バルセロナ、リヨンの堅守をこじ開けられず…敵地で最低限のゴールレスドロー《CL》

2019.02.20 06:58 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグ、リヨンvsバルセロナが19日にパルク・オリンピック・リヨンで行われ、0-0のドローに終わった。
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マンチェスター・シティ、シャフタール、ホッフェンハイムと同居したグループFを1勝5分けの無敗で2位通過したリヨンは2011-12シーズン以来のベスト16進出。また、国内リーグでは前々節のニース戦の敗戦を除き4勝2分けと好調を維持。直近のギャンガン戦も2-1で競り勝っている。そのギャンガン戦からは先発3人を変更。出場停止のフェキルに代わってデパイ、マルカルとトゥザールに代わってメンディとエンドンベレが起用された。
一方、トッテナム、インテル、PSVと同居した激戦区のグループBを4勝2分けの無敗で首位通過を果たしたバルセロナ。最近の公式戦では3試合連続ドローとパフォーマンスを落としていたものの、直近のバジャドリー戦ではターンオーバーを採用した中で1-0の辛勝。一先ず勢いを取り戻して今回の一戦を迎えた。今週末にセビージャとのリーグ戦を控える中、バジャドリー戦からは先発4人を変更。ヴェルメーレン、アレーニャ、ビダル、ボアテングに代わってラングレ、ネウソン・セメド、ラキティッチ、スアレスが復帰した。

完全アウェイの雰囲気をモノともしないバルセロナは開始直後にブスケッツからの浮き球パスに抜け出したウスマーヌ・デンベレがボックス左に抜け出してファーストシュートを放つ。さらに直後の3分にはセルジ・ロベルトとメッシの連動したプレスでアワールからボールを奪いショートカウンターを仕掛けるが、ここはボックス手前でファウルで止められる。

一方、不用意なボールロストが目立つリヨンだったが、こちらも自慢の攻撃陣が個の力でチャンスを創出。5分にはGKテア・シュテーゲンのキックミスをカウンターに繋げてボックス手前のアワールがゴール右隅を捉えたシュート。直後の9分にはペナルティアーク付近でパスを受けたテリエが無回転のミドルシュートを枠に飛ばすが、いずれもテア・シュテーゲンのビッグセーブに阻まれた。
時間の経過と共に高いボール支配率とブスケッツを起点とした素早い攻守の切り替えで主導権を完全に握ったバルセロナは、相手マイボール時にうまくパスコースを切りながら再三のインターセプトからショートカウンターに転じていく。しかし、デンベレやメッシ、スアレスの3トップが最後のところでシュートミスや連係ミスを犯し、決定機まで持ち込めない。

相手の攻撃を水際で耐える展開が続くリヨンはシステムを[4-2-3-1]から[4-4-2]に変更。中央で窮屈なプレーを強いられたデパイにより自由を与えつつ、積極的なポジションチェンジから幾つか惜しい場面を作り出すなど、徐々に盛り返す形で前半を最低限のゴールレスで終えた。

互いに選手交代なしで迎えた後半は前半以上にクローズな展開に。共に中盤での不用意なロストが減ったことにより遅攻で攻め合う状況が続くが、集中した守備陣を上回るような仕掛けを繰り出せない。

停滞した空気を何とか払しょくしたいバルセロナは67分にデンベレを下げてコウチーニョを投入。対してこの状況を維持したいリヨンは69分にトラオレを下げてトゥザールを投入。この交代で[4-1-4-1]に布陣を変更して中盤の守備を強化する。

この交代をキッカケに少しずつリズムを掴んだバルセロナは70分、73分にアルバの左サイドから続けて決定機を創出。だが、CLアウェイゴール無得点時間が24時間を超えたスアレスがいずれの場面でも決め切れない。さらに76分にはコウチーニョが強烈なミドルシュートを放つが、これはGKアントニー・ロペスの好守に阻まれた。

その後は引き分けでも良しとするホームチームに対してアウェイゴールがほしいバルセロナが攻勢を仕掛ける展開が続くも、85分にメッシのお膳立てからブスケッツが放ったミドルシュートは相手GKアントニー・ロペスの好守に阻まれて試合はこのままゴールレスで決着。

リヨンの堅守をこじ開けられずにゴールレスで初戦を終えたバルセロナは来月13日に行われるカンプ・ノウでの2ndレグで突破を目指すことになった。一方、アドバンテージこそ得られなかったリヨンだったが、アウェイゴールを与えなかったことでキャプテンのフェキルが復帰するリターンマッチに望みを繋いでいる。

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