ビッグネームに惑わされ“あるある”の資金難に!? J1の壁にぶち当たった編集部員vsウッチー【後編】

2019.02.12 09:30 Tue
前回からスタートしたJ1の頂点を目指して勝負する企画。Jリーグをこよなく愛する編集部員Tと、Jリーグ初心者の新人レポーター・ウッチーがガチでチームを作って対決します。

前編:Jリーグの知識は結果を左右するのか!? 編集部員とウッチーが対決!
編集部Tとウッチーは、スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(以下、『サカつくRTW』)の「Jリーグプロサッカークラブをつくろうモード」(以下、「Jリーグモード」)を使って対決。J1、J2、J3全54クラブの選手たちを獲得し、J3からJ1の頂点を目指すモードです。

前編は、J3からスタートした2人の3年目までを紹介。将来を見据えたクラブ作りをしている編集部Tと、とりあえず名の知れた有名選手を集めているウッチー。3年目でも差が出ていましたが、果たしてその先はどうなったのでしょうか…?

◆お金の管理は大事

編集部T:この前は、とりあえず3年目までの戦いを見たわけだけど、お互いにJ1昇格の壁の高さを感じたね。

ウッチー:そうですね…僕は…大変なことになりましたが。

編集部T:確か、有名選手を補強し続けた結果…

ウッチー:シーズン終了後に年俸が払えず、選手を大量放出する事態となりました。

編集部T:で、4年目のシーズンは結局誰が残ったのよ。

ウッチー:チームの軸として大型補強の目玉だったコウチーニョや三竿健斗、中村航輔、福田晃斗、闘莉王は残りました。ただ、ラゴス武威や青木拓矢は放出せざるを得ませんでした。

編集部T:つまり、3年目のシーズンと同じ顔触れだったというわけだね。

ウッチー:そうですね。資金不足により選手を放出したぐらいなので。空白の1年を過ごしたという感じでしょうか。

編集部T:でも、同じ選手を使い続けることで、連携が上がったりしたんじゃないの?

ウッチー:それもあってなのか、下位チームに取りこぼすことは減りました。ただ、上位には勝てる気が全くしなかったですね。特に、松本山雅FCとFC町田ゼルビアには毎回ボコボコにやられました。

編集部T:なるほど。いい選手を集めるだけでは『サカつく』では強くなれないからね。

ウッチー:本当に、『サカつく』の奥深さを感じています。ちょっと舐めていました。前年よりは順位を上げましたが、結局中位の10位で終わりました。Tさんはどうだったんですか?

編集部T:17位から8位まで順位を上げて、さらなる飛躍をと誓ったシーズンは、チームの底上げを狙ったよ。間藤浩一監督の下、3-6-1の秋田スタイルを強化した感じかな。

ウッチー:色々、考えているんですね。そんな計画的だったとは…

編集部T:『サカつく』の奥深さはこれまでの経験で実感しているからね。結局6位で終わってJ1昇格はならなかったけど、チームとして完成度が上がったのを実感したシーズンだったよ。

ウッチー:まさに、ガチですね。羨ましい限りです…

【ウッチー4年目】
最終順位:J2 10位 (19勝7分け16負)勝ち点64

【編集部T4年目】
最終順位:J2 6位 (23勝7分け12負)勝ち点76



◆ウッチーの力業は健在! 編集部Tは堅実派

ウッチー:5年目も僕は低空飛行です。4年目で我慢した結果、少し資金には余裕が出てきましたが、厳しい状況は続きました。

編集部T:資金が足りなくなると『サカつく』はかなりしんどくなるよね。収入源は確保してるの?

ウッチー:スタジアムの収入は気を付けていますが、あまり勝てなかった4年目はそこまで資金が増えることはなかったです。

編集部T:やっぱり、バランスは何事も大事だよね。戦力強化として、大物ばかりを獲って苦しむのは、『サカつく』あるあるでもあるかなぁ。獲りたくなる気持ちは分かるけど(笑)

ウッチー:そして、点取り屋が足りないと思った僕は、またしてもRTWから選手をレンタルしてしまいました…

編集部T:え!? 懲りずに!?

ウッチー:はい…ラカゼットを助っ人として呼びました。シーズン後半にはチームに馴染み始めて活躍してくれたので良かったと思います

編集部T:まぁ、活躍してくれればいいよね。しかし、また大物を…。それで何位だったの?

ウッチー:ラカゼットの活躍もあり、6位でシーズンを終えました。ただ、シーズン終了後には資金不足となったので、☆1の選手を放出することになりましたが

編集部T:なるほど。また戦力を切ったわけだ…でも、チームとして結果が出始めたのは良いことだね

ウッチー:Tさんは昇格できましたか?

編集部T:4年目の半ばごろから昇格はないと踏んで、5年目に監督交代を考え始めて選手を補強していたんだ。そして、5年目とともに長崎スタイルを持つ倉木隆也監督を招へいしたよ

ウッチー:監督を交代させるタイミングまで、しっかりとプランニングされてるんですね

編集部T:ただ、システムが[3-5-2]になったこともあって、選手たちのレベルがまだ上がり切っていない状況だったんだよね。それでも、苦しみながらしっかりと勝ち点を重ねて、昇格まであと一歩だったんだけど、勝負弱さが出てしまって3位で終わったよ

ウッチー:3位ってことは、本当にあとちょっとだったんですね

編集部T:ただ、着実に毎年順位を上げているし、誰かさんみたいにビッグネームを補強して一気にチーム力を上げることはしていないから、プラン的には成功かな。ただ、正直なところ、ここで昇格したかったね

ウッチー:それでも、資金不足に悩んで迷走する僕よりはマシかと(苦笑)

【ウッチー5年目】
最終順位:J2 6位 (24勝6分け12負)勝ち点78

【編集部T5年目】
最終順位:J2 3位 (23勝12分け7負)勝ち点81



◆ビッグネーム獲得で資金不足へまっしぐら!?

ウッチー:通算6年目、J2・5年目のシーズンは補強も放出もなしでした

編集部T:まぁ、コウチーニョに続いてラカゼットまで獲得してるんだから、そうなるよね

ウッチー:そうですね。人事ページなんか、開くことすらしませんでした(笑)。ただただ、黙々と試合をこなし、結果J2を制しました!

編集部T:おーー!資金難のどん底から、J2は優勝して昇格を掴んだんだね

ウッチー:J3は優勝せずに2位で終えていたので、クラブ初タイトルです!ついにやりましたよー!Tさんは?

編集部T:俺もJ2優勝したよ!なかなか苦しいシーズンだったけどね

ウッチー:やりましたね!ここまで色々ありながら、同じタイミングで昇格なんですね(笑)

編集部T:まぁ…そうだね。資金難には陥ってなかったけど

ウッチー:そこは…。何かポイントはありましたか?

編集部T:チームの中心選手である青山敏弘が成長したことと、選手をプレースタイルだけじゃなく、特徴も監督の戦術に合わせることを意識したよ。

ウッチー:ちょっと、何言ってるかわからないです

編集部T:選手にはプレースタイルと特徴があるんだよ。プレースタイルはコンボを発動させるために必要だけど、特徴には「カウンター」や「ポゼッション」、「中央突破」など、戦術的な要素があるんだ

ウッチー:なるほど

編集部T:監督にはそれぞれ得意戦術があるから、それと選手の特徴を合わせることで、より力を発揮できるわけだね

ウッチー:全然考えてなかったです。プレースタイルまでは分かっていましたが、奥が深いです

編集部T:ただ、全体的に☆3、☆2の選手が中心だったから、勝ちきれない試合もあって、1位から3位をさまよう感じが続いてたんだよね

ウッチー:それは僕もちょっと前にありました。どうやって抜け出したんですか?

編集部T:失点を減らすか、得点を増やすかで悩んだ挙句、「GB」を使ってエージェントを契約してみたんだ。そしたら、エースストライカーをゲットできたのだよ

ウッチー:GBでそんないい選手獲れたんですか!? すごいですね!僕なんかRTWからレンタルしちゃいましたけど…ちなみに、誰ですか?

編集部T:フェルナンド・トーレスだよ

ウッチー:でた!僕でも知ってるビッグネーム!

編集部T:シーズン半ばに獲得して、21試合で17ゴールを記録してくれたんだ。トーレスのおかげで勝ち切れるようになって、見事優勝できたよ。

ウッチー:ついに、ビッグネームに手を出したんですね。でも、優勝できたならよかったですね

編集部T:まぁ、監督の戦術とコンボにも合っていたから獲得したんだけどね。ただ、ウッチーと同じ悩みを抱えたよ。シーズン終了後に、J3、J2と苦楽を共にした選手たちを放出することになってしまったんだ

ウッチー:ちょっと!結局、僕と同じ目に遭ってるじゃないですか!やっぱり、『サカつく』は難しいんですね

編集部T:でも、J1で戦うことを見据えての補強だからね。悲しみもあったけど、クラブが大きくなるためには致し方ないことだと思う。でも、本当に『サカつく』はリアルだよ…

【ウッチー6年目】
最終順位:J2 優勝 (33勝3分け6負)勝ち点102

【編集部T6年目】
最終順位:J2 優勝 (31勝7分け4負)勝ち点100



◆最高峰の舞台J1に初挑戦も、そこで待ち受けたのは…

編集部T:ウッチー、初のJ1はどうだった?

ウッチー:いや、J2を結構余裕で優勝したので行けると思ったんですけど、初戦から鹿島アントラーズにボコボコにされました

編集部T:なんか、J1は次元が違うよね。レベルが格段に上というか…

ウッチー:Tさんも苦しみました?

編集部T:まず、戦力差がかなりあるということを思い知らされたね。グラフの大きさが二回りぐらい違うし、数値を見ても倍以上のクラブばかりで…

ウッチー:僕はコウチーニョとラカゼットがいますから…。でも、ボコボコにされまくりでした。ラカゼットの「シャドーストライカー」に合わせたシステムを探して大分スタイルにしたんですけどね

編集部T:ついに、ウッチーが頭使いだしたか。俺もそろそろ戦力を揃えていかないとなぁ~

ウッチー:僕は結局17位になって、1年でJ2に降格しました。終始勝てなかったのが辛かったです

編集部T:俺は、守備の補強を考えてエージェントを色々雇ったんだけど、なかなか良い選手が見つからなくてね。たまたま出会ったMFアンドレス・イニエスタを補強してしまったよ。チームを1ランクアップさせる必要があると思って、2人目のビッグネーム獲得だよ

ウッチー:トーレスに続いて、イニエスタ!?僕よりやっちゃってる気が…

編集部T:これは、将来的な投資も兼ねてるんだよ!おかげで資金はカツカツだけど、チーム力を重視してきた甲斐もあって、なんとか16位でギリギリの残留だ。ウッチーとはここで差ができたね

ウッチー:残留できたんですね。やっぱりチーム作りは簡単じゃないなぁ~

編集部T:やはり寄せ集めただけでは真のチームとは言えないからね。良い選手を集めながら、チームとして成熟させていくことが大事かな

【ウッチー7年目】
最終順位:J1 17位/降格 (5勝4分け25負)勝ち点19

【編集部T7年目】
最終順位:J2 16位 (4勝8分け22負)勝ち点20

◆2人のその後は…

7年目でJ1に挑戦した2人は、揃って壁にぶち当たるもウッチーはJ2に降格、編集部Tはなんとか残留を果たした。

8年目、ウッチーはJ2を余裕で優勝し再びJ1の舞台に復帰。9年目は、少し選手を補強してなんとかJ1に残留するも、節目の10年目で再び降格。資金難により、選手の補強が進まなかったこと、チームの成熟度が低いことで、昇格、降格、残留争いと泥沼にハマりかけているそうだ。

一方の編集部Tは、8年目もJ1残留。守備陣をテコ入れしたことで、J1でも勝率が上がり、J2に戻ることなくプレーを継続している。しかし、J1上位クラブには大敗を喫し続けており、なかなかJ1優勝への道は厳しいようだ。

J1での戦いに苦戦しながらも、上位進出に向けて試行錯誤している両者。果たしてその後はどんな展開となったのか。続編?があれば期待したい。
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src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230208_maeda.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 【カタールW杯後成績】(2/7時点) スコティッシュ・プレミアシップ:9試合3ゴール1アシスト スコティッシュ・FAカップ:1試合出場 スコティッシュ・リーグカップ:1試合1ゴール W杯では1ゴールを記録した前田。ゴール以上に注目されたのはスピードとスプリント能力を活かした最前線でのハードワークだった。 相手GKへ迫るほどのプレスから、スペイン代表戦の同点ゴールも生まれ、クロアチア代表戦では先制ゴールも記録した。 セルティックではFW古橋亨梧がいるためにチャンスメーカーになることが多い中、3ゴール1アシストをリーグ戦で記録。レンジャーズとの大一番では先制ゴールを記録した。 スピードは健在、プレスの強度も高く、相手より先にポジションを取れるため、クリアボールが当たって入るという2つのラッキーゴールも誕生。ラッキーかもしれないが、前田でなければ決まらないものでもあり、真価を発揮している。 <span class="paragraph-subtitle">◆DF板倉滉(ボルシアMG)</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230208_itakura.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 【カタールW杯後成績】(2/7時点) ブンデスリーガ:4試合1アシスト W杯前の重傷から見事にカムバック。グループステージ3試合でフル出場を果たし、存在感を示した中、再開後のブンデスリーガでもチームの守備の要として活躍している。 再開初戦のレバークーゼン戦では2アシスト目を記録するなど攻撃面でも活躍。ダニエル・ファルケ監督も絶大な信頼を寄せており、板倉のリーダーシップとパフォーマンスを高く評価した。 チームはなかなか結果を残せていないが、板倉が出場することで安定感は増している状況。シャルケ戦では昨年9月以来、12試合ぶりにクリーンシートも達成しており、後半戦の躍動に注目が集まる。 <span class="paragraph-subtitle">◆MF守田英正(スポルティングCP)</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230208_morita.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 【カタールW杯後成績】(2/7時点) プリメイラ・リーガ:3試合2ゴール アリアンツカップ:2試合出場 カタールW杯ではコンディションの問題もあり、フル稼働はできなかった守田。それでも中盤で気の利いたプレーを見せており力になっていた。 ケガの影響もあり、再開後のリーグ戦では3試合を欠場。しかし、ブラガ戦では2ゴールを決める活躍を見せて勝利に貢献。上位争い中のチームを支える活躍は健在だ <div id="cws_ad"><hr>カタールW杯で感動を与えてくれた日本代表の16名が大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>欧州の各クラブでも活躍を続ける代表選手たちのプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230208.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】何度見ても驚ける!13のカメラが捉えたリバプール戦の三笘薫スーパーゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Every angle of THAT <a href="https://twitter.com/kaoru_mitoma?ref_src=twsrc%5Etfw">@Kaoru_Mitoma</a> goal! <a href="https://t.co/9xLmIPFmSQ">pic.twitter.com/9xLmIPFmSQ</a></p>&mdash; Brighton &amp; Hove Albion (@OfficialBHAFC) <a href="https://twitter.com/OfficialBHAFC/status/1620348852824858624?ref_src=twsrc%5Etfw">January 31, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> カタールW杯で感動を与えてくれた日本代表の16名が大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>欧州の各クラブでも活躍を続ける代表選手たちのプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230208.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2023.02.08 19:10 Wed

W杯初の悲劇を味わった、世界を魅了した“ファンタジスタ”ロベルト・バッジョ

カタール・ワールドカップ(W杯)もいよいよ3位決定戦と決勝のみとなり、どちらが優勝するのかを世界中の人々が注目している。 今回が22回目の開催となったW杯は、初の冬開催、初の中東開催となり、これまで夏に行われてきた大会とはまた違った様相を呈している。 4年後の2026年に行われる、アメリカ・カナダ・メキシコの共催W杯では、出場国が32カ国から48カ国に増えることとなり、また違った形での楽しみが増えることになるだろう。 思えば、アメリカW杯が開催されたのは1994年。そこから32年が経過して再び開催される北米でのW杯だが、そこに日本代表が辿り着けなかったのが“ドーハの悲劇”と呼ばれる予選での出来事だった。 この大会では、予選でも各地で波乱が起こり、ヨーロッパではイングランド代表とフランス代表が敗退。南米ではアルゼンチンが大陸間プレーオフに回る事態となるなどした。 そんな中で迎えた本大会だが、初出場のナイジェリア代表、サウジアラビア代表が決勝トーナメントに進出したかと思えば、アルゼンチンはディエゴ・マラドーナがドーピング検査で陽性となり追放となるなど、本大会でも波乱続き。それでも決勝は、ブラジル代表vsイタリア代表という強豪が顔を合わせた。 <span class="paragraph-subtitle">◆W杯初のPK戦決勝で起きた悲劇</span> この大会、最も印象的なシーンとも言って良いのが、決勝戦。“ファンタジスタ”として多くのサッカーファンを魅了した、イタリア代表FWロベルト・バッジョの姿ではないだろうか。 ポニーテールをなびかせ、魅力あふれるテクニカルなプレーで世界を沸かせていたバッジョ。準決勝までに5ゴールを記録し、チームを牽引していた。 共に過去3度のW杯優勝経験がある強豪国同士の4度目を懸けた一戦は、炎天下の中ゴールレスで120分間が終了。W杯決勝では史上初となるPK戦に突入した。 イタリアは1人目のフランコ・バレージが失敗。そして、4人目のFWダニエレ・マッサーロも失敗する。ブラジルは順当に決めていく中、イタリアGKジャンルカ・パリュウカが1つセーブ。イタリア5人目のキッカーにバッジョが登場し、決めてブラジルにプレッシャーをかけたかったが、シュートはバーの遥か上に飛んで行き試合終了となった。 バッジョがうつむき立ち尽くす姿は、誰もが見たことがあるワンシーンではなかろうか。PK戦での敗退という残酷な結末が決勝で待っていたのは、この大会が初めてだった。 <span class="paragraph-subtitle">◆イタリアでのキャリアを全うした“ファンタジスタ”</span> バッジョは決してエリートではなく、セリエC1のヴィチェンツァでプロデビュー。しかし、そこで活躍を見せると1985年にセリエAのフィオレンティーナへと完全移籍する。 しかし、契約からわずか2日後に右ヒザ十字じん帯を断裂。リーグ戦に出場できないと、翌年もケガでほぼ稼働できず。それでもケガが癒えると、持ち味である得点力が花開き、1990年には当時の史上最高額の移籍金でユベントスに加入。この移籍にはファンが怒り、暴動が起きるほどの人気ぶりだった。 ユベントスではさらに得点力が磨かれ、チームのタイトル獲得にも貢献。1994年にはバロンドールを受賞した。 しかし、1994-95シーズンは再び負傷に悩まされると、チームからの移籍を決断。レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッドが手を挙げる中、ミランへと完全移籍。その後は、ボローニャ、インテル、ブレシアと、イタリアでキャリアの全てを捧げることとなった。 キャリアの終盤でもケガに悩まされ、2002年の日韓W杯前にも左ヒザ十字じん帯を負傷。半年の離脱となり、W杯絶望と見られた中、まさかの2カ月で復帰。その後はリーグ戦でゴールも決めていたが、W杯メンバーには選ばれず。2004年に現役を引退した。 <span class="paragraph-subtitle">◆予測不能なプレーの連続</span> ロベルト・バッジョは“ファンタジスタ”と呼ばれる通り、テクニックに優れ、誰も予想が付かないプレーを試合中に見せることが特徴。ゴールを決めることはもちろん、決定的なパスを出すこと、そしてアイデア溢れる選択で観客だけでなく、相手選手も驚かせるところがその由来だ。 ゴール、アシストとサッカーの醍醐味であるプレーを司る姿は、イタリアだけに留まらず、世界中のファンが見惚れるほど。ちなみに幼少期の憧れはブラジル代表として活躍したジーコという逸話もある。 また、日本代表でもかつて活躍し、セリエAでもプレー経験があるFW三浦知良は同じ年齢。誕生日も8日しか違わず、交流を持っていることでも知られる。 現代サッカーにおいては希少な存在となった“ファンタジスタ”。多くの人が憧れたバッジョのような選手がこの先に現れるのか。新たな“ファンタジスタ”の誕生を多くの人が望んでいる。 <div id="cws_ad"><hr>イタリア代表で活躍し、セリエAでキャリアを全うした“ファンタジスタ”ロベルト・バッジョが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20221215.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】バロンドールも受賞したバッジョのユベントス時代の輝き</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiIxWEh4QmVYWSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> イタリア代表で活躍し、セリエAでキャリアを全うした“ファンタジスタ”ロベルト・バッジョが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場! 現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20221215.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2022.12.15 20:00 Thu

“サッカーの神様”と呼ばれたジーコ、W杯での輝きと苦しみ

サッカー界に数多く存在してきたスター選手。その中でも、異名を持つ選手はそこまで多くない。 際たるものは"サッカーの王様"と呼ばれたキング・ペレ。ブラジルの英雄であり、ワールドカップ(W杯)で3度も優勝を経験しているレジェンド中のレジェンドだ。そして、そのペレにも例えられ"白いペレ"と呼ばれ、"サッカーの神様"として知られているのが、ジーコだ。 日本でも住友金属、鹿島アントラーズとプレーし、その後に日本代表監督を務めたことからも、知らない人はいないほどの知名度だろう。サッカー界でも指折りの偉大なレジェンドだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆実力も世界でトップの1人</span> ジーコは愛称であり、本名は「アルトゥール・アントゥネス・コインブラ」、172cmと大きくない身体でありながら、ゴールやパスでチームに貢献した。 18歳でブラジルの名門・フラメンゴでファーストチームに昇格した。元々は体が小さく、線も細かったために、あまり期待はされていなかったが、その才能を高く評価され、体を鍛えることでチャンスを手にした。 フラメンゴでは12年プレーし4度のリーグ優勝を経験。その後ウディネーゼに移籍しセリエAでプレー。フラメンゴに戻ると、38歳で来日。Jリーグ2年目の1994年に41歳で現役を引退した。 クラブチームでも偉大な成績を残し、Jリーグでは初年度の開幕戦で圧巻のハットトリックを記録。これはJリーグ史上初のハットトリックであり、相手の名古屋グランパスには元イングランド代表FWのギャリー・リネカーがいた。リネカーも大きな注目の的となったが、神様の前ではただの脇役になってしまったのだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆ワールドカップでの輝きと挫折</span> そのジーコは、当然ブラジル代表でも輝いた。W杯には1978年、1982年、1986年と3大会連続で出場。残念ながら、ブラジル代表にジュール・リメ杯(W杯のトロフィー)をもたらすことはできなかったが、運のなさもあった。 初めてのW杯となった1978年のアルゼンチン大会。初戦のスウェーデン代表戦では、試合終了間際にCKからゴールを決めたが、取り消しに。シュートを打つ前に笛が吹かれたという、今では考えられない状況で試合が終わることとなった。 ただ、ジーコはあまり出場機会を得られず、さらに大会中に負傷。チームも決勝にたどり着けずに終わっていた。 その4年後の1982年、スペイン大会ではソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾとの「黄金のカルテット」と呼ばれる中盤を形成。巧みなパスワーク、そして圧倒的な攻撃力で優勝候補となっていた。 ジーコも4年前の悔しさを晴らそうと、1次リーグで3ゴールを挙げる活躍。2次リーグもアルゼンチン戦で1ゴール2アシスト、イタリア戦でもアシストを記録したが、チームは敗退。結果は伴わなかったが、この時のブラジル代表のパフォーマンスは世界で称賛され、「ブラジルサッカー史上最も魅了したチーム」とも称えられている。 そして3度目となる1986年のメキシコ大会だったが、今度は大会前にケガ。ヒザを負傷した状態で臨み、チームに貢献できず。"サッカーの神様"に本当の神様は微笑むことはなかった。 <span class="paragraph-subtitle">◆監督としてもW杯では悔しい思い</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/zico20221124_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Image<hr></div> サッカー王国ブラジルにおいても、数多のスター選手の中でトップクラスの評価を受けるジーコ。選手としてW杯では良い思い出はないが、監督としても苦い思いをした。 現役時代の「黄金のカルテット」は、日本代表でも実現。中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一が大きな注目を集めた。 しかし、W杯では稲本や小野はベンチに座ることに。日本代表として個々の能力や特徴が突出した選手が多く集まっていたが、逆に一体感をチームに作り上げることができず、1分け2敗で敗退。監督としても、W杯で結果を残せず、クラブチームはその他の代表戦とは異なり、ジーコにとっては苦い思い出となってしまった。 それでも、ジーコが現役時代に見せた華やかなプレー、そしてクラブチームで残した功績は数知れず。日本でもギリギリでJリーグ入りを果たし、オリジナル10となった鹿島に対し、常勝軍団となるべく改革したのはジーコ本人。それは、今でも"ジーコ・スピリット"として、鹿島の中で生き続けている。"サッカーの神様"と呼ばれる選手は、この先に生まれることはないのかも知れない。 <span class="paragraph-title">【動画】現役時代の“神様”ジーコの輝き、圧巻プレー集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJMSTU2Vm9ZNSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> ブラジル代表で活躍し、Jリーグでも活躍した"サッカーの神様"ジーコが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場! 現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20221124.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2022.11.24 21:00 Thu

「銀河系軍団」を支えた両翼、ロベルト・カルロス&サルガドの補完性

「銀河系軍団」と言えば言わずもがな、レアル・マドリーを指すことはご存知だろう。そして「新銀河系軍団」として注目を集めているのがパリ・サンジェルマン(PSG)。現代サッカーにおいて、ワールドクラスのスターが多くチームに所属している。 どの時代にもスター選手は存在するが、その数は現代では増えている印象。豊富な資金を手にするクラブも増え、選手の価値も向上し、サッカーにまつわるお金は年々増えている状況だ。 その走りとも言えるのが2000年代当初のレアル・マドリー。それが「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれるチームだった。 <span class="paragraph-title">◆豪華な選手が揃う唯一</span> スペインの強豪として120年の歴史を誇るマドリーは、スペインのみならずヨーロッパでも輝かしい功績を残し、世界中に多くのファンを抱える。 チャンピオンズリーグ(CL)の優勝は史上最多の14回。これは2位のミランの7回の倍という成績だ。 優勝回数が多いクラブには古き良き時代に輝かしい功績を残していたというパターンもあるが、マドリーは2000年代だけで7度の優勝を経験しているのだから、長期間にわたってのビッグクラブであることは理解できるだろう。 昔から多くのスター選手がプレーしたマドリーだが、「銀河系軍団」と呼ばれるチームを作り上げたのは、現在もクラブの会長を務めるフロレンティーノ・ペレス会長。2000-01シーズンから会長となると、毎年のようにスター選手を集めた。 最初に獲得したのは当時の史上最高額の移籍金で獲得したルイス・フィーゴ。最大のライバルであるバルセロナから引き抜いたこともあり、大きな話題となった。 2001年夏にはジネディーヌ・ジダンを獲得。2002年夏にはロナウド、2003年夏にはデイビッド・ベッカムを獲得した。 ラウール・ゴンサレスやホセ・マリア・グティエレス、イケル・カシージャスなどカンテラ育ちの選手もプレーした他、その前から所属していた選手たちも一部は主力として「銀河系軍団」を支えていた。 <span class="paragraph-title">◆レアル・マドリー自慢の両サイドバック</span> ペレス監督が獲得したスター選手たちはいずれも攻撃的な選手。そのチームにおいて後ろを支えていたのは、元々所属していた選手たちだった。 現代サッカーでこそ最も重要とも言われるポジションとなったサイドバックだが、当時のマドリーを支えたのは2人。右のミチェル・サルガド、左のロベルト・カルロスだった。 ロベカルとして知られるロベルト・カルロスは、1996年夏にインテルから加入。わずか360万ユーロ(約5億円)という移籍金だった。 しかし、ご存知の通り強烈な左足のキックを持っており、攻撃的なプレーが特徴。11年在籍し通算512試合に出場し65ゴールを記録している。衝撃的なFKを見たことがある人は多いのではないだろうか。 対して右サイドは1999年にセルタから加入したサルガドが務めていた。スター選手とは程遠い地味な存在であり、ロベルト・カルロスを含め、スターたちの輝きの影に隠れていたが、豊富な運動量と献身的な守備でチームを支える存在となっていた。 マドリーでは公式戦370試合で5ゴール25アシスト。数字に残るプレーこそ少ないが、チームにとっては欠かせない存在であり、後にキャプテンにもなるセルヒオ・ラモス加入まではレギュラーを務めていた。 ロベルト・カルロスはラ・リーガで4回、CLで3回の優勝を経験。サルガドもラ・リーガで4回、CLで2回の優勝を経験している。1990年代後半から2000年代半ばまでのチームの栄光を知る両者は、今ほど脚光が浴びないサイドバックというポジションでチームを支えた。 時期に若干のズレはあるが、「銀河系軍団」の中でも不動のポジションを確立し、ともに10年以上名門のマドリーでプレーしたロベルト・カルロスとサルガド。特徴あるプレーでチームに結果をもたらした、“サイドバックのコンビ”の走りといっても良いコンビだった。 <span class="paragraph-title">◆役割が変わるサイドバック</span> 現代サッカーにおいては、非常に戦術的に重要な役割を担うことが多いサイドバック。今では攻撃時にボランチの代わりをするサイドバックもいれば、1人で両サイドバックを務める選手もいる。 これまでも無尽蔵のスタミナで上下動を繰り返す特徴を持つ選手や、高精度のクロスを蹴れる選手、スピードを生かして攻撃参加する選手などはいた。しかし、運動量とキック精度はすでにベースとして持ち合わせており、そこに付加価値を加える選手が求められている。 ゲームを組み立てる中心に据えるチームもあり、ビルドアップの重要な役割を担うチームもある。イメージであるサイドを駆け上がってクロス、サイドを下がって守るということだけではなく、多くの役割を試合中に担うこととなっている中、両サイドでバランスを取り続けてきたのがロベルト・カルロスとサルガドのコンビ。ロベルト・カルロスを生かすため、黒子に徹するサルガドという構図が続き、2人の素晴らしい関係性が、華々しい選手を揃えたマドリーに成功をもたらしていた。 <div id=“cws_ad”><hr>レアル・マドリーの両サイドバックを務めたミチェル・サルガドとロベルト・カルロスが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220727.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2022.07.27 20:30 Wed
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