イグアインPK失敗に退場… ユーベがC・ロナウド&マンジュキッチ弾でミランに快勝《セリエA》

2018.11.12 06:32 Mon
Getty Images
▽セリエA第12節、ミランvsユベントスが11日に行われ、0-2でユベントスが勝利した。
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▽前節ウディネーゼ戦をロマニョーリの2試合連続となる劇的弾で3連勝とした4位ミラン(勝ち点21)は、3日前に行われたヨーロッパリーグ(EL)のベティス戦を1-1の引き分けに持ち込んだ。そのベティス戦のスタメンから5選手を変更。負傷したムサッキオが欠場となり、ロマニョーリやGKドンナルンマ、ウディネーゼ戦で負傷交代し古巣対決となるイグアインらが先発に戻った。
▽一方、前節カリアリ戦をディバラの開始44秒弾など3発で退けた首位ユベントス(勝ち点31)は、4日前に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・ユナイテッド戦をC・ロナウドの恩返し弾で先制しながらも、終盤のセットプレー2発でまさかの逆転負けを喫してしまった。まずい試合運びで今季の公式戦初黒星を喫した中、ユナイテッド戦のスタメンから4選手を変更。古巣対決となるボヌッチがベンチスタートとなった他、デ・シリオ、ケディラ、クアドラードに代えてマンジュキッチ、マテュイディ、カンセロ、ベナティアを起用した。

▽互いにテンション高く立ち上がった中、8分にユベントスが先制する。左サイドからのアレックス・サンドロのクロスをファーサイドのマンジュキッチがリカルド・ロドリゲスの前に入り込んで打点の高いヘディングを叩き込んだ。

▽早々の失点を受けて前がかるミランが押し込む流れが続いたものの、ユベントスも冷静に跳ね返したことで試合はこう着していく。
▽なかなかゴール前までボールを運べない状況が続いた中、ユベントスは26分、カンセロの右クロスにマンジュキッチがヘディングで合わせたシュートが枠を捉えるも、GKドンナルンマの守備範囲に飛んだ。

▽ここからユベントスが押し込む時間が増えていった中、ミランは33分にスソがミドルシュートで牽制。流れの悪いミランはフラットな[4-4-2]からユベントス同様[4-3-3]に変更。3トップに右からスソ、イグアイン、カスティジェホ、中盤アンカーにバカヨコを配した。

▽すると38分、ミランがPKを獲得する。スソのパスをボックス中央で受けたイグアインが巧みなタッチでベナティアを交わしにかかると、ベナティアの手にボールが当たった。そしてVARの末にPK判定となり、このPKをイグアインが枠の左を狙って蹴るも、GKシュチェスニーに触られ、左ポストに弾かれてしまう。

▽同点のチャンスを逸したミランは迎えた後半、立ち上がりから圧力をかけていく。そのミランの圧力を受け流したユベントスは55分、アレックス・サンドロのマイナスクロスにC・ロナウドが左足ダイレクトで合わせたシュートが枠を捉えたが、GKドンナルンマのセーブに阻まれる。

▽さらに57分、ボックス手前右で得たFKをディバラが直接狙うと、鋭いシュートが右ポストを掠めた。試合をコントロールするユベントスに対し、ミランはカスティジェホに代えてクトローネを投入。

▽それでも68分にはロングカウンターを発動し、C・ロナウドがシュートに持ち込んでユベントスは主導権を渡さない。そして82分、ボックス右にドリブルで侵入したカンセロが強烈なシュートでGKドンナルンマを強襲すると、ルーズボールをC・ロナウドが蹴り込んで加点した。

▽さらに83分、イグアインがベナティアへのファウルでイエローカードを受けると、主審への抗議で立て続けにイエローカードを受けて退場となってしまった。

▽これで万事休すとなったミランをユベントスが2-0で下し快勝。ユナイテッド戦の敗戦を払しょくし、首位固めに成功している。

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