ホームで辛勝チェルシーが2019年プレミア初勝利! ウィリアンの2カ月半ぶりの3点目でニューカッスルに競り勝つ《プレミアリーグ》

2019.01.13 04:34 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第22節、チェルシーvsニューカッスルが12日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが2-1で勝利した。なお、ニューカッスルのFW武藤嘉紀はアジアカップ参戦のため欠場している。

2019年初戦となったサウサンプトン戦をドローで終えた4位のチェルシーは15位のニューカッスルをホームに迎えたこの試合で新年リーグ初白星を目指す。ミッドウィークに行われたEFLカップ(カラバオカップ)準決勝1stレグのトッテナム戦を0-1で落としたチームはその試合から先発3人を変更。クリステンセン、ハドソン=オドイ、バークリーに代えてダビド・ルイス、ペドロ、コバチッチを起用した。
戦前の予想通り、ロンドンを前線に残して守備を固めるニューカッスル相手に攻め手を探るチェルシーは、相手の一瞬の隙を突いて先制点を奪う。9分、ハーフウェイライン付近でボールを持ったD・ルイスがルックアップから前線に絶妙なフィードを送る。これに得意のダイアゴナルランで抜け出したペドロがDFを振り切って飛び出したGKの頭上を越すループシュートを流し込んだ。

D・ルイスとペドロのホットライン開通で早々にリードを手にしたチェルシーだったが、前から圧力をかけてくる相手の変化に後手を踏み、その後はイーブンな展開に持ち込まれる。この流れの中でアザールに良い形でボールが入らず、攻撃の形を見いだせないホームチームは徐々に相手の縦に速い攻撃に苦戦を強いられる。

すると、前半半ばを過ぎてルジューヌ、ロンドン、アジョセ・ペレスと際どいフィニッシュの形を作り始めたニューカッスルは40分、リッチーの左CKを中央で競り勝ったクラークが頭で合わすと、これがゴール左隅に決まり前半のうちに追いつくことに成功した。
1-1で試合を折り返すことになったチェルシーは後半の立ち上がりに決定機。47分、相手のクリアミスを奪ったカンテがボックス右に走り込むペドロに丁寧に繋ぐ。ここでペドロは右足を振り抜くが、相手GKドゥブラフカの見事な反応に阻まれて自身2点目とできず。続く56分には左サイドでのウィリアンの持ち上がりからアザール、マルコス・アロンソと繋ぎゴール前のペドロに決定機もここはシュートをミートできない。

決定機を決め切れずに嫌な空気が漂い始めるチェルシーだったが、ここ最近パフォーマンスの低下を指摘されるブラジル代表MFが真価を発揮する。57分、中央で入れ替わったアザールが複数のDFを引き付けてボックス左でフリーのウィリアンにパス。ここでウィリアンはDF2枚の間を抜く絶妙な右足コントロールシュートをゴール右隅に突き刺した。

ウィリアンの2カ月半ぶりの今季3点目で勝ち越しに成功したチェルシーは64分にもD・ルイスのフィードに抜け出したウィリアンがボックス内でGKと一対一を迎えるが、ここは相手GKの好守に遭う。さらにD・ルイスの直接FKも枠を捉えきれない。

一方、勝ち越しゴールこそ許したものの内容面では互角の戦いを見せるニューカッスルは82分にイェドリン、アジョセ・ペレスを下げてマンキージョ、マーフィーを同時投入し、同点ゴールを目指す。86分にはそのマンキージョが入れた精度の高いクロスをゴール左で競り勝ったロンドンが頭で合わせるが、これはわずかに枠の左へ外れた。

その後、アザールを下げてジルーを投入し逃げ切り態勢に入ったチェルシーは試合終了間際にボックス内でロングスタッフにシュートチャンスを許したが、ここはD・ルイスが何とか身体に当てて事なきを得た。ホームで下位ニューカッスル相手に苦戦を強いられながらも勝ち切ったチェルシーが2019年のプレミア初白星を飾った。
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