なでしこジャパン、相手GKのミスを突き2度のリードもドイツ相手にドロー! 欧州遠征1敗1分けで6月のW杯へ《国際親善試合》
2019.04.10 00:55 Wed
なでしこジャパン(女子日本代表)は9日、ドイツのベンテラー・アレーナでドイツ女子代表との国際親善試合に臨み、2-2のドローに終わった。
今年6月に行われるFIFA女子ワールドカップフランス2019に向けて最終調整に入るなでしこジャパンは、3月31日から4月11日にかけてヨーロッパ遠征を敢行。4日に行われたW杯開催国フランス女子代表戦では多くの課題が残る内容で1-3の敗戦を喫していた。
大会前最後のテストマッチとなる今回の一戦に向けて高倉麻子監督はフランス戦から先発3人を変更。GKに平尾知佳が入ったほか、最終ラインは変わらず清水梨紗、熊谷紗希、南萌華、鮫島彩の4人。中盤は引き続きボランチに杉田妃和、三浦成美が入り、2列目は中島依美、長谷川唯と、小林里歌子に代わった遠藤純、1トップは横山久美から菅澤優衣香に代わり、[4-4-2]から[4-2-3-1]にシステムを変更した。
開始直後から前線から積極的なプレッシャーを見せるなでしこジャパンだが、フィジカルの強さを長いボールを使うドイツ相手になかなか良い形でボールを奪えず。時間の経過と共にフランス戦同様に押し込まれる状況が続くが、粘りの守備で早々の先制点は許さない。
守備で粘りの対応が目立つ一方、攻撃の場面では長谷川らの仕掛けをことごとくタイトな守備で阻まれ、なかなか良い形で攻撃を見せられない。時折、最前線の菅澤にボールが収まるも、全体の押し上げが遅くなかなか厚みのある攻撃を仕掛けられない。
前半半ばを過ぎて徐々に試合が膠着していく中、なでしこジャパンに幸運な形から先制ゴールが生まれる。35分、相手の最終ラインでのパス回し場面でGKシュルトが足を滑らせたのか、味方へのパスが短くなると、これに反応した長谷川がエリア外から左足のダイレクトシュートを無人のゴールへ流し込んだ。
その後は再びドイツの攻勢に晒されたものの、前半終了間際のカウンターからボックス左でマロジャンが放ったシュートはGK平尾が何とかはじき出し、前半を無失点で終えることに成功した。
迎えた後半、複数の選手交代とシステム変更を行い、前がかりとなったドイツ相手に押し込まれる立ち上がりを強いられるなでしこジャパン。51分の相手の決定機はゴール前のマグルのシュートをGK平尾が身体を張ったセーブで阻止するが、直後の53分に同点に追い付かれる。自陣左サイドでDF鮫島が数的不利の対応を強いられた中、ヘンドリッヒの縦パスに抜け出したマロジャンにフリーでクロスを許すと、これをゴール前のポップに難なく頭で流し込まれた。
何とか流れを変えたいなでしこジャパンは失点直後の55分に遠藤、菅澤を下げてフランス戦で2トップを組んだ横山、小林を同時投入。そして、システムも[4-4-2]に変更した。だが、交代後もドイツの勢いを止められないでしこジャパンは57分、最終ラインが整わない中で浮き球のパスを許して抜け出したマグルにGKの頭上を抜くループシュートを許すが、これはわずかに枠の左に逸れて事なきを得る。
このピンチを逃れたなでしこジャパンは62分、ボックス左で溜めた長谷川からのスルーパスに抜け出した小林がゴール左角度のないところからシュートを放つが、わずかに枠を捉え切れず。
それでも、69分には再びGKシュルトの信じ難いパスミスを拾った中島と横山のボックス内でのパス交換から中央の横山が冷静にシュートを流し込み、再び相手のミスから勝ち越しに成功する。さらに71分には2つの痛恨ミスで動揺が見えるGKシュルトに対して中島が強烈なミドルシュートを放ってファンブルを誘うが、3点目とはならず。
その後、72分に清水を下げて宮川麻都を投入したなでしこジャパンだが、ここまで好守でチームを救っていたGK平尾のミスから同点に追い付かれてしまう。72分、左サイド深くに侵攻したクナックの浮き球クロスを落下点に入った平尾がキャッチに行くが、ここで痛恨のファンブル。このこぼれ球をフートに気迫のダイビングヘッドで押し込まれた。
何とか勝って終わりたいなでしこジャパンは83分、三浦と中島に代えて猶本光と植木理子を同時投入。試合終了間際の90分には横山の右CKをファーサイドでフリーの植木が頭で枠の右隅に飛ばすが、ここは相手DFのゴールライン上でのスーパークリアに阻まれる。土壇場での勝ち越しチャンスを逸したものの、その後のマロジャン、クナックの決定機をGK平尾が意地の2連続セーブで阻み、試合は2-2のままタイムアップを迎えた。内容面では劣勢も相手のミスを効率良く得点に結びつけたなでしこジャパンは世界ランク2位のドイツ相手にドローに持ち込んだ。
今回のヨーロッパ遠征を1敗1分けの結果で終えたなでしこジャパンは、5月22日からのトレーニングキャンプを経て6月10日にアルゼンチン女子代表とのW杯グループステージ初戦に臨む。
ドイツ女子代表 2-2 なでしこジャパン
【ドイツ女子代表】
ポップ(53)
フート(72)
【なでしこジャパン】
長谷川唯(32)
横山久美(69)
今年6月に行われるFIFA女子ワールドカップフランス2019に向けて最終調整に入るなでしこジャパンは、3月31日から4月11日にかけてヨーロッパ遠征を敢行。4日に行われたW杯開催国フランス女子代表戦では多くの課題が残る内容で1-3の敗戦を喫していた。
開始直後から前線から積極的なプレッシャーを見せるなでしこジャパンだが、フィジカルの強さを長いボールを使うドイツ相手になかなか良い形でボールを奪えず。時間の経過と共にフランス戦同様に押し込まれる状況が続くが、粘りの守備で早々の先制点は許さない。
守備で粘りの対応が目立つ一方、攻撃の場面では長谷川らの仕掛けをことごとくタイトな守備で阻まれ、なかなか良い形で攻撃を見せられない。時折、最前線の菅澤にボールが収まるも、全体の押し上げが遅くなかなか厚みのある攻撃を仕掛けられない。
25分には自陣左サイドで与えたFKの場面でキッカーのマロジャンに2枚の壁の外側を巻く意表を突いたグラウンダーシュートでゴールを脅かされるが、ここはGK平尾が冷静に対応する。
前半半ばを過ぎて徐々に試合が膠着していく中、なでしこジャパンに幸運な形から先制ゴールが生まれる。35分、相手の最終ラインでのパス回し場面でGKシュルトが足を滑らせたのか、味方へのパスが短くなると、これに反応した長谷川がエリア外から左足のダイレクトシュートを無人のゴールへ流し込んだ。
その後は再びドイツの攻勢に晒されたものの、前半終了間際のカウンターからボックス左でマロジャンが放ったシュートはGK平尾が何とかはじき出し、前半を無失点で終えることに成功した。
迎えた後半、複数の選手交代とシステム変更を行い、前がかりとなったドイツ相手に押し込まれる立ち上がりを強いられるなでしこジャパン。51分の相手の決定機はゴール前のマグルのシュートをGK平尾が身体を張ったセーブで阻止するが、直後の53分に同点に追い付かれる。自陣左サイドでDF鮫島が数的不利の対応を強いられた中、ヘンドリッヒの縦パスに抜け出したマロジャンにフリーでクロスを許すと、これをゴール前のポップに難なく頭で流し込まれた。
何とか流れを変えたいなでしこジャパンは失点直後の55分に遠藤、菅澤を下げてフランス戦で2トップを組んだ横山、小林を同時投入。そして、システムも[4-4-2]に変更した。だが、交代後もドイツの勢いを止められないでしこジャパンは57分、最終ラインが整わない中で浮き球のパスを許して抜け出したマグルにGKの頭上を抜くループシュートを許すが、これはわずかに枠の左に逸れて事なきを得る。
このピンチを逃れたなでしこジャパンは62分、ボックス左で溜めた長谷川からのスルーパスに抜け出した小林がゴール左角度のないところからシュートを放つが、わずかに枠を捉え切れず。
それでも、69分には再びGKシュルトの信じ難いパスミスを拾った中島と横山のボックス内でのパス交換から中央の横山が冷静にシュートを流し込み、再び相手のミスから勝ち越しに成功する。さらに71分には2つの痛恨ミスで動揺が見えるGKシュルトに対して中島が強烈なミドルシュートを放ってファンブルを誘うが、3点目とはならず。
その後、72分に清水を下げて宮川麻都を投入したなでしこジャパンだが、ここまで好守でチームを救っていたGK平尾のミスから同点に追い付かれてしまう。72分、左サイド深くに侵攻したクナックの浮き球クロスを落下点に入った平尾がキャッチに行くが、ここで痛恨のファンブル。このこぼれ球をフートに気迫のダイビングヘッドで押し込まれた。
何とか勝って終わりたいなでしこジャパンは83分、三浦と中島に代えて猶本光と植木理子を同時投入。試合終了間際の90分には横山の右CKをファーサイドでフリーの植木が頭で枠の右隅に飛ばすが、ここは相手DFのゴールライン上でのスーパークリアに阻まれる。土壇場での勝ち越しチャンスを逸したものの、その後のマロジャン、クナックの決定機をGK平尾が意地の2連続セーブで阻み、試合は2-2のままタイムアップを迎えた。内容面では劣勢も相手のミスを効率良く得点に結びつけたなでしこジャパンは世界ランク2位のドイツ相手にドローに持ち込んだ。
今回のヨーロッパ遠征を1敗1分けの結果で終えたなでしこジャパンは、5月22日からのトレーニングキャンプを経て6月10日にアルゼンチン女子代表とのW杯グループステージ初戦に臨む。
ドイツ女子代表 2-2 なでしこジャパン
【ドイツ女子代表】
ポップ(53)
フート(72)
【なでしこジャパン】
長谷川唯(32)
横山久美(69)
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