平成最後のJリーグ開幕! “キング・カズ”とともに振り返る26回の開幕戦!
2019.02.24 12:00 Sun
2月22日(金)、平成最後の明治安田生命Jリーグが開幕する。1993年に10クラブでスタートしたJリーグも、2019年にはJ1からJ3まで含めて55クラブに増加。そして、27回目の開幕を迎える。
2019年5月1日からは新元号となり、「平成」のJリーグ開幕は今シーズンが最後。そして、1993年に行われた“Jリーグ”の開幕戦にも出場した選手がいる。それが、“キング・カズ”こと三浦知良(横浜FC)だ。
今回は、平成最後のJリーグ開幕ということで、平成のJリーグを選手として戦い抜くカズとともに、各年の開幕戦を振り返る。
◆カズは開幕戦18試合に出場
24試合中18試合出場
(先発13試合/途中出場5試合)
1993年の最初の開幕ゲームに先発出場しているカズは、これまでの26年間のうち、セリエAのジェノア、クロアチアのクロアチア・ザグレブに移籍していた2シーズンを除く24試合に出場の可能性があった。
その中で、カズは13試合に先発出場。5試合に途中出場し、出番がなかった試合、メンバー外となった試合は6試合ある。
◆開幕ゴールはわずか「3」
Jリーグで得点王も獲得し、多くのゴールを記録してきたカズだが、開幕戦18試合で記録したゴールはわずかに「3」と意外な成績となっている。
開幕での初ゴールは1996年。京都パープルサンガ戦に先発したカズは、自身初となる開幕戦でのゴールを記録。この試合の決勝点となった。
なお、その後は、京都時代の2000年、神戸時代の2005年にゴールを記録。いずれも先発した試合だった。
◆勝率は意外な結果に…
26回の開幕戦のうち、24回を選手として経験。その間のチームの開幕戦成績は、11勝3分け12敗と負け越している。
そのうち、カズは18試合に絡んでおり、出場した試合の勝敗は9勝9敗と五分の成績だ。
先発した試合に限れば、7勝6敗と勝ち越し。横浜FCに加入してからは出場試合で4勝4敗と五分。チームとしては、5勝2分け6敗となっている。
以下、キング・カズのサッカー人生と共に、26年間のJリーグ開幕戦(カズが所属チームに限る)をデータで振り返ろう。
◆1993年5月15日(平成5年)
ヴェルディ川崎 1-2 横浜マリノス
[国立霞ヶ丘競技場]
19分:マイヤー(ヴェルディ川崎)
48分:エバートン(横浜マリノス)
59分:ディアス(横浜マリノス)
【V川崎】
GK:菊池新吉
DF:中村忠、ペレイラ、加藤久、都並敏史
MF:柱谷哲二、ハンセン、ラモス瑠偉
FW:マイヤー、武田修宏、三浦知良
背番号11を着けたカズは、Jリーグの開幕戦に先発出場。かつての読売サッカークラブ(ヴェルディ川崎)と日産自動車サッカー部(横浜マリノス)の対戦となった。
スタジアムには59,626人の大観衆が集結。試合は、V川崎のマイヤーがファーストゴールを記録するも、横浜Mがエバートン、ディアスのゴールで逆転勝利。カズはフル出場を果たすも、ゴールを決めることはできなかった。
◆1994年3月12日(平成6年)
ヴェルディ川崎 5-1 ベルマーレ平塚
[国立霞ヶ丘競技場]
2分:武田修宏(ヴェルディ川崎)
19分:ビスマルク(ヴェルディ川崎)
30分:ビスマルク(ヴェルディ川崎)
39分:北澤豪(ヴェルディ川崎)
50分:野口幸司(ベルマーレ平塚)
68分:柱谷哲二(ヴェルディ川崎)
【V川崎】
GK:藤川孝幸
DF:柱谷哲二、石川康、ペレイラ、パウロ
MF:加藤善之、ラモス瑠偉、北澤豪、ビスマルク
FW:武田修宏、三浦知良
カズは2年連続で開幕戦にスタメン出場。ラモス瑠偉や武田、北澤、柱谷、ペレイラとともに2年連続で開幕戦に出場した。
5万人を超える観客の中、V川崎は武田のゴールで先制。すると、このシーズンから加入したビスマルクが2ゴールの活躍を見せるなど5-1で大勝した。カズは、このシーズンも開幕戦でのゴールを奪えていない。なお、シーズン途中にセリエAのジェノアへと移籍している。
◆1995年3月18日(平成7年)
ヴェルディ川崎 0-0(7 PK 6) ベルマーレ平塚
[国立霞ヶ丘競技場]
【V川崎】
GK:藤川孝幸
DF:石川康、ペレイラ、中村忠
MF:ラモス瑠偉、北澤豪、長谷部茂利、ビスマルク、柱谷哲二
FW:アルシンド、武田修宏
なお、カズはNICOSシリーズ(2ndステージ)からV川崎に復帰。26試合に出場し23ゴールを記録し、得点ランキングでも5位に入った。
◆1996年3月16日(平成8年)
ヴェルディ川崎 1-0 京都パープルサンガ
[等々力陸上競技場]
34分:三浦知良(ヴェルディ川崎)
【V川崎】
GK:菊池新吉
DF:石川康、戸倉健一郎
MF:カイコ、柱谷哲二、ラモス瑠偉、ビスマルク、北澤豪、林健太郎
FW:三浦知良、ドニゼッチ
4年目のJリーグ開幕戦ではカズが先発出場。ちなみに、柱谷、ラモス瑠偉は4年連続で開幕戦に出場している。
試合は34分、カズが開幕戦で初ゴールを記録。試合も1-0でV川崎が勝利した。なお、このシーズンはカズが23ゴールを記録して得点王のタイトルを獲得している。
◆1997年4月12日(平成9年)
ヴェルディ川崎 0-2 ジェフユナイテッド市原
[等々力陸上競技場]
46分:中西永輔(ジェフユナイテッド市原)
76分:松原良香(ジェフユナイテッド市原)
【V川崎】
GK:大石尚哉
DF:柱谷哲二、石川康、菊池利三、白井博幸
MF:三浦泰年、石塚啓次、前園真聖、北澤豪
FW:三浦知良、マグロン
5年目のJリーグもカズは開幕戦に先発出場。また、柱谷は5年連続スタメン出場を果たしている。
このシーズンは開幕戦で0-2と敗戦。チームも年間順位で15位と低迷すると、カズ自身もケガなどの影響もあり14試合に出場し4ゴールと振るわなかった。
◆1998年3月21日(平成10年)
ベルマーレ平塚 4-1 ヴェルディ川崎
[平塚競技場]
16分:岩元洋成(ベルマーレ平塚)
21分:高木琢也(ヴェルディ川崎)
26分:中田英寿(ベルマーレ平塚)
58分:外池大亮(ベルマーレ平塚)
85分:クラウジオ(ベルマーレ平塚)
【V川崎】
GK:本並健治
DF:柱谷哲二、林健太郎、エンリケ
MF:北澤豪、モアシール、前園真聖、三浦泰年
FW:高木琢也、エウレル、三浦知良
6年目のJリーグでV川崎は初めてアウェイで開幕戦を迎える。カズは先発出場し、柱谷は6年連続のスタメン出場を果たした。
平塚は日本でのラストシーズンとなる中田英寿が先発。すると、その中田を含めた平塚が4ゴールを記録し、V川崎は大敗した。
◆1999年3月6日(平成11年)
柏レイソル 1-0 京都パープルサンガ
[日立柏サッカー場]
44分:加藤望(柏レイソル)
【京都】
GK:松永成立
DF:鈴木健仁、大嶽直人、佐藤尽、戸倉健一郎
MF:シジクレイ、森岡茂、三浦文丈、シーラス
FW:光岡眞矢、黒崎比差支
7年目のJリーグ。カズはクロアチアのディナモ・ザグレブ(当時はクロアチア・ザグレブ)に所属しており、開幕戦は不出場。シーズン途中に加入した京都の開幕戦をピックアップ。カズはこの年の7月に京都に加入した。
カズは出場していない京都の開幕戦だが、80分には現在ガンバ大阪でプレーする遠藤保仁が森岡と交代して出場している。
◆2000年3月11日(平成12年)
ジェフユナイテッド市原 6-1 京都パープルサンガ
[市原臨海競技場]
6分:バロン(ジェフユナイテッド市原)
20分:バロン(ヴェルディ川崎)
61分:中田一三(ジェフユナイテッド市原)
67分:バロン(ジェフユナイテッド市原)
72分:三浦知良(京都パープルサンガ)
85分:クラウジオ(ジェフユナイテッド市原)
85分:クラウジオ(ジェフユナイテッド市原)
【京都】
GK:松永成立
DF:大嶽直人、手島和希、辻本茂輝
MF:中村忠、遠藤保仁、野口裕司、宮崎健治、松川友明
FW:ヘジス、三浦知良
試合は市原の助っ人FWバロンがハットトリックの活躍を見せるなど、6-1で大勝。カズはこの試合で一矢報いるゴールを記録。カズにとって2度目の開幕戦ゴールとなった。
◆2001年3月10日(平成13年)
横浜F・マリノス 0-1 ヴィッセル神戸
[横浜国際総合競技場]
93分:布部陽功(ヴィッセル神戸)
【神戸】
GK:掛川誠
DF:鈴木健仁、シジクレイ、土屋征夫
MF:サントス、望月重良、吉村光示、松尾直人、ダニエル
FW:布部陽功、三浦知良
9年目のJリーグ、カズは新天地に神戸を選び、開幕戦にも先発出場を果たす。
対戦相手は、1993年の開幕以来となる横浜FM。17分に警告を受けるも、ゴールは奪えず。試合は当時あった延長戦で布部がゴールし、神戸が勝利した。
◆2002年3月3日(平成14年)
清水エスパルス 1-0 ヴィッセル神戸
[日本平スタジアム]
93分:バロン(清水エスパルス)
【神戸】
GK:掛川誠
DF:土屋征夫、シジクレイ、北本久仁衛
MF:岡野雅行、望月重良、アタリバ、西谷正也
FW:播戸竜二、三浦知良、城彰二
10年目のJリーグもカズは開幕戦に先発出場。また、チームメイトには日本代表でもプレーした岡野雅行や城彰二がおり、ともに先発出場している。
試合は90分間を0-0で終えると、延長前半に京都時代の開幕戦で煮え湯を飲まされたバロンがVゴールを記録。清水が勝利している。
◆2003年3月22日(平成15年)
セレッソ大阪 0-1 ヴィッセル神戸
[長居スタジアム]
16分:オゼアス(ヴィッセル神戸)
【神戸】
GK:掛川誠
DF:吉村光示、シジクレイ、土屋征夫、菅原智
MF:佐伯直哉、山口貴之、アリソン、薮田光教
FW:播戸竜二、オゼアス
11年目のJリーグの開幕戦はカズにとって初の出来事。Jリーグクラブ所属時は、開幕戦で常に先発していたカズだったが、この年はベンチスタートとなった。
チームはオゼアスのゴールを守り切り、C大阪に勝利。さらに、カズは出番が回って来ず、ベンチに座ったまま開幕戦を終えた。
◆2004年3月13日(平成16年)
ヴィッセル神戸 2-1 ジェフユナイテッド市原
[神戸ウイングスタジアム]
6分:斎藤大輔(ジェフユナイテッド市原)
77分:北本久仁衛(ヴィッセル神戸)
80分:和多田充寿(ヴィッセル神戸)
【神戸】
GK:掛川誠
DF:朴康造、土屋征夫、北本久仁衛、ホージェル
MF:坪内秀介、小島宏美、薮田光教、藤本主税
FW:三浦知良、イルハン
12年目のJリーグ。カズは2シーズンぶりに開幕戦で先発出場を果たす。なお、2トップを組んだ相手は、2002年の日韓ワールドカップで活躍し、イケメンとして人気を博したトルコ代表FWイルハンだった。
試合は市原に先制される展開となると、58分にカズは播戸竜二と途中交代。開幕戦での途中交代は初のことだった。なお、北本、和多田のゴールで神戸が逆転勝利を収めている。
◆2005年3月6日(平成17年)
ヴィッセル神戸 3-1 セレッソ大阪
[神戸ウイングスタジアム]
6分:薮田光教(ヴィッセル神戸)
55分:黒部光昭(セレッソ大阪)
68分:三浦知良(ヴィッセル神戸)
89分:ホルヴィ(ヴィッセル神戸)
【神戸】
GK:掛川誠
DF:北本久仁衛、室井市衛、ホージェル
MF:菅原智、ホルヴィ、朴康造、薮田光教、三浦淳宏
FW:播戸竜二、三浦知良
13年目のJリーグもカズは開幕戦に先発出場。播戸と2トップを形成。そのほか、現在は神戸のスポーツダイレクターを務める三浦淳宏も先発した。
試合は神戸が先制するもC大阪が追いつく展開に。すると68分、カズが自身3度目の開幕戦ゴールを記録し勝ち越しに成功。さらにホルヴィがダメ押しし、3-1で勝利を収めた。しかし、チームはその後低迷し監督交代の末に構想外に。シーズン途中に現在も所属する横浜FCへと移籍することとなる。
◆2006年3月4日(平成18年)
愛媛FC 1-0 横浜FC
[愛媛県総合運動公園陸上競技場]
88分:猿田浩得(愛媛FC)
【横浜FC】
GK:菅野孝憲
DF:金澤大将、トゥイード、鄭容臺、中島崇典
MF:山口素弘、吉野智行、北村知隆、アウグスト
FW:三浦知良、城彰二
試合はこう着状態のまま終盤を迎えると88分に猿田にゴールを許し、そのまま終了。新天地での開幕戦は黒星に終わった。なお、このシーズンで横浜FCはJ1に昇格した。
◆2007年3月3日(平成19年)
浦和レッズ 2-1 横浜FC
[埼玉スタジアム2002]
25分:オウンゴール(浦和レッズ)
44分:久保竜彦(横浜FC)
85分:永井雄一郎(浦和レッズ)
【横浜FC】
GK:菅野孝憲
DF:小野智吉、早川知伸、小村徳男、和田拓三
MF:山口素弘、藪田光教、奥大介、鄭容臺、滝澤邦彦
FW:久保竜彦
15年目のJリーグは再びJ1で迎えたカズ。しかし、この試合ではベンチ入りを果たしたものの、出場機会がなかった。
浦和を相手にオウンゴールで失点すると、44分に記憶に残るゴールが。“ドラゴン”の愛称でも知られる久保竜彦がハーフウェイライン付近から強烈なロングシュートを突き刺した。試合は、2-1で浦和が勝利している。なお、このシーズン横浜FCは1年でJ2に降格している。
◆2008年3月9日(平成20年)
徳島ヴォルティス 0-2 横浜FC
[鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム]
36分:山田卓也(横浜FC)
62分:アンデルソン(横浜FC)
【横浜FC】
GK:小山健二
DF:中田洋介、吉本岳史、八田康介、三浦淳宏
MF:山田卓也、エリゼウ、根占真伍、滝澤邦彦、長谷川太郎
FW:アンデルソン
16年目のJリーグはJ2で迎えた。しかし、カズは開幕戦のメンバー外に。ヴィッセル神戸時代以来、2度目の開幕戦に絡まないシーズンとなった。
試合は山田、アンデルソンのゴールで0-2で勝利。監督は、V川崎時代の同僚でもある都並敏史が務めていた。なお、シーズンを通しては30試合に出場し、MFでのプレーが増えていた。
◆2009年3月8日(平成21年)
湘南ベルマーレ 2-1 横浜FC
[平塚競技場]
23分:阿部吉朗(湘南ベルマーレ)
53分:アジエル(湘南ベルマーレ)
89分:西田剛(横浜FC)
【横浜FC】
GK:岩丸史也
DF:田中輝和、早川知伸、戸川健太、吉田正樹
MF:三浦淳宏、須藤右介、加藤大志、片山奨典
FW:池元友樹、難波宏明
17年目のJリーグ開幕は、カズはベンチ入りを果たす。アウェイでの湘南戦となり、V川崎時代から何度も開幕戦で対戦した相手となった。
カズは1点ビハインドの50分に池元に代わって出場。開幕戦に出場したのは、2006年以来3年ぶりとなった。しかし、チームは2-1で敗戦している。
◆2010年3月7日(平成22年)
横浜FC 2-0 ギラヴァンツ北九州
[ニッパツ三ツ沢球技場]
27分:髙地系治(横浜FC)
39分:髙地系治(横浜FC)
【横浜FC】
GK:シュナイダー潤之介
DF:柳沢将之、金裕晋、渡邉将基、田中輝和
MF:小野智吉、シルビーニョ、寺田紳一、髙地系治
FW:大黒将志、サーレス
18年目のJリーグ開幕もカズはベンチ入り。ホームでの開幕戦を迎えた。試合は前半から横浜FCが押し込む展開となり、髙地の2ゴールで2点リード。カズは78分に大黒と交代でピッチに入り、2年連続の開幕戦出場を果たした。試合は2-0で勝利している。
◆2011年3月6日(平成23年)
横浜FC 1-2 カターレ富山
[ニッパツ三ツ沢球技場]
17分:藤田祥史(横浜FC)
32分:苔口卓也(カターレ富山)
17分:黒部光昭(カターレ富山)
【横浜FC】
GK:関憲太郎
DF:柳沢将之、飯尾和也、中野洋司、宮崎智彦
MF:ファビーニョ、カイオ、藤田優人、佐藤謙介
FW:難波宏明、藤田祥史
19年目のJリーグ開幕戦もカズはベンチスタート。2年連続でホームで開幕を迎えることとなった。
この試合では、現在も横浜FCでプレーする佐藤謙介がスタメン出場。試合は藤田のゴールで先制するも、苔口のゴールで同点に。すると同点で迎えた66分に、佐藤に代わってカズが登場。しかし、黒部にゴールを許し、1-2で敗戦となった。
◆2012年3月4日(平成24年)
水戸ホーリーホック 2-1 横浜FC
[ケーズデンキスタジアム水戸]
10分:大久保哲哉(横浜FC)
42分:小澤司(水戸ホーリーホック)
69分:島田祐輝(水戸ホーリーホック)
【横浜FC】
GK:関憲太郎
DF:杉山新、渡邉将基、ペ・スンジン、阿部巧
MF:ホベルト、中里崇宏、内田智也、野崎陽介
FW:難波宏明、大久保哲哉
20年目と節目を迎えたJリーグ。しかし、その開幕戦のメンバーにカズの名前はなかった。
このシーズンは、フットサルの全国リーグ・Fリーグのエスポラーダ北海道の一員としてプレーしたカズ。開幕戦には出場できず、チームもアウェイで敗戦。カズ自身もシーズンを通して14試合の出場にとどまっていた。
なお、同年にタイで行われたフットサル・ワールドカップに日本代表として出場している。
◆2013年3月3日(平成25年)
FC岐阜 0-2 横浜FC
[岐阜メモリアルセンター長良川競技場]
80分:野崎陽介(横浜FC)
86分:内田智也(横浜FC)
【横浜FC】
GK:柴崎貴広
DF:市村篤司、ペ・スンジン、野上結貴、西嶋弘之
MF:松下裕樹、寺田紳一、内田智也、中里崇宏
FW:武岡優斗、大久保哲哉
21年目のJリーグ開幕戦に、カズはベンチ入りを果たす。2年ぶりの出場も期待される中、試合はゴールレスのまま終盤へ。
すると80分に野崎、86分に内田が得点。2点リードすると、88分にカズが内田に代わってピッチへと登場。チームは0-2で勝利した。
◆2014年3月2日(平成26年)
横浜FC 0-0 愛媛FC
[ニッパツ三ツ沢球技場]
【横浜FC】
GK:南雄太
DF:小池純輝、ドウグラス、野上結貴、中島崇典
MF:寺田紳一、松下年宏、小野瀬康介、内田智也、飯尾一慶
FW:パク・ソンホ
22年目のJリーグ開幕戦では、カズは再びベンチ外となってしまう。なお、チームは0-0のゴールレスドローに終わった。
チームが変革の年を迎える中、このシーズンのカズは2試合の出場に留まり、キャリア最少の出場数となった。
◆2015年3月8日(平成27年)
ザスパクサツ群馬 0-1 横浜FC
[正田醤油スタジアム群馬]
9分:大久保哲哉(横浜FC)
【横浜FC】
GK:南雄太
DF:市村篤司、野上結貴、パク・テホン、中島崇典
MF:中里崇宏、寺田紳一、松下年宏、小野瀬康介
FW:大久保哲哉、三浦知良
23年目のJリーグ。カズが開幕戦のスターティングメンバーに復帰した。48歳での開幕戦先発出場は史上最年長。カズにとっては2006年以来、9年ぶりの開幕スタメンとなった。
試合は早々に大久保が決めたゴールを守り切り、0-1で横浜FCが勝利。カズも65分までプレーした。
◆2016年2月28日(平成28年)
横浜FC 0-1 カマタマーレ讃岐
[ニッパツ三ツ沢球技場]
74分:仲間隼斗(カマタマーレ讃岐)
【横浜FC】
GK:南雄太
DF:市村篤司、野上結貴、西河翔吾
MF:田所諒、中里崇宏、寺田紳一、藤井悠太、松下年宏
FW:津田知宏、大久保哲哉
24年目のJリーグ開幕戦は、カズはベンチスタート。前年からチームを率いるミロシュ・ルス監督の下でプレーした。
試合はこう着状態のまま終盤にさしかかろうとした74分に仲間がゴールし讃岐が先制。カズは83分に中里に代わって出場も、ゴールを奪えず、チームは0-1で敗れた。
◆2017年2月26日(平成29年)
横浜FC 1-0 松本山雅FC
[ニッパツ三ツ沢球技場]
16分:野村直輝(横浜FC)
【横浜FC】
GK:南雄太
DF:藤井悠太、カルフィン・ヨン・ア・ピン、西河翔吾、田所諒
MF:佐藤謙介、中里崇宏、ジョン・チュングン、野村直輝
FW:イバ、三浦知良
25年目の節目のシーズンを迎えたJリーグ開幕戦、カズは自身50歳の誕生日に、2年ぶりにスタメン出場を果たす。今もエースとして活躍するFWイバと2トップを形成した。
試合は16分に野村のゴールで横浜FCが先制。カズは65分までピッチに立ち、津田と交代した。試合は1-0で横浜FCが逃げ切っている。
なお、2017年3月12日のザスパクサツ群馬戦でゴールを記録し、50歳と14日に最年長ゴール記録を更新。これはギネス記録にも認定されている。
◆2018年2月25日(平成30年)
横浜FC 0-0 松本山雅FC
[ニッパツ三ツ沢球技場]
【横浜FC】
GK:南雄太
DF:藤井悠太、渡邉将基、カルフィン・ヨン・ア・ピン、武田英二郎
MF:佐藤謙介、中里崇宏、渡邊一仁、野村直輝
FW:イバ、ジョン・チュングン
26年目のJリーグ、カズの誕生日前日の開幕戦はベンチスタートとなった。
2年連続で松本との開幕戦となった横浜FCだったが、この試合はこう着状態が続きゴールが生まれない。緊迫した試合の中、カズの出番はなく、試合も0-0のゴールレスドローに終わった。
◆2019年2月24日(平成31年)
V・ファーレン長崎 vs 横浜FC
[トランスコスモススタジアム長崎]
27年目、そして平成最後のJリーグが開幕する。誕生日を2日後に控えるカズは、51歳。自身の最年長記録を更新するか、注目が集まる。
昭和に生まれ、サッカーを始めたカズ。平成5年のJリーグ最初のゲームに先発したカズは、平成最後の開幕戦に出場する可能性もある。Jリーグ、そして平成とともに歩んできたカズのサッカー人生。久々のカズダンスを開幕戦で見たいものだ。
2019年5月1日からは新元号となり、「平成」のJリーグ開幕は今シーズンが最後。そして、1993年に行われた“Jリーグ”の開幕戦にも出場した選手がいる。それが、“キング・カズ”こと三浦知良(横浜FC)だ。
◆カズは開幕戦18試合に出場
(C)J.LEAGUE PHOTOS
24試合中18試合出場
(先発13試合/途中出場5試合)
1993年の最初の開幕ゲームに先発出場しているカズは、これまでの26年間のうち、セリエAのジェノア、クロアチアのクロアチア・ザグレブに移籍していた2シーズンを除く24試合に出場の可能性があった。
その中で、カズは13試合に先発出場。5試合に途中出場し、出番がなかった試合、メンバー外となった試合は6試合ある。
海外移籍期間を除くと、カズは1993年から2002年までの8年間で開幕スタメン起用。初めて先発を外れたのは、2003年のヴィッセル神戸時代には初めてベンチスタートとなった。なお、この試合は途中出場もなく、初めて開幕戦のピッチにカズが立たなかったシーズンとなった。
◆開幕ゴールはわずか「3」
(C)J.LEAGUE PHOTOS
Jリーグで得点王も獲得し、多くのゴールを記録してきたカズだが、開幕戦18試合で記録したゴールはわずかに「3」と意外な成績となっている。
開幕での初ゴールは1996年。京都パープルサンガ戦に先発したカズは、自身初となる開幕戦でのゴールを記録。この試合の決勝点となった。
なお、その後は、京都時代の2000年、神戸時代の2005年にゴールを記録。いずれも先発した試合だった。
◆勝率は意外な結果に…
(C)J.LEAGUE PHOTOS
26回の開幕戦のうち、24回を選手として経験。その間のチームの開幕戦成績は、11勝3分け12敗と負け越している。
そのうち、カズは18試合に絡んでおり、出場した試合の勝敗は9勝9敗と五分の成績だ。
先発した試合に限れば、7勝6敗と勝ち越し。横浜FCに加入してからは出場試合で4勝4敗と五分。チームとしては、5勝2分け6敗となっている。
以下、キング・カズのサッカー人生と共に、26年間のJリーグ開幕戦(カズが所属チームに限る)をデータで振り返ろう。
◆1993年5月15日(平成5年)
ヴェルディ川崎 1-2 横浜マリノス
[国立霞ヶ丘競技場]
19分:マイヤー(ヴェルディ川崎)
48分:エバートン(横浜マリノス)
59分:ディアス(横浜マリノス)
【V川崎】
GK:菊池新吉
DF:中村忠、ペレイラ、加藤久、都並敏史
MF:柱谷哲二、ハンセン、ラモス瑠偉
FW:マイヤー、武田修宏、三浦知良
背番号11を着けたカズは、Jリーグの開幕戦に先発出場。かつての読売サッカークラブ(ヴェルディ川崎)と日産自動車サッカー部(横浜マリノス)の対戦となった。
スタジアムには59,626人の大観衆が集結。試合は、V川崎のマイヤーがファーストゴールを記録するも、横浜Mがエバートン、ディアスのゴールで逆転勝利。カズはフル出場を果たすも、ゴールを決めることはできなかった。
◆1994年3月12日(平成6年)
ヴェルディ川崎 5-1 ベルマーレ平塚
[国立霞ヶ丘競技場]
2分:武田修宏(ヴェルディ川崎)
19分:ビスマルク(ヴェルディ川崎)
30分:ビスマルク(ヴェルディ川崎)
39分:北澤豪(ヴェルディ川崎)
50分:野口幸司(ベルマーレ平塚)
68分:柱谷哲二(ヴェルディ川崎)
【V川崎】
GK:藤川孝幸
DF:柱谷哲二、石川康、ペレイラ、パウロ
MF:加藤善之、ラモス瑠偉、北澤豪、ビスマルク
FW:武田修宏、三浦知良
カズは2年連続で開幕戦にスタメン出場。ラモス瑠偉や武田、北澤、柱谷、ペレイラとともに2年連続で開幕戦に出場した。
5万人を超える観客の中、V川崎は武田のゴールで先制。すると、このシーズンから加入したビスマルクが2ゴールの活躍を見せるなど5-1で大勝した。カズは、このシーズンも開幕戦でのゴールを奪えていない。なお、シーズン途中にセリエAのジェノアへと移籍している。
◆1995年3月18日(平成7年)
ヴェルディ川崎 0-0(7 PK 6) ベルマーレ平塚
[国立霞ヶ丘競技場]
【V川崎】
GK:藤川孝幸
DF:石川康、ペレイラ、中村忠
MF:ラモス瑠偉、北澤豪、長谷部茂利、ビスマルク、柱谷哲二
FW:アルシンド、武田修宏
Getty Images
カズは1994年のシーズン途中にセリエAのジェノアへと移籍。1995年の開幕戦は、ジェノアに所属していたためにカズの出場は当然なかった。なお、試合は現在は廃止されているPK戦の末にV川崎が勝利している。なお、カズはNICOSシリーズ(2ndステージ)からV川崎に復帰。26試合に出場し23ゴールを記録し、得点ランキングでも5位に入った。
◆1996年3月16日(平成8年)
ヴェルディ川崎 1-0 京都パープルサンガ
[等々力陸上競技場]
34分:三浦知良(ヴェルディ川崎)
【V川崎】
GK:菊池新吉
DF:石川康、戸倉健一郎
MF:カイコ、柱谷哲二、ラモス瑠偉、ビスマルク、北澤豪、林健太郎
FW:三浦知良、ドニゼッチ
4年目のJリーグ開幕戦ではカズが先発出場。ちなみに、柱谷、ラモス瑠偉は4年連続で開幕戦に出場している。
試合は34分、カズが開幕戦で初ゴールを記録。試合も1-0でV川崎が勝利した。なお、このシーズンはカズが23ゴールを記録して得点王のタイトルを獲得している。
◆1997年4月12日(平成9年)
ヴェルディ川崎 0-2 ジェフユナイテッド市原
[等々力陸上競技場]
46分:中西永輔(ジェフユナイテッド市原)
76分:松原良香(ジェフユナイテッド市原)
【V川崎】
GK:大石尚哉
DF:柱谷哲二、石川康、菊池利三、白井博幸
MF:三浦泰年、石塚啓次、前園真聖、北澤豪
FW:三浦知良、マグロン
5年目のJリーグもカズは開幕戦に先発出場。また、柱谷は5年連続スタメン出場を果たしている。
このシーズンは開幕戦で0-2と敗戦。チームも年間順位で15位と低迷すると、カズ自身もケガなどの影響もあり14試合に出場し4ゴールと振るわなかった。
◆1998年3月21日(平成10年)
ベルマーレ平塚 4-1 ヴェルディ川崎
[平塚競技場]
16分:岩元洋成(ベルマーレ平塚)
21分:高木琢也(ヴェルディ川崎)
26分:中田英寿(ベルマーレ平塚)
58分:外池大亮(ベルマーレ平塚)
85分:クラウジオ(ベルマーレ平塚)
【V川崎】
GK:本並健治
DF:柱谷哲二、林健太郎、エンリケ
MF:北澤豪、モアシール、前園真聖、三浦泰年
FW:高木琢也、エウレル、三浦知良
6年目のJリーグでV川崎は初めてアウェイで開幕戦を迎える。カズは先発出場し、柱谷は6年連続のスタメン出場を果たした。
平塚は日本でのラストシーズンとなる中田英寿が先発。すると、その中田を含めた平塚が4ゴールを記録し、V川崎は大敗した。
◆1999年3月6日(平成11年)
柏レイソル 1-0 京都パープルサンガ
[日立柏サッカー場]
44分:加藤望(柏レイソル)
【京都】
GK:松永成立
DF:鈴木健仁、大嶽直人、佐藤尽、戸倉健一郎
MF:シジクレイ、森岡茂、三浦文丈、シーラス
FW:光岡眞矢、黒崎比差支
7年目のJリーグ。カズはクロアチアのディナモ・ザグレブ(当時はクロアチア・ザグレブ)に所属しており、開幕戦は不出場。シーズン途中に加入した京都の開幕戦をピックアップ。カズはこの年の7月に京都に加入した。
カズは出場していない京都の開幕戦だが、80分には現在ガンバ大阪でプレーする遠藤保仁が森岡と交代して出場している。
◆2000年3月11日(平成12年)
ジェフユナイテッド市原 6-1 京都パープルサンガ
[市原臨海競技場]
6分:バロン(ジェフユナイテッド市原)
20分:バロン(ヴェルディ川崎)
61分:中田一三(ジェフユナイテッド市原)
67分:バロン(ジェフユナイテッド市原)
72分:三浦知良(京都パープルサンガ)
85分:クラウジオ(ジェフユナイテッド市原)
85分:クラウジオ(ジェフユナイテッド市原)
【京都】
GK:松永成立
DF:大嶽直人、手島和希、辻本茂輝
MF:中村忠、遠藤保仁、野口裕司、宮崎健治、松川友明
FW:ヘジス、三浦知良
(C)J.LEAGUE PHOTOS
8年目のJリーグ。カズは2年ぶりに開幕戦に出場する。この試合では、V川崎時代の同僚であった中村も先発。また、遠藤も先発出場している。試合は市原の助っ人FWバロンがハットトリックの活躍を見せるなど、6-1で大勝。カズはこの試合で一矢報いるゴールを記録。カズにとって2度目の開幕戦ゴールとなった。
◆2001年3月10日(平成13年)
横浜F・マリノス 0-1 ヴィッセル神戸
[横浜国際総合競技場]
93分:布部陽功(ヴィッセル神戸)
【神戸】
GK:掛川誠
DF:鈴木健仁、シジクレイ、土屋征夫
MF:サントス、望月重良、吉村光示、松尾直人、ダニエル
FW:布部陽功、三浦知良
9年目のJリーグ、カズは新天地に神戸を選び、開幕戦にも先発出場を果たす。
対戦相手は、1993年の開幕以来となる横浜FM。17分に警告を受けるも、ゴールは奪えず。試合は当時あった延長戦で布部がゴールし、神戸が勝利した。
◆2002年3月3日(平成14年)
清水エスパルス 1-0 ヴィッセル神戸
[日本平スタジアム]
93分:バロン(清水エスパルス)
【神戸】
GK:掛川誠
DF:土屋征夫、シジクレイ、北本久仁衛
MF:岡野雅行、望月重良、アタリバ、西谷正也
FW:播戸竜二、三浦知良、城彰二
10年目のJリーグもカズは開幕戦に先発出場。また、チームメイトには日本代表でもプレーした岡野雅行や城彰二がおり、ともに先発出場している。
試合は90分間を0-0で終えると、延長前半に京都時代の開幕戦で煮え湯を飲まされたバロンがVゴールを記録。清水が勝利している。
◆2003年3月22日(平成15年)
セレッソ大阪 0-1 ヴィッセル神戸
[長居スタジアム]
16分:オゼアス(ヴィッセル神戸)
【神戸】
GK:掛川誠
DF:吉村光示、シジクレイ、土屋征夫、菅原智
MF:佐伯直哉、山口貴之、アリソン、薮田光教
FW:播戸竜二、オゼアス
11年目のJリーグの開幕戦はカズにとって初の出来事。Jリーグクラブ所属時は、開幕戦で常に先発していたカズだったが、この年はベンチスタートとなった。
チームはオゼアスのゴールを守り切り、C大阪に勝利。さらに、カズは出番が回って来ず、ベンチに座ったまま開幕戦を終えた。
◆2004年3月13日(平成16年)
ヴィッセル神戸 2-1 ジェフユナイテッド市原
[神戸ウイングスタジアム]
6分:斎藤大輔(ジェフユナイテッド市原)
77分:北本久仁衛(ヴィッセル神戸)
80分:和多田充寿(ヴィッセル神戸)
【神戸】
GK:掛川誠
DF:朴康造、土屋征夫、北本久仁衛、ホージェル
MF:坪内秀介、小島宏美、薮田光教、藤本主税
FW:三浦知良、イルハン
12年目のJリーグ。カズは2シーズンぶりに開幕戦で先発出場を果たす。なお、2トップを組んだ相手は、2002年の日韓ワールドカップで活躍し、イケメンとして人気を博したトルコ代表FWイルハンだった。
試合は市原に先制される展開となると、58分にカズは播戸竜二と途中交代。開幕戦での途中交代は初のことだった。なお、北本、和多田のゴールで神戸が逆転勝利を収めている。
◆2005年3月6日(平成17年)
ヴィッセル神戸 3-1 セレッソ大阪
[神戸ウイングスタジアム]
6分:薮田光教(ヴィッセル神戸)
55分:黒部光昭(セレッソ大阪)
68分:三浦知良(ヴィッセル神戸)
89分:ホルヴィ(ヴィッセル神戸)
【神戸】
GK:掛川誠
DF:北本久仁衛、室井市衛、ホージェル
MF:菅原智、ホルヴィ、朴康造、薮田光教、三浦淳宏
FW:播戸竜二、三浦知良
13年目のJリーグもカズは開幕戦に先発出場。播戸と2トップを形成。そのほか、現在は神戸のスポーツダイレクターを務める三浦淳宏も先発した。
試合は神戸が先制するもC大阪が追いつく展開に。すると68分、カズが自身3度目の開幕戦ゴールを記録し勝ち越しに成功。さらにホルヴィがダメ押しし、3-1で勝利を収めた。しかし、チームはその後低迷し監督交代の末に構想外に。シーズン途中に現在も所属する横浜FCへと移籍することとなる。
◆2006年3月4日(平成18年)
愛媛FC 1-0 横浜FC
[愛媛県総合運動公園陸上競技場]
88分:猿田浩得(愛媛FC)
【横浜FC】
GK:菅野孝憲
DF:金澤大将、トゥイード、鄭容臺、中島崇典
MF:山口素弘、吉野智行、北村知隆、アウグスト
FW:三浦知良、城彰二
(C)J.LEAGUE PHOTOS
14年目のJリーグは、カズにとって初のJ2の開幕戦となった。2トップは神戸時代にもコンビを組み、日本代表でもともにプレーした城彰二だった。試合はこう着状態のまま終盤を迎えると88分に猿田にゴールを許し、そのまま終了。新天地での開幕戦は黒星に終わった。なお、このシーズンで横浜FCはJ1に昇格した。
◆2007年3月3日(平成19年)
浦和レッズ 2-1 横浜FC
[埼玉スタジアム2002]
25分:オウンゴール(浦和レッズ)
44分:久保竜彦(横浜FC)
85分:永井雄一郎(浦和レッズ)
【横浜FC】
GK:菅野孝憲
DF:小野智吉、早川知伸、小村徳男、和田拓三
MF:山口素弘、藪田光教、奥大介、鄭容臺、滝澤邦彦
FW:久保竜彦
15年目のJリーグは再びJ1で迎えたカズ。しかし、この試合ではベンチ入りを果たしたものの、出場機会がなかった。
浦和を相手にオウンゴールで失点すると、44分に記憶に残るゴールが。“ドラゴン”の愛称でも知られる久保竜彦がハーフウェイライン付近から強烈なロングシュートを突き刺した。試合は、2-1で浦和が勝利している。なお、このシーズン横浜FCは1年でJ2に降格している。
◆2008年3月9日(平成20年)
徳島ヴォルティス 0-2 横浜FC
[鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム]
36分:山田卓也(横浜FC)
62分:アンデルソン(横浜FC)
【横浜FC】
GK:小山健二
DF:中田洋介、吉本岳史、八田康介、三浦淳宏
MF:山田卓也、エリゼウ、根占真伍、滝澤邦彦、長谷川太郎
FW:アンデルソン
16年目のJリーグはJ2で迎えた。しかし、カズは開幕戦のメンバー外に。ヴィッセル神戸時代以来、2度目の開幕戦に絡まないシーズンとなった。
試合は山田、アンデルソンのゴールで0-2で勝利。監督は、V川崎時代の同僚でもある都並敏史が務めていた。なお、シーズンを通しては30試合に出場し、MFでのプレーが増えていた。
◆2009年3月8日(平成21年)
湘南ベルマーレ 2-1 横浜FC
[平塚競技場]
23分:阿部吉朗(湘南ベルマーレ)
53分:アジエル(湘南ベルマーレ)
89分:西田剛(横浜FC)
【横浜FC】
GK:岩丸史也
DF:田中輝和、早川知伸、戸川健太、吉田正樹
MF:三浦淳宏、須藤右介、加藤大志、片山奨典
FW:池元友樹、難波宏明
17年目のJリーグ開幕は、カズはベンチ入りを果たす。アウェイでの湘南戦となり、V川崎時代から何度も開幕戦で対戦した相手となった。
カズは1点ビハインドの50分に池元に代わって出場。開幕戦に出場したのは、2006年以来3年ぶりとなった。しかし、チームは2-1で敗戦している。
◆2010年3月7日(平成22年)
横浜FC 2-0 ギラヴァンツ北九州
[ニッパツ三ツ沢球技場]
27分:髙地系治(横浜FC)
39分:髙地系治(横浜FC)
【横浜FC】
GK:シュナイダー潤之介
DF:柳沢将之、金裕晋、渡邉将基、田中輝和
MF:小野智吉、シルビーニョ、寺田紳一、髙地系治
FW:大黒将志、サーレス
18年目のJリーグ開幕もカズはベンチ入り。ホームでの開幕戦を迎えた。試合は前半から横浜FCが押し込む展開となり、髙地の2ゴールで2点リード。カズは78分に大黒と交代でピッチに入り、2年連続の開幕戦出場を果たした。試合は2-0で勝利している。
◆2011年3月6日(平成23年)
横浜FC 1-2 カターレ富山
[ニッパツ三ツ沢球技場]
17分:藤田祥史(横浜FC)
32分:苔口卓也(カターレ富山)
17分:黒部光昭(カターレ富山)
【横浜FC】
GK:関憲太郎
DF:柳沢将之、飯尾和也、中野洋司、宮崎智彦
MF:ファビーニョ、カイオ、藤田優人、佐藤謙介
FW:難波宏明、藤田祥史
19年目のJリーグ開幕戦もカズはベンチスタート。2年連続でホームで開幕を迎えることとなった。
この試合では、現在も横浜FCでプレーする佐藤謙介がスタメン出場。試合は藤田のゴールで先制するも、苔口のゴールで同点に。すると同点で迎えた66分に、佐藤に代わってカズが登場。しかし、黒部にゴールを許し、1-2で敗戦となった。
◆2012年3月4日(平成24年)
水戸ホーリーホック 2-1 横浜FC
[ケーズデンキスタジアム水戸]
10分:大久保哲哉(横浜FC)
42分:小澤司(水戸ホーリーホック)
69分:島田祐輝(水戸ホーリーホック)
【横浜FC】
GK:関憲太郎
DF:杉山新、渡邉将基、ペ・スンジン、阿部巧
MF:ホベルト、中里崇宏、内田智也、野崎陽介
FW:難波宏明、大久保哲哉
20年目と節目を迎えたJリーグ。しかし、その開幕戦のメンバーにカズの名前はなかった。
このシーズンは、フットサルの全国リーグ・Fリーグのエスポラーダ北海道の一員としてプレーしたカズ。開幕戦には出場できず、チームもアウェイで敗戦。カズ自身もシーズンを通して14試合の出場にとどまっていた。
なお、同年にタイで行われたフットサル・ワールドカップに日本代表として出場している。
◆2013年3月3日(平成25年)
FC岐阜 0-2 横浜FC
[岐阜メモリアルセンター長良川競技場]
80分:野崎陽介(横浜FC)
86分:内田智也(横浜FC)
【横浜FC】
GK:柴崎貴広
DF:市村篤司、ペ・スンジン、野上結貴、西嶋弘之
MF:松下裕樹、寺田紳一、内田智也、中里崇宏
FW:武岡優斗、大久保哲哉
21年目のJリーグ開幕戦に、カズはベンチ入りを果たす。2年ぶりの出場も期待される中、試合はゴールレスのまま終盤へ。
すると80分に野崎、86分に内田が得点。2点リードすると、88分にカズが内田に代わってピッチへと登場。チームは0-2で勝利した。
◆2014年3月2日(平成26年)
横浜FC 0-0 愛媛FC
[ニッパツ三ツ沢球技場]
【横浜FC】
GK:南雄太
DF:小池純輝、ドウグラス、野上結貴、中島崇典
MF:寺田紳一、松下年宏、小野瀬康介、内田智也、飯尾一慶
FW:パク・ソンホ
22年目のJリーグ開幕戦では、カズは再びベンチ外となってしまう。なお、チームは0-0のゴールレスドローに終わった。
チームが変革の年を迎える中、このシーズンのカズは2試合の出場に留まり、キャリア最少の出場数となった。
◆2015年3月8日(平成27年)
ザスパクサツ群馬 0-1 横浜FC
[正田醤油スタジアム群馬]
9分:大久保哲哉(横浜FC)
【横浜FC】
GK:南雄太
DF:市村篤司、野上結貴、パク・テホン、中島崇典
MF:中里崇宏、寺田紳一、松下年宏、小野瀬康介
FW:大久保哲哉、三浦知良
23年目のJリーグ。カズが開幕戦のスターティングメンバーに復帰した。48歳での開幕戦先発出場は史上最年長。カズにとっては2006年以来、9年ぶりの開幕スタメンとなった。
試合は早々に大久保が決めたゴールを守り切り、0-1で横浜FCが勝利。カズも65分までプレーした。
◆2016年2月28日(平成28年)
横浜FC 0-1 カマタマーレ讃岐
[ニッパツ三ツ沢球技場]
74分:仲間隼斗(カマタマーレ讃岐)
【横浜FC】
GK:南雄太
DF:市村篤司、野上結貴、西河翔吾
MF:田所諒、中里崇宏、寺田紳一、藤井悠太、松下年宏
FW:津田知宏、大久保哲哉
24年目のJリーグ開幕戦は、カズはベンチスタート。前年からチームを率いるミロシュ・ルス監督の下でプレーした。
試合はこう着状態のまま終盤にさしかかろうとした74分に仲間がゴールし讃岐が先制。カズは83分に中里に代わって出場も、ゴールを奪えず、チームは0-1で敗れた。
◆2017年2月26日(平成29年)
横浜FC 1-0 松本山雅FC
[ニッパツ三ツ沢球技場]
16分:野村直輝(横浜FC)
【横浜FC】
GK:南雄太
DF:藤井悠太、カルフィン・ヨン・ア・ピン、西河翔吾、田所諒
MF:佐藤謙介、中里崇宏、ジョン・チュングン、野村直輝
FW:イバ、三浦知良
25年目の節目のシーズンを迎えたJリーグ開幕戦、カズは自身50歳の誕生日に、2年ぶりにスタメン出場を果たす。今もエースとして活躍するFWイバと2トップを形成した。
試合は16分に野村のゴールで横浜FCが先制。カズは65分までピッチに立ち、津田と交代した。試合は1-0で横浜FCが逃げ切っている。
なお、2017年3月12日のザスパクサツ群馬戦でゴールを記録し、50歳と14日に最年長ゴール記録を更新。これはギネス記録にも認定されている。
◆2018年2月25日(平成30年)
横浜FC 0-0 松本山雅FC
[ニッパツ三ツ沢球技場]
【横浜FC】
GK:南雄太
DF:藤井悠太、渡邉将基、カルフィン・ヨン・ア・ピン、武田英二郎
MF:佐藤謙介、中里崇宏、渡邊一仁、野村直輝
FW:イバ、ジョン・チュングン
26年目のJリーグ、カズの誕生日前日の開幕戦はベンチスタートとなった。
2年連続で松本との開幕戦となった横浜FCだったが、この試合はこう着状態が続きゴールが生まれない。緊迫した試合の中、カズの出番はなく、試合も0-0のゴールレスドローに終わった。
◆2019年2月24日(平成31年)
V・ファーレン長崎 vs 横浜FC
[トランスコスモススタジアム長崎]
27年目、そして平成最後のJリーグが開幕する。誕生日を2日後に控えるカズは、51歳。自身の最年長記録を更新するか、注目が集まる。
昭和に生まれ、サッカーを始めたカズ。平成5年のJリーグ最初のゲームに先発したカズは、平成最後の開幕戦に出場する可能性もある。Jリーグ、そして平成とともに歩んできたカズのサッカー人生。久々のカズダンスを開幕戦で見たいものだ。
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