【J1クラブ通信簿】“湘南スタイル”結実でルヴァンカップ制覇とJ1残留《湘南ベルマーレ》
2018.12.14 21:15 Fri
▽優勝争いから残留争いまで手に汗を握る接戦、熱戦が続いた2018シーズンの明治安田生命J1リーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(トピック)やチームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。第6弾は13位の湘南ベルマーレを総括!
◆シーズン振り返り
▽そして、残留争いではJ史上、最もハイレベルな争いを最終節の名古屋グランパスとの直接対決を引き分けて制し、13位でのフィニッシュとなった。新戦力のFWアレン・ステバノビッチやFWイ・ジョンヒョプ、MFミキッチといった助っ人外国人が思うように活躍できず、チーム内得点王がMF菊地俊介の6ゴールと、シーズンを通じて得点力不足に苦しんだ。
▽それでも、守護神GK秋元陽太の奮闘を筆頭に、DF杉岡大暉やDF坂圭佑、DF山根視来といった若手の台頭もあって安定した守備が構築され、粘り強い戦いを展開できた。その守備をベースに勝ち点を積み上げたチームは、目標のJ1残留を勝ち取って見せた。
◆MVP
GK秋元陽太(31)
明治安田生命J1リーグ34試合出場(先発34試合)/43失点
◆総合評価《A》※最低E~最高S
◆シーズン振り返り
(C)CWS Brains,LTD
▽就任7年目のチョウ・キジェ監督の下、ルヴァンカップ制覇という大輪の花を咲かせた。そして、目標のJ1残留も果たし、湘南にとっては実りあるシーズンとなった。クラブにとって1995年の天皇杯以来2度目のタイトルとなったルヴァンカップでは、豊富な運動量をベースに縦に早い攻撃を仕掛ける、チョウ監督が植え付けた“湘南スタイル”が見事に結実した。▽それでも、守護神GK秋元陽太の奮闘を筆頭に、DF杉岡大暉やDF坂圭佑、DF山根視来といった若手の台頭もあって安定した守備が構築され、粘り強い戦いを展開できた。その守備をベースに勝ち点を積み上げたチームは、目標のJ1残留を勝ち取って見せた。
◆MVP
GK秋元陽太(31)
明治安田生命J1リーグ34試合出場(先発34試合)/43失点
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▽フルタイム出場を果たした湘南の守護神を選出。ルヴァンカップ決勝でゴールを決めた杉岡や、ルーキーイヤーながらディフェンスリーダーとなった坂、右サイドで躍動したDF岡本拓也らもシーズン・オブ・ザ・イヤーに相応しい活躍を見せたが、多くの試合で抜群のレスポンスを生かしたビッグセーブを見せて勝ち点獲得に貢献した秋元を選んだ。◆補強成功度《D》※最低E~最高S
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▽新戦力が軒並みチームにうまくフィットしなかった中、ベテランMF梅崎司の加入は大きかった。近年悩まされてきた負傷で離脱することなくシーズンを戦い抜き、若い選手が多いチームの精神的支柱として存在感を放った。とはいえ、梅崎を除くとDF大野和成と、途中加入のFW山崎凌吾が及第点の活躍を見せたくらいで補強による戦力の上積みが少なく、苦戦する要因ともなった。◆総合評価《A》※最低E~最高S
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▽J1残留に加え、ルヴァンカップ優勝という望外の結果を手に入れたことから高い評価とした。例年なら楽々残留の勝ち点41を積み上げて残留を果たした上、23年ぶりのタイトル獲得と、湘南にとっては忘れられないシーズンとなった。とりわけ横浜Fマリノスとのルヴァンカップ決勝では湘南スタイルが遺憾なく発揮され、誰もが納得の戴冠となった。
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