C・ロナウド決勝弾のユベントスが3年ぶり最多8度目の優勝! ケシエ愚行退場のミランは善戦も及ばず…《スーペル・コッパ・イタリアーナ》

2019.01.17 04:39 Thu
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スーペル・コッパ・イタリアーナ2018、ユベントスvsミランが16日にサウジアラビアのジッダで行われ、1-0で勝利したユベントスが3年ぶり最多8度目の優勝を果たした。
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2017-18シーズンのセリエA王者ユベントスと、コッパ・イタリア準優勝チームのミランによるスーペル・コッパ・イタリアーナ2018。
3大会ぶりの優勝を目指すユベントスは今季のセリエAでも17勝2分けの無敗で前半戦を終えるなど圧倒的な強さが際立つ。2019年初戦となったボローニャとのコッパ・イタリア5回戦からはGKシュチェスニー、ボヌッチ、ピャニッチ、ドグラス・コスタの4人を除く先発7人を変更。長期離脱明けのカンセロやディバラ、クリスティアーノ・ロナウドが復帰し現状のベストメンバーが揃った。

一方、2大会ぶりの優勝を目指すミランは浮き沈みの激しい前半戦を過ごした中、5位でシーズンを折り返すことに。直近のコッパ・イタリアのサンプドリア戦では延長戦の末に勝利を収めたが、GKレイナとアバーテ、イグアインに代えてGKドンナルンマ、カラブリア、クトローネを起用した以外、同じメンバーを起用した。

共に通算7回の優勝を誇る両チームが最多優勝を懸けてぶつかり合ったこの試合。キックオフ直後により勢いを持って入ったミランが右サイドを起点に続けて良い形の攻めを見せるが、3分にはカンセロの攻撃参加からボックス手前右でボールを受けたドグラス・コスタが得意の角度から左足の強烈なシュートを浴びせてユベントスもきっちり相手を牽制する。
時間の経過とともにボールの主導権を掌握したユベントスは17分に決定機を創出。ドグラス・コスタの仕掛けからC・ロナウドの短いワンタッチパスに反応したカンセロがボックス右に抜け出して右足を振り抜くが、ここは角度がなく枠の左に外れる。

このピンチを凌いだミランは24分、左CKの場面で目測を誤ったGKシュチェスニーのミスを突きバカヨコに決定機もここはトラップがうまくいかず。この流れからカスティジェホが放ったミドルシュートも枠を捉えきれない。

前半半ばから終盤にかけても一進一退の攻防が続く中、43分には左サイド深くでドグラス・コスタが上げたクロスをファーでフリーのC・ロナウドが身体を倒しながらのダイレクトボレーで合わすが、これは枠の左。45分にはミランが戻りオフサイド気味だったチャルハノールがボックス左から枠内シュートを放つが、これはGKシュチェスニーにキャッチされて前半はゴールレスで終了した。

互いに選手交代なしで迎えた後半、前半同様に勢いを持って入ったミランがいきなり決定機を作り出す。48分、バイタルエリアでフリーのチャルハノールにケシエから縦パスが入ると、チャルハノールの仕掛けがファウルで止められた中でこぼれ球がボックス左でフリーのクトローネに渡る。ここで21歳の若きイタリア代表が渾身の左足シュートを放つが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。

その後もカウンターを主体にチャルハノールやパケタにシュートシーンが訪れるなどミランの時間が続く。だが、持ち味の堅守で失点を許さないユベントスは頼れるエースがワンチャンスを決め切る。61分、左サイドを起点としたボール回しからボックス手前左のピャニッチにボールが繋がると、オフサイドラインから戻るベンタンクールと入れ替わりにゴール前に飛び出したC・ロナウドに絶妙な縦パスが通り、これをポルトガル代表FWが頭で流し込んだ。

エースのゴールで均衡を破ったユベントスは65分にピャニッチを下げてジャンを投入。交代直後の68分にはディバラが味方との連続のパス交換からゴール前に抜け出してネットを揺らすが、ここはオフサイドの判定。

一方、何とか追いつきたいミランは71分にカスティジェホ、パケタを下げてチェルシー行きが決定的と報じられるイグアインとボリーニが同時投入される。しかし、この交代直後の74分にはジャンの足を故意に踏み付けたケシエがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証の結果、レッドカードが掲示されてビハインドに加えて数的不利まで背負う厳しい状況に追い込まれた。

その後、ベンタンクール、ドグラス・コスタと2人の負傷者を出したユベントスに対して10人のミランが意地の猛攻を仕掛けていくが、キエッリーニを中心に水も漏らさぬ堅守を誇るユベントス相手にゴールをこじ開けることはできず。C・ロナウドの決勝点を最後まで守り切ったユベントスが代名詞のウノゼロで今季最初のタイトルにして3年ぶり8度目のスーペル・コッパ・イタリアーナ制覇を成し遂げた。

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