フェリックス負傷退場のアトレティコ、逃げ切り失敗でリーグ戦3試合連続ドロー《ラ・リーガ》

2019.10.20 01:30 Sun
Getty Images
ラ・リーガ第8節のアトレティコ・マドリーvsバレンシアが19日に行われ、1-1の引き分けに終わった。

公式戦6試合負けなしの4位アトレティコが、ホームに8位バレンシアを迎えた一戦。ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)のレバークーゼン戦を控えるアトレティコは、前節のバジャドリー戦からスタメンを3人変更。2トップにジエゴ・コスタとモラタを起用した[4-4-2]の布陣で試合に望んだ。
一方、こちらもミッドウィークにヨーロッパリーグ(EL)のリール戦を控えるバレンシアは、前節のアラベス戦からスタメンを1人変更。いつもの[4-4-2]ではなく、1トップはマキシ・ゴメスを据えた[4-1-4-1]の布陣を採用した。

試合は立ち上がりから一進一退の展開となる。そんな中、アトレティコは18分に右クロスをファーサイドで受けたサウールがジエゴ・コスタとのワンツーでマークを外しシュート。しかし、これはわずかにゴール右に外れた。

さらにアトレティコは、20分にモラタ、21分にジエゴ・コスタと立て続けにゴールに迫ったが、GKシレッセンの牙城を崩せない。
対するバレンシアは31分、敵陣でパスミスを奪ったチェリシェフがボックス手前から強烈なミドルシュートを放ったが、これはGKオブラクのセーブに阻まれた。

やや押し気味に試合を進めるアトレティコは34分、直前のプレーでモラタのクロスがチェリシェフの手に当たると、VARの末にPKを獲得。このPKをジエゴ・コスタがゴール左に決めた。

アトレティコのリードで迎えた後半は、1点を追うバレンシアが先にチャンスを作る。52分、パレホのロングスルーパスでボックス左に抜け出したマキシ・ゴメスの折り返しをチェリシェフがダイレクトで合わせたが、これはクロスバーを直撃。

一方、アトレティコは54分にトーマスとエルモソを下げてレマルトロージを投入する2枚替えを敢行。さらに73分には、モラタを下げてマルコス・ジョレンテをピッチに送り出し、早々に3枚の交代カードを切り終えた。

しかし、79分にアクシデント。パレホとボールを奪い合ったフェリックスが右足を捻るとプレー続行不可能となり、そのままピッチを後にした。

数的優位となったバレンシアは82分、バイタルエリア右手前でFKを獲得するとパレホのシュートが直接ゴール右上に突き刺さり、試合を降り出しに戻す。

さらに84分にも、パレホの強烈なミドルシュートがアトレティコゴールを襲ったが、これはGKオブラクの好セーブに阻まれた。

敵地で逆転勝利を狙うバレンシアだったが90分、アリアスの後方から危険なタックルを見舞った途中出場のイ・ガンインがVARの末にレッドカードを受け、退場。

結局、試合はそのまま1-1で終了した。パレホの芸術FK弾で逃げ切りに失敗したアトレティコは、リーグ戦3試合連続ドローとなった。
関連ニュース

今季で契約満了のエルモソ、アトレティコ退団へ…複数クラブと交渉中

アトレティコ・マドリーの元スペイン代表DFマリオ・エルモソ(28)は、今夏の移籍が有力のようだ。スペイン『Relevo』が報じた。 2019年夏にエスパニョールから加入して以来、センターバックや左サイドバックとしてアトレティコの最終ラインを支えてきたエルモソ。2020-21シーズンにはラ・リーガ制覇に貢献し、ここまでクラブ通算165試合に出場している。 しかし、アトレティコとの契約は今シーズン限り。新契約締結に向け、2023年6月などに交渉を重ねたというが、エルモソは納得できるオファーを受け取ることができず、契約満了での今夏退団が既定路線のようだ。 現在はヨーロッパの数クラブやその他のクラブと交渉を行っているようで、決断のメドは4月中旬とのこと。4月末にはある程度行き先が定まると予想されている。 なお、エルモソ自身はラストとなる可能性が高いアトレティコでの今シーズンに集中。ラ・リーガとチャンピオンズリーグ(CL)でできる限りの好成績を目指し、その後、キャリアの岐路を迎えることになりそうだ。 2024.03.26 23:04 Tue

アトレティコやサウジのクラブから関心も…レヴァンドフスキにバルサ退団の意思なし

バルセロナのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(35)には、複数クラブからの関心があるようだ。 ドルトムントやバイエルンでは大エースとして君臨してきたレヴァンドフスキ。2022年夏にバルセロナへ加入してからもゴールを量産し続けると、加入1年目から公式戦46試合33得点8アシストの活躍でラ・リーガ優勝に貢献した。 今シーズンはややペースが落ちながらも、公式戦39試合20ゴール9アシストを記録。ただし、チャビ・エルナンデス監督が退任を発表したクラブが新体制に舵を切った場合、レヴァンドフスキの売却を選択肢に入れる可能性もある。 そんな中で、ドイツ『スカイ・スポーツ』によると、レヴァンドフスキには同じラ・リーガのアトレティコ・マドリーや、サウジアラビアのクラブからの関心があるとのことだ。 ただし、レヴァンドフスキ自身にはかねてから公言する通り、バルセロナを離れる意思はなし。2026年夏までの契約を全うするつもりであり、オファーはすべて拒否しているようだ。 バルセロナ側が今夏にどのような対応をとるかは不透明だが、よほどのことがない限り希代のストライカーは来季もラ・リーガでプレーすることになるだろう。 2024.03.26 17:20 Tue

アトレティコ、クラブに忠誠誓うコケと2025年まで契約延長!

アトレティコ・マドリーは25日、元スペイン代表MFコケ(32)との契約を2025年6月30日まで延長したことを発表した。なお、今回の契約には1年間の延長オプションが付随している。 2000年にアトレティコ・マドリードの下部組織に入団したコケは、2009年に行われたバルセロナとのリーグ戦でトップチームデビュー。卓越した戦術眼、テクニック、身体能力、闘争心を併せ持つ万能型MFは、2011年12月に就任したディエゴ・シメオネ監督の下、チームの“心臓"として活躍。 ここまで公式戦625試合に出場し、クラブ最多出場記録を更新し続けるコケは、ラ・リーガ、ヨーロッパリーグ、UEFAスーパーカップを2度ずつ制するなど、近年のアトレティコのタイトル獲得に大きく貢献してきた。 新契約にサインしたコケは、クラブがSNSで公開したビデオの中で以下のように喜びを語った。 「僕の故郷であるこのクラブを去る機会は何度もあったが、僕はそれを望まなかった。一番楽しい時、一番いい時期に去るなんてありえないからね。最も困難な瞬間にもいなければならないが、良い瞬間を楽しむ方法も知っていなければならない」 「この素晴らしい時期にアトレティコのキャプテンになれたことは大きな誇りだ。ミゲル・アンヘル・ジルCEOとクラブは、僕がジュニアユースだった頃から多大な努力をしてくれた。思い出以上に、チームメイト、ガビ、ファンフラン、ゴディン、シメオネ、それから地元の人たち…ファンのみんなと一緒にネプトゥーノを戻りたい。実質的に引退できる日までここで続けられるよう、双方にとって良い契約を結べた。アトレティは僕の人生だ」 2024.03.25 23:50 Mon

長期戦覚悟で約49億円まで値下げへ…バルセロナがフェリックスの買取OP付き再レンタル希望

バルセロナはポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(24)を来シーズンもレンタルすべく動いているようだ。スペイン『スポルト』が報じた。 今シーズン、アトレティコ・マドリーから買い取りオプションなしの1年間のレンタルでバルセロナへ移籍しているフェリックス。左ウイングを主戦場に、ここまで公式戦34試合で9ゴール5アシストとまずまずの活躍を見せている。 バルセロナはそんなフェリックスを来シーズンも戦力として数えたいようで、3000万ユーロ(約49億3000万円)以下の買い取りオプションが付帯するレンタル移籍を希望しているとのこと。ファリックス自身もアトレティコに戻るつもりはなく、もう1年バルセロナでプレーしたいと考えている模様だ。 一方のアトレティコは、バルセロナ、もしくはサウジアラビアのクラブへの売却を希望。しかし、バルセロナに移籍金を支払う意思はなく、サウジアラビア行きに関してはフェリックスが望んでいないという。 交渉を主導する代理人のジョルジュ・メンデス氏は、バルセロナとアトレティコの双方が納得する形で決着をつけたいようだが、アトレティコはフェリックスを6500万ユーロ(約106億9000万円)と評価。再レンタルは受け入れたとしても、3000万ユーロ以下での買い取りオプションを希望するバルセロナとは大きな隔たりがある。 また、バルセロナはこの交渉において自分たちの方が有利なことを自覚しているとのこと。時間が解決し、アトレティコが折れる可能性があることから、決着を焦っていないという。 2019年夏にベンフィカから推定1億2600万ユーロ(約207億3000万円)でフェリックスを獲得したアトレティコ。契約は2029年6月まで残しているが、破格の買い取りオプションが付帯したレンタル移籍を認めることになるのだろうか。 2024.03.23 17:14 Sat

アトレティコ戦で退席処分のチャビ監督が2試合ベンチ入り禁止処分…

バルセロナを率いるチャビ・エルナンデス監督に2試合のベンチ入り禁止処分を科された。 バルセロナは、17日に行われたラ・リーガ第29節でアトレティコ・マドリーとアウェイで対戦。3-0の快勝で上位対決を制し、2位に浮上していた。 チャビ監督は同試合の40分に微妙な判定に不満を示し、第4審判への執拗な抗議によってレッドカードを貰い、退席処分となっていた。 試合後、バルセロナはチャビ監督に制裁を加えないよう求めたが、スペインサッカー連盟(RFEF)の競技委員会はこれを却下。 競技委員会の声明によれば、今回の件では競技規則第127条が適用され、「チャビ監督に2試合のベンチ入り禁止、クラブに700ユーロ、違反者に600ユーロの罰金」が科せられた。 この裁定によりチャビ監督は、30日に行われるラ・リーガ第30節のラス・パルマス戦と4月13日に行われる第31節のカディス戦の欠場が決定したが、4月21日にサンティアゴ・ベルナベウ行われる首位レアル・マドリーとの“エル・クラシコ”ではベンチ入りできることとなった。 2024.03.21 23:30 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly