【J1ピックアッププレビュー】“エル・ニーニョ”のラストダンス、残留に向けた“シックスポインター”《鳥栖vs神戸》

2019.08.23 12:15 Fri
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23日、明治安田生命J1リーグ第24節、サガン鳥栖vsヴィッセル神戸が駅前不動産スタジアムで行われる。

フライデーナイトJリーグとして開催されるこの試合。それはまた、偉大な1人のフットボーラーがスパイクを置く試合でもある。サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスにとっての、18年間にわたる現役生活のラストマッチとなる。
◆“エル・ニーニョ”に餞を〜サガン鳥栖〜

トーレスが加入してからの鳥栖は、苦難の連続だった。加入した2018シーズンは、チームが低迷。シーズン途中での監督交代などを経たものの、終盤まで残留争いに巻き込まれることとなった。そんなチームをJ1残留に導いたのが、トーレスだった。

シーズン半ばの7月に加入したトーレスは、期待されたような活躍をピッチ上で見せたかと言われれば、決してそうではなかっただろう。初ゴールまで要したのは実に8試合。しかし、初ゴールを記録したガンバ大阪戦では、1ゴール2アシストの活躍でチームを3-0の快勝に導いた。
その後もゴールが奪えない日々が続いたが、第30節のベガルタ仙台戦でシーズン2点目。残留ラインに届いてないチームは、残り4試合でトーレスにキャプテンマークを託すと、第33節の横浜F・マリノス戦で逆転勝利につながる決勝ゴールを記録。最終節を残して、チームは残留を決めた。

迎えた2年目の今シーズンは開幕からキャプテンに就任。しかし、コンディションの問題もあり満足行く結果が残せているとは言えない。そんな中、6月21日に8月での現役引退を発表。その時点ではノーゴールだったが、引退発表後の初戦となった清水エスパルス戦では2ゴールの活躍。チームの連敗を止めていた。

第23節を終えた時点でチームは16位とプレーオフ圏に位置。熾烈な残留争いが今シーズンも繰り広げられそうな様相だが、この試合でピッチを去るトーレスへの勝利をチーム一丸となって掴めるか。リーグ戦2連勝、公式戦3連勝と勢いに乗るチームは、この試合で勝利し残留に向けた足掛かりとしたいところだ。

◆盟友とのラストマッチ〜ヴィッセル神戸〜

対するヴィッセル神戸も、状況は明るとは言えない。ここ数年の大型補強でリーグ制覇への期待が高まり、今シーズンはより一層熱が高まっていたものの、現在は残留ラインの15位に位置。鳥栖との勝ち点差は「2」であり、大きな意味合いを持つ試合となる。

“シックスポインター”となるこの試合は、トーレスのラストマッチというビッグイベントとして注目を集めるが、神戸としては上昇気流に乗れるかどうかの瀬戸際。しっかりと勝ち点3を持ち帰り、残り試合での巻き返しを図りたいところだ。

それでも、注目を集める一戦になることは違いない。親友でもあり、スペイン代表としても苦楽を共にしたアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャにとっては、極東の地で現役ラストマッチの相手になることは想像もしていなかっただろう。しかし、スペイン人にとっても、この試合は見逃せない試合。34分の1という位置付けだけでは終われない試合となる。

イニエスタも「引退試合を日本で、相手として戦うのは不思議だ」とコメントするように、このような巡り合わせそのものが、“エモーショナル”なこと。その仕上げは、ピッチ内で行ってもらいたい。

今夏加入したGK飯倉大樹、DFトーマス・フェルマーレン、FW藤本憲明はすでにチームへのフィットを見せており、飯倉の加入によってチームの骨格がハッキリとしてきた感はある。さらに、ここにきてMFセルジ・サンペールが能力を遺憾なく発揮。仕上げに元日本代表DF酒井高徳も補強し、チーム全体のバランスがようやく整った。ドイツで治療していたFWルーカス・ポドルスキもチームに合流し、このタイミングで万全の体制に。残り11試合での本領発揮が期待される。


【予想スタメン&フォーメーション】
◆サガン鳥栖[4-4-2]
(C)CWS Brains, LTD.
GK:高丘陽平
DF:金井貢史、パク・ジョンス、高橋秀人、三丸拡
MF:金森健志、松岡大起、福田晃斗、イサック・クエンカ
FW:金崎夢生、フェルナンド・トーレス
監督:金明輝
出場停止:なし

この試合でスパイクを脱ぐフェルナンド・トーレスは2試合ぶりの先発。金崎夢生との2トップを予想する。また、前節負傷交代した原川力に代わって、途中投入された福田晃斗が先発と予想。両サイドは今夏加入の金森健志、前節2ゴールのイサック・クエンカが務めると予想する。

◆ヴィッセル神戸[3-5-2]
(C)CWS Brains, LTD.
GK:飯倉大樹
DF:ダンクレー、大崎玲央、トーマス・フェルマーレン
MF:西大伍、セルジ・サンペール、酒井高徳
MF:山口蛍、アンドレス・イニエスタ
FW:古橋亨梧、田中順也
監督:トルステン・フィンク
出場停止:なし

前節とほぼ同じメンバーがピッチに立つと予想。2トップの一角には、田中順也が先発し、ダビド・ビジャは途中投入となるだろう。チームのベースがついに完成した神戸としては、トーレスの引退試合での奮起に期待。イニエスタ、ビジャ、サンペールの躍動で、残留争いを優位に進めたい。

【注目選手】
◆FWフェルナンド・トーレス(サガン鳥栖)
Getty Images

鳥栖の注目選手は言わずもがな、FWフェルナンド・トーレスだ。クラブレベルではこれまで713試合に出場し255ゴール73アシストを記録。鳥栖では公式戦通算40試合目の出場となる。鳥栖ではコンスタントな活躍はできなかったものの、要所ではしっかりと結果を残してきたトーレス。特にリーグ戦ではホームゲームで強く、記録した5ゴールの内4ゴールが本拠地でのゴールだ。自身の引退試合で、有終の美を飾るとともに、チームへ活力を与える活躍ができるか。“エル・ニーニョ”のラストダンスに期待だ。

◆MFアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)
(C)CWS Brains, LTD.

対する神戸の注目選手は、こちらも説明不要のMFアンドレス・イニエスタだ。今シーズンはキャプテンとしてもチームを牽引し、ここまでリーグ戦で17試合に出場し5ゴールを記録。前節もゴールを奪っており、状態は悪くない。同じ1984年生まれのトーレスとは、時にはチームメイト、時には良きライバルとして戦ってきた。それも、この試合が最後。イニエスタが盟友とのラストマッチでどのようなプレーを見せるのかに期待だ。

◆引退試合を超える熱戦
Getty Images

トーレスの引退試合、それも盟友であるイニエスタとの対決であり、日本での試合ということで大きな注目が集まっている。しかし、それ以上にこの2チームにとっては、J1に残留するための重要な試合であることを忘れてはならない。

両者の勝ち点差はわずかに「2」。勝敗によっては順位が入れ替わり、残留ラインのせめぎ合いということを考えれば、勝敗が最も重要視されるべき試合だ。その中で、幾多のタイトルを獲ってきたスターの共演が、どのような展開を見せるかを楽しみたいところだ。

今シーズンは第2節で対戦し、1-0で神戸が勝利。ダビド・ビジャのJリーグ初ゴールで勝利を収めていた。鳥栖としては、残留争い中のライバルにシーズンダブルは避けたいところだろう。

また、直近のリーグ戦は鳥栖が2連敗後の3試合を無敗で2連勝中。一方の神戸も3連敗を止め、1勝2分けと調子を取り戻している。状態が上向きな両チームにとっては、その勢いを継続するためにも、敗戦は避けたいところ。最高のプレー、最高のゲームが繰り広げられることになるだろう。

フェルナンド・トーレスの現役ラストマッチ、そして残留を争う“シックスポインター”となる鳥栖vs神戸は、23日の19時30分にキックオフを迎える。
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