【リーガエスパニョーラ移籍総括】3強がいずれも1億ユーロ投下で目玉補強! モンチ復帰セビージャも躍動

2019.09.13 23:00 Fri
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現地時間9月2日に今夏のヨーロッパ主要リーグの移籍市場が閉幕した。リーガエスパニョーラでは昨季、ヨーロッパの舞台で屈辱を味わった3強が想定通りに積極補強を敢行した。
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◆ネイマール逃すもグリーズマン加入!
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昨シーズン、リーガエスパニョーラ2連覇に成功したバルセロナだが、チャンピオンズリーグ(CL)では準決勝でリバプールに、コパ・デル・レイでは決勝でバレンシア相手にまさかの敗戦を喫し、消化不良のシーズンを過ごすことになった。
再びシーズン3冠を目指す今シーズンに向けてはエースFWリオネル・メッシ、MFセルヒオ・ブスケッツ、DFジョルディ・アルバと代えの利かない一部の絶対的主力の負担を減らすべく積極的な補強に踏み切った。そして、現在32歳と年々フル稼働が難しくなりつつあるエースの負担を減らす存在として、昨夏にも獲得寸前まで迫ったFWアントワーヌ・グリーズマンを1億2000万ユーロの契約解除金を支払い、ひと悶着の末にアトレティコ・マドリーから獲得した。

また、ブスケッツの後釜候補としてアヤックスの新鋭MFフレンキー・デ・ヨングを7500万ユーロ+ボーナスという破格の条件で獲得。さらに、アルバのバックアップとして、ベティスでポジショナルプレーを学んだ逸材DFジュニオール・フィルポを1800万ユーロで獲得した。

その他では手薄な右サイドバックやDFジェラール・ピケの後継を担う若手センターバックと共に、パリ・サンジェルマン(PSG)で退団希望を公としていたFWネイマールの復帰を画策していたが、最終的にいずれの交渉もまとめることができず。それでも、前述の補強失敗や主力の負傷によって16歳の逸材FWアンス・ファティの台頭を含め、カンテラーノにチャンスが与えられることはクラブにとって決して悪いことではない。
人員整理に関してはMFアンドレ・ゴメスなど、昨季から構想外となっていた数人の選手をレンタル先のクラブに完全移籍で売却したほか、グリーズマンとデ・ヨングの加入で立場が危うくなったMFフィリペ・コウチーニョをバイエルンに買い取りオプション付きのレンタル移籍で放出。また、主力を脅かすほどの存在感を放てなかったFWマウコムやMFラフィーニャ、MFデニス・スアレス、バルセロナBとトップチームを行き来する若手らが今夏新天地を求めている。

◆アザール加入も尻すぼみに…
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昨シーズン、2度の監督交代を行った末にジダン監督という元さやに収まることになったレアル・マドリー。主要タイトルを逃したうえ、ここ10数年のクラブワーストをことごとく更新する体たらくによってマドリディスタの怒りを買った。

そのため、前年に補強を渋ったペレス会長は再任したジダン監督に対して4億ユーロとも言われた補強費を約束。そして、移籍市場序盤にはFWロドリゴ・ゴエス、DFエデル・ミリトンの2人の若手ブラジル人タレント、ジダン監督が熱望したMFエデン・アザールをチェルシーから1億ユーロで獲得。さらに、DFフェルラン・メンディ、FWルカ・ヨビッチとそれぞれフランス、ドイツで評価を高めた若き逸材を4800万ユーロ、6000万ユーロという金額で確保した、

前述の5選手の獲得にクラブ史上最高額となる3億ユーロ以上を費やした一方、MFマルコス・ジョレンテやDFテオ・エルナンデス、FWラウール・デ・トーマス、MFマテオ・コバチッチら余剰人員をまずまずの金額で売り捌き、今夏アザールと並んでトップターゲットに掲げたMFポール・ポグバの獲得に注力を注いだ。

しかし、イングランドの移籍市場閉幕までに交渉をまとめられなかったことで、後釜不在のマンチェスター・ユナイテッドが頑として放出を拒み交渉が停滞。また、MFドニー・ファン・デ・ベークやMFクリスティアン・エリクセンといったプランBも奏功せず、最終的にテコ入れが期待された中盤の補強なしに今夏の移籍市場を終えることになった。そのため、今季はMFカゼミロのこれまで以上の奮闘と、一転フランス人指揮官の構想内に入ったMFガレス・ベイル、MFハメス・ロドリゲスの奮起がタイトル争いのカギを握る。

◆アトレティコが大刷新!
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前述の2チーム以上に今夏ド派手な動きを見せたのがアトレティコだった。昨シーズン限りでシメオネ体制の黄金期を牽引してきたDFディエゴ・ゴディン、DFフアンフラン、DFフィリペ・ルイス、FWグリーズマンの重鎮4選手が揃って退団。さらに、昨夏の加入で主力に定着したMFロドリゴ・エルナンデスがマンチェスター・シティに引き抜かれ、大幅なスカッド刷新を余儀なくされた。

その中でアトレティコはグリーズマンの後釜に、昨季ベンフィカでブレイクした19歳の新星FWジョアン・フェリックスを指名。プロでの実績がわずか1年の若手獲得に1億2600万ユーロの契約解除金を満額支払うギャンブルに打って出た。その一方で、その他の補強に関してはDFマリオ・エルモソやMFマルコス・ジョレンテ、といった国内で結果を残している若手、ポルトで実績十分のDFフェリペとMFエクトル・エレーラ、トッテナムの主力だったDFキーラン・トリッピアーなどバランスの良い補強に成功。

特徴的なシメオネのスタイルは順応に時間がかかるというのが定説だが、戦術理解度と個の力に長けたフェリックスやトリッピアー、DFレナン・ロージは早くも主力として存在感を示しており、チームは開幕3連勝と最高のスタートを切っている。

◆モンチ復帰のセビージャが躍動!
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今夏のリーガエスパニョーラにおけるビッグディールの大半は3強絡みのものばかりだったが、FWナビル・フェキルのベティス移籍、DFナチョ・モンレアル、DFラウール・アルビオル、DFアルベルト・モレノと国外のビッグクラブでプレーしたスペイン代表クラスの母国帰還など幾つか興味深い移籍も実現した。

また、近年国外で目立ち始めたトレード型の移籍に関してはバレンシアとセルタの間でFWマキシ・ゴメスとFWサンティ・ミナ、バルセロナとバレンシアの間でGKヤスパー・シレッセンとGKネト、セビージャとモナコの間でFWウィサム・ベン・イェデルとMFロニー・ロペスと、幾つかのトレードが実現している。

3強を除くオトラ・リーガで最も目立った動きを見せたのは、移籍市場の錬金術士の異名を持つモンチ氏が復帰したセビージャだ。今夏、ロペテギ新監督の下で大幅にプレーモデルを変更する中、モンチ氏は10人以上の新戦力を獲得。以前から顔が利くフランスからDFジュール・クンデ、DFジエゴ・カルロス、MFルーカス・オカンポス、ロペテギ新監督の薫陶を受けるDFセルヒオ・レギロンとMFオリベル・トーレスの教え子2選手、FWルーク・デ・ヨング、FWハビエル・エルナンデスら実力者の獲得に成功している。

今夏のリーガエスパニョーラ主な移籍の一覧は以下の通り。

【今夏のリーガエスパニョーラ主な移籍】
※はレンタル移籍

◆バルセロナ
【IN】
GKネト←バレンシア
DFジュニオール・フィルポ←ベティス
MFフレンキー・デ・ヨング←アヤックス(オランダ)
FWアントワーヌ・グリーズマン←アトレティコ・マドリー
FW安部裕葵←鹿島アントラーズ(日本)

【OUT】
GKヤスパー・シレッセン→バレンシア
DFトーマス・フェルマーレン→ヴィッセル神戸(日本)
MFデニス・スアレス→セルタ
MFラフィーニャ→セルタ※
MFフィリペ・コウチーニョ→バイエルン(ドイツ)※
FWマウコム→ゼニト(ロシア)

◆アトレティコ・マドリー
【IN】
DFマリオ・エルモソ←エスパニョール
DFキーラン・トリッピアー←トッテナム(イングランド)
DFフェリペ←ポルト(ポルトガル)
DFレナン・ロージ←アトレチコ・パラナエンセ
MFマルコス・ジョレンテ←レアル・マドリー
MFエクトル・エレーラ←ポルト(ポルトガル)
FWジョアン・フェリックス←ベンフィカ(ポルトガル)
FWイバン・シャポニッチ←ベンフィカ(ポルトガル)

【OUT】
DFディエゴ・ゴディン→インテル(イタリア)
DFフアンフラン→サンパウロ(ブラジル)
DFフィリペ・ルイス→フラメンゴ(ブラジル)
DFリュカ・エルナンデス→バイエルン(ドイツ)
MFロドリゴ・エルナンデス→マンチェスター・シティ(イングランド)
FWアントワーヌ・グリーズマン→バルセロナ
FWニコラ・カリニッチ→ローマ(イタリア)※
FWジェウソン・マルティンス→モナコ(フランス)

◆レアル・マドリー
【IN】
GKアルフォンス・アレオラ←パリ・サンジェルマン(フランス)※
DFフェルラン・メンディ←リヨン(フランス)
DFエデル・ミリトン←ポルト(ポルトガル)
MFエデン・アザール←チェルシー(イングランド)
FWロドリゴ・ゴエス←サントス
FWルカ・ヨビッチ←フランクフルト(ドイツ)

【OUT】
GKケイロル・ナバス→パリ・サンジェルマン(フランス)
GKアンドリー・ルニン→バジャドリー※
DFヘスス・バジェホ→ウォルバーハンプトン(イングランド)※
DFテオ・エルナンデス→ミラン(イタリア)
DFセルヒオ・レギロン→セビージャ※
MFマルコス・ジョレンテ→アトレティコ・マドリー
MFダニ・セバージョス→アーセナル(イングランド)※
MFマテオ・コバチッチ→チェルシー(イングランド)
MFマルティン・ウーデゴール→ソシエダ※
FWラウール・デ・トーマス→ベンフィカ(ポルトガル)
FW久保建英→マジョルカ※

◆バレンシア
【IN】
GKヤスパー・シレッセン←バルセロナ
DFティエリー・コレイア←スポルティング(ポルトガル)
DFエリアキム・マンガラ←マンチェスター・シティ(イングランド)
DFジャウメ・コスタ←ビジャレアル※
FWデニス・チェリシェフ←ビジャレアル
FWマキシ・ゴメス←セルタ

【OUT】
GKネト→バルセロナ
DFトニ・ラト→PSV(オランダ)※
DFジェイソン・ムリージョ→サンプドリア(イタリア)※
MFジェイソン→ヘタフェ※
FWシモーネ・ザザ→トリノ(イタリア)
FWサンティ・ミナ→セルタ

◆ヘタフェ
【IN】
DFシャビ・エチェイタ←ビルバオ
DFアラン・ニョム←WBA(イングランド)
DFマルク・ククレジャ←バルセロナ※
MFケネディ←チェルシー(イングランド)※
MFファイサル・ファジル←カーン(フランス)
MFジェイソン←バレンシア※
FWエンリク・ガジェゴ←ウエスカ

【OUT】
MF柴崎岳→デポルティボ
MFイバン・アレホ→カディス※
MFマテュー・フラミニ→無所属

◆セビージャ
【IN】
GKボノ←ジローナ※
DFセルヒオ・レギロン←レアル・マドリー※
DFジュール・クンデ←ボルドー(フランス)
DFジエゴ・カルロス←ナント(フランス)
MFオリベル・トーレス←ポルト(ポルトガル)
MFルーカス・オカンポス←マルセイユ(フランス)
MFジョアン・ジョルダン←エイバル
MFフェルナンド←ガラタサライ
MFネマニャ・グデリ←広州恒大(中国)
FWロニー・ロペス←モナコ(フランス)
FWムナス・ダブール←ザルツブルク(オーストリア)
FWルーク・デ・ヨング←PSV(オランダ)
FWハビエル・エルナンデス←ウェストハム(イングランド)

【OUT】
GKセルヒオ・リコ→パリ・サンジェルマン(フランス)※
DFマキシミリアン・ウーバー→ザルツブルク(オーストリア)
DFギジェルメ・アラーナ→アタランタ(イタリア)※
DFシモン・ケアー→アタランタ(イタリア)※
DFガブリエル・メルカド→アル・ラーヤン(カタール)
DFセバスティアン・コルシア→エスパニョール※
DFジョリス・ニャニョン→レンヌ(フランス)※
MFイブラヒム・アマドゥ→ノリッジ(イングランド)※
MFアレイシ・ビダル→アラベス※
MFロケ・メサ→レガネス※
MFパブロ・サラビア→パリ・サンジェルマン(フランス)
FWクインシー・プロメス→アヤックス(オランダ)
FWルイス・ムリエル→アタランタ(イタリア)
FWウィサム・ベン・イェデル→モナコ(フランス)

◆エスパニョール
【IN】
GKアンドレス・プリエト←レガネス
DFフェルナンド・カレロ←バジャドリー
DFベルナルド・エスピノーサ←ジローナ※
DFセバスティアン・コルシア←セビージャ※
MFアンデル・イトゥラスペ←ビルバオ
FWホナタン・カジェリ←マルドナード(ウルグアイ)※
FWマティアス・バルガス←ベレス(アルゼンチン)

【OUT】
GKロベルト→ウェストハム(イングランド)
DFオスカル・ドゥアルテ→レバンテ
DFマリオ・エルモソ→アトレティコ・マドリー
FWボルハ・イグレシアス→ベティス
FWセルヒオ・ガルシア→無所属

◆アスレティック・ビルバオ
【IN】
なし

【OUT】
GKアレックス・レミロ→ソシエダ
DFシャビ・エチェイタ→ヘタフェ
MFアンデル・イトゥラスペ→エスパニョール
MFサビン・メリノ→レガネス
MFマルケル・スサエタ→ガンバ大阪(日本)

◆レアル・ソシエダ
【IN】
GKアレックス・レミロ←ビルバオ
DFナチョ・モンレアル←アーセナル(イングランド)
MFポルトゥ←ジローナ
MFマルティン・ウーデゴール←レアル・マドリー※
FWアレクサンデル・イサク←ドルトムント(ドイツ)

【OUT】
GKヘロニモ・ルジ→モンペリエ(フランス)※
DFエクトル・モレノ→アル・ガラファ(カタール)
DFケビン・ロドリゲス→レガネス※
DFラウール・ナバス→オサスナ※
FWジョン・バウティスタ→オイペン(ベルギー)※
FWフアンミ→ベティス

◆ベティス
【IN】
GKダニ・マルティン←スポルティング・ヒホン
DFアレックス・モレノ←ラージョ
MFアルフォンソ・ペドラサ←ビジャレアル
FWナビル・フェキル←リヨン(フランス)
FWボルハ・イグレシアス←エスパニョール
FWフアンミ←ソシエダ

【OUT】
GKパウ・ロペス→ローマ(イタリア)
DFジュニオール・フィルポ→バルセロナ
MFジョバニ・ロ・セルソ→トッテナム(イングランド)※
MFリヤド・ブデブス→サンテチェンヌ
MF乾貴士→エイバル
FWセルヒオ・レオン→レバンテ

◆アラベス
【IN】
DFリサンドロ・マガジャン←アヤックス(オランダ)※
MFペレ・ポンス←ジローナ
MFアレイシ・ビダル←セビージャ※
FWオリヴァー・バーク←WBA(イングランド)※
FWルーカス・ペレス←ウェストハム(イングランド)
FWホセル←ニューカッスル(イングランド)

【OUT】
DFギジェルモ・マリパン→モナコ(フランス)
DFカルロス・ビガライ→サラゴサ

◆エイバル
【IN】
DFアルバロ・テヘロ←レアル・マドリー
DFロベルト・コレア←オヴィエド
DFエステバン・ブルゴス←アルコルコン
DFペドロ・ビガス←ラス・パルマス
MFエドゥ・エスポージト←デポルティボ
MF乾貴士←ベティス
FWキケ←デポルティボ

【OUT】
GKアシエル・リエスゴ→ジローナ
DFルベン・ペーニャ→ビジャレアル
MFジョアン・ジョルダン→セビージャ

◆レガネス
【IN】
DFロベルト・ロサレス←マラガ
DFケネス・オメルオ←チェルシー(イングランド)
DFケビン・ロドリゲス←ソシエダ※
MFロケ・メサ←セビージャ※
MFサビン・メリノ←ビルバオ
FWギド・カリージョ←サウサンプトン(イングランド)※
FWマルティン・ブラースヴァイト←ミドルズブラ(イングランド)

【OUT】
GKアンドレアス・プリエト→エスパニョール
MFジェラール・グンバウ→ジローナ
FWナビル・エル・ザハル→アル・アハリ(カタール)

◆ビジャレアル
【IN】
DFルベン・ペーニャ←エイバル
DFラウール・アルビオル←ナポリ(イタリア)
DFアルベルト・モレノ←リバプール(イングランド)
MFアンドレ・ザンボ・アンギッサ←フルアム(イングランド)※
MFモイ・ゴメス←スポルティング・ヒホン
FWハビ・オンティベロス←マラガ

【OUT】
DFダニエレ・ボネーラ→現役引退
DFビクトル・ルイス→ベシクタシュ(トルコ)
DFアルバロ・ゴンサレス→マルセイユ(フランス)※
DFルベン・セメド→オリンピアコス(ギリシャ)
DFジャウメ・コスタ→バレンシア※
MFアルフォンソ・ペドラサ→ベティス※
MFパブロ・フォルナルス→ウェストハム(イングランド)
FWデニス・チェリシェフ→バレンシア

◆レバンテ
【IN】
DFカルロス・クレルク←オサスナ
DFオスカル・ドゥアルテ←エスパニョール
MFネマニャ・ラドヤ←セルタ
MFエルナニ←ポルト(ポルトガル)
FWセルヒオ・レオン←ベティス

【OUT】
MFルベン・ガルシア→オサスナ
MFジェイソン→バレンシア
FWモーゼス・サイモン→ナント(フランス)※

◆バジャドリー
【IN】
GKアンドリー・ルニン←レアル・マドリー※
DFハビ・サンチェス←レアル・マドリー※
DFフェデリコ・バルバ←キエーボ※
DFペドロ・ポロ←マンチェスター・シティ(イングランド)※
FWサンドロ・ラミレス←エバートン(イングランド)※

【OUT】
DFフェルナンド・カレロ→エスパニョール
MFボルハ・フェルナンデス→現役引退

◆セルタ
【IN】
MFデニス・スアレス←バルセロナ
MFラフィーニャ←バルセロナ※
FWサンティ・ミナ←バレンシア

【OUT】
DFファクンド・ロンカーリア→オサスナ
MFネマニャ・ラドヤ→レバンテ
FWマキシ・ゴメス→バレンシア
FWエムレ・モル→ガラタサライ(トルコ)※

◆オサスナ
【IN】
DFファクンド・ロンカーリア←セルタ
DFラウール・ナバス←ソシエダ※
MFルベン・ガルシア←レバンテ
FWアドリアン・ロペス←ポルト(ポルトガル)
FWブランドン←レンヌ(フランス)
FWチミ・アビラ←サン・ロレンソ(アルゼンチン)

【OUT】
DFカルロス・クレルク→レバンテ

◆グラナダ
【IN】
DFドミンゲス・ドゥアルチ←スポルティング(ポルトガル)
MFヤンヘル・エレーラ←マンチェスター・シティ(イングランド)※
MFマキシム・ゴナロン←ローマ(イタリア)※
FWロベルト・ソルダード←フェネルバフチェ(トルコ)
FWダルウィン・マチス←ウディネーゼ(イタリア)

【OUT】
MFフラン・リコ→現役引退

◆マジョルカ
【IN】
GKファブリ←フルアム(イングランド)※
DFアブドゥル・ラーマン・ババ→チェルシー(イングランド)※
MFヤニス・サリビュール←ギャンガン(フランス)
FWアンテ・ブディミル←クロトーネ(イタリア)
FW久保建英←レアル・マドリー※
FWクチョ・エルナンデス←ワトフォード(イングランド)※

【OUT】
DFサルバ・ルイス→バレンシア

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2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、東京ヴェルディを紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン(J2):3位(21勝12分け9敗) 2022シーズン(J2):9位(16勝13分け13敗) 2021シーズン(J2):12位(16勝10分け16敗) 【昨季チーム得点王】 染野唯月 6ゴール 【今季ノルマ】 残留 【編集部イチオシ】 DF谷口栄斗 昨季J2:20試合出場/1ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆城福体制2年目で悲願達成</span> 昨季は就任2年目の城福浩監督の下、一昨季の終盤戦に手応えを掴んだハイプレス・ハイラインの戦いを先鋭化。“リカバリーパワー”を合言葉に、クラブ伝統の高い技術と新たに加えたハイインテンシティを武器に、シーズン通して昇格争いのメインキャストを担い、最終的に3位フィニッシュ。その後、劇的な形で昇格プレーオフを制し、16年ぶりのJ1復帰という悲願を達成した。 <span class="paragraph-subtitle">◆平均年齢24歳の今季J1最年少スカッド</span> 昇格組ではJ1仕様への大幅な入れ替え、強力な外国籍選手の補強、J2&J3の主力引き抜きなど様々な強化策がある。そのなかで東京Vは育成路線を継続し、若手偏重の補強を敢行。指揮官が求めるスタイルに合致したタレントを集めた結果、30代の選手がわずか3名、平均年齢24.1歳という今季J1で最も若いスカッドができあがった。 <span class="paragraph-subtitle">◆得点力不足改善に、J1仕様の堅守構築がカギ</span> 現スカッドで最もJ1での実績を持つ宮原和也や染野唯月、林尚輝の残留によって、主力クラスの流出は中原輝、加藤蓮の2選手のみに。その後釜に山田楓喜、翁長聖を迎え入れ、新10番の見木友哉、山見大登といった実力者を補強し、昨季から間違いなく戦力アップに成功した。 ただ、J1基準という点ではエースの染野、J2ベストイレブンに選出された主将の森田晃樹、ディフェンスリーダーを担う谷口栄斗を含め未知数な部分は否めない。とりわけ、昨季J2での総得点が「57」で、2桁得点者不在だった得点力は最大の懸念材料。染野、山田楓、木村勇大といったパリ五輪候補、プロ2年目で本格ブレイクが期待される山田剛綺らアタッカー陣の覚醒は必須だ。 J2最少失点(31)を記録した守備に関しても個のレベルが圧倒的に上がるJ1の舞台において、ハイラインの強気な守備を牽引する谷口や林、守護神マテウスを中心に、いかに早い段階でJ1仕様に仕上げられるかが浮沈のカギを握る。 <span class="paragraph-subtitle">◆初志貫徹で残留勝ち取れるか</span> 16年ぶりのJ1挑戦に向けて「新たなヴェルディのスタイル追求」を掲げ、どんな状況においてもブレない戦いを強調した城福監督。今季J1で最も成長の余白を残すチームは、幾多の苦難が待ち受けるシーズンにおいて、その指揮官の言葉通りの戦いができれば、ノルマである残留と共に下馬評を覆した昨季同様のサプライズをもたらせるはずだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 GK中村圭佑(18)←静岡学園高校/新加入 DF河村匠(23)←いわきFC/完全移籍 DF山田裕翔(22)←国士舘大学/新加入 DF袴田裕太郎(27)←大宮アルディージャ/完全移籍 DF林尚輝(25)←鹿島アントラーズ/期限付き移籍延長 MF見木友哉(25)←ジェフユナイテッド千葉/完全移籍 MF山田楓喜(22)←京都サンガF.C./期限付き移籍 MF翁長聖(28)←FC町田ゼルビア/完全移籍 MF永井颯太(24)←いわきFC/完全移籍 MF食野壮磨(22)←京都産業大学/新加入 MF山本丈偉(17)←東京Vユース/昇格 MF松橋優安(22)←レノファ山口FC/期限付き移籍より復帰 FW山見大登(24)←ガンバ大阪/期限付き移籍 FW木村勇大(22)←京都サンガF.C./期限付き移籍 FW古川真人(22)←国士舘大学/新加入 FW白井亮丞(18)←東京Vユース/昇格 FW染野唯月(22)←鹿島アントラーズ/期限付き移籍延長 【OUT】 GK高木和徹(28)→ジェフユナイテッド千葉/完全移籍 GK飯田雅浩(23)→ヴァンラーレ八戸/期限付き移籍 DFアルハン(22)→水原FC(韓国)/完全移籍 DF佐古真礼(21)→いわてグルージャ盛岡/期限付き移籍 DF加藤蓮(24)→横浜F・マリノス/完全移籍 DF宮本優(24)→ヴェルスパ大分/期限付き移籍 MF奈良輪雄太(36)→現役引退 MF小池純輝(36)→クリアソン新宿/完全移籍 MF梶川諒太(34)→藤枝MYFC/完全移籍 MF杉本竜士(30)→ザスパクサツ群馬/完全移籍移行 MF楠大樹(23)→テゲバジャーロ宮崎/期限付き移籍 MF阿野真拓(20)→テゲバジャーロ宮崎/期限付き移籍 MF西谷亮(20)→FC岐阜/期限付き移籍 MF橋本陸斗(18)→Y.S.C.C.横浜/育成型期限付き移籍期間延長 MF持井響太(25)→アスルクラロ沼津/完全移籍移行 MF石浦大雅(22)→愛媛FC/完全移籍移行 MF甲田英將(20)→名古屋グランパス/育成型期限付き移籍満了 MF北島祐二(23)→アビスパ福岡/期限付き移籍満了 MF長谷川竜也(29)→横浜FC(→北海道コンサドーレ札幌)/期限付き移籍満了 MF中原輝(27)→セレッソ大阪(→サガン鳥栖)/期限付き移籍満了 FW佐川洸介(23)→ザスパクサツ群馬/期限付き移籍 2024.02.16 18:30 Fri

王座奪還へ…主力は概ね残留、キューウェル新監督の采配やいかに【J1開幕直前ガイド|横浜F・マリノス】

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、横浜F・マリノスを紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:2位(19勝7分け8敗) 2022シーズン:優勝(20勝8分け6敗) 2021シーズン:2位(24勝7分け7敗) 【昨季チーム得点王】 アンデルソン・ロペス 22ゴール 【今季ノルマ】 優勝 【編集部イチオシ】 FW植中朝日 昨季J1:9試合3ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆夏場以降の失速が響いた昨季</span> 2022シーズンのJ1王者・横浜FM。昨季連覇を目指した彼らは順調に歩みを進めるも、ケガ人も続出し始めた夏場以降に失速し、最後はヴィッセル神戸が初優勝…シーズン終了後にはケヴィン・マスカット監督が退任、最後にACLこそグループステージ突破も、悔しさの残る1年となった。 <span class="paragraph-subtitle">◆あのキューウェルが日本で指揮官に</span> 新監督は現役時代にリバプールで欧州制覇を成し遂げ、2006年ドイツW杯のオーストラリア代表メンバーでもあるハリー・キューウェル氏。引退後はイングランドで指導者キャリアを開始し、昨年までセルティックでコーチを務めていた45歳…アンジェ・ポステコグルーの下で経験を積み、“師”がかつて率いた横浜FMの王座奪還を託された。 <span class="paragraph-subtitle">◆主力が軒並み残留</span> そのキューウェル新監督は、昨季の主力が概ね残留していることを頼もしく思うだろう。西村拓真や角田涼太朗が退団も、得点王アンデルソン・ロペス、エウベル、ヤン・マテウスという前線ブラジル人トリオの全員キープに成功し、また中盤・最終ラインに目を向けても顔ぶれは大きく変わらず。また、昨季は吉尾海夏、山根陸、植中朝日といった脇を固める“役者”たちの成長・突き上げが明るい兆しだった。強いて挙げれば1番手GK一森純がガンバ大阪へ復帰も、FC町田ゼルビアのJ2優勝に守護神として貢献したGKポープ・ウィリアムの獲得に成功している。 <span class="paragraph-subtitle">◆派手な補強はせずとも</span> 新戦力に目を向ければ、経験豊富な34歳・山村和也を獲得できたことは大きい。昨季は最終ラインを中心にケガ人続出…センターバックとボランチを遜色なくこなせるベテランはバックアッパーとしてスタンバイするだろう。3年ぶり復帰の32歳・天野純はもちろん主力級の働きが期待できるし、途中投入なら“違い”を生み出す存在にもなれる。したがって、王座奪還へカギを握るは、やはり「キューウェル新監督の采配」といったところか。ワクワクドキドキのシーズンがもうすぐ始まる。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 GKポープ・ウィリアム(29)→FC町田ゼルビア/完全移籍 GK寺門陸(21)→レノファ山口FC/期限付き移籍より復帰 DF加藤蓮(24)→東京ヴェルディ/完全移籍 DF渡邊泰基(24)→アルビレックス新潟/完全移籍 DF吉田真那斗(22)→鹿屋体育大学/新加入 MF山村和也(34)→川崎フロンターレ/完全移籍 MF天野純(32)→全北現代モータース(韓国)/期限付き移籍より復帰 MF植田啓太(21)→栃木SC/期限付き移籍より復帰 【OUT】 GK一森純(32)→ガンバ大阪/期限付き移籍終了 GKオビ・パウエル・オビンナ(26)→ヴィッセル神戸/完全移籍 DF角田涼太朗(24)→カーディフ・シティ(イングランド)/完全移籍 DF平井駿助(21)→レイラック滋賀FC/完全移籍 MF木村卓斗(23)→ヴァンフォーレ甲府/期限付き移籍 MF南拓都(21)→レイラック滋賀FC/完全移籍 FW西村拓真(27)→セルヴェット(スイス)/期限付き移籍 FW杉本健勇(31)→ジュビロ磐田/期限付き移籍終了 FW津久井匠海(21)→アスルクラロ沼津/完全移籍 2024.02.16 18:15 Fri

プレーでも結果でも感動を、J1復帰3年目は「強く超える」飛躍のシーズンに【J1開幕直前ガイド|京都サンガF.C.】

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、京都サンガF.C.を紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:13位(12勝4分け18敗) 2022シーズン:16位(8勝14分け12敗) 2021シーズン:J2・2位(24勝6分け12敗) 【昨季チーム得点王】 パトリック、豊川雄太 10ゴール 【今季ノルマ】 中位 【編集部イチオシ】 FW原大智 昨季J1:13試合出場/7ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆2年目のJ1で改善</span> 曺貴裁監督が率いて3年目、J1に昇格して2年目のシーズンとなった2023シーズンは順位を上げて13位でフィニッシュ。継続路線でハードワークを続けて前進していくスタイルを継続した。一定の成果を得たシーズンだったと言えるが、ゴールに向かっていくワクワクさせるフットボールは見せられたとは言い難い。主導権を握り続ける戦いを目指したいところだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆目標は高く設定、ハードな1年に</span> チームとしての目標は勝ち点60。2023シーズンに照らし合わせるとトップ3を争える成績。通常のシーズンでも5位以内に入ることができる数字を目標に掲げた。 それ以上の注目は得点を「60」に設定したこと。2023年は40得点、2022年は30得点と10得点は増えたが、今まで以上にゴールへの意欲を高める必要がある。感動、ワクワクを与えるサッカーを目指す中で、得点力向上は重要。昨季のチーム得点王のパトリックが去ったことは大きいが、新戦力のマルコ・トゥーリオ、昨季途中加入の原大智に懸かる期待は大きくなる。 失点は「45」と2023年と同じ数字を保ちたいという目標だが、守備陣には鈴木義宜を補強して浦和レッズへ移籍した井上黎生人の代役を確保。さらに湘南ベルマーレ時代の教え子である鈴木冬一をスイスから戻し、サイドにも厚みを持たせることにも成功した。中盤にもハードなプレーが得意で対人プレーが得意な塚川孝輝もFC東京から獲得。退団選手もいる中で、チームに必要な人材を揃えたと言える。 <span class="paragraph-subtitle">◆軸を定められるか</span> 京都として気になるのは、チームの軸になっている選手が少ないこと。2023シーズンから残る選手で先発出場を20試合以上達成したのは4名だけ。良く言えば実力が拮抗していると言えるが、悪く取れば固定できるほどのハイパフォーマンスを出し続けた選手がいなかったとも言える。自動降格が3チームになる今季は早くチームを波に乗せることが重要になる。目標に掲げた勝ち点60を達成するためにも任せられる軸になる選手が多く出ることは必要になるだろう。 【IN】 GKク・ソンユン(29)←北海道コンサドーレ札幌/期限付き移籍→完全移籍 GKファンティーニ燦(25)←福島ユナイテッドFC/完全移籍 DF飯田陸斗(18)←京都サンガF.C.U-18/昇格 DF喜多壱成(18)←京都サンガ.C.U-18/昇格 DF松田佳大(23)←水戸ホーリーホック/完全移籍 DF鈴木義宜(31)←清水エスパルス/完全移籍 DF鈴木冬一(23)←ローザンヌ・スポルト(スイス)/完全移籍 DF宮本優太(24)←浦和レッズ/期限付き移籍 MF安齋悠人(18)←尚志高校/新加入 MF塚川孝輝(29)←FC東京/期限付き移籍 FWマルコ・トゥーリオ(25)←セントラルコースト・マリナーズ(オーストラリア)/完全移籍 【OUT】 GK若原智哉(24)→V・ファーレン長崎/期限付き移籍 GKマイケル・ウッド(25)→未定 DF井上黎生人(26)→浦和レッズ/完全移籍 DF植田悠太(19)→大宮アルディージャ/期限付き移籍 DFイヨハ理ヘンリー(25)→サンフレッチェ広島/期限付き移籍満了 DF飯田貴敬(29)→ヴァンフォーレ甲府/期限付き移籍 MF三沢直人(28)→ヴァンフォーレ甲府/完全移籍 MF荒木大吾(29)→FC岐阜/完全移籍 MF山田楓喜(22)→東京ヴェルディ/期限付き移籍 FWパトリック(36)→名古屋グランパス/完全移籍 FW木下康介(29)→柏レイソル/完全移籍 FW木村勇大(22)→東京ヴェルディ/期限付き移籍 FW田中和樹(24)→ジェフユナイテッド千葉/期限付き移籍→完全移籍 FWイスマイラ(25)→栃木SC/期限付き移籍→完全移籍 2024.02.15 18:45 Thu

井原正巳監督がシーズン初めから指揮、天皇杯決勝の戦いを足がかりに【J1開幕直前ガイド|柏レイソル】

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、柏レイソルを紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:17位(6勝15分け13敗) 2022シーズン:7位(13勝8分け13敗) 2021シーズン:15位(12勝5分け21敗) 【昨季チーム得点王】 細谷真大 14ゴール 【今季ノルマ】 残留 【編集部イチオシ】 FW細谷真大 昨季J1:34試合出場/14ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆ギリギリの残留</span> 昨季は天皇杯で11年ぶりの決勝進出とタイトルにもう一歩のところまで迫ったが、リーグ戦はというと、前年の7位から大きく落としての17位に。ネルシーニョ監督の後任として井原正巳監督が指揮するようになってからも課題が少なかったわけではなかったが、最下位のみが降格というレギュレーションにも希望を見いだしつつ、犬飼智也の夏加入や守備整備で勝ち点を着実に積み上げ、残留を決めた。 <span class="paragraph-subtitle">◆補強は…</span> J1優勝の過去を持つチームであるのを考えると、到底満足できるものではなく、この冬のチーム整備から力を入れていきたいところだったが、補強はレンタルバックとJ2からのステップアップが中心に。昨年もJ1クラブでプレーした新戦力は木下康介に限られており、ほかの新顔では野田裕喜や白井永地、島村拓弥といった個人昇格者が占める。 <span class="paragraph-subtitle">◆細谷真大の残留は朗報だが</span> 一方、主力からの退団者では椎橋慧也、仙頭啓矢、山田康太がそれぞれ新たなチャレンジを選択。武者修行先の徳島ヴォルティスで昨季13ゴールとブレイクの森海渡は横浜FCによもやの完全移籍を決断した。昨季14ゴールのエース、細谷真大に冬の海外移籍がなさそうな情勢というのは朗報だが、チーム力は現時点でIN&OUTの動向からしてダウン感が強い。 <span class="paragraph-subtitle">◆若手の成長度合いでチーム力が変化も</span> ほかでは守備の立て直しにひと役を買った犬飼の完全移籍移行も良い知らせではあったが、現時点ではJ1経験の乏しい選手がどこまで戦力として独り立ちしていけるかどうかといったところ。修行でひと回り大きくなって戻った鵜木郁哉をはじめ、ポテンシャルを秘めた若手も多く、そこから何選手が台頭を遂げるかでチーム力も変わってくる。 <span class="paragraph-subtitle">◆シーズンを通じて天皇杯決勝の戦いを</span> 攻守にわたって多くの課題を持ち越しての今季だが、天皇杯決勝では川崎フロンターレを相手に前線からのプレッシングと組織としての守りで相手のパスワークに制限をかけ、PK戦にもつれる死闘。川崎Fを大いに苦しめたあのスタイルは可能性を感じさせ、今季の初めから打ち出していければ楽しみだ。井原監督も続投。17位に沈んだ昨季からの巻き返しを期す。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 DF野田裕喜(26)←モンテディオ山形/完全移籍 DF関根大輝(21)←拓殖大学/新加入 DF犬飼智也(30)←浦和レッズ/完全移籍移行 MF島村拓弥(24)←ロアッソ熊本/完全移籍 MF白井永地(28)←徳島ヴォルティス/完全移籍 MF熊坂光希(22)←東京国際大学/新加入 MF鵜木郁哉(22)←水戸ホーリーホック/期限付きより復帰 FW木下康介(29)←京都サンガF.C./完全移籍 FW升掛友護(20)←愛媛FC/期限付きより復帰 【OUT】 DFブエノ(28)→未定 DF岩下航(24)→期限付き移籍 DF田中隼人(20)→V・ファーレン長崎/期限付き移籍 DF大嶽拓馬(21)→EDO ALL UNITED/完全移籍 DFエメルソン・サントス(28)→インテルナシオナウ(ブラジル)/完全移籍 MF三原雅俊(35)→未定 MF椎橋慧也(26)→名古屋グランパス/完全移籍 MF山田康太(24)→ガンバ大阪/完全移籍 MF仙頭啓矢(29)→FC町田ゼルビア/完全移籍 MF落合陸(24)→水戸ホーリーホック/期限付き移籍 MF加藤匠人(24)→福島ユナイテッドFC/期限付き移籍 FWドウグラス(36)→未定 FWアンジェロッティ(25)→FC今治/完全移籍 FW森海渡(23)→横浜FC/完全移籍 2024.02.15 18:15 Thu

攻撃陣は多士済々、2年目のクラモフスキー体制は真価を発揮できるか【J1開幕直前ガイド|FC東京】

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、FC東京を紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:11位(12勝7分け15敗) 2022シーズン:6位(14勝7分け13敗) 2021シーズン:9位(15勝8分け15敗) 【昨季チーム得点王】 ディエゴ・オリヴェイラ 15ゴール 【今季ノルマ】 上位 【編集部イチオシ】 MF松木玖生 昨季J1:22試合出場/1ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆不完全燃焼に終わった昨シーズン</span> アルベル監督の下で2年目を迎えた2023シーズン。タイトル争いを目標としながら開幕から成績が安定せず、6月にリーグ戦3連敗を喫して12位にまで沈み、アルベル監督解任の決断を下した。後任にピーター・クラモフスキー監督が就任してからも劇的な改善はなく、パフォーマンスも低調に。最終的にはリーグ11位、3シーズン無冠の結果に終わり、誰にとっても不満の残る1年となった。 <span class="paragraph-subtitle">◆即戦力を補強し攻撃陣は多士済々</span> 思うような結果を残せなかった昨シーズンからの巻き返しを目指し、即戦力の補強に成功した。主だったところでは北海道コンサドーレ札幌から小柏剛、アルビレックス新潟から高宇洋、鹿島アントラーズから荒木遼太郎を獲得。さらに、ウニオン・ベルリンからは遠藤渓太が加わり、アタッカーの選択肢が豊富になったことは頼もしい。一方で、守備陣についてはユースからの昇格や大卒の加入など、最小限にとどまった。 <span class="paragraph-subtitle">◆クラモフスキー監督にとって勝負の年に</span> 即戦力の補強に成功し、渡邊凌磨こそ去ったもののディエゴ・オリヴェイラ、松木玖生、小泉慶ら多くの主力は残留。上位を争える戦力は十分揃っているだけに、就任2シーズン目を迎えるクラモフスキー監督の手腕が問われることになるだろう。昨シーズンは途中就任の難しさもあり、最後まで説得力のあるサッカーは見せられず。前クラブのモンテディオ山形でも2シーズン目に成績を上げJ1参入プレーオフにチームを導いているだけに、指揮官がどのような采配を振るうかは注目だ。 <span class="paragraph-subtitle">◆新時代に向けた第一歩を踏み出せるか</span> ここ最近はタイトル争いに絡めず、もどかしい想いを抱くファンも少なくない。そんな中で、クラブは創設25周年を契機にエンブレムを一新。ここから新しい歴史を築いていく決意を新たにした。今シーズンは東京ヴェルディやFC町田ゼルビアの昇格により、にわかに首都が熱気を帯びているが、そんな中で長年J1を戦ってきた矜持を示し、ファンを熱狂させるサッカーが見せられるか、クラブの真価が問われる。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 GK小林将天(18)←FC東京U-18/昇格 GK波多野豪(25)←V・ファーレン長崎/期限付き移籍より復帰 DF岡哲平(22)←明治大学/新加入 DFペク・インファン(18)←チョナンジェイル高校(韓国)/新加入 DF東廉太(19)←SC相模原/期限付き移籍より復帰 MF高宇洋(25)←アルビレックス新潟/完全移籍 MF安斎颯馬(21)←早稲田大学/新加入 MF荒木遼太郎(22)←鹿島アントラーズ/期限付き移籍 MF遠藤渓太(26)←ウニオン・ベルリン(ドイツ)/期限付き移籍 MF安田虎士朗(20)←栃木SC/期限付き移籍より復帰 MF品田愛斗(24)←ヴァンフォーレ甲府/期限付き移籍より復帰 MF原川力(30)←セレッソ大阪/完全移籍移行 FW小柏剛(25)←北海道コンサドーレ札幌/完全移籍 FW野澤零温(20)←松本山雅FC/期限付き移籍より復帰 【OUT】 GKヤクブ・スウォビィク(32)→コンヤスポル(トルコ)/完全移籍 DF木村誠二(22)→サガン鳥栖/期限付き移籍 DFペク・インファン(18)→ツエーゲン金沢/期限付き移籍 DF大森理生(21)→いわきFC/期限付き移籍 DF蓮川壮大(25)→清水エスパルス/期限付き移籍 DF岡庭愁人(24)→ジェフユナイテッド千葉/期限付き移籍 MF渡邊凌磨(27)→浦和レッズ/完全移籍 MF青木拓矢(34)→未定/契約満了 MF塚川孝輝(29)→京都サンガF.C./期限付き移籍 MFアルトゥール・シルバ(28)→大宮アルディージャ/完全移籍 MF西堂久俊(22)→鹿児島ユナイテッドFC/期限付き移籍 MF梶浦勇輝(20)→ツエーゲン金沢/育成型期限付き移籍延長 MF内田宅哉(25)→名古屋グランパス/完全移籍移行 FWアダイウトン(33)→ヴァンフォーレ甲府/完全移籍 FW熊田直紀(19)→ヘンク(ベルギー)/期限付き移籍 FWペロッチ(26)→シャペコエンセ(ブラジル)/期限付き移籍満了 2024.02.14 19:00 Wed
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