【スペイン発】香川が新天地サラゴサで入団会見「最高の挑戦、1部昇格を目指す」
2019.08.13 23:45 Tue
2019-20シーズン、リーガ2部開幕のテネリフェ戦まであと4日を控え、いよいよレアル・サラゴサが日本代表MF香川真司(30)をマスメディアとファンの前にお披露目した。入団発表があったのは今月9日、プレシーズンマッチには出場していないものの、すでにチームメートと複数のトレーニングセッションをこなし、新しい環境にある程度、馴染んでから、公の場に姿を現したことになる。
プレゼンの会場は通常のプレスコンファレンスルームではなく、クラブのセレモニーホール。立ち会ったのは60人余りの取材陣、そのうち日本のメディアからは12人と、2部のチームとしては破格の注目度だ。プレゼンの開始はアラゴンー日本文化協会による和太鼓の演奏、そして最後はバルアルテ・アラゴエンス・バレエ団による地元のフォークローレ、ホタの群舞という、サッカー面だけではなく、香川の入団をきっかけに日本との文化交流も深めていきたいという意図を感じる構成となっていた。
入団を決めるにあたって沢山、悩んだという当人は子供の頃からインスピレーションを受け、サッカーの勉強をもっともさせてもらった憧れのスペイン移籍、それもサラゴサ入団の決め手となったのは、話を聞いたビクトル・フェルナンデス監督やスタッフの大きな熱意だったという。
30代というキャリアの曲がり角に差し掛かり、1部昇格というチームの目標は自身にとっても最高の挑戦という香川だが、今季は奇しくも日本代表で共に汗と涙を流した同僚、デポルティーボのMF柴崎岳、マラガのFW岡崎慎司らも同じ2部で、まさしく同じ目標を持って戦うことになる。
マンチェスター・ユナイテッド時代の同僚であり、サラゴサのカンテラで育ったスペイン代表MFアンデル・エレラ(PSG)からは移籍が決まった後、電話をもらったという。「自分より、興奮していたね。ずっとサラゴサについて喋っていて、1時間ぐらい喋るんじゃないかと思った」と地元メディアの笑いをとった香川は、代表ウィークにもリーグ戦が中断しない2部のスケジュールのハードさについての日本人記者の質問にも回答。「被ることは知って選んだ。今の自分に必要なのはこういう厳しい戦いの中で試合に出続け、結果を残すこと。まずはそこで勝ち取らないと、日本代表でというのは見えてこない」と、当面はクラブで成果を残すことを強調している。
その心構えがあれば、スペインでプレーして、2022年カタール・ワールドカップ(W杯)に挑むという当人の夢もきっと叶うはずだ。背番号23を着けて初めて立つラ・ロマレダのピッチでは6000人のファンが歓迎。かつてはコパ・デル・レイ優勝など、華々しい時代もあったサラゴサだが、ここ6年間は2部におり、昨季も昇格プレーオフを争う6位にさえ、届いていない。そんなフラストレーションを抱えているファンたちの香川に抱く期待が肌に感じられるプレゼンとなった。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
プレゼンの会場は通常のプレスコンファレンスルームではなく、クラブのセレモニーホール。立ち会ったのは60人余りの取材陣、そのうち日本のメディアからは12人と、2部のチームとしては破格の注目度だ。プレゼンの開始はアラゴンー日本文化協会による和太鼓の演奏、そして最後はバルアルテ・アラゴエンス・バレエ団による地元のフォークローレ、ホタの群舞という、サッカー面だけではなく、香川の入団をきっかけに日本との文化交流も深めていきたいという意図を感じる構成となっていた。
◆新天地でお披露目会見
これまで在籍したボルシア・ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッド、そして日本代表での名プレーを集めた紹介ビデオ上映の後、丸刈りのすがすがしい髪形で質疑応答を受けた香川は、「サラゴサに加入できて非常に嬉しい。自分の全てを出し尽くして、チームと共に1部に上がっていきたい」と、まずは移籍の喜びと今季の目標を語った。23 #BienvenidoShinji #KAGAWA#MePuedeElCorazón #LoLlevasDentro pic.twitter.com/fRefD7rNCc
— Real Zaragoza (@RealZaragoza) August 13, 2019
入団を決めるにあたって沢山、悩んだという当人は子供の頃からインスピレーションを受け、サッカーの勉強をもっともさせてもらった憧れのスペイン移籍、それもサラゴサ入団の決め手となったのは、話を聞いたビクトル・フェルナンデス監督やスタッフの大きな熱意だったという。
30代というキャリアの曲がり角に差し掛かり、1部昇格というチームの目標は自身にとっても最高の挑戦という香川だが、今季は奇しくも日本代表で共に汗と涙を流した同僚、デポルティーボのMF柴崎岳、マラガのFW岡崎慎司らも同じ2部で、まさしく同じ目標を持って戦うことになる。
それについては、「対戦するのが楽しみだし、自分のモチベーションになる。必ず、彼らより上の順位に立って昇格を決めたい。それより何より、スペインで僕らが活躍することによって、これからの日本人、これからのアジア人がもっと可能性を見出していくんじゃないかと思う」と話している。2部とはいえ、今季は代表選手ダービーが何度もあるのは日本のファンにとっても嬉しい限りだろう。
マンチェスター・ユナイテッド時代の同僚であり、サラゴサのカンテラで育ったスペイン代表MFアンデル・エレラ(PSG)からは移籍が決まった後、電話をもらったという。「自分より、興奮していたね。ずっとサラゴサについて喋っていて、1時間ぐらい喋るんじゃないかと思った」と地元メディアの笑いをとった香川は、代表ウィークにもリーグ戦が中断しない2部のスケジュールのハードさについての日本人記者の質問にも回答。「被ることは知って選んだ。今の自分に必要なのはこういう厳しい戦いの中で試合に出続け、結果を残すこと。まずはそこで勝ち取らないと、日本代表でというのは見えてこない」と、当面はクラブで成果を残すことを強調している。
その心構えがあれば、スペインでプレーして、2022年カタール・ワールドカップ(W杯)に挑むという当人の夢もきっと叶うはずだ。背番号23を着けて初めて立つラ・ロマレダのピッチでは6000人のファンが歓迎。かつてはコパ・デル・レイ優勝など、華々しい時代もあったサラゴサだが、ここ6年間は2部におり、昨季も昇格プレーオフを争う6位にさえ、届いていない。そんなフラストレーションを抱えているファンたちの香川に抱く期待が肌に感じられるプレゼンとなった。
◆新ホームで記念撮影
¡¡VOLVEREMOS!! #MePuedeElCorazón #LoLlevasDentro pic.twitter.com/tjIZx9AvpY
— Real Zaragoza (@RealZaragoza) August 13, 2019
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
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