ラカゼット愚行退場の低調アーセナルが敵地でBATEボリソフに金星献上…《EL》

2019.02.15 05:09 Fri
Getty Images
ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド32の1stレグ、BATEボリソフvsアーセナルが14日に行われ、ホームのBATEボリソフが1-0で先勝した。
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セビージャ時代にEL3連覇を成し遂げたエメリ監督が率いるアーセナルは、グループEを無敗で首位通過。今回のラウンド32ではチェルシーと同じグループLを2位通過し、クラブOBのMFアレクサンドル・フレブを擁するベラルーシの強豪と対戦。辛勝した直近のハダースフィールド戦からは先発2人を変更。GKをレノからチェフに代えてトレイラに代わってジャカを起用した。
開始2分にイウォビのスルーパスに抜け出したコラシナツがボックス左から丁寧な折り返しを入れると、これをフリーのムヒタリアンが押し込みにかかるが、ここは相手GKの好守に遭う。

それでも、良い入りを見せたアーセナルはイウォビとコラシナツの左サイドを起点に鋭い攻撃を続ける。ここにラカゼットの個人技が絡む形で再三の決定機を作り出すが、最後の場面で身体を張る相手の守備をあと一歩のところで崩しきれない。

その後も完全にボールの主導権を握って相手を押し込むアーセナルだが、徐々に攻めあぐねると、スタセビッチ、スカビシュを起点とする相手のカウンターからあわや失点というピンチを幾つか招く。
すると、前半終了間際の45分には自陣左サイドで与えたFKの場面でキッカーのスタセビッチからの精度の高いクロスをニアのドラウンに頭で合わせられると、これがゴール左隅に吸い込まれた。

格下相手に最悪の時間に失点して試合を折り返したアーセナルは、後半立ち上がりから攻勢を強める。前半同様にコラシナツのサイドを起点に攻撃を仕掛けると、55分にはコラシナツの折り返しをラカゼットがワンタッチで合わせてゴールネットを揺らす。しかし、これはオフサイドの判定で認められない。

一方、58分に古巣対戦のフレブを下げてベレシュキンを投入して逃げ切りを意識するホームチームだが、61分にカウンターからスタセビッチがGKチェフを強襲する決定機を作るなど、カウンターから追加点を狙う。

後半に入っても前半同様に攻めあぐねるアーセナルは69分にナイルズ、ジャカを下げてオーバメヤン、トレイラを同時投入。74分にはデニス・スアレスを送り出し、リスクを冒してゴールをこじ開けにかかる。

しかし、完全に自陣に人を割いて守備を固める相手の守備を相変わらず崩しきれないアーセナルは、85分に相手選手との競り合いから故意にエルボーを見舞ったラカゼットにレッドカードが掲示され、ビハインドに加えて数的不利まで背負う窮地に立たされた。

結局、試合はこのままタイムアップを迎え、BATEボリソフに金星を献上したアーセナルは今季EL初黒星を喫した。なお、逆転を目指すホームでの2ndレグは21日に行われる。

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