【CLグループ第4節プレビュー②】4連勝懸かるユーベがユナイテッドと激突! アヤックス&バイエルン、シティに突破の可能性
2018.11.07 17:00 Wed
▽チャンピオンズリーグ(CL)・グループステージの第4節が7日に開催される。ここではE~Hの第4節マッチプレビューを紹介していく。
★CLグループステージ第4節
▽11/7(水)
◆グループE
《29:00》
バイエルン vs AEKアテネ
ベンフィカ vs アヤックス
◆グループF
《29:00》
マンチェスター・シティ vs シャフタール
リヨン vs ホッフェンハイム
◆グループG
《26:55》
CSKAモスクワ vs ローマ
《29:00》
ビクトリア・プルゼニ vs レアル・マドリー
《26:55》
バレンシア vs ヤング・ボーイズ
《29:00》
ユベントス vs マンチェスター・ユナイテッド
◆グループE:アヤックス&バイエルン勝利で早期決着か
▽前節、AEKアテネ相手に敵地で2-0の勝利を収めたバイエルンは、以降の公式戦を2勝1分けの無敗で終えた。しかし、リーグ戦では下位のマインツ相手に2-1、DFBポカールでは4部のレーディングハウゼン相手に同じく2-1と辛勝が続くと、直近のリーグ戦では下位のフライブルク相手に1-1のドローとパフォーマンスを落とす。さらにMFトリソやMFチアゴなど中盤を中心に主力のケガ人にも悩まされており、最下位AEKアテネとのホームゲームと言えども決してラクな展開にはならないはずだ。
▽アヤックスは前節、ホームで行われたベンフィカ戦を試合終了間際の劇的ゴールで勝ち切り下馬評を覆してグループ首位に立つ。以降の公式戦ではフェイエノールトとの“デ・クラシケル”に3-0で完勝するなど3戦全勝。さらに、直近の公式戦6試合連続無失点中と守備陣の安定感が際立つ。難攻不落のエスタディオ・ダ・ルス攻略に向けても自慢の守備陣の活躍が重要になりそうだ。
▽一方、逆転突破に向けて勝利が必須となるベンフィカだが、直近のリーグ戦ではベレネンセス、モレイレンセという格下相手にまさかの連敗。覇権奪還を目指す国内リーグでの5位低迷にヴィトーリア監督の進退問題も騒がしくなっている。この苦境を脱するうえでは直近のモレイレンセ戦で今季リーグ初ゴールを奪った主砲ジョナス、今週に契約延長が発表された18歳の逸材MFフェリックスの活躍に期待したい。
◆グループF:シティに突破の可能性
▽前節、敵地でシャフタールに3-0で快勝したシティは以降の公式戦3試合も全勝。トッテナムとの敵地でのリーグ戦を1-0で競り勝つと、直近のサウサンプトン戦ではFWスターリングら攻撃陣の躍動によって6-1の圧勝。MFデ・ブライネの再離脱というアクシデントこそあったもののチームとして好調が続く。シャフタールとのリターンマッチではきっちり勝利して突破に近づきたい一方、今週末には宿敵マンチェスター・ユナイテッドとのダービーを控えており、ある程度のターンオーバーが見込まれる。
▽そのシティに続いて決勝トーナメント進出に近づきたいリヨンは、前節土壇場の失点によって3-3のドローに終わったホッフェンハイムとのリターンマッチに挑む。直近のリーグ戦ではアンジェ、ボルドーという格下相手に1勝1分け。自慢の攻撃陣が安定してゴールを奪っている一方、ホッフェンハイム戦やボルドー戦ではリードを守り切れずドローに終わる展開が目立っており、リード後の試合運びの改善が求められるところだ。対するホッフェンハイムは逆転での突破に向けては勝ち点3が必要となる。直近の公式戦3試合ではDFBポカールでRBライプツィヒに敗れたものの、リーグ戦ではシュツットガルト、レバークーゼン相手にいずれも4ゴールを奪って大勝。その2試合で3ゴールを記録し、前回のリヨン戦でも劇的同点ゴールを決めているFWジョエリントンの活躍に注目だ。
◆グループG:ソラーリ暫定監督がCL初采配
▽前節、ビクトリア・プルゼニ(勝ち点1)に辛勝も直後の“エル・クラシコ”での1-5の大敗を受けてロペテギ前監督が解任となったマドリーはサンティアゴ・ソラーリ暫定監督の下で初のCLに臨む。その新指揮官の下で臨んだコパ・デル・レイでは3部のメリリャに4-0の完勝、先週末のリーグ戦ではバジャドリー相手に苦しみながらも終盤の2ゴールによって2-0の勝利を収め復調気配を見せる。その2試合でアシストにゴールと躍動した新星FWヴィニシウスにはCLデビューも見込まれる中、更なる活躍が期待されるところだ。
▽ソラーリ暫定監督の初陣に注目が集まる一方、グループGの行方を左右するうえで重要なのが、CSKAモスクワとローマによるリターンマッチだ。オリンピコでの前回対戦では今季CLで絶好調のFWジェコのドッピエッタと、MFジェンギズ・ウンデルの2試合連続ゴールによってローマが3-0の圧勝を収めた。ただ、今季出入りの激しい戦いが目立つローマはナポリ、フィオレンティーナとのセリエA上位対決をいずれも1-1のドローに終わり9位に低迷。決してチーム状態は万全ではない。ただ、対するCSKAモスクワも直近のリーグ戦2試合を1敗1分けで終えており、こちらも調子は今一つだ。したがって、今回の一戦では前半の主導権争いがカギを握ることになるはずだ。なお、ローマ戦でCLデビューを飾ったFW西村拓真だが、以降のリーグ戦では前々節のFCクラスノダール戦で試合終盤に3分間の出場時間が与えられたのみと厳しい状況が続いており、今回の試合でも登場は試合最終盤になりそうだ。
◆グループH:ユーベ4連勝で首位通過なるか
▽前節、オールド・トラフォードでユナイテッドを1-0で破ったユベントスは直近のリーグ戦でもエンポリ、カリアリ相手にしぶとく勝ち切ってクラブ史上最高ペースで勝ち点を積み重ねている。とりわけ、ユナイテッド戦で決勝点を記録したFWディバラと新エースFWクリスティアーノ・ロナウドの2人のアタッカーが好調を維持。加えて、オールド・トラフォード以上に要塞化を果たしているユベントス・スタジアムでのホームゲームだけに大きな死角は見当たらない。
▽一方、3位バレンシア(勝ち点2)の躓きによって辛くも2位に位置するユナイテッドは、直近のリーグ戦でエバートン、ボーンマス相手に2連勝も試合内容は乏しく絶好調のユベントス相手のアウェイゲームに向けて大きな不安を残す。さらに、今週末にはマンチェスター・シティとのダービーを控えており、選手選考含めてモウリーニョ監督には難しい采配となるはずだ。引き続き主砲ルカクをケガで起用できない中、1トップに入るFWサンチェスと共に直近のリーグ戦で4連発中の絶好調FWマルシャルの活躍が劣勢を覆すキーマンとなるはずだ。
▽上位対決でユベントスの勝利を期待しつつ2位通過を目指す3位バレンシアと4位ヤング・ボーイズ(勝ち点1)の一戦では、前回対戦で共に決め手を欠き1-1のドローに終わったこともあり、攻撃陣のパフォーマンスに注目したい。国内リーグで15位に低迷するバレンシアはここまでのリーグ戦11試合で複数得点を記録した試合がわずかに1試合。さらに複数得点を記録する選手が1人もおらず、深刻な得点力不足に苦しんでいる。一方、ヤング・ボーイズはCLでこそ結果は出ていないものの、国内リーグではバーゼルを抑えて首位に立っており、主砲オアロはバレンシアの今季公式戦総得点と同じリーグ戦10ゴールを記録。今回の一戦でも大きな期待がかかる。
★CLグループステージ第4節
▽11/7(水)
《29:00》
バイエルン vs AEKアテネ
ベンフィカ vs アヤックス
◆グループF
《29:00》
マンチェスター・シティ vs シャフタール
リヨン vs ホッフェンハイム
◆グループG
《26:55》
CSKAモスクワ vs ローマ
《29:00》
ビクトリア・プルゼニ vs レアル・マドリー
◆グループH
《26:55》
バレンシア vs ヤング・ボーイズ
《29:00》
ユベントス vs マンチェスター・ユナイテッド
◆グループE:アヤックス&バイエルン勝利で早期決着か
Getty Images
▽バイエルンの1強と目されたグループEだが、第3節終了時点ではアヤックスの健闘によって2強2弱の構図となっている。今節では首位アヤックス(勝ち点7)と2位バイエルン(勝ち点7)がそれぞれ3位ベンフィカ(勝ち点3)、最下位AEKアテネ(勝ち点0)との対戦が組まれており、アヤックスとバイエルンが共に勝利した場合、2節を残して2チームの決勝トーナメント進出が決定する。▽前節、AEKアテネ相手に敵地で2-0の勝利を収めたバイエルンは、以降の公式戦を2勝1分けの無敗で終えた。しかし、リーグ戦では下位のマインツ相手に2-1、DFBポカールでは4部のレーディングハウゼン相手に同じく2-1と辛勝が続くと、直近のリーグ戦では下位のフライブルク相手に1-1のドローとパフォーマンスを落とす。さらにMFトリソやMFチアゴなど中盤を中心に主力のケガ人にも悩まされており、最下位AEKアテネとのホームゲームと言えども決してラクな展開にはならないはずだ。
▽アヤックスは前節、ホームで行われたベンフィカ戦を試合終了間際の劇的ゴールで勝ち切り下馬評を覆してグループ首位に立つ。以降の公式戦ではフェイエノールトとの“デ・クラシケル”に3-0で完勝するなど3戦全勝。さらに、直近の公式戦6試合連続無失点中と守備陣の安定感が際立つ。難攻不落のエスタディオ・ダ・ルス攻略に向けても自慢の守備陣の活躍が重要になりそうだ。
▽一方、逆転突破に向けて勝利が必須となるベンフィカだが、直近のリーグ戦ではベレネンセス、モレイレンセという格下相手にまさかの連敗。覇権奪還を目指す国内リーグでの5位低迷にヴィトーリア監督の進退問題も騒がしくなっている。この苦境を脱するうえでは直近のモレイレンセ戦で今季リーグ初ゴールを奪った主砲ジョナス、今週に契約延長が発表された18歳の逸材MFフェリックスの活躍に期待したい。
◆グループF:シティに突破の可能性
Getty Images
▽開幕節リヨン戦でマンチェスター・シティが敗戦する波乱が起きたものの、折り返しの時点ではシティが勝ち点6で首位に立ち、2位にリヨン(勝ち点5)、3位と4位に同じ勝ち点2のシャフタール、ホッフェンハイムが並ぶ予想通りの順位表となっている。今節ではシティがシャフタールに勝利し、且つリヨンがホッフェンハイムに勝利した場合、2節を残して決勝トーナメント進出が決定する。▽前節、敵地でシャフタールに3-0で快勝したシティは以降の公式戦3試合も全勝。トッテナムとの敵地でのリーグ戦を1-0で競り勝つと、直近のサウサンプトン戦ではFWスターリングら攻撃陣の躍動によって6-1の圧勝。MFデ・ブライネの再離脱というアクシデントこそあったもののチームとして好調が続く。シャフタールとのリターンマッチではきっちり勝利して突破に近づきたい一方、今週末には宿敵マンチェスター・ユナイテッドとのダービーを控えており、ある程度のターンオーバーが見込まれる。
▽そのシティに続いて決勝トーナメント進出に近づきたいリヨンは、前節土壇場の失点によって3-3のドローに終わったホッフェンハイムとのリターンマッチに挑む。直近のリーグ戦ではアンジェ、ボルドーという格下相手に1勝1分け。自慢の攻撃陣が安定してゴールを奪っている一方、ホッフェンハイム戦やボルドー戦ではリードを守り切れずドローに終わる展開が目立っており、リード後の試合運びの改善が求められるところだ。対するホッフェンハイムは逆転での突破に向けては勝ち点3が必要となる。直近の公式戦3試合ではDFBポカールでRBライプツィヒに敗れたものの、リーグ戦ではシュツットガルト、レバークーゼン相手にいずれも4ゴールを奪って大勝。その2試合で3ゴールを記録し、前回のリヨン戦でも劇的同点ゴールを決めているFWジョエリントンの活躍に注目だ。
◆グループG:ソラーリ暫定監督がCL初采配
Getty Images
▽3連覇中の絶対王者レアル・マドリーと昨季ベスト4ローマの2強とCSKAモスクワ、ビクトリア・プルゼニの2弱と目されたグループGだが、ここまでは首位レアル・マドリーと2位ローマが勝ち点6で並び、3位にCSKAモスクワ(勝ち点4)が位置する三つ巴の様相だ。▽前節、ビクトリア・プルゼニ(勝ち点1)に辛勝も直後の“エル・クラシコ”での1-5の大敗を受けてロペテギ前監督が解任となったマドリーはサンティアゴ・ソラーリ暫定監督の下で初のCLに臨む。その新指揮官の下で臨んだコパ・デル・レイでは3部のメリリャに4-0の完勝、先週末のリーグ戦ではバジャドリー相手に苦しみながらも終盤の2ゴールによって2-0の勝利を収め復調気配を見せる。その2試合でアシストにゴールと躍動した新星FWヴィニシウスにはCLデビューも見込まれる中、更なる活躍が期待されるところだ。
▽ソラーリ暫定監督の初陣に注目が集まる一方、グループGの行方を左右するうえで重要なのが、CSKAモスクワとローマによるリターンマッチだ。オリンピコでの前回対戦では今季CLで絶好調のFWジェコのドッピエッタと、MFジェンギズ・ウンデルの2試合連続ゴールによってローマが3-0の圧勝を収めた。ただ、今季出入りの激しい戦いが目立つローマはナポリ、フィオレンティーナとのセリエA上位対決をいずれも1-1のドローに終わり9位に低迷。決してチーム状態は万全ではない。ただ、対するCSKAモスクワも直近のリーグ戦2試合を1敗1分けで終えており、こちらも調子は今一つだ。したがって、今回の一戦では前半の主導権争いがカギを握ることになるはずだ。なお、ローマ戦でCLデビューを飾ったFW西村拓真だが、以降のリーグ戦では前々節のFCクラスノダール戦で試合終盤に3分間の出場時間が与えられたのみと厳しい状況が続いており、今回の試合でも登場は試合最終盤になりそうだ。
◆グループH:ユーベ4連勝で首位通過なるか
Getty Images
▽ユベントス、マンチェスター・ユナイテッド、バレンシアと4大リーグの強豪3チームが揃ったグループHだが、折り返しの時点では全勝のユベントス(勝ち点9)が頭一つ抜けている。そして、今節で2位ユナイテッド(勝ち点4)に勝利した場合、4連勝での首位通過が決定。仮に引き分けた場合でも今後、下位チームが潰し合う対戦日程となるため決勝トーナメント進出が決定する。▽前節、オールド・トラフォードでユナイテッドを1-0で破ったユベントスは直近のリーグ戦でもエンポリ、カリアリ相手にしぶとく勝ち切ってクラブ史上最高ペースで勝ち点を積み重ねている。とりわけ、ユナイテッド戦で決勝点を記録したFWディバラと新エースFWクリスティアーノ・ロナウドの2人のアタッカーが好調を維持。加えて、オールド・トラフォード以上に要塞化を果たしているユベントス・スタジアムでのホームゲームだけに大きな死角は見当たらない。
▽一方、3位バレンシア(勝ち点2)の躓きによって辛くも2位に位置するユナイテッドは、直近のリーグ戦でエバートン、ボーンマス相手に2連勝も試合内容は乏しく絶好調のユベントス相手のアウェイゲームに向けて大きな不安を残す。さらに、今週末にはマンチェスター・シティとのダービーを控えており、選手選考含めてモウリーニョ監督には難しい采配となるはずだ。引き続き主砲ルカクをケガで起用できない中、1トップに入るFWサンチェスと共に直近のリーグ戦で4連発中の絶好調FWマルシャルの活躍が劣勢を覆すキーマンとなるはずだ。
▽上位対決でユベントスの勝利を期待しつつ2位通過を目指す3位バレンシアと4位ヤング・ボーイズ(勝ち点1)の一戦では、前回対戦で共に決め手を欠き1-1のドローに終わったこともあり、攻撃陣のパフォーマンスに注目したい。国内リーグで15位に低迷するバレンシアはここまでのリーグ戦11試合で複数得点を記録した試合がわずかに1試合。さらに複数得点を記録する選手が1人もおらず、深刻な得点力不足に苦しんでいる。一方、ヤング・ボーイズはCLでこそ結果は出ていないものの、国内リーグではバーゼルを抑えて首位に立っており、主砲オアロはバレンシアの今季公式戦総得点と同じリーグ戦10ゴールを記録。今回の一戦でも大きな期待がかかる。
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