サラー&シャキリ弾でリバプールが最下位フルアムに完勝!《プレミアリーグ》

2018.11.11 22:55 Sun
Getty Images
▽リバプールは11日、プレミアリーグ第12節でフルアムを本拠地・アンフィールドに迎え、2-0で勝利を収めた。

▽前節アーセナルとの上位対決を1-1のドローで終え、未だリーグ戦無敗で首位のマンチェスター・シティに勝ち点「2」差で迫る3位・リバプール(勝ち点27)。しかし、ミッドウィークのチャンピオンズリーグ(CL)グループC第4節では、ツルヴェナ・ズヴェズダに0-2で黒星を喫し、足をすくわれた。
▽セルビアでの敗戦払しょくを目指す今節の最下位・フルアム(勝ち点5)戦に向けて、ユルゲン・クロップ監督は、ズヴェズダ戦から先発メンバー4名を変更。マティプ、ミルナー、ララナ、スタリッジに代えてJ・ゴメス、ファビーニョ、シャキリ、フィルミノを起用した。[4-2-3-1]を採用し、2列目は右からシャキリ、フィルミノ、マネ、最前線にサラーを据えた。

▽最下位相手にポイントロスは許されないリバプールは4分、右サイドを突破したアーノルドがボックス内へクロスを供給。中央のフィルミノは収め損ねたが、ファーサイドに流れたボールをマネが右足でシュートを放つ。しかし、ファーストシュートはゴール右外へと外れた。

▽その後もフルアムのミトロビッチをターゲットにした攻撃を跳ね返すリバプールは13分、フィルミノのパスを受けたシャキリがボックス右手前から左足を振り抜くが、わずかにゴール右外へ。さらにその3分後には敵陣中央でパスを受けたサラーがフィルミノとの2度のパス交換でボックス内に侵攻。GKとの一対一を迎えたが、GKセルヒオ・リコの好判断な飛び出しに阻まれた。
▽この日も決定力不足に悩まされているリバプール。21分には敵陣中央やや右からのシャキリの浮き球のスルーパスにサラーが抜け出し、ボックス中央右からシュートを放つが、ここもGKセルヒオ・リコが立ちはだかり、先制点とはならない。

▽チャンスをモノにできないでいると、一瞬の隙からフルハムにゴールを脅かされる。24分、GKセルヒオ・リコのゴールキックを敵陣中央でミトロビッチに逸らされると、落下地点を予測していたR・セセニョンの足に当たってボールはJ・ゴメスの股を抜ける。そのままR・セセニョンに最終ラインを突破され、ペナルティアーク左からのシュートを許すが、わずかにゴール右外へと外れ、難を逃れる。

▽29分にはシュールレに強烈なミドルシュートを放たれ、少々嫌な雰囲気が漂うリバプール。35分にはロバートソンのパスに抜け出したマネがボックス左からグラウンダーのクロスを送り、その跳ね返りをシャキリが左足で合わせるも、枠を捉えきれない。

▽リバプールがゴールを決めきれないでいると、フルハムにゴールネットを揺らされる。40分、カーニーのボックス右手前からのクロスをミトロビッチに頭で押し込まれる。先制点を許したかに思われたが、これはミトロビッチのオフサイド。するとすぐさまGKアリソンがゴールからボールを取り出し、リスタートで攻撃に転じる。GKアリソンからパスを受けたアーノルドが自陣右サイドから一気に前線へ。これに抜け出したサラーがそのままゴール前に右サイドからゴール前に持ち込んでGKセルヒオ・リコとの一対一を制した。

▽リバプールがリードして迎えた後半、53分にマネがボックス手前から強烈なシュートを放っていく。するとその直後、左サイドのロバートソンのクロスをファーサイドのシャキリがインサイドステップで丁寧に合わせ追加点。良い時間帯にリードを広げた。

▽これで肩の力が抜けたリバプールは62分にはフィルミノのパスからロバートソンがボックス左からシュートに持ちこむ。その後に2度、ゴール正面の好位置でFKを獲得し、それぞれファン・ダイクとアーノルドが狙っていったがどちらも壁に当ててしまう。

▽69分にワイナルドゥムを下げてヘンダーソンを投入。公式戦5試合ぶりの復帰となった。さらに、シャキリに代えてミルナーを入れたリバプールは、若干のポゼッション低下はあったものの、それでも試合を支配し前線からのプレスでフルアムに圧力をかけていく。

▽90分にはフルアムがカウンターで攻撃に転じようとしたところを逆に奪ってカウンター返し。サラーがボックス右から左足でシュートを放ったが、相手に当たって追加点ならず。

▽そのまま試合終了。リバプールがリーグ戦無敗を維持している。
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