【プレミアプレビュー】正指揮官目指すスールシャールが“本命”相手に手腕試される一戦《トッテナムvsマンチェスター・ユナイテッド》
2019.01.13 12:00 Sun
プレミアリーグ第22節、トッテナムvsマンチェスター・ユナイテッドが日本時間13日25:30にウェンブリー・スタジアムでキックオフされる。公式戦3連勝中で3位のトッテナム(勝ち点48)と、オーレ・グンナー・スールシャール新体制移行後、公式戦5連勝中の6位のユナイテッド(勝ち点38)によるビッグマッチだ。
一方、ジョゼ・モウリーニョ監督の“3年目のジンクス”を払しょくできず、昨年12月下旬に監督交代に踏み切ったユナイテッド。すると、現役時代の輝かしい実績によってオールド・トラフォードのバックアップを得たノルウェー人指揮官の下、チームはこれまでの鬱憤を晴らすかのようなアタッキングフットボールを展開し、完全復活のMFポグバ、FWラッシュフォードにけん引された攻撃陣がリーグ4試合で14ゴールと大爆発。さらに直近のFAカップではレディング相手に2-0の勝利を収めて就任後5連勝のスールシャール監督は、サー・マット・バスビー氏が1945年に達成した偉大な記録に肩を並べた。そして、新記録が懸かる今回の一戦では就任後初の“ビッグ6”、それもユナイテッドの新指揮官候補の最右翼と伝えられるポチェッティーノ監督が率いるトッテナムが相手。来季以降の正指揮官就任を望む同監督としては勝たなければいけない相手だ。
なお、両チームの前回対戦ではアウェイのトッテナムがFWルーカス・モウラの2ゴールの活躍によって3-0で快勝している。また、トッテナムはユナイテッド相手のホームゲームで直近3連勝中且つ6戦無敗と相性が良い。一方、スールシャール監督はカーディフ時代に一度だけトッテナムと対戦経験があるが、そのときは0-1で敗戦。ただ、選手時代には通算11度の対戦で7ゴールを挙げている相性の良い相手だった。
▽トッテナム予想スタメン
DF:トリッピアー、ダビンソン・サンチェス、アルデルヴァイレルト、、ベン・デイビス
MF:ムサ・シソコ、デレ・アリ、ウィンクス、エリクセン
FW:ケイン、ソン・フンミン
負傷者:DFダイアー、MFワニャマ、FWルーカス・モウラ
出場停止者:なし
システムに関しては柔軟にポジションを入れ替えられる[4-3-1-2]の採用が濃厚だ。スタメンに関してはサイドバックの人選で変更が加えられる可能性もあるが、基本的には直近のチェルシー戦と同じメンバーになりそうだ。
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン
DF:ヤング、ジョーンズ、リンデロフ、ショー
MF:エレーラ、マティッチ
MF:リンガード、ポグバ、マルシャル
FW:ラッシュフォード
負傷者:DFロホ、スモーリング、MFポグバ、FWサンチェス
出場停止者:DFバイリー(3/3)
ボーンマス戦での一発退場で3試合停止中のバイリーがこの試合まで出場停止となる。負傷者に関してはロホの欠場が確定しているが、軽傷を抱える前述の3選手に関しては起用できる見込みだ。
システムに関してはポグバがフリーマンを担う[4-2-3-1]を引き続き採用する見込みだ。また、積極的にターンオーバーを採用しているスールシャール監督だが、その中でも信頼が厚い前述の11人が起用されるはずだ。公式戦3試合連続ゴール中のFWルカクに関しては途中出場で結果を残しており、“第2のスールシャール”としてジョーカー起用が濃厚だ。
★注目選手
◆トッテナム:FWソン・フンミン
今回の一戦ではスールシャール体制移行後、ウイング、サイドバックが高い位置で攻撃に絡む頻度が高いユナイテッドに対して、サイドバックの裏を積極的に狙うソン・フンミンとムサ・シソコがスパーズの攻撃のカギを握るはずだ。ここでヤングやショーという守備の不得手な相手サイドバックを抜き去り得点に絡む仕事を果たしたい。
◆マンチェスター・ユナイテッド:MFポール・ポグバ
とはいえ、ここまでの4試合はいずれも下位に低迷する格下や守備に難のある対戦相手だったため、チーム同様にその真価が試されるのは格上相手の今回の一戦だ。守勢が予想される中、守備面でチームを助けつつこれまで同様に攻撃面で決定的な仕事を果たせるか。また、ハイラインの相手に対して得意のミドルレンジのパスから快足アタッカーたちの決定機を演出したい。
PR
2018年最終戦となったウォルバーハンプトン戦の敗戦で“72時間のタイトル候補”と揶揄されたトッテナムだが、新年初戦のカーディフ戦の勝利と、首位リバプールと2位マンチェスター・シティの頂上決戦がシティ勝利に終わったことで、首位チームとの勝ち点差は「6」に縮まり、再びタイトル争いに復帰。だが、今節のホームゲームでユナイテッド相手に勝ち点3を獲得できなければ、今度こそ今季の目標はトップ4圏内死守に下方修正されることになる。カーディフ戦後はトレンメア相手のFAカップに7-0で圧勝、今週ミッドウィークにはチェルシーとのEFLカップ準決勝1stレグを1-0で勝利しており、良いチーム状態で今回の一戦を迎えられるはずだ。なお、両チームの前回対戦ではアウェイのトッテナムがFWルーカス・モウラの2ゴールの活躍によって3-0で快勝している。また、トッテナムはユナイテッド相手のホームゲームで直近3連勝中且つ6戦無敗と相性が良い。一方、スールシャール監督はカーディフ時代に一度だけトッテナムと対戦経験があるが、そのときは0-1で敗戦。ただ、選手時代には通算11度の対戦で7ゴールを挙げている相性の良い相手だった。
◆トッテナム◆
【4-3-1-2】
【4-3-1-2】
▽トッテナム予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ロリスDF:トリッピアー、ダビンソン・サンチェス、アルデルヴァイレルト、、ベン・デイビス
MF:ムサ・シソコ、デレ・アリ、ウィンクス、エリクセン
FW:ケイン、ソン・フンミン
負傷者:DFダイアー、MFワニャマ、FWルーカス・モウラ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては盲腸手術から復帰を目指すダイアーとヒザに問題を抱えるワニャマ、ルーカス・モウラが欠場となる。一方、ヴェルトンゲンとデンベレに関してはリハビリが最終段階に入り、ベンチに復帰する可能性もあるようだ。
システムに関しては柔軟にポジションを入れ替えられる[4-3-1-2]の採用が濃厚だ。スタメンに関してはサイドバックの人選で変更が加えられる可能性もあるが、基本的には直近のチェルシー戦と同じメンバーになりそうだ。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:デ・ヘアDF:ヤング、ジョーンズ、リンデロフ、ショー
MF:エレーラ、マティッチ
MF:リンガード、ポグバ、マルシャル
FW:ラッシュフォード
負傷者:DFロホ、スモーリング、MFポグバ、FWサンチェス
出場停止者:DFバイリー(3/3)
ボーンマス戦での一発退場で3試合停止中のバイリーがこの試合まで出場停止となる。負傷者に関してはロホの欠場が確定しているが、軽傷を抱える前述の3選手に関しては起用できる見込みだ。
システムに関してはポグバがフリーマンを担う[4-2-3-1]を引き続き採用する見込みだ。また、積極的にターンオーバーを採用しているスールシャール監督だが、その中でも信頼が厚い前述の11人が起用されるはずだ。公式戦3試合連続ゴール中のFWルカクに関しては途中出場で結果を残しており、“第2のスールシャール”としてジョーカー起用が濃厚だ。
★注目選手
◆トッテナム:FWソン・フンミン
Getty Images
トッテナムの注目プレーヤーはこの試合を最後にアジアカップ参戦のためチームを離れるソン・フンミンだ。直近の公式戦6試合連続ゴール中のエースFWケインも好調を継続しているが、韓国代表は昨年11月以降の公式戦で10ゴール8アシストとそれ以上の好調ぶりでチームを牽引している。とりわけ、オフ・ザ・ボールの質の高い動き出し、一対一をことごとく制するドリブル突破は常に相手守備の脅威となっている。今回の一戦ではスールシャール体制移行後、ウイング、サイドバックが高い位置で攻撃に絡む頻度が高いユナイテッドに対して、サイドバックの裏を積極的に狙うソン・フンミンとムサ・シソコがスパーズの攻撃のカギを握るはずだ。ここでヤングやショーという守備の不得手な相手サイドバックを抜き去り得点に絡む仕事を果たしたい。
◆マンチェスター・ユナイテッド:MFポール・ポグバ
Getty Images
ユナイテッドの注目プレーヤーは新体制で完全復活のポグバだ。モウリーニョ前体制では守備的タスクに縛られたうえ、指揮官との確執によって思うような活躍を見せられなかったフランス代表。だが、新体制ではトップ下で自由を与えられると、直近4試合で4ゴール3アシストとユベントスやフランス代表で見せてきた躍動感溢れるプレーを随所に披露。ラッシュフォードと共に新生ユナイテッドの攻撃を牽引している。とはいえ、ここまでの4試合はいずれも下位に低迷する格下や守備に難のある対戦相手だったため、チーム同様にその真価が試されるのは格上相手の今回の一戦だ。守勢が予想される中、守備面でチームを助けつつこれまで同様に攻撃面で決定的な仕事を果たせるか。また、ハイラインの相手に対して得意のミドルレンジのパスから快足アタッカーたちの決定機を演出したい。
PR
|
関連ニュース