ドイツの伝説的GKカーン氏が来日! GKになったキッカケは「おじいちゃんを失望させたくないから」
2018.12.01 15:00 Sat
▽ドイツ代表としても活躍し、バイエルンやカールスルーエなどでも活躍したオリバー・カーン氏が来日。11月30日に都内で「Bundesliga Experience Toky 2018」としてメディアブリーフィングに参加した。
▽今回のメディアブリーフィングでは、スカパー!のブンデスリーガ実況でもおなじみの西岡明彦さんとトークショーを行い、ブンデスリーガについてや日本人選手について、さらにはGK論などを熱く語った。
──2002年のワールドカップの活躍が記憶に残っていますが、それ以降日本や東京を訪れたことはありますか
「数年前に訪れました。2002年のワールドカップは私も印象的でした。友人やファンの方もいたので、遊びに来ていました」
──日本の印象はいかがですか?
──今回の日本滞在で楽しみにしていることは
「ブンデスリーガで20年プレーしていたので、その代表として来日した目的は色々あります。ブンデスリーガ代表という以外でも、『GoalPlay』というものを日本で広めることも楽しみです」
──日本人選手はブンデスリーガで多く活躍しています。現状の人気や日本人選手の活躍はどう見ているか
「ドルトムントの香川選手やフランクフルトの長谷部選手は凄く注目を浴びている。1部リーグでは7人の選手がプレーしているが、日本の育成システムというのも充実しているのを感じているし、クオリティも上がっていると感じている。2部でも数人活躍しているので、そこにも注目している」
──日本人選手が海外に渡るときにブンデスリーガに行くケースが多いが、ブンデスリーガで活躍するために必要な能力は
「ブンデスリーガだけでなくヨーロッパでプレーするにはということだが、日本人とドイツ人はメンタリティが似ている。練習に対しての練習量や努力がしっかりと性格が似ていると思う」
「ただ、メンタリティが似ていても、練習量などを増やすだけではなく、クオリティも必要となる。そのバランスを常に持っていなければいけない」
──30代からベテランまで監督がいて、試合中にシステムが変更されるなど、監督にも魅力があると思うが
「コーチングに関しても、たくさんの種類があり、キャラクターがあるので選手に影響が出ている。ブンデスリーガは選手だけでなく監督の育成にも取り組んでいる。色々な指導の方法があるのも、クオリティに繋がっているだろう」
──GKとして一時代を築いて来ましたが、どういったキッカケでGKになったのか
「元々フィールドプレーヤーだったが、おじいちゃんにGKのユニフォームをプレゼントしてもらった。もらったのは、ゼップ・マイヤーのものだった。それをもらってから、おじいちゃんを失望させたくないということで、そこからGKとしてプレーを続けた」
──現在ではマヌエル・ノイアーやマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンなどドイツは良いGKが多いがその理由はどこにあると思うか
「伝説的なGKが多く生まれてきた理由は、トニー・トゥレク、ゼップ・マイヤー、ハラルト・シューマッハーなどが模範となっていることだ。それを見て、なりたいと思うことがある」
「ドイツ人の性質というものも合っていると思うし、ディシプリンもGKに合っていると思う。だから、ノイアーや若手もレジェンドを見ていることが繋がっていると思う」
──日本にも良いGKが多く出て来たが、ヨーロッパに行くのはMFやFWが多い。子供たちにGKになりたいと思わせるには
「GKになるためには色々な特殊能力が現在は必要となっている。昔と今はGKの感覚が違う。今は色々なスキルが求められている」
「元々、ゴールキーパーと呼ばれていたが、最近はゴールプレーヤーと呼ばれるようになっている。キーパーではなく、11人目のフィールドの選手という意味もある。だから、色々な能力を学ぶ必要があり、ポジションとしては多彩で技術的に難しいポジションだ」
「そして試合を左右するポジションでもある。そのため、メンタリティも鍛える必要があり、育成に力を入れる必要があると思う」
──今回の来日には『GoalPlay』というものも目的としてあると思いますが
「『GoalPlay』は2015年に立ち上げたものだ。当初立ち上げた理由は、ドイツのGKの90%はGKとしてのトレーニングを受けていないことが多かった。そのところを見て、ミッションとしてゴールキーパーではなくゴールプレーヤーを育てるには、トレーナーを育てなくてはいけないというのがあった」
「『GoalPlayAcademy』を立ち上げて、色々なクラブと協力して来た。他国でも色々なことをやっているため、それをグローバル化したいと思っている」
──日本人選手がブンデスリーガでゴールプレーヤーになる可能性はあると思うか
「もちろんそうだ。日本人選手がゴールプレーヤーになる可能性はあるだろう。ただ、特殊なトレーニングをする必要はあると思う」
「技術を含め、特別なトレーニングはスポーツ科学などを利用し、ピンポイントでできることが可能となっている」
「もう1つは若手選手だ。活躍している選手は30前後となるが、今後はもっと若手選手を中心に新しい技術を使った育成をしていかなければいけない」
──カーン氏のこの先のビジョンは
「2008年に引退してからはサッカーに携わっている。『GoalPlay』以外にも色々なものを立ち上げており、それを発展させていきたいと考えている」
「今も藻でレーションをやっている。サッカーの専門家としても活躍していきたい」
──指導者というよりもマネジメントの方で活躍をしたいか
「選手育成も楽しいが、それをメインにするというよりは、アイデアを提供したり、ビジネス思考で携わりたい」
──ブンデスリーガは日本でも人気が高まっている。日本のブンデスリーガファンへメッセージを
「ブンデスリーガは世界基準で見てもレベルが高いので、是非見ていただきたい。戦術やトップのスター選手もたくさんいて、サッカーの魅力もあるので期待してほしい」
「レヴァンドフスキやロッベン、香川などもいる。色々な国からブンデスリーガに来て活躍している選手も多い」
「バイエルンで活躍して来て、長い間バイエルンが強いと言われて来たが、ドルトムントが頑張っている。そこも面白いところではないかと思う」
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▽現役時代には、2002年の日韓ワールドカップで、GKとして初めてワールドカップの最優秀選手賞を受賞し、GKとしての一時代を築いたカーン氏。今回の来日では、明治安田生命J1リーグ最終節の川崎フロンターレvsジュビロ磐田を観戦するなど、精力的な活動を行う。(C)CWS Brains,LTD.
──2002年のワールドカップの活躍が記憶に残っていますが、それ以降日本や東京を訪れたことはありますか
「数年前に訪れました。2002年のワールドカップは私も印象的でした。友人やファンの方もいたので、遊びに来ていました」
──日本の印象はいかがですか?
「ミュンヘンに比べると、ここは雪が降っていないのですごく居心地がいいです(笑)。空港に到着した時から日本と言う国は好きだ。何と言っても歓迎されて嬉しい」
──今回の日本滞在で楽しみにしていることは
「ブンデスリーガで20年プレーしていたので、その代表として来日した目的は色々あります。ブンデスリーガ代表という以外でも、『GoalPlay』というものを日本で広めることも楽しみです」
(C)CWS Brains,LTD.
──日本人選手はブンデスリーガで多く活躍しています。現状の人気や日本人選手の活躍はどう見ているか
「ドルトムントの香川選手やフランクフルトの長谷部選手は凄く注目を浴びている。1部リーグでは7人の選手がプレーしているが、日本の育成システムというのも充実しているのを感じているし、クオリティも上がっていると感じている。2部でも数人活躍しているので、そこにも注目している」
──日本人選手が海外に渡るときにブンデスリーガに行くケースが多いが、ブンデスリーガで活躍するために必要な能力は
「ブンデスリーガだけでなくヨーロッパでプレーするにはということだが、日本人とドイツ人はメンタリティが似ている。練習に対しての練習量や努力がしっかりと性格が似ていると思う」
「ただ、メンタリティが似ていても、練習量などを増やすだけではなく、クオリティも必要となる。そのバランスを常に持っていなければいけない」
──30代からベテランまで監督がいて、試合中にシステムが変更されるなど、監督にも魅力があると思うが
「コーチングに関しても、たくさんの種類があり、キャラクターがあるので選手に影響が出ている。ブンデスリーガは選手だけでなく監督の育成にも取り組んでいる。色々な指導の方法があるのも、クオリティに繋がっているだろう」
(C)CWS Brains,LTD.
──GKとして一時代を築いて来ましたが、どういったキッカケでGKになったのか
「元々フィールドプレーヤーだったが、おじいちゃんにGKのユニフォームをプレゼントしてもらった。もらったのは、ゼップ・マイヤーのものだった。それをもらってから、おじいちゃんを失望させたくないということで、そこからGKとしてプレーを続けた」
──現在ではマヌエル・ノイアーやマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンなどドイツは良いGKが多いがその理由はどこにあると思うか
「伝説的なGKが多く生まれてきた理由は、トニー・トゥレク、ゼップ・マイヤー、ハラルト・シューマッハーなどが模範となっていることだ。それを見て、なりたいと思うことがある」
「ドイツ人の性質というものも合っていると思うし、ディシプリンもGKに合っていると思う。だから、ノイアーや若手もレジェンドを見ていることが繋がっていると思う」
──日本にも良いGKが多く出て来たが、ヨーロッパに行くのはMFやFWが多い。子供たちにGKになりたいと思わせるには
「GKになるためには色々な特殊能力が現在は必要となっている。昔と今はGKの感覚が違う。今は色々なスキルが求められている」
「元々、ゴールキーパーと呼ばれていたが、最近はゴールプレーヤーと呼ばれるようになっている。キーパーではなく、11人目のフィールドの選手という意味もある。だから、色々な能力を学ぶ必要があり、ポジションとしては多彩で技術的に難しいポジションだ」
「そして試合を左右するポジションでもある。そのため、メンタリティも鍛える必要があり、育成に力を入れる必要があると思う」
──今回の来日には『GoalPlay』というものも目的としてあると思いますが
「『GoalPlay』は2015年に立ち上げたものだ。当初立ち上げた理由は、ドイツのGKの90%はGKとしてのトレーニングを受けていないことが多かった。そのところを見て、ミッションとしてゴールキーパーではなくゴールプレーヤーを育てるには、トレーナーを育てなくてはいけないというのがあった」
「『GoalPlayAcademy』を立ち上げて、色々なクラブと協力して来た。他国でも色々なことをやっているため、それをグローバル化したいと思っている」
──日本人選手がブンデスリーガでゴールプレーヤーになる可能性はあると思うか
「もちろんそうだ。日本人選手がゴールプレーヤーになる可能性はあるだろう。ただ、特殊なトレーニングをする必要はあると思う」
「技術を含め、特別なトレーニングはスポーツ科学などを利用し、ピンポイントでできることが可能となっている」
「もう1つは若手選手だ。活躍している選手は30前後となるが、今後はもっと若手選手を中心に新しい技術を使った育成をしていかなければいけない」
(C)CWS Brains,LTD.
──カーン氏のこの先のビジョンは
「2008年に引退してからはサッカーに携わっている。『GoalPlay』以外にも色々なものを立ち上げており、それを発展させていきたいと考えている」
「今も藻でレーションをやっている。サッカーの専門家としても活躍していきたい」
──指導者というよりもマネジメントの方で活躍をしたいか
「選手育成も楽しいが、それをメインにするというよりは、アイデアを提供したり、ビジネス思考で携わりたい」
──ブンデスリーガは日本でも人気が高まっている。日本のブンデスリーガファンへメッセージを
「ブンデスリーガは世界基準で見てもレベルが高いので、是非見ていただきたい。戦術やトップのスター選手もたくさんいて、サッカーの魅力もあるので期待してほしい」
「レヴァンドフスキやロッベン、香川などもいる。色々な国からブンデスリーガに来て活躍している選手も多い」
「バイエルンで活躍して来て、長い間バイエルンが強いと言われて来たが、ドルトムントが頑張っている。そこも面白いところではないかと思う」
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