【ゼロックス杯2019プレビュー】複数タイトルへスタートダッシュを切るのは? 充実補強の両者が幕開けを告げる一戦で激突!《川崎フロンターレvs浦和レッズ》
2019.02.16 08:00 Sat
16日に2019シーズンの幕開けを告げるFUJI XEROX SUPER CUP 2019が開催。26回目を迎える今年は、Jリーグ王者の川崎フロンターレと天皇杯王者の浦和レッズが埼玉スタジアム2002で激突する。
今シーズン、前人未到の4冠を目標に掲げる川崎Fと、Jリーグ優勝とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝の2冠を目指す浦和。両者は、昨シーズンの主力のほとんどが残留し、今オフに実力者たちを加えて充実した陣容を揃えた。チケットは14日に全席種が完売。5万人の大観衆の前で栄冠に輝き、スタートダッシュを切るのはどちらのチームか。注目が集まる。
◆昨季は浦和がダブル
川崎Fの連覇で幕を閉じた昨シーズンの明治安田生命J1リーグ。しかし、両者の対決では、浦和が2戦2勝と上回った。
等々力陸上競技場で行われた第12節では、15分にDF宇賀神友弥のクロスをFW興梠慎三が左足ボレーで合わせて浦和が先制。さらに50分には味方のスルーパスに抜け出したFWアンドリュー・ナバウトの折り返しを再び興梠が押し込んだ。川崎FのGKチョン・ソンリョンが退場し、DF奈良竜樹がGKを務めるハプニングもあった一戦だが、浦和が2-0で勝利し、オズワルド・オリヴェイラ体制初勝利を飾った。
一方、埼玉スタジアム2002で行われた第19節では、序盤から川崎Fがボールを握る中、7分に後方からのパスに反応した武藤のグラウンダーのクロスを興梠が流し込んで先制。その後は川崎Fが再三チャンスを作るが決めきれず。すると後半アディショナルタイムに前掛かりとなった川崎Fの一瞬のスキを突いたFW李忠成(現横浜F・マリノス)がPKを獲得し、FWファブリシオがきっちりと決めて2-0で勝利。浦和がダブルを達成した。
この一戦は、目標達成に向けて負けられない。昨シーズンのリーグ戦では連覇を成し遂げるも、浦和にはダブルを喫した。勝利して嫌なイメージを払しょくしたいところ。また、昨シーズンの同大会ではC大阪に2-3で敗戦。その後のACLを含め、スタートダッシュに失敗したことを考えれば、今大会は良い感触を掴み、4冠という偉業達成に向けて好スタートを切りたいところだ。
◆ホームサポーターの前で手応えを~浦和レッズ~
2冠に向けて良いスタートを切りたいのは浦和も同じ。本拠地とする埼玉スタジアム2002での試合となれば尚更だ。昨シーズン、ダブルを飾った川崎Fが相手だが、上積みできた戦力がどこまでJリーグ王者に通用するか。今シーズンを占う意味でも重要な一戦となる。しっかりと勝利し、ホームサポーターの前で手応えを掴みたいところだ。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆川崎フロンターレ[4-2-3-1]
DF:マギーニョ、奈良竜樹、谷口彰悟、車屋紳太郎
MF:守田英正、大島僚太
MF:小林悠、中村憲剛、家長昭博
FW:レアンドロ・ダミアン
監督:鬼木達
連覇を成し遂げたメインシステムの[4-2-3-1]を採用。右ハムストリングス肉離れでアジアカップを欠場した日本代表MF守田英正は、復帰が不安視されていたが先発することを予想する。新戦力ではマギーニョとレアンドロ・ダミアンが先発か。昨シーズンに1トップを務めていたFW小林悠は右サイドハーフに、同シーズンのMVPであるMF家長昭博が左サイドハーフにスライドすることになりそうだ。
◆浦和レッズ[3-5-2]
DF:岩波拓也、マウリシオ、槙野智章
MF:橋岡大樹、長澤和輝、エヴェルトン、柏木陽介、宇賀神友弥
FW:杉本健勇、興梠慎三
監督:オズワルド・オリヴェイラ
一方の浦和も[3-5-2]を継続。昨シーズンの終盤に負傷したMF青木拓矢とFW武藤雄樹は間に合わず。アンカーにエヴェルトン、2トップの一角に杉本と新戦力をデビューさせることになりそうだ。その杉本は古巣戦。昨シーズンのJ1第32節でも川崎F相手にゴールを決めているだけに期待だ。
【注目選手】
◆FWレアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ)
◆FW興梠慎三(浦和レッズ)
◆交代枠は5枚 問われる指揮官の手腕
特に今年は両チーム共に多数の新戦力を獲得。試したい選手や確認したい組み合わせなどは多くあるだろう。その上で、勝利を目指すとなれば、指揮官の手腕も問われる一戦になる。3月上旬にはACL初戦を迎える両者だけに勝利はもちろん、新体制に手応えも掴みたいところだ。
今シーズン、前人未到の4冠を目標に掲げる川崎Fと、Jリーグ優勝とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝の2冠を目指す浦和。両者は、昨シーズンの主力のほとんどが残留し、今オフに実力者たちを加えて充実した陣容を揃えた。チケットは14日に全席種が完売。5万人の大観衆の前で栄冠に輝き、スタートダッシュを切るのはどちらのチームか。注目が集まる。
川崎Fの連覇で幕を閉じた昨シーズンの明治安田生命J1リーグ。しかし、両者の対決では、浦和が2戦2勝と上回った。
等々力陸上競技場で行われた第12節では、15分にDF宇賀神友弥のクロスをFW興梠慎三が左足ボレーで合わせて浦和が先制。さらに50分には味方のスルーパスに抜け出したFWアンドリュー・ナバウトの折り返しを再び興梠が押し込んだ。川崎FのGKチョン・ソンリョンが退場し、DF奈良竜樹がGKを務めるハプニングもあった一戦だが、浦和が2-0で勝利し、オズワルド・オリヴェイラ体制初勝利を飾った。
一方、埼玉スタジアム2002で行われた第19節では、序盤から川崎Fがボールを握る中、7分に後方からのパスに反応した武藤のグラウンダーのクロスを興梠が流し込んで先制。その後は川崎Fが再三チャンスを作るが決めきれず。すると後半アディショナルタイムに前掛かりとなった川崎Fの一瞬のスキを突いたFW李忠成(現横浜F・マリノス)がPKを獲得し、FWファブリシオがきっちりと決めて2-0で勝利。浦和がダブルを達成した。
◆偉業達成への好スタートを~川崎フロンターレ~
(C) J.LEAGUE PHOTOS
昨シーズンJ1連覇を成し遂げた川崎Fは今シーズン、リーグ3連覇含む4冠を目標として公言。そこに向けてオフシーズンには大きな補強を敢行した。最注目のロンドン・オリンピック得点王の元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンに加え、セレッソ大阪で得点力を開花させたMF山村和也も獲得。唯一、主力でDFエウシーニョが退団したが、その右SBの位置にはDF馬渡和彰とDFマギーニョを獲得するなど、4冠を目指せるだけの戦力を整えた。この一戦は、目標達成に向けて負けられない。昨シーズンのリーグ戦では連覇を成し遂げるも、浦和にはダブルを喫した。勝利して嫌なイメージを払しょくしたいところ。また、昨シーズンの同大会ではC大阪に2-3で敗戦。その後のACLを含め、スタートダッシュに失敗したことを考えれば、今大会は良い感触を掴み、4冠という偉業達成に向けて好スタートを切りたいところだ。
◆ホームサポーターの前で手応えを~浦和レッズ~
(C)CWS Brains,LTD.
一方、昨シーズンに天皇杯を制した浦和は今シーズン、川崎F同様に前人未到のJリーグとACLの2冠を目指す。その浦和も目標達成へ本気度の伝わる補強をした。主力の退団を最低限に留めた一方で、FW杉本健勇やDF山中亮輔といった代表クラスの実力者を獲得。また、ポルトからブラジル人MFエヴェルトンを獲得するなど、選手層の拡充に成功した。2冠に向けて良いスタートを切りたいのは浦和も同じ。本拠地とする埼玉スタジアム2002での試合となれば尚更だ。昨シーズン、ダブルを飾った川崎Fが相手だが、上積みできた戦力がどこまでJリーグ王者に通用するか。今シーズンを占う意味でも重要な一戦となる。しっかりと勝利し、ホームサポーターの前で手応えを掴みたいところだ。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆川崎フロンターレ[4-2-3-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:チョン・ソンリョンDF:マギーニョ、奈良竜樹、谷口彰悟、車屋紳太郎
MF:守田英正、大島僚太
MF:小林悠、中村憲剛、家長昭博
FW:レアンドロ・ダミアン
監督:鬼木達
連覇を成し遂げたメインシステムの[4-2-3-1]を採用。右ハムストリングス肉離れでアジアカップを欠場した日本代表MF守田英正は、復帰が不安視されていたが先発することを予想する。新戦力ではマギーニョとレアンドロ・ダミアンが先発か。昨シーズンに1トップを務めていたFW小林悠は右サイドハーフに、同シーズンのMVPであるMF家長昭博が左サイドハーフにスライドすることになりそうだ。
◆浦和レッズ[3-5-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:西川周作DF:岩波拓也、マウリシオ、槙野智章
MF:橋岡大樹、長澤和輝、エヴェルトン、柏木陽介、宇賀神友弥
FW:杉本健勇、興梠慎三
監督:オズワルド・オリヴェイラ
一方の浦和も[3-5-2]を継続。昨シーズンの終盤に負傷したMF青木拓矢とFW武藤雄樹は間に合わず。アンカーにエヴェルトン、2トップの一角に杉本と新戦力をデビューさせることになりそうだ。その杉本は古巣戦。昨シーズンのJ1第32節でも川崎F相手にゴールを決めているだけに期待だ。
【注目選手】
◆FWレアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ)
(C)CWS Brains,LTD
川崎Fのキープレーヤーは元セレソンでロンドン五輪得点王のレアンドロ・ダミアン。今シーズンにインテルナシオナルから加わった高さ・強さを兼ね備えた点取り屋だ。性格は真面目で鬼木達監督も「言ったこと(要求)を早くやろうとする。ポテンシャルは高い」と評価する。緻密なパスワークを用いる川崎Fだけにフィットするのは容易なことではないが、順応することができれば、リーグ3連覇やACL初優勝を含む4冠に向けて大きな武器となる。大型助っ人がどのようなプレーを見せてくれるか注目だ。◆FW興梠慎三(浦和レッズ)
(c) J.LEAGUE PHOTOS
川崎F撃破に期待がかかるのは、エース・興梠だ。昨シーズンはリーグ戦で15ゴールを記録し、川崎Fの小林に並んで日本人得点ランキングトップに。また、自身は8年連続の2ケタゴールを達成した。今シーズンはC大阪から杉本が加入。武藤がケガで出遅れていることもあり、この二人の連携は大事になってくるだろう。川崎F戦では2トップを組むことが濃厚。自身も昨シーズンは川崎Fから3得点。その相手から再びゴールを奪い、良い滑り出しを見せたいところだ。◆交代枠は5枚 問われる指揮官の手腕
(C)CWS Brains,LTD
今大会は昨シーズン同様、交代人数が5名まで認められている。交代時期についてはハーフタイムを除く3回までと制限されているが、交代枚数が増えたことにより試合状況はもちろん、選手の試合勘やコンディションに応じて様々な動きがありそうだ。特に今年は両チーム共に多数の新戦力を獲得。試したい選手や確認したい組み合わせなどは多くあるだろう。その上で、勝利を目指すとなれば、指揮官の手腕も問われる一戦になる。3月上旬にはACL初戦を迎える両者だけに勝利はもちろん、新体制に手応えも掴みたいところだ。
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