リバプール、途中出場シャキリの2発でクロップ体制のプレミアでユナイテッド初撃破!6連勝で無敗&首位を維持《プレミアリーグ》

2018.12.17 03:12 Mon
Getty Images
▽プレミアリーグ第17節、リバプールvsマンチェスター・ユナイテッドが16日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが3-1で勝利した。
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▽開幕から16戦無敗(13勝3分け)で首位に立つリバプール(勝ち点42)と、トップ4フィニッシュに望みを繋ぎたい6位のユナイテッド(勝ち点26)によるビッグマッチ。
▽前節、エースFWサラーの今季初のハットトリックもありボーンマスに4-0で快勝したリバプールはリーグ戦5連勝を達成。さらに、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)では決勝トーナメント進出を懸けたナポリとの大一番を勝ち切って2位通過を果たした。激戦から中4日で臨んだこの一戦に向けては先発4人を変更。負傷のアーノルド、マティプに代わってクラインとロブレン、中盤はミルナーとヘンダーソンに代えてナビ・ケイタ、ファビーニョを起用し、サラーを最前線に配しフィルミノをセカンドトップに置いた[4-4-1-1]の布陣で臨んだ。

▽一方のユナイテッドは前節に最下位のフルアム相手に4-1の快勝を収めてリーグ戦5試合ぶりの白星を手にした。直近のCLバレンシア戦ではすでに決勝トーナメント進出を決めていたこともあり大幅なターンオーバーを敢行。やや乏しい内容での1-2の敗戦となったが、主力を休ませることに成功した。そのバレンシア戦からはルカクを除く10人を変更。負傷明けのダルミアンやリンデロフが復帰し、前線はルカクとラッシュフォードの2トップの下にリンガードが入る[3-5-2]を採用。なお、ウォーミングアップ中のケガによりスモーリングに代わってバイリーが急遽先発に入った。

▽後方に重心を置くユナイテッドに対してホームのリバプールが前から圧力をかけていく。開始7分にはボックス手前でパスを受けたフィルミノがゴール右隅へミドルシュートを飛ばすが、これはGKデ・ヘアの好守に遭う。この直後にはユナイテッドもラッシュフォードのミドルシュートで応戦を見せるも、ここから試合は完全にリバプールペースに。
▽相手が引き気味なことに加えて、[4-4-1-1]のより守備バランスの取れた布陣を採用したことで2列目、3列目の選手が積極的に攻撃参加をみせ、ユナイテッド守備陣に後ろ向きの対応を強いていくと、サラーやマネにファビーニョと積極的にシュートを浴びせていく。すると24分、相手陣内左サイドでのスローインから細かく繋いでボックス手前左のファビーニョが絶妙なフィードをゴール前に入れると、DFの背後から飛び出したマネが胸トラップからGKデ・ヘアの股間を抜くシュートを流し込んだ。

▽敵地で先制を許す厳しい入りとなったユナイテッドはその後も押し込まれる状況が続く。しかし、ほとんどゴールの匂いを感じさせる場面を作れない中で相手のミスから追いつく。33分、左サイドでエレーラ、リンガードを起点に良い形でボールが繋がりボックス左に走り込んだルカクが低い弾道のクロスを供給。これをGKアリソンがキャッチにいくと痛恨のファンブル。こぼれ球に詰めたリンガードが冷静に流し込んだ。

▽そして、思わぬ形で振り出しに戻った試合は追いついたユナイテッドが守備面での強度を高めて盛り返したこともあり、前半終盤にかけては拮抗した展開の中でハーフタイムを迎えた。

▽迎えた後半、ユナイテッドはジオゴ・ダロトを下げてフェライニをハーフタイム明けに投入。この交代でマティッチをアンカーに配した[4-3-3]に布陣を変更した。一方、後半も同じメンバー、システムを継続したリバプールは52分に後半最初の決定機を作る。ゴール前の競り合いでDFバイリーが倒れて一瞬プレーを止めようとしたユナイテッドの隙を突きゴール前の密集をこじ開けたフィルミノがシュートを枠に飛ばすが、これはGKデ・ヘアのビッグセーブに阻まれた。

▽後半もユナイテッドを押し込んでシュートを浴びせ続けるリバプールだが、徐々にシュートを枠に飛ばせなくなり、相手のペースに引きずり込まれる。流れを変えたいクロップ監督は70分にナビ・ケイタを下げてシャキリを投入すると、この選手交代が試合を動かす。

▽73分、ファビーニョへの左サイドへの大きな展開からポジションを左に移したマネが鋭い仕掛けでボックス左ライン際からクロス。これをGKデ・ヘアが足で弾いたボールがボックス中央にこぼれると、いち早く反応したシャキリが右足でシュート。DFヤングに当たってコースが変わったボールがクロスバーの内側を叩きゴールネットに吸い込まれた。

▽クロップ采配的中で勝ち越しに成功したリバプールはここで引かずに勢いづいて攻めたてると、80分にはバイタルエリアでボールを持ったシャキリの縦パスをフィルミノがうまくペナルティアーク付近に落とすと、これをシャキリが得意の左足でシュート。DFバイリーに当たったボールがゴール左隅の絶妙なコースに決まった。

▽何とか意地を見せたいユナイテッドは3失点目の前に投入していたマルシャルに続きマタを投入して反撃を試みるが、フェライニが決定機でシュートを枠外に外すなど、2点目を奪うことはできず。難敵ユナイテッド相手にシュート30本以上を放つ圧倒的な内容で勝ち切ったリバプールがリーグ6連勝を飾るとともに、クロップ体制のリーグ戦で初となるユナイテッド戦での勝利を手にした。

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