ロマニョーリの劇的弾で連勝のミランが4位に浮上!《セリエA》

2018.11.01 06:40 Thu
Getty Images
▽ミランは10月31日、セリエA第1節延期分でジェノアとのホーム戦に臨み、2-1で勝利した。

▽8月16日にジェノアで発生した橋の崩落事故を受けて延期となっていた一戦。直近に行われた第10節のサンプドリア戦で公式戦2試合ぶりの勝利を飾ったミランは、その一戦から先発を2人変更。ビリアとカラブリアに代えてチャルハノールとバカヨコを先発で起用した。
▽一方、3試合勝利のないジェノアは、直近のウディネーゼ戦から先発を3人変更。現在セリエAの得点ランキングでトップに立つピョンテクやロムロらが先発に名を連ねている。

▽3バックにロマニョーリ、ムサッキオ、R・ロドリゲスを起用し、イグアインとクトローネを最前線に並べた[3-5-2]の布陣で臨んだミランは、幸先よく先手を奪う。4分、バイタルエリア手前でボールを受けたスソがドリブルでペナルティアーク手前まで切り込むと、左足から放たれたシュートがゴール右に突き刺さった。

▽先制したミランは、18分にもスソのパスでボックス右深くまでオーバーラップしたケシエが角度のない位置から狙うも、このシュートはサイドネットに外れた。
▽一方、先制を許したジェノアの反撃は23分、ズカノビッチの左クロスをファーサイドのクアメが頭で落としたボールをピョンテクがハーフボレーで合わせたが、これはゴール右に外れる。さらに40分には、右クロスのこぼれ球を逆サイドで拾ったズカノビッチのクロスからロムロがゴールに迫るも、シュートは枠の上に外れた。

▽迎えた後半、先にチャンスを作ったのはリードするミラン。47分、ボックス手前でボールを受けたイグアインが素早くミドルシュートを狙うと、相手DFにディフレクトしてドライブ回転のかかったボールが枠を捉えるも、これはGKラドゥが好セーブで弾き出す。さらにこのプレーで獲得した左CKからロマニョーリが頭で合わせたが、再び好反応を見せたGKラドゥのセーブに防がれた。

▽ピンチを凌いだジェノアは56分、ボックス右でボールを受けたクアメのパスはバカヨコにカットされるも、素早くプレスをかけたピョンテクがバカヨコのパスミスを誘発。これに反応したクアメがボックス右深くからシュートを放つと、ロマニョーリにディフレクトしたボールが絶妙なループシュートとなりゴールネットに吸い込まれた。

▽追いつかれたミランは、63分にラクサールを下げてアバーテを投入し、布陣を[4-4-2]に変更した。すると、ミランは64分に中盤でボール奪取に成功したバカヨコのパスを受けたイグアインがペナルティアーク手前からミドルシュート。さらに65分には、ボックス内の混戦からケシエがゴールに迫ったが、共にGKラドゥの好守に阻まれた。

▽1-1のまま試合は終盤に突入。このまま試合終了かと思われたが、91分に均衡が破れる。ミランは左CKのクリアボールをセンターサークル付近で拾ったアバーテが相手陣内へロングパスを供給。これは飛び出したGKラドゥにパンチングされたが、クリアボールをボックス手前のロマニョーリが左足に当てると、絶妙なループシュートがゴールに吸い込まれた。

▽結局、試合は2-1で終了。ロマニョーリの劇的弾でジェノアを撃破したミランが、リーグ戦連勝で4位に浮上した。
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