チェルシー戦で人種差別被害のスターリング、自身ではなく若手に対するメディアの人種差別に問題提起

2018.12.09 22:10 Sun
Getty Images
▽8日に行われたチェルシー戦で人種差別の被害に遭ったマンチェスター・シティのイングランド代表FWラヒーム・スターリングだが、試合翌日に自身ではなくシティ所属の若手2選手に対するメディアの人種差別に問題提起した。イギリス『BBC』が伝えている。
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▽今季リーグ戦無敗を継続していたシティだが、8日にスタンフォード・ブリッジで行われたチェルシー戦では0-2で敗れ、今季リーグ初黒星を喫した。ただ、その敗戦と共に話題になったのが、同試合中にピッチサイドへボールを拾いに行ったスターリングに対してチェルシーファンから人種差別的な発言が行われたことだった。
▽渦中のスターリングに注目が集まった中、試合翌日に自身の『インスタグラム』を更新したスターリングは、「チェルシー戦での出来事に関して僕の反応を見た人はわかる通り、僕は相手が良いことを言ってくるとは思っていなかったし笑うしかなかったよ」と、自身への差別行為には大きな反応を示さなかった。

▽その一方で、DFトシン・アダラバイヨ、MFフィル・フォーデンという2人のシティ所属のイングランド人若手2選手が共に若くして母親に家を購入したという、イギリス『デイリー・メール』の報道に関して、アフリカにルーツを持つアダラバイヨ、白人のフォーデンで報じられ方が異なるとスターリングは主張する。

▽確かにフォーデンに関しては18歳の同選手が両親のために200万ポンド(約2億8000万円)の新居を購入したという見出しで若手ながら高額の給与を受け取っていることに対する驚きと共に、同選手の親孝行ぶりを意識した記事になっていた。(今年10月の記事)
▽一方、今年1月に出たアダラバイヨの見出しではまだプレミアリーグで1度も先発経験がない20歳の若手選手が週給2万5000ポンド(約350万円)を受け取り、225万ポンド(約3億2000万円)のマンションを購入したというややネガティブなニュアンスでの記事となっていた。

▽そして、スターリングはシティの若手2選手に対する報道に関して人種差別的な意図がなるのではないかと、持論を展開している。

「2人の若手プレーヤーがプロとしてのキャリアをスタートし、同じクラブのためにプレーしている。そして、2人とも正しい行いをしている」

「だけど、多くの時間と愛情をかけて自分を育ててくれた母親のためにそれぞれが新居を購入したのに、新聞の報じ方は若い黒人プレーヤーと白人プレーヤーで異なる」

「僕はこのことが受け入れがたい。どちらも純粋な行為であり、彼らは間違ったことをしていない。だけど、受け取られ方は別だ。明らかに若い黒人には悪い形での光が当てられている」

「そういった報道は人種差別主義や攻撃的な振る舞いを煽ることに繋がる。だから、差別が何たるかを理解していないすべての新聞には公正な宣伝を行ってほしいと言いたい。同時にすべてのプレーヤーに平等なチャンスを与えてほしいと思っている」

▽自身の人種差別被害をキッカケに一部メディアに対して、人種差別撲滅の啓蒙を行ったスターリング。後輩アダラバイヨを思いやる兄貴的な態度を含めて素晴らしいジェスチャーを見せてくれた。

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