【ACLプレビュー】勝ち点1で突破の広島、ホームに難敵・広州恒大を迎える《サンフレッチェ広島vs広州恒大》

2019.05.08 12:10 Wed
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8日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019のグループステージ第5節が開催。サンフレッチェ広島はホームに広州恒大(中国)を迎える。

◆勝ち点1で突破決定
広島は、前節行われたアウェイでの大邱FC戦で0-1と勝利。3連勝で勝ち点を「9」に伸ばし、グループで首位に立っている状況だ。

そして今回迎え撃つのが、2位の広州恒大。勝ち点差「2」の難敵に引き分け以上の結果を残せば、広島のグループステージ突破が決定する。

広州恒大とは初戦で対戦し、アウェイで2-0と完敗。リーグ戦で起用していない若手主体で臨んだ一戦は、力の差を見せつけられて敗れている。しかし、その敗戦以降チームはリーグ戦でも5連勝。ACLも3連勝と結果を残し続けている。
それでも、直近のリーグ戦は3連敗。それも全て0-1で敗れている状況と、事態は深刻だ。無失点を続けていた一方で、無得点で3連敗。チームを立て直すきっかけにしたいところだろう。

◆勝って首位に立ちたい広州恒大
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対する広州恒大も、今節はしっかりと勝利したいところだろう。前節は最下位のメルボルン・ビクトリー相手に1-1のドロー。最終節で大邱FCとの対戦を残しており、今節敗れたとしても自力突破の可能性は残る。

しかし、今節勝利すれば突破に大きく近づくだけに、アウェイゲームながらも必勝で臨んでくるはずだ。

そんな広州恒大だが、直近のリーグ戦では北京国安に0-1と敗戦。さらに、今季の公式戦で11試合10ゴールを記録しているMFタリスカが負傷の疑いがあり、広島戦で起用できない可能性もある。広島にとっては朗報だが、広州恒大がどのような布陣で臨むのか。アウェイゲームの戦い方にも注目だ。

◆サンフレッチェ広島予想スタメン

GK:大迫敬介
DF:荒木隼人、野上結貴、佐々木翔
MF:エミル・サロモンソン、松本泰志、稲垣祥、清水航平
MF:森島司、東俊希
FW:パトリック
監督:城福浩

今節で突破が決まる可能性のある広島は、ここ最近のACLと同様にリーグ戦のメンバーとACLメンバーの混合チームとなるだろう。後方はリーグ戦でも起用される野上結貴、佐々木翔に加え、前節の大邱FC戦でプロ初ゴールを記録した荒木隼人が入るだろう。また、中盤には松本泰志、森島司、東俊希と若手を起用。1トップはパトリックになると見られる。

◆注目選手
GK大迫敬介(19)
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広島の注目選手は、GK大迫敬介だ。今節は引き分け以上で勝ち抜けが決まるとなると、守備面に大きな比重がかかることが予想される。広州恒大の強力な攻撃陣に対し、どのように守るのか。その最後尾に立つ、大迫に注目だ。

19歳ながら、今シーズンいきなりチャンスをもらうと、リーグ戦では5試合連続クリーンシートに貢献するなど能力の高さを発揮。ACLでもチームを勝利に導くビッグセーブを見せるなど、成長著しい守護神だ。

アジアの舞台でもメキメキと力をつける大迫。ゴールを守るパフォーマンスだけでなく、最終ラインとのコミュニケーションを含めて守備陣を統率できるか。2014年以来のグループステージ突破のキーマンに注目だ。
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