【CLグループH総括】バレンシア牙城崩せずユーベとユナイテッドが突破

2018.12.14 12:01 Fri
Getty Images
▽戦前の予想通り、ユベントスとマンチェスター・ユナイテッドが決勝トーナメントに進出を果たした。ユベントスはユナイテッドとのホーム戦でこそ、らしくない逆転負けを喫したが、安定した戦いを見せた。ユナイテッドは拮抗した試合が続いたものの、勝負強さを見せて勝ち上がった。2強に割って入れる存在かと思われたバレンシアだったが、補強したアタッカーがチームにフィットせず、最終節を前に敗退が決まってしまった。

■グループH順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.ユベントス[12/4/0/2/5]
2.マンチェスター・ユナイテッド[10/3/1/2/3]
3.バレンシア[8/2/2/2/0]
4.ヤング・ボーイズ[4/1/1/4/-8]
◆最後はヒヤリも順当な首位通過~ユベントス~
Getty Images
▽レアル・マドリーから天敵C・ロナウドを獲得したチームは、攻守に隙のないチームに仕上がり、他3クラブを凌駕する安定した戦いを見せた。初戦のバレンシア戦こそC・ロナウドが退場するアクシデントに見舞われ、危うい展開となったが、MFピャニッチのPK2つで白星発進とすると、続くヤング・ボーイズ戦では燻っていたFWディバラがハットトリックの活躍。そして、ユナイテッドとの連戦ではチーム力の差を見せ付けてオールド・トラフォードで勝利した。1試合を残して決勝トーナメント進出を決めたチームは、最終節のヤング・ボーイズ戦をまさかの敗戦で終えたものの、ユナイテッドも敗れたため首位での通過となった。

◆低調もノルマの突破~マンチェスター・ユナイテッド~
Getty Images
▽内容はともかく、最低限の結果を残した。懸念のモウリーニョ政権3季目を迎えたユナイテッドは、初戦のヤング・ボーイズ戦を除いてプレミアリーグ同様、厳しい戦いが続いた。ユベントスとのリターンマッチとなったアウェイ戦では見事な逆転劇を見せたが、内容では圧倒され、チーム力の差は明確だった。それでも、ノルマの決勝トーナメント進出を果たし、一先ずモウリーニョ監督の首は繋がっている状況だ。

◆2強の牙城崩せず~バレンシア~
Getty Images
▽ユベントスとユナイテッドの牙城を崩すことが期待されたが、思うようには行かなかった。とりわけユベントスに連敗したのが痛かった。マルセリーノ監督が構築した組織的な守備に、新戦力のアタッカーたちが機能すれば十分に決勝トーナメント進出を果たせるだけのポテンシャルを持ったチームだったように思うが、リーガ同様、厳しい戦いとなった。
◆最後にユーベからCL初勝利~ヤング・ボーイズ~
Getty Images
▽ユナイテッドやバレンシア相手に善戦し、最後はユベントスから金星と、スイス王者は決して脆弱なチームではなかった。初めての本戦出場で確かな足跡を残し、今後につながる戦いとなったはずだ。
関連ニュース

プレミア4クラブを筆頭に20歳FWイリング・ジュニア争奪戦? ユベントスがしぶしぶ売却受け入れか

ユベントスのU-21イングランド代表FWサミュエル・イリング・ジュニア(20)は今夏の移籍の可能性が高まっているようだ。イギリス『フットボール・インサイダー』が報じた。 チェルシーのアカデミー出身で、2020年夏にユベントスへ移籍した逸材アタッカーのイリング・ジュニア。2022年10月にファーストチームデビューを果たすと、同年12月にはプロ契約を締結し、2025年6月までの契約を結んだ。 これまでも度々ビッグクラブからの関心が報じられてきた中、途中出場がメインながら今シーズンここまで公式戦19試合でプレー。さらなる飛躍が期待されると同時に、U-21イングランド代表でのパフォーマンスで評価を高めている。 ところが、イリング・ジュニアとの契約が残り1年に迫るユベントスは、フリーでの移籍を防ぐため、今夏の売却をしぶしぶ受け入れているとのこと。かねてから獲得への動きを見せていたトッテナムやエバートンの他、ウェストハムやブライトン&ホーブ・アルビオンなど、プレミアリーグのクラブが獲得を検討しているという。 また、ドイツ方面のクラブも興味を示しているようで、レバークーゼンとバイエルンが動向を注視。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、イタリアのクラブも移籍先の候補に挙がっている模様だ。 なお、ユベントスは1月の移籍市場においても、1700万ポンド(約32億5000万円)のオファーがあれば売却を受け入れていた見込み。今度こそいずれかのクラブが獲得へ漕ぎ着けるのだろうか。 2024.03.28 15:32 Thu

ユベントスは今夏のゴレツカ獲得を希望? バイエルンとの契約は2026年夏まで

ユベントスがバイエルンのドイツ代表MFレオン・ゴレツカ(29)に関心を示しているようだ。『フットボール・イタリア』が伝えている。 今シーズン、セリエAで29試合を消化して3位につけるユベントス。首位インテルとの勝ち点差は「17」にまで広がっており、スクデット獲得は絶望的な状況となっている。 クラブはチームの競争力を高めるため、すでに夏の移籍市場での強化を模索。ドイツ『キッカー』によると、昨夏にも関心を向けていたゴレツカをターゲットとしており、スカウトも派遣しているとのことだ。 これまでもゴレツカに関心を示し続けてきたユベントスだが、選手側も6シーズン過ごしたバイエルンを離れ、新たなチャレンジを望む可能性がある模様。ただし、バイエルンとの契約を2026年夏まで残していることから、クラブ間ではタフな交渉が必要になるだろう。 ゴレツカは今シーズンのバイエルンで、公式戦31試合4ゴール9アシストを記録。チームは首位レバークーゼンに10ポイント差をつけられての2位と苦戦している中で、個人としては存在感を発揮している。 2024.03.27 13:15 Wed

ユナイテッドでのアムラバトは今季限りか 存在感薄く返却決意

マンチェスター・ユナイテッドがモロッコ代表MFソフィアン・アムラバト(27)の買取りを見送ったようだ。イタリア『カルチョメルカート』が報じた。 カタール・ワールドカップ(W杯)4強入りのモロッコで躍動し、昨夏にフィオレンティーナからユナイテッドにローン移籍したアムラバト。この移籍が実現するまで動向が注目される人気株だったが、インパクトを欠く。 もちろん、サイドバックで使われたりのチーム事情もあるが、今やコビー・メイヌーの台頭に押され、影薄く…。中盤の軸と目されたカゼミロも常時出場が叶わずにいるなかで、あまり活躍ができずにここまできている。 ローン移籍に900万ユーロ(約14億7000万円)を投じたユナイテッドは2000万ユーロ(約32億8000万円)+アドオン500万ユーロ(約8億2000万円)の買取オプションを持つが、行使しないことを決めたという。 となれば、2025年夏まで契約を残すフィオレンティーナに舞い戻るのが既定路線だが、ユベントス行きの可能性も。ミランもその候補だが、他の選手に重きを置き、ユベントスの方はスポーツディレクター(SD)のクリスティアーノ・ジュントリ氏がファンのようだ。 2024.03.26 16:55 Tue

「僕はスペイン人」18歳ハイセンが母国オランダに決別…2月にスペイン国籍取得でU-21代表デビュー

ローマDFディーン・ハイセン(18)が自らのアイデンティティを語った。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 セリエAでメキメキ頭角を表す197cmの両利きセンターバック・ハイセン。16歳でマラガからユベントスへ移籍し、トップ昇格の今季は後半戦からローマへ武者修行…順調に出場機会を得ている。 そんなハイセン、U-17オランダ代表の一員として2022年にU-17欧州選手権準優勝などなど、これまでは世代別オランダ代表の常連。 しかし、今回の代表ウィークはU-21スペイン代表に招集…元アヤックスの父ドン・ハイセン氏を含めて一家揃ってオランダ出身だが、自身が5歳の時にスペイン・アンダルシア州へ移住し、今年2月にはスペイン国籍を取得しているのだ。 そして、21日に行われたU-21スロバキア代表との国際親善試合でラ・ロヒタ(世代別スペイン代表の愛称)デビュー。スペイン『マルカ』のインタビューでは「僕はスペイン人」と明言した。 「そうだね。僕は自分がスペイン人だと感じているよ。5歳からマラガで育ち、今回スペイン代表の一員になれて嬉しい。いずれスペイン代表でトロフィーを勝ち取りたいよ」 ハイセンをDFヴィルヒル・ファン・ダイクやDFステファン・デ・フライ、DFマタイス・デ・リフトらに続く新時代のディフェンスリーダーと捉えていたオランダ側から見れば、今回の所信表明は痛い。 2024.03.26 16:35 Tue

ユベントスがコープマイネルス獲得へ18歳逸材を譲渡も?

ユベントスはアタランタからオランダ代表MFトゥン・コープマイネルス(26)の獲得を目指し、様々なプランを検討しているようだ。 ユベントスが獲得に本腰を入れるコープマイネルス。たびたび優れた人材を輩出するオランダのAZから2021年夏にアタランタ入りした攻撃的MFは、今季のセリエAで2桁得点10ゴールを記録し、ヨーロッパリーグ(EL)でもベスト8進出を掴んだチームをけん引している。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、関心を寄せるはユベントスだけでなく、今やインテルとミラン、さらにリバプールとマンチェスター・ユナイテッドからも熱視線が。移籍先として現実的なのは、現状ユベントスかリバプールとのことだ。 リバプールについてはEL準々決勝でアタランタと対戦予定となっており、この機会を利用してクラブ間協議に臨む可能性も。 一方のユベントスは、あくまでプランの1つとして、下部組織から育て上げた超逸材、U-21スペイン代表DFディーン・ハイセン(18)をアタランタとの交渉で提示する案を練っている模様。ローマにレンタル移籍中のハイセンは、ダニエレ・デ・ロッシ監督の下で順調に成長中だ。 「ハイセンをアタランタに提示」が移籍金引き下げを狙ったものであることは明白だが、1年レンタルなのか、完全移籍での譲渡なのか、あるいは買い戻しオプション付帯での譲渡なのか…今のところ詳細は不明。 ハッキリしているのは、“個を伸ばすスペシャリスト”アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、ハイセンを大変気に入っているということだ。 ローマも買い取りを目指すとされるハイセンだが、今夏の動向やいかに。コープマイネルスとともに、これから目が離せなくなりそうだ。 2024.03.26 13:40 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly