【J2最終節プレビュー】史上最大の混戦、J2クライマックスで待ち受けるドラマは!?
2018.11.17 10:45 Sat
▽泣いても笑っても残されたのは1試合。明治安田生命J2リーグの2018シーズンが終わりを告げる。しかし、残された試合は1つながら決まっているものは何もない。
▽優勝の可能性を残すのは4チーム。そして、J1参入プレーオフの残り2枠を3チームで争う大混戦状態だ。試合の途中経過で、多くの順位が入れ替わる可能性があるJ2最終節。史上最高のドラマが生まれる可能性を残している。
◆明治安田生命J2リーグ最終節
▽11/17(土)
《14:00》
松本山雅FC(1位/76pt) vs 徳島ヴォルティス(11位/55pt)
モンテディオ山形(12位/55pt) vs 大分トリニータ(2位/75pt)
FC町田ゼルビア(3位/75pt) vs 東京ヴェルディ(5位/70pt)
ヴァンフォーレ甲府(8位/59pt) vs 横浜FC(4位/73pt)
FC岐阜(19位/41pt) vs アビスパ福岡(6位/69pt)
ファジアーノ岡山(14位/53pt) vs 大宮アルディージャ(7位/68pt)
◆松本vs徳島〜悲願のタイトル&4年ぶりのJ1へ〜
▽めまぐるしく首位が入れ替わるシーズンだったが、終盤は自動昇格圏をキープ。大分との熾烈な首位争いを繰り広げてきたが、最終節を首位で迎えることができた。
▽対する徳島は、直近の8試合で6連敗を含む2分け6敗と未勝利。7月から9月にかけては白星を積み上げてプレーオフ出場を争っていたが、昇格レースからは脱落してしまった。それでも、夏に加入したFWダビド・バラル、FWピーター・ウタカの助っ人コンビは強烈。リカルド・ロドリゲス監督が率いるチームが、最終節で意地の首位叩きを目指す。
◆山形vs大分〜再び頂点へ、そして6年ぶりのJ1へ〜
▽しかし、2016年のJ3で優勝をすると、復帰した2017年はJ2で9位。それでも、今季は新加入のMF馬場賢治、FW藤本憲明が揃って12得点。さらに、FW後藤優介やFW三平和司も10得点ずつと攻撃陣が奮闘。アグレッシブながらフェアなプレーを続け、今期はリーグ最多の23勝を記録している。攻撃陣の活躍で最終節も勝利し、松本の結果を待ちたい。
▽対する山形は、木山隆之監督の続投が決定。チームとしてJ1昇格の可能性はないが、天皇杯では準決勝まで駒を進めている。リーグ最終節でしっかりと勝利を収め、天皇杯へ勢いを持続させたいところだろう。FW阪野豊史、MF小林成豪、MF汰木康也ら攻撃陣が大分に風穴を開けられるか。
◆町田vs東京V〜優勝、PO、最もシビアなJ2最終節〜
▽一方で、東京VはシビアなJ1参入プレーオフ出場権を争う状況。結果次第では、プレーオフ出場を逃す可能性もある状況だ。“東京クラシック”はチケットも完売。互いの意地がぶつかり合う激戦となるだろう。
▽相馬直樹監督が作り上げてきたチームは、シーズン当初の6位以内という目標から、J2の頂点へと切り替わった。昇格はできなくとも、J2優勝はチームの歴史に刻まれる。ボールに選手が寄せるコンパクトなサッカーで、変幻自在の東京Vをどう抑えるか。チームとしての集大成も見せらるかに注目だ。
▽ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督2年目の東京Vは、前回対戦で町田に1-4と完敗。無敗が止まってから、シーズンで最も状態が悪い状態で戦っての結果だ。町田は攻撃に切り替わった際に複数人がボールに絡むスタイル。東京Vとしては、素早い切り替えで町田のお株を奪いたい。必勝の両者の激突は見所満載だ。
◆甲府vs横浜FC〜降格組の意地か、最終節でまくるか〜
▽チームの心臓であったFWイバが大事な時期に2試合の出場停止を受けるエクスキューズはあったが、MFレアンドロ・ドミンゲスが躍動。さらに、代役を務めたFW戸島章の活躍もあり連勝で乗り切った。今節はイバが先発に復帰予定。J1に導くゴールを奪えるかに期待だ。
▽一方、J1昇格の可能性を逸している甲府だが、J1からの降格組として意地を見せたいところ。直近の10試合ではわずか1敗。エンジンがかかるのが遅く悔しい気持ちで一杯だろう。
▽それでも、21日にはアジア王者に輝いた鹿島アントラーズとの天皇杯準々決勝が待っている。得点源のFWジュニオール・バホスが負傷。エースを欠く最終節だが、昨季J1を戦ったチームとしての意地もある。天皇杯に向けて勢いに乗れるか。シーズンが続く甲府も勝利を掴みに来るだろう。
◆岐阜vs福岡〜勝ち点差「1」で追われる重圧に勝てるか〜
▽前節はJ3への降格が近づくロアッソ熊本を相手に1-0と辛勝。開始早々のFW石津大介のゴールを守りきった。今季は勝ちきれない試合が多く、チームが波に乗り切れなかった印象だ。それでもFWドゥドゥやFW城後寿、FW松田力、FW石津大介とアタッカー陣は強力。しっかりと勝利し、自力でプレーオフ進出を決めたい。
▽対する岐阜は、J2残留を決め、大木武監督の続投も決定。ホームでの最終節で来シーズンへ繋がるキッカケを掴みたい。FW古橋亨梧がヴィッセル神戸に移籍して以降は得点源を失い、苦戦した。最終節で勝利し、苦しいシーズンを共に戦ったファン・サポーターと喜びを分かち合えるか。
◆岡山vs大宮〜優勝候補、逆転で昇格の権利を掴めるか〜
▽シーズン序盤に不安定な戦いを続け、10試合で3勝と出遅れたことが大きく響いた結果だ。そして、序盤の不安定さはシーズンを通して続き、最多連勝は「3」と寂しい。大混戦のJ2を招いた主因の1つとも言えるだろう。
▽自力での昇格は前節で失ったが、勝ち点「1」の重みは前回のJ2降格時に味わっているはず。今節はFWマテウスが累積警告で欠場。しかし、J2屈指の戦力を誇る大宮は、「降格組の1年での昇格ゼロ」という不名誉な記録を避けるためにも、勝って他会場の結果を待ちたい。
◆J2順位表(第41節終了時点)
[勝ち点(勝ち/負け/引き分け)試合数]
1位 松本山雅FC 76(21/13/7/20)41
2位 大分トリニータ 75(23/6/12/25)41
── ↑ 自動昇格 ↑ ──
3位 FC町田ゼルビア 75(21/12/8/18)41
4位 横浜FC 73(20/13/8/18)41
5位 東京ヴェルディ 70(19/13/9/15)41
6位 アビスパ福岡 69(19/12/10/16)41
── ↑ プレーオフ ↑ ──
7位 大宮アルディージャ 68(20/8/13/16)41
▽優勝の可能性を残すのは4チーム。そして、J1参入プレーオフの残り2枠を3チームで争う大混戦状態だ。試合の途中経過で、多くの順位が入れ替わる可能性があるJ2最終節。史上最高のドラマが生まれる可能性を残している。
▽11/17(土)
《14:00》
松本山雅FC(1位/76pt) vs 徳島ヴォルティス(11位/55pt)
モンテディオ山形(12位/55pt) vs 大分トリニータ(2位/75pt)
FC町田ゼルビア(3位/75pt) vs 東京ヴェルディ(5位/70pt)
ヴァンフォーレ甲府(8位/59pt) vs 横浜FC(4位/73pt)
FC岐阜(19位/41pt) vs アビスパ福岡(6位/69pt)
ファジアーノ岡山(14位/53pt) vs 大宮アルディージャ(7位/68pt)
◆松本vs徳島〜悲願のタイトル&4年ぶりのJ1へ〜
(C)J.LEAGUE PHOTOS
▽首位を走る松本は、ホームに徳島を迎える。反町康治監督に率いられ7シーズン目。2014年は2位でJ1に昇格しており、優勝を果たせばJリーグ参入後の初タイトルとなる。▽めまぐるしく首位が入れ替わるシーズンだったが、終盤は自動昇格圏をキープ。大分との熾烈な首位争いを繰り広げてきたが、最終節を首位で迎えることができた。
▽前節は栃木SCに1-0で勝利。ケガ人の影響でメンバーの入れ替えが起こっているが、反町監督が積み上げてきた全員サッカーで勝利を収め、アルウィンで歓喜の優勝&J1昇格を決めたい。
▽対する徳島は、直近の8試合で6連敗を含む2分け6敗と未勝利。7月から9月にかけては白星を積み上げてプレーオフ出場を争っていたが、昇格レースからは脱落してしまった。それでも、夏に加入したFWダビド・バラル、FWピーター・ウタカの助っ人コンビは強烈。リカルド・ロドリゲス監督が率いるチームが、最終節で意地の首位叩きを目指す。
◆山形vs大分〜再び頂点へ、そして6年ぶりのJ1へ〜
(C)J.LEAGUE PHOTOS
▽2位で最終節を迎えた大分。自力でJ1自動昇格を決められる状況だ。かつてはナビスコカップ(現ルヴァンカップ)を制したこともある大分だが、2013年にJ2へ降格すると、2015年にはJ3にまで降格した。▽しかし、2016年のJ3で優勝をすると、復帰した2017年はJ2で9位。それでも、今季は新加入のMF馬場賢治、FW藤本憲明が揃って12得点。さらに、FW後藤優介やFW三平和司も10得点ずつと攻撃陣が奮闘。アグレッシブながらフェアなプレーを続け、今期はリーグ最多の23勝を記録している。攻撃陣の活躍で最終節も勝利し、松本の結果を待ちたい。
▽対する山形は、木山隆之監督の続投が決定。チームとしてJ1昇格の可能性はないが、天皇杯では準決勝まで駒を進めている。リーグ最終節でしっかりと勝利を収め、天皇杯へ勢いを持続させたいところだろう。FW阪野豊史、MF小林成豪、MF汰木康也ら攻撃陣が大分に風穴を開けられるか。
◆町田vs東京V〜優勝、PO、最もシビアなJ2最終節〜
(C)J.LEAGUE PHOTOS
▽3位の町田と5位の東京Vの対戦。最終節の中でも最注目カードと言っていいだろう。J1ライセンスを持たない町田にとって、順位という点でJ1昇格という権利を持っていても、その夢は叶わない。しかし、優勝の可能性は残されている。▽一方で、東京VはシビアなJ1参入プレーオフ出場権を争う状況。結果次第では、プレーオフ出場を逃す可能性もある状況だ。“東京クラシック”はチケットも完売。互いの意地がぶつかり合う激戦となるだろう。
▽相馬直樹監督が作り上げてきたチームは、シーズン当初の6位以内という目標から、J2の頂点へと切り替わった。昇格はできなくとも、J2優勝はチームの歴史に刻まれる。ボールに選手が寄せるコンパクトなサッカーで、変幻自在の東京Vをどう抑えるか。チームとしての集大成も見せらるかに注目だ。
▽ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督2年目の東京Vは、前回対戦で町田に1-4と完敗。無敗が止まってから、シーズンで最も状態が悪い状態で戦っての結果だ。町田は攻撃に切り替わった際に複数人がボールに絡むスタイル。東京Vとしては、素早い切り替えで町田のお株を奪いたい。必勝の両者の激突は見所満載だ。
◆甲府vs横浜FC〜降格組の意地か、最終節でまくるか〜
(C)J.LEAGUE PHOTOS
▽勝ち点上では優勝の可能性も残している横浜FC。激戦が予想されるJ1参入プレーオフを回避する意味でも、今節の勝利は必須だ。▽チームの心臓であったFWイバが大事な時期に2試合の出場停止を受けるエクスキューズはあったが、MFレアンドロ・ドミンゲスが躍動。さらに、代役を務めたFW戸島章の活躍もあり連勝で乗り切った。今節はイバが先発に復帰予定。J1に導くゴールを奪えるかに期待だ。
▽一方、J1昇格の可能性を逸している甲府だが、J1からの降格組として意地を見せたいところ。直近の10試合ではわずか1敗。エンジンがかかるのが遅く悔しい気持ちで一杯だろう。
▽それでも、21日にはアジア王者に輝いた鹿島アントラーズとの天皇杯準々決勝が待っている。得点源のFWジュニオール・バホスが負傷。エースを欠く最終節だが、昨季J1を戦ったチームとしての意地もある。天皇杯に向けて勢いに乗れるか。シーズンが続く甲府も勝利を掴みに来るだろう。
◆岐阜vs福岡〜勝ち点差「1」で追われる重圧に勝てるか〜
(C)J.LEAGUE PHOTOS
▽前節、J2残留を決めた岐阜と、プレーオフ圏外の大宮に勝ち点差「1」で終われる福岡の対戦。福岡にとっては、自力でプレーオフ進出を決めたいところだ。▽前節はJ3への降格が近づくロアッソ熊本を相手に1-0と辛勝。開始早々のFW石津大介のゴールを守りきった。今季は勝ちきれない試合が多く、チームが波に乗り切れなかった印象だ。それでもFWドゥドゥやFW城後寿、FW松田力、FW石津大介とアタッカー陣は強力。しっかりと勝利し、自力でプレーオフ進出を決めたい。
▽対する岐阜は、J2残留を決め、大木武監督の続投も決定。ホームでの最終節で来シーズンへ繋がるキッカケを掴みたい。FW古橋亨梧がヴィッセル神戸に移籍して以降は得点源を失い、苦戦した。最終節で勝利し、苦しいシーズンを共に戦ったファン・サポーターと喜びを分かち合えるか。
◆岡山vs大宮〜優勝候補、逆転で昇格の権利を掴めるか〜
(C)J.LEAGUE PHOTOS
▽シーズン開幕前、優勝候補筆頭に挙げられていた大宮だが、現在は7位とプレーオフ圏外。このままでは、J1昇格の可能性が消滅する。▽シーズン序盤に不安定な戦いを続け、10試合で3勝と出遅れたことが大きく響いた結果だ。そして、序盤の不安定さはシーズンを通して続き、最多連勝は「3」と寂しい。大混戦のJ2を招いた主因の1つとも言えるだろう。
▽自力での昇格は前節で失ったが、勝ち点「1」の重みは前回のJ2降格時に味わっているはず。今節はFWマテウスが累積警告で欠場。しかし、J2屈指の戦力を誇る大宮は、「降格組の1年での昇格ゼロ」という不名誉な記録を避けるためにも、勝って他会場の結果を待ちたい。
◆J2順位表(第41節終了時点)
[勝ち点(勝ち/負け/引き分け)試合数]
1位 松本山雅FC 76(21/13/7/20)41
2位 大分トリニータ 75(23/6/12/25)41
── ↑ 自動昇格 ↑ ──
3位 FC町田ゼルビア 75(21/12/8/18)41
4位 横浜FC 73(20/13/8/18)41
5位 東京ヴェルディ 70(19/13/9/15)41
6位 アビスパ福岡 69(19/12/10/16)41
── ↑ プレーオフ ↑ ──
7位 大宮アルディージャ 68(20/8/13/16)41
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