
トッテナムの注目プレーヤーはケイン不在の中でエースの役割を託された韓国代表FWだ。今シーズン、エースと共に最もコンスタントな活躍を見せる一方、エバートン戦に続きチェルシーとのダービーでもDFリュディガーへの危険な行為で退場処分を科され、2019年に3度の一発退場という不名誉な記録を残したソン・フンミン。
ビッグマッチにおいて精神面の未熟さは致命的と言えるが、その特大の才能、勝負強さは現スカッドにおいて他の追随を許さない稀有なものだ。したがって、今回のリバプール戦でも同選手のパフォーマンスがトッテナム勝利のカギを握る。モウリーニョ監督が採用するゲームプラン、起用法は読めないところだが、終始守勢が見込まれる中で求められる役割は個人技での打開と決定的な仕事だ。当然、相手もファン・ダイクを中心に徹底監視をしてくるはずだが、先日のバーンリー戦で見せた6人抜きの圧巻の妙技を彷彿とさせる仕掛けで相手の堅守に風穴を開けたい。
◆リバプール:DFトレント・アレクサンダー=アーノルド
リバプールの注目プレーヤーは2019年12月の月間MVPのアレクサンダー=アーノルドだ。昨シーズンに本格ブレイクを果たした21歳は、今シーズンに入って更なる成長をみせ、今や世界最高の右サイドバックの領域に足を踏み入れている。イングランドの偉大な先達ベッカムを彷彿とさせる高精度のキック、豊富な運動量、戦術眼に加え、課題の守備面でも著しい進化を遂げている。
今回のトッテナム戦に向けては相手が前からプレッシャーに来るか、自陣ゴール前にバスを置く戦い方のいずれを選ぶかは不明だが、相手のプレスを無効化する高精度の高速サイドチェンジ、ゴール前の密集をモノともしないピンポイントクロスという、自身の特長が最も生かせる展開になるはずだ。とりわけ、ラインコントロールや背後のケアに難があるトッテナムに対しては、マネをオトリにファーポストに飛び込んでくるロバートソンへのクロスがゴールへの突破口となりそうだ。
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モウリーニョ監督就任直後、公式戦3連勝を飾ったトッテナムだが、マンチェスター・ユナイテッド戦での初黒星をキッカケに、3勝4敗2分けと監督交代ブーストの効果は完全に消滅。現体制での12戦でクリーンシートはわずかに1試合と、脆弱な守備が顕著であり、序盤戦で猛威を振るった攻撃もここ数試合では流れの中でゴールを奪えない状況が続いている。一方、2019年のリーグ戦を18勝1分けの無敗で終えたリバプールは、新年初戦となったシェフィールド・ユナイテッド戦も2-0で勝ち切り、年を跨いでもその勢いに全く衰えは見えない。さらに、FW南野拓実のデビュー戦として注目を集めた直近のFAカップでは多くの主力を温存しながら1-0で競り勝ち、目下公式戦6連勝中だ。対戦相手のトッテナムと同様に幾つかのポジションで負傷者が重なっている点は懸念材料も、敵地でのビッグマッチに向けて死角は見当たらない。
昨年10月末に行われた前回対戦ではアウェイのトッテナムがケインの電光石火のゴールで先制に成功。その後、リバプールの猛攻をGKガッサニーガの鬼気迫るゴールキーピングで凌ぐも、後半序盤にMFヘンダーソンの同点ゴール、後半半ば過ぎにFWサラーが決めたPKによるゴールによってリバプールが逆転勝利を飾っていた。なお、プレミアリーグにおけるモウリーニョ監督とクロップ監督の通算対戦成績は、クロップ監督の2勝1敗3分けと非常に拮抗している。
◆トッテナム◆
【3-4-2-1】
【3-4-2-1】
▽トッテナム予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ガッサニーガ
DF:ダビンソン・サンチェス、アルデルヴァイレルト、ヴェルトンゲン
MF:オーリエ、ダイアー、ウィンクス、セセニョン
MF:ルーカス・モウラ、デレ・アリ
FW:ソン・フンミン
負傷者:GKロリス、DFベン・デイビス、MFエンドンベレ、ムサ・シソコ、FWケイン
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはロリス、ベン・デイビスに加え、前節のサウサンプトン戦で負傷し手術を受けたシソコ、ケイン、臀部に問題を抱えるエンドンベレが欠場となる。その一方で、ふくらはぎのケガが癒えたローズはメンバー入りが見込まれている。
システムに関しては4バックと3バックの両方が想定されるが、前回対戦で相手両サイドバックに蹂躙されたことを考えれば、[5-4-1]の守備ブロックを形成し、ソン・フンミンの個人技に依存した形でのロングカウンター狙いが最も勝ち点を計算できる。
スタメンに関しても前回対戦で守備に奔走されて持ち味を失ったエリクセンを含め、ロ・チェルソ、ラメラの攻撃的なタレントを温存し、0-0かビハインドで送り出すプランが想定される。
◆リバプール◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽リバプール予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:オックスレイド=チェンバレン、ヘンダーソン、ワイナルドゥム
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFロブレン、マティプ、クライン、MFミルナー、ファビーニョ、ケイタ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはロブレン、マティプ、ミルナー、ファビーニョ、ケイタとセンターバックと中盤の主力がいずれも欠場となる。
スタメンに関してはワイナルドゥムとヘンダーソンと共に3センターを担う人選に注目が集まる。オックスレイド=チェンバレンの起用が濃厚だが、ララナの抜擢も十分にあるはずだ。なお、プレミアリーグデビューが期待される南野に関してはベンチスタートが濃厚だ。
★注目選手
◆トッテナム:FWソン・フンミン
Getty Images
トッテナムの注目プレーヤーはケイン不在の中でエースの役割を託された韓国代表FWだ。今シーズン、エースと共に最もコンスタントな活躍を見せる一方、エバートン戦に続きチェルシーとのダービーでもDFリュディガーへの危険な行為で退場処分を科され、2019年に3度の一発退場という不名誉な記録を残したソン・フンミン。
ビッグマッチにおいて精神面の未熟さは致命的と言えるが、その特大の才能、勝負強さは現スカッドにおいて他の追随を許さない稀有なものだ。したがって、今回のリバプール戦でも同選手のパフォーマンスがトッテナム勝利のカギを握る。モウリーニョ監督が採用するゲームプラン、起用法は読めないところだが、終始守勢が見込まれる中で求められる役割は個人技での打開と決定的な仕事だ。当然、相手もファン・ダイクを中心に徹底監視をしてくるはずだが、先日のバーンリー戦で見せた6人抜きの圧巻の妙技を彷彿とさせる仕掛けで相手の堅守に風穴を開けたい。
◆リバプール:DFトレント・アレクサンダー=アーノルド
Getty Images
リバプールの注目プレーヤーは2019年12月の月間MVPのアレクサンダー=アーノルドだ。昨シーズンに本格ブレイクを果たした21歳は、今シーズンに入って更なる成長をみせ、今や世界最高の右サイドバックの領域に足を踏み入れている。イングランドの偉大な先達ベッカムを彷彿とさせる高精度のキック、豊富な運動量、戦術眼に加え、課題の守備面でも著しい進化を遂げている。
今回のトッテナム戦に向けては相手が前からプレッシャーに来るか、自陣ゴール前にバスを置く戦い方のいずれを選ぶかは不明だが、相手のプレスを無効化する高精度の高速サイドチェンジ、ゴール前の密集をモノともしないピンポイントクロスという、自身の特長が最も生かせる展開になるはずだ。とりわけ、ラインコントロールや背後のケアに難があるトッテナムに対しては、マネをオトリにファーポストに飛び込んでくるロバートソンへのクロスがゴールへの突破口となりそうだ。
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